前回はライダー内でもかなり厄介なものがやってきましたが、
同じ作品にいるんですよ厄介な人達が…
と言う訳で、この人たちがエントリィィイイイイイ!!
という事で遅くなりましたが更新です!!
「なんだこれは…!?カラスが…怪物に!?」
「虫みたいね……」
「ちっ…!!インベス…!!初級なのがまだ救いだな…」
「いん……?」
地面に叩き落しされた果実を食べたカラスが突如として見たことのない怪物へと姿を変えた事に驚くデネブを他所に友希那が見た目について口にしていた。
ただの買い物ついでの散歩だと完全に油断して、財布以外を置いてきてしまった自身の行いに舌打ちをすると彼は即座に飛び出してその怪物―――インベスの1体を蹴り飛ばしたものの他の個体によってすぐに囲まれるが複数体相手に生身で戦いを挑んでいた。
「ユウ…!?あなた何を…!?」
「6体か……っ!!デネブ!!掠り傷1つさせないように2人を守れ!!隙を見て2人をゼロライナーに戻せ!!」
「っ!!あぁ!!…相手が何だか分からないが任せろ!!」
飛び出したユウに驚いた友希那。
しかし、彼は彼女の言葉を無視してイマジンと戦う時のような指示が来たデネブは敵の正体が分からないながらも2人を守るように前に立って指の銃口を構えるも、敵のインベスはユウを執拗に狙っていた。
「やっぱりこの実を狙ってるのか…!!ナイフの1本でも欲しくなるな…」
自身を囮にするように立ち回りながらインベスの爪を避けつつ腹を蹴りながら友希那達から回収した果実を入れた袋に視線を落とすと、武器もない生身では流石に分が悪く愚痴を零していたが、流石に数の暴力には勝てなかった。
「ぐっ…!!」
「これ以上させん!!」
「ユウ…!!」
「おにーさん……!!」
6体に囲まれて捌いていたのだが、1体がユウが果実の入った袋を持っていた腕に噛みつき彼から苦悶の声が漏らすと、他のインベスがユウに群がろうとしたが指の銃口から弾を撃ち込んでいる後ろでは友希那達が心配そうな声を挙がるが――――――
「目ががら空きなんだよぉ!!」
ユウは腕を噛まれたが、空いている手を噛みついているインベスの目に強引に捻じ込んで―――
「らぁあああ!!」
「―――――!?」
「「ひっ…!!」」
彼は目から腕を引き抜いたが、その際にインベスの脳と思しき何かも一緒に引き抜いてみせた。
身体の中に腕を突っ込まれて身体の内部を強引に引き抜かれたインベスからは悲鳴めいた鳴き声を挙げる光景に友希那達からは悲鳴が挙がるが、ユウはその悲鳴を無視して腕を突っ込んだインベスを蹴り飛ばすとそのインベスが耐え切れなくなったのかそのまま爆散した。
だが、インベスは残っていた。
「流石に痛いな……」
「ユウ!!あんな急所を狙うのは良くない…!!」
「それを言える状況じゃない!!残りの5体…」
腕の痛みを感じながら残りのインベスに視線を向けると、急所を狙っただけでなくその後に繰り出された余りにもスプラッタな攻撃にデネブが声を挙げていた。
しかし、ベルトも何もなく相手の危険度を知っているユウは手段を選んでいる余裕は一切なかったのだが、更に事体は深刻になっていた。
「羽が…!!デネブ!!飛んだ3体を叩き落せ!!」
「…あぁ」
突如として残った5体のうちの3体の背から羽が生え、インベスは空に飛ぼうとしたのを見たユウがデネブに叫ぶと、デネブは弾を撃って2体を叩き落したのだが、1体に射撃が外れてしまった。
インベスに逃げられる。
最悪の想像がユウの頭を過ったのだが――――
「――――――!?」
「デネブ!!」
「俺じゃない!!何かが飛んできたのに当たったんだ」
デネブが攻撃を外して飛んで逃げそうになっていた1匹のインベスが突如として空中で爆散した。
ユウはその光景に思わずデネブに視線を向けたが、この攻撃はデネブのものではなく何かが飛んできたのだと告げられたせいで一瞬訳が分からなくなったユウだったが―――
「あれ…おにーさん…何か落ちてきます……!!」
燈の言葉を聞いてすぐに我に返って新しい敵だと思って警戒したが、それは完全に杞憂だった。
「あれは……!?なんで!?」
「剣…?にしては妙にトゲトゲしてるわね……」
「ドリノコ…よく分かんないけど、何もないよりマシだ!!」
彼の目の前に落ちてきたのは剣―――いや、剣と言うには余りにも刺々しい凶悪な見た目をしたナニか。
本来ならこの場にあるのはあり得ないそれだが、ユウはその剣―――ドリノコを手に取ると近くにいたインベスを斬り付けてから、構えようとしたその瞬間、彼の周囲にいたインベスが1匹残らず爆散していてしまった。
「なっ…!?」
その事に驚いたユウだったが、彼の驚きはこれだけでは終わらなかった。
「新しいのがいるぞ…!!」
「メロンにドリアン…?」
「メロンの盾…それになんだか鎧みたいね…?」
「斬月にブラーボ……なんでアーマードライダーが……?」
ユウ達の目の前に現れたのはメロンとドリアンという何とも言えない意匠の鎧を纏った2人組。
デネブ達がその見慣れない姿をした2人に驚いていたのだが、それ以上にユウが驚きを隠せない様子を見せて、その姿の2人の名を呼んだことで斬月とブラーボの2人がユウに視線を向けたのだが――――
「メロンの君!!あの男ヘルヘイムの実を持ってるわよ!!って、あぁあああああああ!!アテクシの武器まで…!!」
「あの黒づくめの男も普通ではない……。ヘルヘイムの実も持ってることから考えれば黒幕かそれと繋がりがある人物かもしれん…手荒になるが、何としてでも奴らから話を聞き出す。まずは捉えやすい生身の男の方からだ…」
「oui monsieur!!」
「「はっ……?」」
ユウがヘルヘイムの実とドリノコを回収し、イマジンであるデネブの姿を見た。
その2つが重なった結果、斬月とブラーボの2人はユウとデネブが黒幕かそれに近い人物だと誤解して、斬月が自身の武器―――無双セイバーをベルトから引き抜くと同時にユウの方へと駆け出していた。
「はぁああ!!」
「くそっ…!!話を―――」
「お前を倒した後で聞く!!」
「話聞けっての…!!」
斬月の初撃をユウがドリノコで何とか受け流しながら相手と言葉を交わそうとしたのだが、ユウの言葉に対して聞く耳を持たずに盾でその身体を強引に抑え込もうとするものの、押される前にユウが盾を蹴って自ら後ろに飛び退いた。
しかし、その飛び退いた先には既にブラーボが武器を構えて待ち構えていた。
「ふんっ!!」
「ちょ!!」
「アテクシの返しなさーい!!」
「あぶねっ!!そのトゲ刺さったらどうすんだよ!!」
「戦場に…!!そんな甘えは…!!通用しないわよ!!」
「余りそちらばかりに意識を向けていいのか?」
武器の振り下ろしからの拳にタックルと追撃が飛んできたが、ブラーボのトゲまみれ装甲からの攻撃を受ければ即致命傷になることを考えてユウはその攻撃を回避する。
しかし、軍隊仕込みのその近接戦闘は正に流れるような動きで的確にユウを追い詰めていく中で斬月は無双セイバーのスライドを引いてその銃口をユウへと向けていた。
「生身に銃口向けるかよ……!!」
「よそ見なんて余裕ね?」
銃口を向けられたことに言葉を荒くなってしまったユウだったが、そんな言葉を意に返さずに斬月はユウが持っていたドリノコに発砲し、弾が当たった衝撃でユウの手から武器が跳ね飛ばされるとそのままブラーボの手の中に納まってしまった。
そもそもとして、生身のユウと変身している2人ではスペックの差が歴然である以上に、生身同士で比べても戦闘技能と言う面でも大敗している2人を相手にして防戦一方だが、未だにユウが立っていること自体が奇跡的な状況。
頭ではそうだと理解出来ていても、この状況に納得が出来ないユウは―――――
「ふざけんなよ!!一番信用しちゃいけない相手ばっかり信用する人を見る目皆無の主任に、軍人上がりのオカマパティシエが!!」
ユウは恨み言を叫んだがそれでも2人の攻撃が全く止まることはなく、彼に待っているのはノコギリ状の刃物と鋭利な刀によって身体がズタズタにされる最悪の未来に対して僅かな時間で覚悟を決めたユウだったが、その未来は永遠に来ることは無かった。
「「なっ…!?」」
「「えっ…?」」
「デカい手…」
2人のライダーからの攻撃がユウに振り下ろされたが、そんな3人の間にデネブとは違う黒い人型が割り込んで斬月たちの攻撃をその拳で止めると、その場の誰もがその割り込んできたモノに視線を向けていた。
「…何のマネだ?ナックル」
「ちょっと!!どういう事よ!!ザック」
「シャルモンのおっさん!!どういう事じゃねぇだろ!!2人揃って何やってんだよ!!」
「落ち着いて考えろ!!主任とか軍人上がりなんて情報が出てくる時点でおかしいだろ!!」
「……それもそうだな」
「メロンの君!!敵の諜報の結果よ!!」
「その可能性も捨てきれないな…」
斬月とブラーボ。
2人の攻撃を拳で受け止めたアーマードライダーナックル。
攻撃を止められた2人は静かな怒りをナックルことザックに向けていたが、ザックはそんな2人に声を挙げておかしな点を指摘しても2人は武器を下ろさないが、完全に動きが止まった状況でユウは言葉で畳み掛けた。
「人の話聞けよ厳之介。
自分が紘汰さんにヘルヘイムでおにぎり貰ったって言って、兄弟子の城之内さんとフランス軍仕込みのトレーニングさせたの忘れたんですか?
兄弟子に使ったバカモンロックシードを自分で使ったらどうですか?」
「なっ!?なんでアテクシのその名を…!!」
「主任はヘルヘイムの森で裏切られた元仲間をペシャンコにされるの見せらて、沢芽市に戻ってから弟のミッチーさんをボコボコにしてたのに、一瞬の油断で自分のドライバー壊されたの忘れたんですか?」
「ヘルヘイムの件は誰にも話していないはずだ…何故貴様が…!!いや…!!お前…まさか……!!」
どちらの情報も当事者の誰かからか聞かねば分かるようなものではない情報だが、そんなものが出てきたことにブラーボと斬月は目の前の男から出てきた言葉に驚いた様子を見せ―――
「あの時のおチビちゃん!?」
「今井か…!?」
「実を持ってたからいきなり攻撃しやがって……だから話聞けって言ったでしょうが……」
ここでようやく2人のライダーが戦っていたのは、自分達が昔にあった事のある人物だという事を理解することになるのだった。
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