忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
ちょっとシリアス気味になってたので、大ボケからのスタートです!!
ここから叩き落すことを考えながら投稿です


Kapitel-7
60話-イッツ迷子!!


「「「………」」」

 

「えっと…そのですね…あぁ……」

 

目の前の女性に睨まれてしまい、ユウが言葉を詰まらせて思考を巡らせた結果――――

 

 

 

 

 

 

 

「ほんっと!!すいませんでしたーーーーーー!!」

 

恥も外聞もなくその場に土下座をしていた。

彼がこうなってしまったのは少し前まで遡る――――

 


 

「こうやって落ち着いてモール見てると色々あるなぁ…」

 

彼は以前にもモール自体には来たことはあるが、あの時は友希那と一緒にいて日菜のせいで落ち着いてモールを回ることが出来なかった。

 

そして、何の予定もないユウは1人でショッピングモールを散策して、かなりの時間を浪費していた。

 

「フードコートとスマホの所は見れたけど、本屋に映画館もあるって大分時間潰せそうだな…。あの時に氷川が余計な事しなきゃ、あの時に色々と見れたんだけどなぁ…」

 

色々と見て回れた事に満足気にしていたユウだったが、日菜の暴挙を思い出して苦い顔を浮かべていたが、それと同時に思い出したくないことまで思い出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「あの時の白塗り姉さんを思い出しちゃった…。思い出さないようにしなきゃ…」

 

それは白い何かでグチャグチャに汚れてながら友希那を追いかけてきたリサの事。

彼はすぐに頭を振ってその時の記憶を頭の片隅へと追いやってからモール散策を再開しようと考えたが、そう言う訳にもいかなかった。

 

「あれ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ…あれ…?どこ行っちゃったの…?」

 

「小学生……?迷子かな……?」

 

何気なく歩いていたユウはモールの通路の端でオロオロとしている少女の姿を見つけてしまった。

周りの人間はその少女の事を見て見ぬふりをしていたが、ユウの善性は彼女を見過ごすことが出来ず、その少女に声をかけることにした。

 

「あの~…お嬢ちゃん?」

 

「えっ…はい……」

 

ユウは声をかけたのは良かったのだが、声をかけられた少女は男から声をかけられた事で若干怯えた様な素振りを見せてしまった。

しかし、ユウはそれに気が付くとすぐに膝を追ってその少女に目線を合わせるようにして再び話しかけていた。

 

 

「えっと…何か困ってそうに見えたからどうかしたのかな?って思って」

 

「えっ?あっ!!そうだったんですね…」

 

ユウは声をかけた理由を伝えると、少女の方はその理由を理解するとそのまま状況を説明し始めていた。

 

「えっと、実は…一緒に来ていた人とはぐれちゃって……」

 

「そうだったんだ。連絡先は分かるかな?」

 

「それが…スマホも電池が切れちゃって…充電器を買うにもお財布の入ったカバンもその人に預けてちゃって……」

 

「それで途方に暮れてたんだ…」

 

「はい…」

 

ユウは少女の状況を聞いて迷子だという予想は間違っていなかった。

しかし、ついていないことにスマホは電池切れで財布もない状況で途方に暮れてしまっていたのだ。

そうなればユウが取れる手段は1つ。

 

「とりあえず、サービスカウンターとかに行かない?迷子の連絡入れてもらえば迎えに来てくれるんじゃない?」

 

「えっ…いや…でも…」

 

「あぁ…なるほど…そう言う事か…」

 

ユウにできるのはこの少女をサービスカウンターに連れていくことなのだが、少女はその提案に良い顔をせずに何とも言えない表情を浮かべていた。

少しだけユウは考えたが、彼女が良い表情をしない理由を”迷子が恥ずかしいから”だと推測して理解したような言葉を口にすると、少女の方も状況を理解してくれたのか少しだけ表情が戻った。

 

 

 

「だけど…やっぱりサービスカウンターの近くにはいかない?」

 

「えっ……」

 

「放送入れる入れないは別に、一緒に来た人がそこに来るかもしれないじゃん?」

 

「それは…そうかも…」

 

ユウは改めてサービスセンターの近くまで行くことを提案したが、彼女の小さなプライドを尊重するために放送での呼び出しはせずに近くに来るのを待つという案を出した。

最初の提案では苦い顔をした少女も、ユウの考えを聞いて少しだけ考えるような仕草を見せると、少女の中でもはぐれてしまった人物もそこに来る可能性が高いと考えて彼の提案に乗ることを決めた。

 

「それじゃ―――」

 

 

 

キュルルル――――

 

「あっ…///」

 

「俺、腹減ったからちょっとそこのクレープ買ってきていいかな?君の分も出すから」

 

「はい…」

 

少女がユウに言葉を返そうとしたが、その言葉を遮るように少女の腹の虫が鳴ってしまい、少女が顔を赤らめた。

しかし、ユウは特に気にすることもなく自分の都合で軽食を食べようと言って、目に止まった目の前のクレープ屋を指差すと、少女はユウの提案に頷いてそのまま2人で歩き始めると、ユウは少女の名前を聞いていなかったことを思い出した。

 

 

 

「そういえば…名前聞いてなかったね?」

 

「あっ…!!私、二葉―――」

 

「おっけー二葉ちゃんね?俺は、中島って言うんだ」

 

「あの…!!二葉は―――」

 

「ほら、二葉ちゃん。どれ食べる?」

 

「えっと…じゃあ…これを…」

 

「うん。すいません。これ2つください」

 

少女―――つくしは自分のことを名乗ろうとしたが、名字を口にした時点でユウは自分の名前を口にして彼女の名乗りを邪魔してしまった。

だが、つくしは名字しか口にしていないことを言おうとしたが、クレープの注文を聞かれたことで名乗ることが出来ず、つくしは名乗るのを諦めてしまった。

 

そして、注文したクレープはすぐに出来上がって、2人はそれを受け取ってから目的地であるサービスセンターの近くに行ってから、その近くに設置されたベンチでクレープを食べ始めていた。

 

「これ、おいしい!!」

 

「二葉ちゃん、良かったね」

 

「はい!!」

 

 

「俺も…甘っ…」

 

つくしはクレープの味に満足したのか嬉しそうな表情を浮かべて食べ進めていく。

ユウもそれを見てからクレープを口にしたが、口にした途端に広がった甘さにゲンナリとした表情を浮かべてしまった。

 

「あれ?もしかして甘いの苦手なんですか?」

 

「いや、そう言う訳じゃないけど。最近知り合いが飴作りまくってるせいで甘いの食べ過ぎてるんだよね」

 

「なるほど…」

 

「でも、これは飴の甘さとは違ってていいね…」

 

つくしはユウの表情に気が付いて心配そうな表情を浮かべていたが、彼はデネブキャンディによって甘味に飽きてしまっていた。

しかし、ユウはつくしを心配させまいと平静を装ってクレープを食べ進めていくと、つくしはそんなユウとは対照的にそれを味わうように食べていく。

 

 

「あっ!!」

 

「どうしたの?」

 

 

「一緒に来てた人がこっちに来てて…」

 

「見つかって良かったね」

 

「はい!!あっ…クレープが…」

 

「とりあえずそれ食べ終わってからね…?」

 

そんな時につくしは顔を挙げるのと安堵の表情を浮かべていたが、ユウはその理由を尋ねるとつくしが一緒にここに来た人物を見つけたと伝えてきた。

しかし、彼女はクレープを食べた終えていないのに気が付くと、ユウは食べ終えてからでいいと宥めると、つくしは一緒に来た人物達の事を伝えると急いでクレープを食べ進め、つくしがそれを食べ終えたタイミングで彼女の連れがつくしの姿を見つけていた。

 

 

「つくしちゃん!!いた…!!」

 

「探したわよ…」

 

「でも見つかってよかったです」

 

 

 

「こっちに来てます!!」

 

「3人…?ん…1人だけ、見覚えがあるような…無いような…」

 

つくしの姿を見て安堵したような表情を浮かべたのは3人。

 

最初につくしを見つけたのは1人は黒い髪で長髪の女性。

もう2人は黒い髪は一緒だが短髪の女性と、栗色の長髪の女性。

 

その組み合わせの3人はつくしの元へと向かって来ると、すぐにつくしに声をかけてきた。

 

「探したんだよ?」

 

「全く…心配かけないで頂戴」

 

「まぁまぁ…2人とも…。ん…その人は…一体…?」

 

つくしに声をかける3人だが、ユウはその中の1人に見覚えがあるような気がしたが、思い出せないでいたが、1人がユウに気が付いて視線を向けていた。

しかし、ユウはその3人に会釈してからつくしに声をかけていた。

 

「ところで二葉ちゃん?」

 

「はい。なんですか?」

 

「ここにいる3人だけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どの人が二葉ちゃんのお母さんなの?」

 

「「「「えっ…?」」」」

 

「ん…?」

 

ユウは何気なくつくしに質問を投げかけた。

しかし、彼がそれを口にしたその瞬間、彼を除いた4人の表情は完全に固まってしまったのだった。





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