遂に始まる最終決戦…おや?主人公の様子が…?
という事でヌルリと初投稿です
場所を羽丘から羽沢珈琲店に移した一応はユウが指定した時間までの時間で羽沢珈琲店では勝負をしていた面々と共に新たなメンバーを交えて談笑が繰り広げていた。
「これが最後の戦いですな~」
「モカは何もやんないでしょ?」
「蘭~。テスト頑張ったんだからあたしも食べたーい。あこちんもひーちゃんもお腹空いたよね~?」
「おねーちゃん、あこもお腹空いた~……」
「命がけのテニス乗り越えた甲斐があった…あはは……生きてるとお腹空くなぁ……」
「命がけ…?ひまり、お前何言ってんだ…?」
「そんなに凄かったの…?テニス…」
「チサトさんもマヤさんも、見届けご苦労様でした!!」
「ジブン、結構頭を使ったから甘いものは欲しいですね…」
「あのテストはイヴちゃんは受けてないのよね?」
「マスキさんに頼まれてフィンランド語に翻訳するのを一緒にやりましたが、難しかったです……」
「みーくん!!かのちゃん先輩!!お疲れ様!!」
「私は何にもしてないから…あれ?美咲ちゃん?」
「あはは…生きてるって素晴らしい……」
「ふえぇ~!?美咲ちゃ~ん!?」
若干数名は遠い目をしているものの、戦いを終えた者同士で互いの苦労を労いあっていたのだが、その一方でここには戦いを終えた物だけでなくこれからの戦いに備える人物たちの姿もあった。
「くぅ~!!あの時の料理も良かったし、楽しみだな~!!」
「桐ヶ谷さん、落ち着いたらどうかしら?二葉さんのプレッシャーになるわ」
「つくしちゃん、頑張って…」
「うん!!るいさんも透子ちゃんも審査員頑張ってね!!」
「ロック!!レイ!!見てろよ!!あたしのケーキが勝つのを!!」
「今日はオフだったから家でゴロゴロする予定だったけど、ますきが審査員?としてご飯食べられるから来た感じだから」
「ちょっとレイヤさん!?えっと!!ますきさん!!頑張ってください!!」
最後のお菓子作りをするマスキングとつくしは2人は気合十分と言った様子を見せていたが、
審査員もお嬢様で良い物の味を知っている透子と瑠唯にますきが呼びつけたレイヤ。
そして――――――
「有咲も薫さんも良いなぁ~…」
「ふふっ…それにしても彼の料理か…心が躍ってしまうな……」
「……文句は沙綾に言えバ香澄。
なにが”勝負を公平にするため”だよ。マスキングのケーキもつくしちゃんのお菓子も食った事あるから公平も何もないし、最後の1人とも面識なんてないっての……」
「薫くんも有咲ちゃんも役得だよ!!」
「全く、日菜と一緒にいると退屈しないね。そろそろ時間だね?」
最後の2人の審査員として香澄の手によって拉致―――もとい強制連行された有咲と、たまたま近くを通りかかっていた薫が席についていた。
有咲の方は初めての相手の料理を食べる事に文句が垂れ流しているのを香澄に愚痴るという珍しい光景が繰り広げられていたところで、唐突に店の扉が開かれて最後の1人であるユウが姿を見せた。
「待たせたね……」
「あっ!!ユウさん!!やっと来……た……?」
「「「「えっ…………」」」
ユウは正面からクーラーボックスを抱え、その後ろに荷物を持った友希那と燈を引き連れてその場に姿を現した。
そこまでは良かったのだが――――――――――
「おい、フリルシャツにノースリーブベストと頭にターバンって、随分とキャラが濃い奴が来たぞ。おい……!!」
「あれ?始めましての人がいるね?どうも、中島って言います」
「えっ……?あっ、始めまして市ヶ谷有咲です。今日は審査員として参加させていただきます」
「ふふっ…猫被ってるみたいだけど、無理しなくていいよ?」
「えっ……」
彼と面識のある面々はその姿に完全に言葉を失ってしまった中で面識のない有咲がツッコんだがそれも当然。
彼の服は先ほどまでの普段着ではなく、
そんな中で何とか数名が再起動を果たしていた。
「あの~…ユウさん……?その服は…一体……なんでそんなのを…?」
「沙綾ちゃん、これはドリアンの人―――じゃなくて、お菓子作りの師匠が着てた服だよ。
お菓子作りを競うなら教わった店の看板を背負うのも同じだからね?」
「はぁ……」
ユウその服を着ている理由をいつもと同じ調子でニコニコしながら答えるつつ友希那と燈が持っていた荷物を受け取ると、その表情は一気に真剣なものへと変わっていた。
「お菓子って言ってたけど、3人でここのキッチン使えるの?」
「あっ…ここで仕込みとかさせてもらったけど、3人で同時に料理できるかな……?」
「2人でここのキッチン使えよ。あたしは自分の家で仕上げて来る。ここから5分もかかんねぇからな」
「なら、ここは俺と二葉ちゃんが使うってことで」
「おう、なら今から2時間後に持ってくるから。それまでに仕上げておけよ」
お菓子のバトルについて簡単に話をつけると自宅で作業を行うマスキングはそのまま店から出て行ってしまった。
そして、サラッと最後のお菓子対決が始まったのだが、ユウはすぐに調理に入ることは無かった。
「お菓子は争いの道具じゃないってのに……あっ、二葉ちゃん、ちょっといいかな?」
「えっ?はい。なんですか?」
「では失礼して、俺の作る予定のは―――」
「えぇ!?私が作ろうとしたのは――――」
ユウとつくしの2人はそのまま互いに作るものを教え合うとそのまま2人で厨房に入ろうとしたのだが――――
「ねぇねぇ!!ゆーくんは何作るの!?」
「ちょっと日菜先輩、荷物持ってる相手にそんなの危ないですよ!!それに厨房ですから!!」
復活した日菜がユウに何を作るのかを聞き出そうと飛びついてきた。
そんな彼女に厨房で危険なことをするなと注意したつくしだったが、日菜はそれを気にしている様子がない事にユウはそんな日菜に痺れを切らしてしまった。
「
ユウはあろうことか近くにあったフライパンで日菜の尻をそれなりの強さで振り抜いていた。
つくしはそんなユウに驚いたが、彼を止めることが出来ずフライパンは日菜の尻へとクリーンヒットして厨房から叩きだされたのだが、ここで異変が起こった。
「あひぃ…!!」
「えっ……」
ユウに尻を叩かれて厨房から叩き出された日菜だったが、何故か彼女はユウに尻を叩かれた際に妙に艶めいた声をあげていた。
それだけでも良くないのだが、それ以上に良くない物つくしは見てしまった。
彼に尻を叩かれて声を挙げた日菜。
その時の彼女の顔はユウからは見えていなかったのだが、その時の彼女の顔は顔を赤く染めていた。
しかも、顔が赤く染まったのは恥ずかしさから来るものだとも思ったのだが、彼女が浮かべていたその表情には恥ずかしさよりも喜びの感情の方が強く出ていたのをつくしは見逃さなかった。
「……」
「二葉ちゃん。大丈夫?」
「ふぇ?あっ…はい…」
そんなものを見てしまったつくしは完全に言葉を失ってしまったのだが、ユウに声をかけられたことですぐに現実に引き戻されて彼の顔を見上げるが、彼は日菜の事を気にしている様子は欠片も無く、つくしを心配そうに見つめていた。
「ボーっとしてたからさ。二葉ちゃんのも作った時に食べさせてよ。俺のと交換ってことで…ね?」
「はい!!後、出来たらレシピを教えてもらえると嬉しいです!!」
「う~ん…基本的な所ならいいよ。アレンジとかは企業秘密ってことで」
「大丈夫です!!よ~し!!頑張るぞ~!!」
変なものを見せられたつくしだったが、ユウが無意識に吊るしたレシピと言う餌に食いつき、改めて気合いを入れ直しながら調理――――に入る前にユウと共に念入りに手を洗い始めるのだった。
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