忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます!!
今さらですがこの章は完全なギャグテイスト(当社比)でお送りしております
カッコいい人がだらしない部分見せるとちょっとギャップを感じますね!!
と言っても、生活力0や(レイヤ)さんは求めてないですが…
まぁ気を取り直して……どうぞ!!


68話-キケンなカンケイ?危機香り

月ノ森の前での一件を起こしたユウ達。

彼らはすぐにその場を退散して、RiNGのカフェまで逃げてきたのだが―――

 

「じ~~~~~~~……」

 

「あの~…沙綾ちゃん?」

 

「なんでもないで~す」

 

 

「沙綾さん……ずっとこっちの事ばっかり見てる…」

 

「そよりん…そりゃそうでしょ?」

 

「なんで?」

 

バイト中の沙綾から冷たい視線が突き刺さっていたが、周囲からしたらそれは当然の反応だった。

何故なら――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そよりんがユウさんの膝の上に座ってるからだよ!!」

 

今のそよはあろうことかユウの膝の上に座っていた。

 

15歳の高校生が自称20歳の男の膝の上に座っている時点で相当危険な絵面であり、どうやって好意的に見てもバカップルで終わればいいのだが、問題なのはそよの態度だった。

 

「愛音ちゃん…?なんでパパの膝の上に座ったらダメなの?」

 

 

「ユウさんってそう言う趣味があったんだ……」

 

「沙綾ちゃん!!違う!!俺にそんな趣味はない!!」

 

「パパ、いきなり大きな声出さないで!!」

 

「ごめんなさい……」

 

そよがユウのことをパパと呼んでいる光景に沙綾はあらぬ誤解をしていたことに必至に否定したが、いきなりの大声を出したせいで膝の上のそよに怒られてしまい何とも言えない状況になっていたのだが、外野の方もかなり荒れていた。

 

「ユウさん!!赤ちゃんプレイは厳しいですけど…ママみたいに甘えさせることなら……」

 

「沙綾ちゃん!!そんな趣味もない!!」

 

 

 

「パパって…歳考えろよ」

 

「立希ちゃん?私まだ15歳なんですけど?」

 

「りっきー、今のうちに動画回して、そよりんの黒歴史にしなきゃ!!」

 

「私はパパ大好きだから、全然大丈夫だよ?」

 

「愛音ちゃん?今の状況だと俺にしかダメージ入ってないからやめて!?」

 

 

 

 

「フシャー!!」

 

「友希那さん…落ち着いて……」

 

「「「えぇ~……」」」

 

 

 

「……そろそろ話してもいいでしょうか?」

 

「八潮先輩でもパパは渡しません!!」

 

「長崎さん…?」

 

沙綾の思考があらぬ方向に向かっていき、愛音と立希がそよを揶揄い始め、その光景に友希那が猫の様に威嚇し始めたのを燈が宥めるカオス。

それを前にしたモニカの3人は完全に空気について行けなくなって言葉を漏らしていた横で完全に自分のペースを保ったままの瑠唯が話を進めようとしていたが、そよがユウにしがみ付いて自分の物だとアピールし始めたが――――

 

 

 

 

 

「私は中島さんの身体が目当てなだけよ?」

 

「「「「えぇ!?」」」

 

「おい!!ルイ!!変な言葉使うなし!!ちゃんと頭から説明しろ!!」

 

「桐ヶ谷さん。私は間違ったこと言ってないのだけれど?」

 

「間違ってる!!言葉選びが!!ルイはユウさんにバイオリン作ってほしいだけっしょ!?」

 

瑠唯がトンデモナイ発言をしたことで一同の空気が凍るが、間髪入れずに入れられた透子のツッコミが何とか空気を元に戻しかけた。

しかし、瑠唯は頭の上に?を浮かべながら透子に反論したが、透子のツッコミは冴えていた。

 

「だからそう言ってるじゃない?」

 

「……倉田さん、広町さん…?」

 

「えっと……言ってないよ?」

 

「るいるい、言ってないね~」

 

「えっ…それに学校前のはあなたがそうやれって…」

 

「それは最初に話した時は目的言わなかったから恋愛絡みだと思って”身体で解決しろ”って言ったけど、目的聴いて”丁寧にお願いしろ”って訂正までしたし!!」

 

「とーこちゃんはそう言ってたね~」

 

透子のツッコミに反論する瑠唯は一緒にいた七深とましろにも確認をとったが、2人は彼女の言葉を否定した。

その反応に瑠唯は驚いた表情を浮かべて固まってしまったのだが、ユウはここでようやく状況を理解した。

 

「大体分かったけど……」

 

「えっ!?ちょっとユウさんって指輪とかドレスだけじゃなくてバイオリンも作れるんですか!?」

 

「愛音ちゃん落ち着いて?…八潮さんの要望は分かったけど、場所も機材も無いから無理だね。材料の選定から加工組立諸々含めて数か月かかるし、今の俺はブランクあるからね?」

 

「……待ちます。何時までも………ひとまずはメンテナンスで妥協します」

 

「なんで妥協点を相手に出されなきゃいけないんだ…」

 

「ユウさんスイマセン。ルイにはあたしから言っておくので……」

 

「桐ヶ谷さん…なんかスイマセン……」

 

我が道を行く瑠唯の横でひたすらユウに謝って場を収めようとする透子。

そんな姿を見たユウは自分のことよりも透子の方が不憫に感じ始めてしまったが、この場に最大の台風の目がやってきた。

 

 

 

 

 

 

「居たっ!!」

 

「えっ?あれって…にゃむち!?」

 

落ち着きそうになったタイミングでにゃむがRiNGのカフェに飛び込んできた。

思わぬ有名人の登場に愛音が驚きながら彼女に視線を向けていたが、にゃむはそんな愛音に構うこともなく、ユウの元へと歩み寄っていくと彼の腕を掴んでいた。

 

「ちょっと来てください!!」

 

「にゃむちとユウさんが知り合いなの!?」

 

 

 

「ちょっと!!いきなりパパに何言ってるの!!」

 

「はぁ~?何言ってんのこの人」

 

にゃむがユウの腕を掴むと彼の膝の上に座っていたそよがにゃむに凄むがも、その言葉に反して態度が伴っていない。

そんなそよを可哀そうなものを見るような視線を向けたにゃむだったが、ユウは落ち着いていた。

 

「にゃむちゃんどうしたの?」

 

「レイヤさん」

 

「あ~…それだけ…?」

 

「えっと…その…1人が巻き添えで…」

 

「ちょっと待って、なんで日に日に酷いことになってるの!?すぐ行くね!!」

 

「パパ!?」

 

彼は落ち着いてにゃむに状況を聞いたが、彼女から出てきた言葉を聞いて目を見開いて驚くと冷静にそよを抱えて立ち上がると、彼女を椅子に座らせ直していた。

 

「パパ!!私も行く~!!」

 

「ユウ、私も行くわ」

 

「にゃむちと一緒…あたしも気になります!!」

 

「そよちゃんは怪我してるからダメ。ゆきちゃんと愛音ちゃんは…うん。マジで来ないで…」

 

そよと友希那はユウが気になり、愛音はにゃむの事が気になってついて来ると言い始めたが、その言葉を聞いた2人は苦々しい表情を浮かべていた。

 

 

 

「あ~…レイヤ先輩の沽券に関わるからあんまり来てほしくないかな~って…」

 

「えぇ~…」

 

「愛音ちゃんと一緒にそよちゃんの面倒見て……椎名さんはそよちゃんのことを八潮さん達に説明してあげて?お礼に今度練習の時に燈ちゃんに2人の好きなお菓子持たせるから」

 

「ちぇ~…分かりました」

 

「分かりました…!!愛音、お前が頑張るんだよ!!」

 

「りっきー!?」

 

 

そう言い残してユウとにゃむがRiNGを後にすると、立希は愛音を引き留めて目の前にいる瑠唯達にそよの事を話し始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ユウ達がレイヤの部屋に向かっていたのと同じ頃――――

 

 

 

 

 

 

 

「ここかぁ…ダルイが、これも契約の為だ…」

 

レイヤの部屋があるマンションの前に人ではない異形の影。

その異形―――イマジンは軽く飛び上がるとそのままレイヤの部屋のある階まで飛び上がった。

 

 

 

「うぅ~…換気…っ」

 

意図せず同じタイミングで意識が飛んでいたロックが玄関で目を覚ましてしまい、換気をするために倒れていた玄関を這って、何とか玄関の扉を開けたが―――

 

「勝手に扉が開きやがった」

 

「えっ…?オオカミ……?」

 

その扉を開けたのと同時に飛び上がったオオカミのような見た目をしたウルフイマジンがロックの目の前に着地した。

その光景にロックは戸惑いを隠せずに困惑していたが、相手のイマジンはそんな事を気にすることなく持っていた三日月型の剣を振り上げようとしたが―――

 

 

 

 

 

 

「クセェ!!なんだこの臭いは…!?」

 

「あっ……うぅ…!!」

 

オオカミの見た目通り嗅覚が鋭いらしいのだが、この場所ではそれが完全に仇になってしまったイマジンは突然の臭気に剣を振り上げずに自身の鼻を抑え始めていた。

ロックもそんなイマジンの姿を見て鼻を抑え始めたが、既に鼻の中に臭いがこびりついてしまっており完全に無駄だった。

 

 

 

「おえっ……」

 

「臭いも居る奴もヤバい奴しかいねぇ!!こんな所に居られるか!!」

 

ロックは悪寒を感じて口元を抑える同時に気絶してしまった。

しかし、それを見たイマジンは漂う臭気も相まって何もせずにその場から即座に逃げ出してしまった。

 

傍から見たらコントのような動きのイマジンだったが、その動きは正しかった。

 

 

 

 

何故ならイマジンがこの場を逃走してから少し後にゼロノスに変身するユウがこの場に駆けつけていたのだから――――





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