空気の読めないイマジンさん
でも、今回はそれ以上にヤバいのが…
ってことで投稿です
「えっ…?」
「なにあれ…?」
「撮影用のキグルミやろか……?」
「なんでここに……!?」
「ともりん、知ってるの…?」
「イマジン……!!」
チャペルに乱入してきたイマジン。
その存在を知らないロックや記憶から消えていたひまり達は目の前の存在がなんなのか疑問を覚えていたが、その一方では見たことある面々がその姿を見て驚いていたのだが―――
「あれ…!!あの時の奴だ…!!」
「ちょっとあこ、あなたアレを見たの…!?」
「えっと、前に紗夜さんとリサ姉の3人でりんりん達の事を見に行った時に…」
本来は覚えているはずのないあこは目の前に現れたイマジンの事を知っていた。
それを聞いた友希那があこに詰め寄ったが、そこの口からは完全に予想外の言葉が飛び出していた。
「でも!!あの時はおデブが追い払ってて…!!」
「デネブ…!!」
あこの言葉に友希那は呆れた表情を浮かべていた。
どうして寄りにもよってこんな重要なことを伝え忘れていたのかと考えそうになったが、そんな事など考える時間はなかった。
「――――――避けろ!!」
「「「「えっ……?」」」」
ユウは横にいた友希那の手を咄嗟に叫んだが、誰もその言葉の意味を理解出来ずに立ち尽くしていた中でイマジンは夥しい量の水流を放っていた。
幸いなことにその水流は誰にも当たることはなかったが――――
「えっ……?」
「ベンチが吹き飛んでる…!?」
「「「「「きゃああああああああああああああ!!!!」」」」」
イマジンが放ったその水流はチャペルに設置されていたベンチを容易く破壊してみせていた。
その光景に彼女達がパニックに陥り始めていたがユウ達3人だけは冷静だった。
「ユウ…私達は…」
「うん…デネブ!!」
「ユウ…」
「言いたいことは山ほどあるけど、今はみんなを連れて外出てろ…!!」
「だが…」
「責任感じるならまずは無事に全員を連れ出せ!!」
「…分かった!!」
友希那はユウに視線を向けると、彼はデネブの名前を叫ぶと彼の横にデネブが姿を現すと、ユウはすぐに外に皆を連れ出すように指示を出していた。
デネブはその言葉に否定的な態度を示していたが、彼の言葉を聞いて返事を返したデネブに友希那を預けたユウは持っていた帽子をイマジンの顔目掛けて投げつけた。
それはイマジンの視界を塞ぐように顔を覆うが、相手はそれをすぐに掴んで捨てるとユウに視線を向けていた。
「な~~~ん~~~だ~~~~~~?」
「お前の相手は俺だ…!!」
「おまえ………」
「言葉と一緒でトロいんだよ!!」
イマジンはその言葉を聞いて持っていた棒を構えてユウに襲い掛かり始めた。
しかし、ユウは冷静にその攻撃を躱し、棒を叩き落すために持っていた相手の手を蹴りつけた。
しかし、相手のイマジンは武器を手放すことはなく蹴ったユウを振り払うために持っていた棒を振ってユウを引き剥がすと、イマジンは自身の邪魔をしてきたユウに狙いを定めたが、そrを見た友希那はすぐに動き出していた。
「みんな、逃げるわよ。あこは燐子を連れて行きなさい」
「友希那さん… ?」
「りんりん!!行こう!!」
「こっちだ!!」
「でも、友希那さん!!ユウさんが…!!」
「彼なら大丈夫よ。それよりも私達がここにいる方が邪魔になってしまうわ」
「沙綾さん!!友希那さんの言う通りっすよ!!」
「なんでそんなに冷静なのかとか、あの黒いのは何なのかとか…色々と気になるけれど…それもそうね!!」
「ふえぇ~ん!!どうなってるの~!!」
「彩ちゃん、頑張って~!!ほら、イヴちゃんも行くよ~」
「はい…!!」
友希那が皆に逃げるように伝えるが、素直に返事をしてリ、異議を唱えたり、冷静な友希那に疑問を持ったりしていたが、概ね皆が彼女のいた通りにこの場から逃げ始めていくのを一瞥したユウはイマジンの視線を釘付けにすべく再び距離を詰めようとしたが―――
「えっ…?」
「ともりん!?こっち来てるよ!?」
「燈ちゃん!!…ちっ!!」
いきなりイマジンはユウを無視して愛音と燈の方へと向かって歩き出していた。
その光景に2人で驚いていたが、ユウは愛音がいるこの状況に舌打ちしながら懐からベルトを取り出していた。
「変身!!」
ユウは素早くゼロノスに変身するとそのまま燈立に向かっていたイマジンを後ろから羽交い絞めにして動きを止めた。
そんなイマジンはゼロノスを振り払おうしたが、先ほどの様にいかない事を察してそのまま後ろを振り返り、そこにあったゼロノスの顔を見て不満そうな空気を出していた。
「お~~~ま~~~え~~~…!!」
「おにーさん…」
「えぇ~~~~~~~~~~!?ともりん!!どうなってるの!?」
「隠れてて!!」
ゼロノスに妨害されたことでイマジンは再び標的に変えた。
そんな様子に若干の安堵を浮かべた燈だったが、事情を知らない愛音はゼロノスの存在に驚きの声が隠せずに燈に話を聞こうとするも、それより先にゼロノスが2人に隠れるように言うと同時にイマジンへと攻撃を始めていた。
「せいっ…!!」
「がっ…!?」
「背中ががら空きだぞ?」
ゼロノスはイマジンの拘束を解くのと同時にがら空きの背中へと蹴りを叩きこんだ。
そして、蹴りによってバランスが崩れたイマジンは持っていた棒を床に刺して倒れることを防いだが、その程度では全く意味はなかった。
「おらぁっ!!」
「ぐぉ…!?」
「ってぇ…頭打った…」
ゼロノスは倒れないイマジンに対して両足でドロップキックを見舞うと、今度こそイマジンは床に倒れた。
しかし、ゼロノスの方もバランスを崩してしまい頭から床に落下するも、頭を抑えながらも立ち上がるとそのままゼロガッシャーを組んでボウガンで倒れた相手を撃つ。
「くぅ…」
「言葉遣いとは違って動きが早いな…。あんまり時間をかける訳にもいかないからな…」
ゼロノスの攻撃はイマジンに命中するも、予想外に相手の動きが早いこともあって攻撃の数発を外してしまっていたが、それでもゼロノスは冷静に相手を見定めてそのままボウガンで相手を狙い続けてダメージが溜まったのか徐々に動きが鈍っていく。
「ぐぅううう……!!」
「意外と早い…そっちの方が好都合だけど……!!」
ゼロノスは相手の撃たれ弱さに驚くも、このまま決着を付けようとベルトのカードに手を伸ばしたが―――――
「燈…!!」
「えっ!?りっきー!?なんで!?」
「立希ちゃん!?」
あろうことかこのタイミングでここにいるはずのない立希がチャペルの中に飛び出してきていた。
突然の状況に驚く面々だったが、立希の視線はゼロノスでもイマジンでもなく、ドレスを見に纏った燈に向けられると、彼女は唖然とした表情を浮かべたと思ったら一気に顔が真っ赤に染まっていた。
「とっ…燈!?かっ…可愛すぎる……!!」
「「はぁ…?」」
立希の口から出た言葉にゼロノスはおろか愛音からすらも戸惑いの言葉が漏らしながら、同じことを考えてしまった。
この女はこの状況で何を言っているんだ?―――と
そして、ゼロノスはそのせいで動きが止まってしまったが、イマジンはその隙だけで充分だった。
「あの女の……花嫁姿……見る……
契約……成立…」
「はっ…?」
「キグルミがりっきーに入った!?」
「立希ちゃんが……?」
イマジンはすぐに立希の元へと駆け寄ると、契約成立を告げると同時に立希の中へと姿を消した。
いきなりの契約成立に困惑したゼロノスだったが、そんな状況を前に愛音達は驚きを隠せなかった。
しかし、こんなことで止まってる訳にもいかず、燈はゼロノスに駆け寄るとゼロノスもチケットを取り出して、燈と2人で立希へと歩み寄ろうとしたが―――
「燈から離れろ…!!」
「おっ…!?」
立希は近づいたゼロノスを突き飛ばそうと彼を押した。
本来ならばその程度では何ともないゼロノスだが、予想外の動きをされたせいで少しだけ後退ってしまった上にチケットを落としてしまう。
そして、立希は燈を庇うように抱きかかえていた。
「ちょっとりっきー!?何を―――」
「愛音、黙ってろ」
「いやいや!!りっきーこそなにして――――」
「燈、大丈夫!?あんな変質者に迫られて怖かったでしょ?」
「立希ちゃん……」
突然の立希の行動に驚いた愛音だったが、そんな彼女の言葉に聞く耳ももたずに立希は腕の中にいる燈に気遣う言葉をかけていた。
しかし、そんな言葉をかけられていた燈自身はなんとも複雑な表情を立希に向けていた。
「大丈夫…もう大丈夫だから…」
「立希ちゃん…」
「燈ちゃん…」
「りっきー…」
「愛音も変質者もこれ以上近づくな!!」
「なんであんな暴走してるんだよ…」
「あっ…もしかして…」
立希は燈の事を気にかける一方で愛音とゼロノスを完全に異物として、燈から遠ざけようとしていた。
今の彼女は完全にゼロノスからしたら迷惑以外の何物でもないが、ゼロノスは何故彼女がああなっているのかが全く理解できずに困惑していたが、彼の呟きを聞いた愛音は鋭く彼女の暴走の原因に検討をつけていた。
「りっきー!!ユウさんと仲良く出来ないって理由でともりんの手伝いを断れたから…ってやり過ぎじゃない!?」
「愛音!!黙れって…!!私は何もしてないだろ!!」
「いやいや、ともりんが「仲良くして」って言って速攻で拒否ったじゃん」
「あっ…!!あれは悪くないだろ!!お前があの男が燈に変な事しようとしたらって聞いたからだろ!!」
「いや、あの時は「ともりんと仲良くしてたら」って聞いたんだけど?大丈夫?」
「うるさい!!うるさい!!うるさーい!!」
「りっきー、キャラ壊れちゃったよ…」
「立希ちゃん…」
「燈…!!燈は分かってくれるよね?」
愛音は思い当たる節を立希にぶつけた。
完全に図星だった立希はキャラが壊れるほどに自分は悪くないと否定したが、愛音としては自身の予想が見事に的中してしまった上にた事に頭を抱えていた。
そんな中で立希に抱えられていた燈は彼女の名を呼ぶと、必死の形相で彼女は燈に顔を向けたが――――
「立希ちゃん…離れて…」
「えっ…?燈…?」
「今の立希ちゃん…変だよ…?」
「あは…あははは……」
彼女に待っていたのは燈からの拒絶の言葉。
それが余りにもショックだったのか、立希は燈から離れると呆然とした表情でその場にへたり込んでしまった。
「立希ちゃん…」
燈はそんな立希を一瞥するとゼロノスが落としたチケットを拾ってすぐに立希に向け、チケットに日時が浮かび上がったのを確認してからすぐにゼロノスの方へと駆け寄っていた。
「これ…」
「ありがと…!!」
「あっ…あの…!!このりっきーどうするんですか!?」
ゼロノスは燈からカードを受け取ったが、愛音は目の前で呆然としている立希の事をどうするのか分からず困った表情を浮かべていた。
すぐにでも過去に飛びたいゼロノスだが、先ほどまでの立希を見ているとイマジンを倒した後にここに戻っても同じようなことになると判断するとそこからは速かった。
「デネブ!!」
「ユウ…!!」
「そこにへたり込んでる立希ちゃんを抱えろ!!」
「…わかった」
ゼロノスはデネブを呼び、すぐにやってきた彼に立希の事を抱えるように告げるとすぐにボウガンを窓に撃ち込んで叩き割ると、燈の事をお姫様抱っこで抱えあげた。
「立希ちゃんをどうするんですか…?」
「戻って来た時にまた暴走するかもしれないから、ここから離れた場所に置いていく……行くよ!!」
「はい…」
「わかった!!」
「ちょっと~!?」
燈と立希を抱えた2人はゼロノスが叩き割ったガラスの方へと走り出し、そのまま海へと向かって飛んだ。
その光景に驚いた愛音は声を挙げたが、飛んだ2人は海に落ちることなくどこからかやってきたゼロライナーの屋根に飛び降りると、一度チャペルから離れている花咲川の屋上に立希を放置してから、ゼロライナーは過去へと消えるのだった。
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