アンケとった特別編ですね。
来訪者篇…という事で別時間軸からキャラがエントリー
という事で最初はこの方…?どうぞ!!
※特別編での話は本編には関係ありません。
映画版的な内容で主人公の設定開示の話程度に短い話数をお楽しみください
Gast01-1_魔族襲来
ゼロライナーの客室――――
そこではユウとデネブ、そしてテーブルを挟んで燈が座っていた。
「燈ちゃん……」
「どっちだ…?」
「……デネブさん」
「ふっふっふ…」
「だぁあああ!!マジか~!!」
「2,3日来なかったら…あなた達、何を騒いでいるの…?」
2人の問い掛けに燈が答えると、その言葉にデネブが笑う横でユウが頭を抱えて声を挙げていた。
そんな異質な空間にやってきた友希那は状況が呑み込めていなかったが、3人が囲んでいるテーブルの上に何かがあることに気が付いた。
「料理……?勝負でもしてたの?」
「そうだよ!!それでデネブさんに負けたの!!」
「まだまだユウには負けないぞ!!」
「オムライスに焼魚の定食……?全然違うじゃない」
「友希那も食べてみてくれ!!」
「えっ…?えぇ…」
落ち込むユウに対して喜ぶデネブ。
そんな2人の前にはオムライスと焼魚定食という完全に別物が並んでいたが、喜んでいたデネブは友希那にも味を見てもらおうと声をかけると、戸惑いながら友希那は両方の料理を味わったが、素人の友希那には味の優劣がつけられなかった。
「…どっちも美味しいのだけれど…高松さん、どうしてデネブの方を選んだのかしら?」
「えっと…生卵とか苦手で……その…半熟なのもそんなに好きじゃなくて…」
「「……」」
優劣をつけられなかった友希那は燈に理由を尋ねたが、その理由はただの好き嫌い。
それが判断の材料になったと言われた2人は互いの料理を食べ合っていた。
「むっ…よく出来てる…。オムライスの卵も半熟だがしっかり火が入っている…。洋食ではもう俺の方が下かもしれないな…」
「デネブさんの焼魚定食も美味いよ。特にこの塩鮭の火の通り加減が絶妙だな…」
「この間の筑前煮もよく出来ていたが、俺の和食はまだ負けてないな…」
「この鮭を出されて言われると…説得力あるなぁ…」
「ぁぅ……」
「ちょっといいかしら?」
互いの料理を食べてそれぞれが感想を言い合っていたが、判定を出した燈は小さく縮こまっている何とも言えない状況だが、友希那がここにやってきたのは食事の為ではなかった。
「どうしたの?」
「ちょっと学校で奇妙な話を聞いたのよ」
「「奇妙な話?」」
「えぇ…なんでも、街中で変なものを見たって話だったわ」
「あっ…それ、あのちゃんも言ってました…」
「因みにどんなの…?」
友希那がここへ来たのは学校で聞いた奇妙な話を伝えるため。
その事を告げられたユウとデネブの2人は声を揃えて友希那に聞き返してしまったが、彼女はそんな2人に答えながら話を続けると、その話を聞いた燈も友希那の言葉を肯定し他のを見てユウは面白半分で話の詳細を聞こうとしたが―――
「えっと…吸血鬼?…ってあのちゃんが言ってました」
「あら?私が聞いたのはステンドグラスのお化けって聞いたけれど?」
「あれ……?話が違う…」
「噂なんてそんなものじゃないかしら?…ユウ?どうしたのかしら?」
燈と友希那が聞いた話が微妙に食い違う。
その事に疑問を感じていた燈だったが、噂なんてそんなものだと友希那は流そうとしていた。
しかし、その話を聞いたユウとデネブの様子が変なことに気が付いて友希那が2人は友希那の言葉に答える訳でもなく互いの考えを話し合っていた。
「ユウ…もしかして…」
「特徴は似てるけど、あり得ないよ…」
「ユウ達、何か知ってるのかしら?」
「あり得ないことなんだけど、気になってね…」
「イマジンかもしれないし、気になるなら話を聞きに行きましょう?」
ユウとデネブの2人で話し合っていたが、そんな2人に友希那が外で話を聞きに行くことを提案すると、ユウがいつも以上に神妙な表情を浮かべて何かを考えていたが、すぐに彼は彼女の提案に答えをだしていた。
「嫌な予感がするから、ちょっとだけ準備してくる」
「準備…?」
「荷物持ってくるだけだから、すぐ終わるよ…」
普段ならば財布とスマホとベルトくらいしか持ち歩いていないユウが準備をすると言った事に疑問を持った友希那だったが、そんな彼女の視線を他所にユウは荷物をとってくると言って客室から出て行っていまった。
「デネブ、何かあるのかしら?」
「なんでもない。気にしないでくれ……」
「何か隠してないかしら?」
「心当たりがないわけではないのだが、この時間にいるはずがないんだ…」
「いるはずがない…?それってどういう――――」
「ささっ!!出掛ける前にこの2つを食べてくれ!!」
普段とは違うユウの様子に友希那は残っていたデネブを問い詰めたが、彼もハッキリとした答えを出してこなかったが、、彼の言った言葉に引っかかりを覚えたところでデネブに話を逸らされてしまった。
そして、デネブに言われた通りに友希那と燈の2人で残っていた料理を食べ終えると、噂について調べようとデネブが燈に憑いて4人でゼロライナーから外に出ていくが―――
「ん…?これは…」
「おにーさん?」
「どうかしたの?」
「この匂い…この感覚…久々だけど……間違いない…!!」
外に出て早々にユウは何かを感じ取っていたが、その様子は明らかにいつもの彼とは違っていた。
その事について彼に聞こうとしたが――――
「「「うわぁああああああ!?」」」
その事を聞こうとした時に突如として複数人の悲鳴が響き渡っていく。
しかも、その悲鳴の1つは誰が挙げたのは友希那には聞き馴染みのある人物のものだった。
「あこ…!!」
「ちょっとゆきちゃん!!」
「追いかけるぞ!!」
「燈ちゃん、デネブさんに身体使わせて!!」
「はい…っ!!」
悲鳴の主の1人は友希那と同じバンドのあこ。
彼女はユウ達を置いてその悲鳴が聞こえた方向に向かって走って行ってしまった。
ユウはデネブに身体を貸すように伝えると急いで友希那の後ろを追いかけていくが、彼女はすぐに路地裏へと入り込んだが―――――
「あこっ…!?」
そこには信じられないものが飛び込んできた。
「タコ…ステンドグラスみたいな模様……イマジンとは違う…?」
彼女の目の前にいたのあこと彼女の同級生であるロックと明日香の3人を追い詰めているタコの意匠を持った人型の異形。
しかし、それは彼女が見たことのある異形―――イマジンとは雰囲気が違っており、異形にあるステンドグラスのような模様が妙に引っかかっていたのだが、そんな友希那の目の前では異形は妙なものを出していた。
「あれは…歯…?いえ…牙っていうべきかしら…?」
あこ達の身体の横には牙のような何かがうっすらと透けて見えていた。
状況の分からない友希那は困惑していたが、その牙があこ達に迫っていったが、それがあこ達に触れることはなかった。
「待てっ!!」
「―――っ!?」
「ユウ!?」
友希那の背後からユウが壁を走って彼女を追い越しながら懐から何かを取り出し、そのまま相手に向かって振うと彼の腕から鞭のような何かが伸びるとその異形の身体を斬りつける。
予想外の攻撃を受けた異形はあこ達の横に出していた牙を消すと、攻撃を仕掛けてきたユウの方へと振り返った。
「あれって友希那先輩!?それと…誰やろか…?」
「あれ…えっと…ユウさんだ!!ってなにあれ!?」
「あこ!?ちょっと待って!?あの人、剣持ってるよ!?」
「ちっ…!!良いから逃げろ!!」
あこ達は突如として乱入してきたユウに驚いていたが、彼の手には剣のようなものが握られていたことに驚いていた。
しかし、ユウはそんなあこ達の事を一切気にすることなく、相手に意識を自分に向けるために持っていた剣でその異形を斬りつけていく。
しかし、大したダメージが入っている様子はなく、ユウは攻撃を加え続けながらあこ達に逃げるように叫ぶと、彼女達はユウや友希那達を置いて脱兎の如くこの場から逃げ出していた。
「ユウ、アレは…」
「なんでファンガイアがいんだよ!!」
「ファン…?なに?」
「デネブ!!2人を守れ!!」
「分かっている!!」
ユウは目の前に異形を”ファンガイア”と呼んでいたがが、そんな相手に手に持った直剣―――”ファンガイアスレイヤー”を構えた。
そんなユウにファンガイアは触手を伸ばして攻撃を仕掛けるも、ユウは持っていた剣のボタンを押すと剣が直剣から蛇腹剣へと形を変えて再び振るって伸ばされた触手を叩き落す。
傍から見たら互角の様にも見えていたが―――
「種族の地力の差が出てきたな…」
「デネブ…!!」
「ユウに当たってしまうかもしれない…!!」
ファンガイアと生身の人間ではそもそもの身体能力が違っており、徐々にユウの方が抑えていく。
出来るなら変身したいが、相手は意図しているのかは分からないがそんな隙を与えてくれそうになく、デネブも加勢しようにもユウとファンガイアの距離が近いせいで援護することも難しい。
そんな危機的な状況に陥っていたユウだったが、その時不思議なことが起こった。
「―――!?」
「何かがぶつかってるみたいですけど…」
「ユウの攻撃が当たって…剣を振ってないわね」
ユウが剣を振っていないのにも関わらず、突如としてファンガイアの身体が小さく仰け反っていく普通に考えたらあり得ない状況を前に、彼女達は驚いていたが、ファンガイアが数回仰け反るとこの場から逃走してしまっていた。
ユウは逃げるファンガイアを追いかけようとしたが、彼の目に飛び込んできたモノが彼の動きを止めてしまった。
「えっ…?何でここに…」
「貴様は…」
「キバット…さん…?」
「久しいな。小僧…」
「ぇ…?ぁ…あれは……?」
「蝙蝠……いえ、蝙蝠モドキかしら?」
4人の目の前にはコウモリのような見た目をしたモノが飛んでおり、ユウは驚いた表情を浮かべながらそれを”キバット”と呼ぶのだった。
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