ギャグ楽しいって思ったら、一気にバトルで現実に返ってきたな…
さてと、次回でこの章も終わりそうですね…
契約者誰やろな~…ってことで投稿です
「「はぁ…?」」
「てめぇ…何言って……」
「知らないってことは…はぐれか…」
「さっきから何ごちゃごちゃ言ってんだ…!!」
暴れ牛。
ユウが放ったその言葉に事情を知らないロック達は戸惑い、イマジンの方もユウのベルトを見て一切反応を示さない姿にイマジンの素性を考えていたが、その姿に自身を低く見られていると憤慨したイマジンの剣が赤く光り出した。
それが攻撃の前行動であることを察したユウはイマジンの懐に飛び込み―――
「らぁ!!」
「なぁ!?てめぇ!!」
剣が振られる前にイマジンの足元を蹴りこんで体勢を崩したが、それだけでユウは止まらない―――
「せいっ!!」
「ぐっ!?なぁぁあああ!!」
「落ちてもうた!?」
ユウは体勢の崩れたイマジンの腹に張手を見舞うと、体勢の崩れたイマジンはそのままベランダから地面に向かって転落していった。
それに驚くロック達を他所にユウは取り出していたベルトを巻いてカードを取り出してからイマジンが落下したベランダの方へ視線を向け――――――
「ゆきちゃん、燈ちゃん、後はよろしくね?」
「えぇ…」
「はい……」
そう言い残した彼はそのままイマジンを追いかけるようにベランダから飛び降りていった。
「「えぇええええええ!?」」
事情を知らない2人ががユウのその行動に驚いて、ベランダの方に走って飛び降りたユウを心配していたが、その心配は不要だった。
「変身…!!」
「へっ… ?」
「はぁ…?」
「「………えぇええええええええ!?」」
彼はベランダから地面へと落ちながらもゼロノスへと変身して見せた。
その光景に事情を知らない2人は戸惑いの絶叫をBGMにしながら、ゼロノスは剣を片手にイマジン目掛けて振り下ろした。
「ぐがぁああああ!?」
「一発で倒れる訳はないけど、意外と堅いな…」
落下して何とか立ち上がったイマジンはゼロノスが振り下ろした剣を自身の剣で受け止めようとしたが、上から降ってきた勢いの乗った一振りを止めきれずに斬られた。
ゼロノスの方は自身の想像以上にイマジンへのダメージが少ないと呟きながら今度は斬り上げたが、イマジンはその攻撃を後ろに飛び退いて回避したが完全にゼロノスに対して苛立っていた。
「なんだ?てめぇは…?」
「そんな事も知らないのか…」
「調子のんじゃねぇ!!」
イラ立つイマジンにゼロノスは淡々としていたが、それが更にイマジンをイラ立ってゼロノスに斬撃を飛ばしていた。
これで確実にダメージが入ると確信していたイマジンだったが―――
「……説明する必要もないけどな…!!」
「なぁ!?……ちっ!!訳も分かんねぇのにやってられっか!!」
「逃がすと思ってるのか?」
イマジンの予想に反して飛ばした斬撃にゼロノスが剣を振り下ろすと、斬撃が真っ二つに割れて左右に逸れて飛んでいく。
その光景にを見たイマジンは逃げ出そうとしていたが、ゼロノスは相手を逃がすつもりは毛頭なかったが―――
「逃げれるに決まってんだ…ろ!!」
「ちっ!!」
イマジンは斬撃をレイヤの部屋目掛けて飛ばして、ゼロノスは一瞬だけ判断に迷ってしまった彼をおいて逃走を始めていた。
そしてイマジンが飛ばした斬撃がマンションに炎が上がって部屋が崩れ落ちた。
「ゆきちゃん!!燈ちゃん!!」
「ぁ…おにーさん…」
「私達は大丈夫よ?」
「あぁあああああああ!!私の部屋がぁああああああ!!」
「なら、安心だ…。まだ追える…!!」
「ちょっとおおおおおおおお!!バイク乗って逃げるなぁあああ!!」
「なんやこれぇえええええ!?」
部屋が崩れ落ちたことにゼロノスが慌てたが、幸いなことにイマジンが飛ばした斬撃はレイヤの部屋――――の隣にあったにゃむの部屋に直撃していた。
何とも不運だが、不幸中の幸いとも言うべきか人的被害が全く出ていない事に胸を撫でおろしたが、被害を受けたにゃむがゼロノスにツッコミを入れるが、今はそれどころではない。
ゼロノスは自身のバイクである”マシンゼロホーン”を呼び出すと、それに乗ってイマジンを追いかけ始めていく。
「待て!!この野郎!!」
「ちっ!!追いかけてくんじゃねぇ!!」
「車か…!!」
街中を走るイマジンを捉えたゼロノス。
追いかけられるイマジンはゼロノスに悪態をつきながらも、咄嗟に反対車線を走っていた車のタイヤを斬りつけてパンクさせると、バランスを崩してそのままゼロノスに突っ込んできたが、ゼロノスは突っこんできた車の横を通って難なく躱してみせたが―――
「死ねや!!」
「げっ…!?」
イマジンはバスも先ほどの車と同じようにタイヤを切りつけたが、バスからタイヤが外れてしまいそのまま横転してゼロノスの前の道を塞いでいた。
しかも、車を回避した直後ではまともに回避することも出来ないと考えていたイマジンだったのだが、ゼロノスはそんな予想を飛び越えた。
「なぁ!?飛んだだと!?」
「甘いんだよ…!!」
「がぁああ!?」
ゼロノスは文字通りに飛んでいた。
彼の目の前には確かに横転したバスがあったが、それよりも目の前にバスから外れたタイヤがあり、ゼロノスはバイクで外れたタイヤに乗り上げるとそのまま一気にバスの真上を飛び越えてみせた。
しかも、ただ飛び越えただけではなく片手にはボウガンが握られており、ゼロノスは飛び越えながらイマジンを撃ち抜き、そのままイマジンの頭上すらも飛び越えてその逃げ道を塞ぐようにバイクを停めてイマジンの前に立ち塞がっていた。
「鬼ごっこは終わりだ…」
「くそっ!!てめぇ…!!てめぇは一体何なんだ!!」
「通りすがりの………いや、なんでもないか…別に覚える必要もない」
イマジンは苛立って声を挙げたが、ゼロノスは淡々とその言葉に答えて見せる。
逃げ道を失ったイマジンはこれでももう打つ手をこの場で倒そうとしたゼロノスだったが、運はイマジンに味方していた。
「うぅ~…バスが倒れて…何なの……?」
「二葉ちゃん!?」
「きゃ!!」
「…!!動くんじゃねぇ!!こいつの命が惜しかったら、さっさとそのベルトを外しな!!」
イマジンが倒したバスの中から人が這い出てきたのだが、出てきた人物はなんとつくし。
思わぬ人物が出てきたことに驚いてしまったゼロノスだったが、その僅かな隙をついてイマジンはバスから這い出てきたつくしを捕まえてその首筋に自身の剣を当ててゼロノスを脅していた。
「さっさとしろ!!」
「ちっ…!!」
冷徹に徹するならばつくしの事を無視してイマジンを倒せば良いのだが、ゼロノスはその行動をためらった。
今までの彼の人生の中でも命をやり取りなど数えきれない程あったし、似た状況もそれなりにあった。
しかし、つくしが特異点かもしれない可能性がある以上は彼女を殺されれば最悪の事態になりかねない。
「こいつをぶっ殺されてぇのか!!…だったら、その武器を遠くに捨てやがれ!!」
「……分かった」
それが頭に過った以上はゼロノスは相手の指示を聞かざるを得ず、持っていたボウガンをそのまま2人の中間くらいの位置に放り投げる。
これで武器を失ったゼロノスは人質のつくしのこともあって更に動けなくなった。
これで完全にイマジンのペースだが、明らかにおかしかった。
―――何故イマジンは変身を解除しなかった時点でつくしを殺すことをせずに、武器を捨てるだけに要求を変えたのか?
もしも、ゼロノスがつくしを無視して攻撃すればイマジンはそれで終わっていたし、それに最初の要求に答えなかった際にあえて要求を下げる意味も分からない。
ゼロノスは頭の中でそんな事を考えながらもイマジンに視線を向けていたが、イマジンがそんなことをしたのは簡単な理由だった。
「”みんなから大人に見られる”―――てめぇの周りの年上をぶっ殺してきたから契約成立だ
…」
「なっ!?」
イマジンはそう言うとつくしの中へと消えていく。
それに驚いたゼロノスだったが、同時に先ほどのイマジンの行動の理由を理解していた。
―――契約者が死ねば自身の存在も消えてしまう。
―――だからイマジンは契約者のつくしを”殺さなかった”のではなく、”殺せなかった”のだ。
だが、それが分かったところでどうしようもない。
ゼロノスはすぐに頭を切り替えると、武器を拾いながらつくしの頭にチケットを当てると日付が浮かび上がっていくのを見て彼女に背中を見せると、思わず彼女に聞いてしまった。
「…なんで契約した?」
「みんなに子供っぽいって言われるし…この前も大人っぽい同級生とか後輩の子の子供って言われて……」
つくしの答えを聞いたゼロノスはその言葉に何も言葉を返せず、停めたバイクに跨ってそのまま走り出し、そのままバイクごと飛び上がってどこからか現れた電車へと飛び乗りそのまま姿を消してしまうのだった。
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