忘却の唄・消えかけのアルタイル   作:ツナ缶マン

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おはよーございます。
うーん。前にも見た勝負を吹っ掛けられる光景
前は透子に吹っ掛けられて、今回はマスキング
前にはこころにも絡まれてたし…金髪に絡まれる運命なのかな?

ってことで投稿です


75話-開戦!!ストリートバトル

マスキングの宣戦布告を受けた翌日、ユウは――――――

 

 

 

 

 

「いざ、勝負です!!」

 

「はぁ……それでわざわざ羽丘の道場まで?」

 

「商店街の皆で力を合わせて勝たせていただきます!!」

 

「すっごくめんどくさいから辞退したいのですが……」

 

「んなの許すと思ってんのか?」

 

「私には分かります!!物凄いブシドーを感じます!!私が勝ったら弟子にしていただきます!!」

 

 

 

「はぁ……」

 

彼は友希那達の母校で燈が通っている羽丘の中にある剣道場まで連れてこられると、そこで何故か宣戦布告を受けたマスキングではなくイヴが真正面に立って勝負を仕掛けてきていた。

しかし、ユウはそんな彼女を前にしてめんどくさそうな表情を浮かべて溜息を零していたのだが、そんな態度にマスキングが声を挙げるとユウは自身の後ろに視線を向けていた。

 

「うちのイヴちゃんがごめんなさい……」

 

「しかも、イヴさん。前にやられてたのに憶えてなくてやる気満々なんですよ……」

 

「お2人が悪いわけではないので…」

 

「ユウ、ちゃんと勝ちなさいよ」

 

「おにーさん…その…頑張ってください…!!

 

「燈ちゃんありがと…それとゆきちゃん?原因の一端はゆきちゃんが炒飯の事を聞いたからだけど?」

 

「でも、ユウだって本気でダメ出ししてたじゃない」

 

「それはそうだけどさ…」

 

彼の後ろではイヴと同じバンドの千聖と麻弥の2人が申し訳なさそうにしていたが、原因の一端を担っている友希那にジト目を向けていた。

しかし、友希那はそんなユウの視線を流していると、勝負のお題が出されていた。

 

「私からは剣道…と言いたいですが、それでは不公平ですのでスポーツチャンバラで勝負です!!」

 

「いや、ルールを知らないんだけど…」

 

「サーヤさん!!ハグミさん!!」

 

「はいはい…」

 

「はーい!!お待たせ~!!」

 

ユウは一切ルールを知らない内容で勝負をすることになったのだが、そんな彼をおいてイヴが沙綾とはぐみの名を呼ぶと道場の中へ入ってきた彼女が様々な得物を抱えてやってきて、それを床に広げていく。

 

「細かいルールは置いておいて、武器が相手に当てた方が勝ちです!!」

 

「はぁ……。アイドルを叩くって…色々と問題になるんじゃ……」

 

「私は問題ありません!!」

 

 

小太刀、長剣、槍、短刀、棒、盾と様々な武器が並べられる中でイヴはすぐに長剣を手に取っていた。

ユウはアイドル相手に武器で叩くことについて考えていたが、外野は対格差とかを考えてイヴが不利になるのではと考えていた。

 

「イヴちゃんが剣道やってるとは言っても、対格差がきついんじゃないかしら?」

 

「アイドル相手でやりにくくても、イヴさんが不利かもしれませんね…」

 

「その…何回かやってみるのはどうでしょうか…?」

 

「高松さん、それだと体力のあるユウが有利になるんじゃないかしら?」

 

 

 

「だったら、違う武器使って2連勝とかでいいんじゃないですか?」

 

「キング!?いくらなんでもそれは…」

 

「面倒だからそれでいいですよ…。盾って言うかこのサイズは小手だな…」

 

対格差を考えれば普通にユウが有利。

そんな中でマスキングはユウにかなり不利な条件を付きつけたが、彼はそれを気にすることなく武器として盾と長剣を手に取っていたが、友希那と燈はユウが普段使わない武器であることを気にしていた。

 

「おにーさん…それで大丈夫ですか…?」

 

「大丈夫だよ。メロンの人の動きをすればいいんだから」

 

「ユウ、メロンの人の動きって何よ…」

 

「色々とあったんだよ…。沙綾ちゃん、開始の合図してくれる?」

 

ユウは2人の心配に対して誰にも理解できない言葉を返しながら両手をブラブラとさせながら、沙綾に開始の合図を頼んでいた。

 

その言葉を聞いてイヴが正眼の構えでかまえると、沙綾は嬉しさと心配が混ざった表情をユウに向けたが、彼に言われるままに合図を出すために手を挙げて―――

 

「それじゃ…始め!!」

 

「ブシドー!!」

 

「遅い…」

 

沙綾が開始の合図を出したのと同時にイヴが一気に距離を詰めて剣を振り下ろしたが、ユウにあっさりと盾で受け止められてしまった。

しかし、それで止まらずイヴが剣を何度か振るうもユウは容易く盾だけで受け止めると、それに焦ったイヴが大きく振りかぶったのを見たユウはそのまま盾をイヴの身体に当て―――

 

「ほいっ…」

 

「えっ…!?」

 

 

 

 

 

 

「まず1回目」

 

ユウは盾でそのままイヴの身体を軽く押して体勢を崩すと、そのまま彼女へ剣で素早く袈裟切り。

いきなり盾で押されたことと剣の速さにイヴが驚いてしまったが、ユウはそんな彼女に剣が当たる前で寸止めをしてから優しくと彼女の肩を叩いて終わらせた。

 

「盾で攻撃を受けてたと思ったら、攻守が逆転して一瞬で終わっちゃいましたよ!?」

 

「イヴちゃんのことを盾で軽く押してたようだけど…?」

 

「盾で押すとかズルいだろ!!」

 

「ぁ…あの…あれはダメなんですか…?」

 

 

「待ってますき。ルールを厳密に決めてないんだから、問題ないんじゃない?」

 

「山吹さんの言う通りね」

 

 

 

「って、言われてますけど…若宮さん。今のはどうします?」

 

「私の注意不足でした…!!今ので1本です…!!」

 

「そう…」

 

攻守が入れ替わって一瞬で勝負がついた事に驚いていたが、千聖とマスキングからユウの盾の使い方に物言いが入るも、沙綾達やその物言いに待ったをかける。

外野がそれで盛り上がりそうになっていたが、当の本人は素直に負けを認めるとユウは持っていた武器を戻しながら両手の武器を変えていた。

 

「短刀と小太刀…短いですがまるでミヤモトムサシの様です!!」

 

「…まぁ、本物のゴーストに教わったけど」

 

「何か言いましたか?」

 

「なんでもないよ」

 

「2回目始め!!」

 

「キング、いきなりすぎますよ!?」

 

 

「…気を抜きすぎだよ?」

 

「っ!?」

 

イヴが剣を構え直すとユウは両手で得物を構えると、そんな2人を見たマスキングがいきなり開始の合図を出した。

その事に麻弥が声を挙げたのも束の間、今度はイヴではなくユウの方から前に出ると小太刀で剣を跳ね上げてから短刀を首に軽く押し当てて正に一瞬で勝負を終わらせてみせた。

 

「なっ!?」

 

「本当に一瞬で終わったわね…」

 

 

 

 

「参りました……」

 

「お疲れ様」

 

一瞬で終わった勝負に外野が驚く中で、イヴは完全に敗北を認めてこの勝負はこれで幕引きとなった。

とりあえず勝ちを拾ったユウはそのままイヴからマスキングに顔を向けてある疑問をぶつけていた。

 

 

 

「これあと何回勝負があるんです?お菓子作りがあるのは分かるけど…」

 

「お菓子を抜いて後3回だな」

 

「……次は何やらせるつもりなんですか?」

 

「はぐみと勝負だよ!!ソフトボールでのバッティング対決!!はぐみが投げて三振するか打つかの勝負だよ!!」

 

「野球は何回かしたことあるけど………何とかなるか?」

 

「はぐみ、ソフトボールのピッチャーやってるから負けないよ!!はぐみ、先に行ってアップしてくるね!!」

 

 

 

 

「おかしいわね…はぐみちゃんが言ってるせいか、汚いとか思えないわね…何も考えて無さそうだもの…」

 

「白鷺さん…酷くないかしら?」

 

イヴの次に勝負は、はぐみとのソフトボール対決。

これは明らかに経験者のはぐみが有利な勝負なのだが、おそらくはぐみはその事について一切何も考えていない。

千聖がそう指摘すると余りの物言いに友希那がツッコミを入れるもそんなこんなで外に出てくるとはぐみがマウンドに上がって軽くアップを始めていたのだが、友希那達ははぐみのボールを受けていたキャッチャーに驚かずにはいられなかった。

 

「えっ…?花音が…キャッチャー!?」

 

「予想外だな……」

 

 

「えへへ…」

 

「かのちゃん先輩!!大丈夫?」

 

「大丈夫だよ」

 

 

「よーし!!それじゃ、ゆうさん、勝負だよ!!」

 

「こういう球技は苦手だし……久々だからできるかな?」

 

「いっくよ~!!」

 

皆がキャッチャーを務めていた花音の存在に驚いていたが、はぐみだけはもう準備万端と言った様子で勝負を急かし始めると、ユウはソフトボール用のバットを持って打席に入ってはぐみに顔を向けると、彼女は今から投げると宣言して1球目を投げたが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見えた…!!」

 

「…!?ホームランだー!!負けちゃった~…」

 

 

「おにーさん凄い…!!」

 

「はぐみさんの球を1回で当てるなんて…」

 

「ちっ…ホームランかよ…!!」

 

ユウははぐみの投球を1回で捉えるとそのままボールはグラウンドの端まで飛んで行った打球は試合ならば紛れも無いホームランにはぐみは負けだと素直に認めていた。

 

先ほど同様に一瞬で終わった勝負。

皆がそれに驚いていたのだが、次の対戦相手達も同じだった。

 

「うわぁ…すっご…はぐみからホームラン!?しかも1球で…」

 

「奥沢さんに上原さん?」

 

「次は私と美咲の2人と勝負ですよ!!勝ったらスイーツお願いしまーす!!」

 

「何?その俺に勝ったら願いが叶うシステムは…まぁ、そのくらいなら別にいいけど……」

 

次の対戦相手は美咲とひまり。

2人と勝負と言われても、ユウは何が勝負になるのか分からずに首を傾げたが――――

 

 

 

 

 

 

 

「ユウさん1人と私と美咲の2人!!テニスのダブルス勝負!!」

 

「げっ…」

 

ひまりから勝負の内容を聞いたユウは先ほどまでとは違い、とてつもなく苦々しい表情を浮かべてしまうのだった。

 




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