特別編は今回で終了!!次の投稿から本編戻ります!!
という事で金メッキ討伐RTA始まるよ~ってことで投稿です
ユウがリンゴロックシードを使って変身したことでライダー側の戦力の数は元に戻った。
しかし、以前としてインベスの大群によって数の差は埋まらなかったのだが、数以外の場所に変化が起きていた。
「貴様!!」
「おっと…!!」
リンゴアームズを使ったユウの姿を見たマルスが激昂して、即座にユウに接近して幾度となく剣を振り下ろしたが、ユウは危なげなくその剣を盾で防いでみせた。
挑発の言葉だけでここまで激昂するとは思ってなかったユウは少しだけ驚いたが、マルスが激昂したのはそれではなかった。
「その武器は私と同じ!!私と同じ黄金の果実!!…貴様程度の人間がそれを使うなど…!!」
「……お前のと一緒にすんじゃねぇ!!」
マルスが激昂していたのはユウが使ったロックシード。
色こそ違えど、アーマーも武器も全く一緒だという事がマルスが自身と同じ黄金の果実のものだと誤認して激昂していたのだが、その物言いにユウの方が逆ギレして、攻撃諸共マルスをそのまま押し返して見せた。
「これはゆきちゃんが渡したもんだ。黄金の果実なんかじゃないし、お前みたいな金メッキでもないんだよ」
「~~~!!貴様ーーーーーっ!!」
「今井…!!」
「そっちはおチビちゃんに任せて!!メロンの君はインベスの相手よ!!」
「シャルモンのおっさん!!あの女はどうするんだよ!!」
ユウの言葉がマルスの逆鱗に触れて苛烈なまでに彼に攻撃を仕掛け始めていく。
その姿を見て斬月が援護に回ろうとしたのだが、ブラーボはすぐに斬月の肩を掴んで静止させていた。
マルスの相手をユウに任せて、インベスの相手に斬月と回そうとしたのだが、シルフィーの相手をどうするかと言う問題が残っていた。
「ワテクシが相手するわ。あの女には借りを返しておかないと」
「任せる…ザック!!一気に殲滅するぞ!!」
「任せろ!!」
シルフィーの相手をすると言うブラーボの言葉を聞いて斬月はすぐに近くにいたインベスを持っていた大剣で斬り飛ばしながらナックルに指示にもなっていない言葉を飛ばすと、その意図を汲み取ったナックルはドライバーへ手をかけた。
「おらぁあああああああああ!!」
「上出来よ!!」
ドライバーのブレードを1回倒したナックルはその場に飛び上がり、そのまま回転し始めると毬栗状のウェポンの外装が弾け飛んで大量のインベスへと突き刺さり、巻き込まれた初級インベスが次々と爆散していく。
そして、その爆風から飛び出して近くにいた上級インベスの顔面を外装が弾けて赤く燃える拳が一撃で撃ち抜いて道を作るとブラーボが一気に飛び込んでシルフィーに肉薄して両手のドリノコを叩きつけていた。
「お嬢さんの相手はワテクシよ?今度はさっきみたいに槍で防げるかしら?」
「ふんっ…!!ただのロックシードで相手が出来るとでも?」
ブラーボの攻撃を槍で防御したシルフィーだったが、攻撃をされても余裕そうな表情を向けていた。
ブラーボは斬月やユウの様に規格外のロックシードを使っていなければ、ナックルのようにジンバーで強化されている訳でもない。
そんな相手ならばとるに足らないと高をくくっていたのだが―――
「なら?これでお相手してあげるわ」
「なっ…!?」
「憶えてたみたいね?これはアンタがワテクシに押し付けたロックシードよ?」
ブラーボは自身が使っているドリアンとは別のロックシードを取り出して解錠して見せた。
そのロックシードを見たシルフィーは驚いた様子を見せたが、そんなシルフィーにブラーボは見せつけるようにドライバーにそのロックシードを装填すると、それを見たシルフィーは嗤っていた。
「それで私に勝てるとでも?それで暴れたくせに」
「あら?あなた知らないのね?傭兵って言うのはね、始めて使う武器を十全に使えて一人前。そして、ワテクシは一流よ!!」
シルフィーの言うようにロックシードによってブラーボは暴走した。
今回も同じ結果になるとシルフィーは勝手に思い込んで嗤ったのだが、ブラーボはそんなシルフィーの目の前でドライバーのブレードを下ろしていた。
「ふんっ…!!」
「何…っ!?」
ブラーボの姿が変わる。
それを見たシルフィーが以前のように暴走させようとヘルヘイムの蔓をブラーボに伸ばしていたが、その蔓はブラーボが持ったドリノコによって一瞬の内に細切れに切り刻まれていた。
その光景が信じられないと言った様子を見せたシルフィーを目の前で大きく両手を広げ―――
「さぁ!!さっさと終わらせるわよ!!破壊と暴力のパジェントーを!!」
ブラーボは高らかにそう宣言すると両手に持った得物でシルフィーへと斬りかかるのだった。
その一方で―――
「はぁあああああああ!!」
「よっ!!はっ……!!」
「貴様、防いでばかりで哀れだな!!」
マルスの猛攻に襲われていたユウ。
しかし、その猛攻を余裕をもって防ぎ続けていたのだが、マルスの方はユウが防戦一方であったことでつけ上がっていき、仕留められると思い込んで大きく剣を振り上げたマルスの姿を見逃さなかった。
「ぐっ…!!」
突如として剣を振り上げたことでがら空きになったマルスの胴体目掛けて、盾を構えたまま体当りで姿勢を崩す。
そして、追撃しようと剣を振るもマルスの盾によって剣が受け止められてしまったことで、ユウはそのまま後ろに飛び退いていく。
「ちっ…流石に今のは当たらないか」
「どうした?さっきので攻撃が出来るとでも思ったのか?」
「お前みたいなのなら当たると思ったんだけどな…」
「ふざけるな…!!」
マルスからの攻撃を防いだユウが相手を煽り、その言葉にマルスが激昂してユウを攻め立てていく中で―――
「ここだな…!!」
「甘い…!!」
猛攻の中でユウが狙いすました一撃でマルスの首を狙った。
しかし、マルスも盾でユウの攻撃を防ぐと、互いの剣が盾に止められて睨み合う様な状況に陥っていた。
「黄金の果実である私に歯向かうとは…葛葉紘汰と同様に面倒だな…!!」
「紘汰さんに負けたからってこの世界に逃げてきたくせに随分な言い分だな…」
「ほざくな!!」
「甘いな…」
「なっ!?がぁ!?」
互いに武器を当てようと力比べに発展していくが、若干マルスが優勢でユウの身体が少しだけ押し込まれ始めていた。
そのままマルスは力に任せてユウを切ろうとしていたが突如としてユウが盾の位置をズラしたことで、力で盾を押し込もうとしたマルスの剣は盾から逸れて地面を抉り、体勢が崩れたマルスの顔面にユウがそのまま膝蹴りを見舞った。
「貴様…!!」
「今度はこっちから行かせてもらおうか…!!」
膝蹴りを見舞ったユウは先ほどとは一転して今度は自身の方からマルスを攻め立てる。
その光景にマルスは攻撃を防ごうと盾を構えるも、ユウはその防御を交わしてマルスを切り裂いた。
「ぐっ…!!まぐれ当たりだ…!!」
「まだまだ行くぞ?ついてこられるか?」
ユウの攻撃が当たった。
しかし、その攻撃が当たったのはまぐれだとマルスが吼えるが、ユウはその言葉を聞き流して同じ様に攻め立てると、ユウの攻撃が幾度となくマルスに直撃していく。
「黄金の果実である私が対応出来ないだと…!!なんだこれは…!!」
「………世界の均衡を守ってきた剣だ」
攻撃が防げずに困惑するマルスが言葉を漏らすと、それに答えたユウはそのままマルスの防御を意にも介さずに連続でマルスを斬り付けていくが、突如としてユウの攻撃がマルスの盾に阻まれた。
「ちっ……対応してきてる……」
「お前もこれまでだ…!!」
「くっ……!!」
「逃がさん…!!」
攻撃を防いでこれから自身が反撃しようと息巻いたマルスの姿を見たユウは僅かに顔を動かしてから後ろに飛び退いた。
しかし、その行動をマルスが許すわけもなく、飛び退くユウを追いかけて持っていた剣を振り下ろすと何とかユウが盾でその攻撃を弾きながら後ろに下がっていく。
「もうじきお前を追い詰めるぞ…!!」
「あぁ……そうだな……っ!!」
「ぐっ!!ならば無駄な抵抗をせずに諦めろ…!!」
再び防戦一方になっていく敵を見て強気になるマルスは言葉でもユウのことを攻め立てる。
そして、ユウの方は淡々と相手の言葉に同意したのを見て、更に攻撃が激しさを増していく中で必死そうな態度でマルスが盾を持っている腕を蹴り上げると―――
「あぁ……追い詰めたぞ」
「なっ!?」
このタイミングを狙っていたかのように斬月がマルスとユウの間に割り込んで、カチドキ旗でマルスを乱打。
その連撃を受けたマルスは持っていた盾を取りこぼしてしまい、そのまま地面を転がっていってしまった。
「インベスは全て蹴散らした。後は貴様ら2人だけだ」
「ユウ。こっちを気にしながら時間を稼ぐなんて余裕だな」
「俺が倒しても良かったんですよ?」
「生意気言いやがって…」
「ふっ…それをされたら私達が来た意味が無くなってしまうな……」
「貴様…っ!!だが、1人はあの女に始末され―――」
斬月とナックルの2人がユウに合流すると、ユウの言葉に軽口を返す姿にマルスが声を荒げるが、1人でシルフィーを相手にしているブラーボが既に倒されたと口にしていたのだが
「きゃああ…!!」
「あら?ワテクシがどうかしたのかしら?」
「なっ…!?貴様…!!その程度で…!!」
「さて…決めるぞ」
彼の言葉とは対照的にブラーボからの一方的に強烈な一撃を食らてしまったシルフィーが地面を無様に転がって来たのを見た斬月はこの勝負に決着を付けようとしていた。
皆がその指示に賛同してドライバーのブレードに手をかけようとしたが、ここでシルフィーが予想外の行動に出ることにした。
「くっ…!!ならば……!!」
「アイツ、あの子達を狙うつもりよ!!」
「ヤベェ!!」
「ふっ!!」
「させるか…っ!!」
シルフィーは自身の目の前にクラックを生成し、そこからヘルヘイムの蔓を伸ばして建物の屋上に逃げていた友希那達を襲おうとしていたが、斬月とユウが即座に自身が持っていた盾を投げて蔓の進路を妨害して見せたのだが、斬月のメロンディフェンダーとユウが持っていたアップルリフレクターと言う2枚の盾では蔓の攻撃を防ぎきることが出来なかったのだが――――
「デネブ!!」
「任された!!」
「なっ…!?」
「なんだアレは…!?」
ユウが叫ぶと友希那に憑いていたデネブが即座に実体化して、指先の銃口から放たれた弾がヘルヘイムの蔓を叩き落していく。
デネブと言う今まで隠しきったライダー側の最後の切り札にシルフィーとマルスが呆然としてしまったが、その時間が2人の命運を分けてしまった。
「コウガネ…お前を金メッキと言ったのが……今のお前は金メッキですらない…!!」
「なんだとぉおおおおおお!!」
「はぁああああ!!」
「ぐぉおおおおおおおお!!」
「くぅうううううう!!」
「ザックさん!!」
「おうよ!!」
「2人とも行くわよ~~~~~~!!」
ユウの挑発に我を失ったマルスだったが、その隙をついた斬月がカチドキ旗を振るって2人をそのまま空へと打ち上げる。
それを見たユウとナックルは即座にドリノコの上に乗り、それを全力で振り上げて2人は空へと跳び上がったのだが―――
「やっべ…!!ちょっと届かねぇ…!!」
「まだだ…!!」
2人が跳んだのは良かったのだが、先に打ち上げられた2人との距離が埋まらない。
このままでは不味いと思ったナックルだったが、ユウは即座に持っていた最後の1つの錠前を解錠してそれを足元に放り投げると、それは1台のバイクになって空中に姿を現した。
「ロックビークル…!!」
「コイツを足場に!!」
「合わせろよ!!」
「フィナーレだ…!!」
ユウとナックルは現れたバイク―――ローズアタッカーを足場にして再び宙に跳び上がり、マルスとシルフィーを越えたタイミングで2人が同時にドライバーのブレードを下ろすと、ナックルが両腕に炎を、ユウは突き出した右足にリンゴ型のエネルギーを纏い――――
「「だぁあああああああああああ!!」」
「「ぐぅうううううう!!」」
「これで終わりだ」
「行くわよ!!」
ユウの蹴りがマルスにナックルの両拳がシルフィーへと叩き込まれたのだが、2人の足と拳は敵を貫けずにいたが溜まらず2人はうめき声を上げる。
そんなマルス達を見上げていた地上の2人も動き出し、斬月はドライバーからロックシードを外してそれを大剣のスロットへと収めて構えた。
大剣に収めたロックシードからの音声に合わせるようにブラーボもドライバーのブレードを3回倒すと、ブラーボの武器であるギガドリノコにエネルギーを纏わせると武器を持った2人が跳び上がり――――
「えぇえええええい!!」
「はぁああ!!」
「この私が……!!黄金の果実である私が……!!」
「また負け―――っ!!」
上空から攻撃する2人と挟むようにブラーボがシルフィーを、斬月がマルスに斬り付ける。
4人からの渾身の必殺技を受けたマルスとシルフィーが耐えられる訳もなく、2人は炎を上げて爆散し、攻撃をした4人はそのまま炎に包まれた。
そして、その炎の中から4人のライダーが抜け出てくるとそのまま地面に着地した。
「ふぅ……」
「終わった…んだよな?」
「あぁ……」
「ワテクシ達の完全勝利ね」
「ユウ!!」
「おにーさん…!!」
「2人とも待ってくれ~!!」
マルス達が爆散にその場に残ったライダー4人は戦いに勝ったことを実感していた。
そして、そんな彼らの元に友希那と燈の2人と遅れてデネブが駆け寄ってくると、彼女達2人はすぐにユウに飛びついていた。
「おにーさん…!!その…ぇっっと…ぁの……」
「ユウ、あなた大丈夫なの?」
「うん。まぁ、大丈夫だよ」
「本当に大丈夫か?」
「デネブさんも大丈夫だから」
「あら、おチビちゃん相変らずモテモテねぇ~」
「シャルモンのおっさん、あんまりからかうなよ」
「ふっ……。そうだな…」
女子二人に飛びつかれるユウの姿に他の面々が生暖かい視線を向けていた。
先ほどまでの決戦が嘘のような緩い空気になり始めていたのだが――――
「ちょっとこれどういう事!?スマホも繋がらなくなってるし…!!ユウさんはいきなり頭にバナナとリンゴ被るし!!」
「桐ヶ谷さん落ち着いて…って言っても無理ね…。私も訳が分からない物…」
「「怖い……」」
「つーちゃんもシロちゃんも大丈夫だよ~」
「「「あっ……」」」
「とりあえず変身解きましょうか…」
このタイミングで友希那達と一緒に逃げていたMorfonicaの面々が友希那達の後を追いかけてきてしまった。
この状況にどう説明しようか困ってしまったがのだが、ユウはその中で変身したところを見られたこともあって最初に変身を解いて元の姿に戻った。
それを目の前で見たMorfonicaの面々は鎧を身に着けていた状態からいきなりユウが現れたことに目を丸くしていたが、ユウの後に続いて他の3人も変身を解いて正体を見せると彼女達は目を見開いて驚いていた。
「えっ……!?」
「えぇ~!?凰蓮さん!?凰蓮さん~!?トゲトゲの人!?」
「配達のおにーさんに……」
「メロンがキグルミの人!?」
「キグルミの人は辞めろ!!」
「メロンの君、怒っちゃダメよ」
「どうしようこれ……」
完全に緊張感が無くなってしまい、収拾がつかなくなり始めてしまった。
ユウはどうしようかと頭を抱えたくなってしまったのだが、ここで突如として異変が起こった。
「なっ!?クラック!?」
「ユウ、人みたいよ?」
「見たことあるような気が……」
「葛葉、遅かったな。もう黒幕は倒したぞ」
「えっ!?」
ユウ達の目の前にいきなりクラックが現れ、その光景にライダー達が身構えていると、ゆっくりとクラックが開くとそこからは一組の男女が姿を表した。
ユウはその男女にどこか見覚えがあるような気がしていたのだが、貴虎の口から出てきたその人物の正体にユウが目を丸くしていたが、紘汰らしき男は貴虎と会話を始めていた。
「貴虎、どうすればいい?」
「まずはそこの5人を頼む」
「えぇ……」
「えっ!?いきなり倒れたわよ…」
「意識がないね…」
貴虎が紘汰に何かを頼むとそれを聞いた舞がMorfonicaの5人に手を向けると彼女達はその場に崩れるように倒れて意識を失ってしまった。
突然の出来事に驚いたユウ達だったが、そんな彼らに貴虎が簡単に説明をしていた。
「俺たちやヘルヘイムに関する記憶を消してもらったんだ。憶えていても恐怖しかないだろう」
「貴虎、そっちの奴らはいいのか?1人はドライバーをつけてるけど…」
「葛葉、こいつは今井だ」
「何だって……?」
「最初知った時は俺達も驚いた。それにここは今井が生まれた世界で、横にいるのは彼の関係者だ」
「そう……戻れたんだ」
貴虎の説明を聞いて紘汰は驚いた表情を浮かべる横で舞が安堵の表情を浮かべてユウに視線を向けていた。
だが、説明されていたユウの方は以前見た2人と余りにも違うことを不思議そうにしていると、答えは紘汰の方から返ってきた。
「俺と舞は黄金の果実の力を手にしたんだ」
「……そうですか」
「この世界のヘルヘイムに関わるものはすべて回収する」
たった一言。
だが、その一言だけでユウは紘汰たちの状況を理解して、それ以上の事を聞くのを止めると、紘汰はこの世界に散らばった植物やインベスになってしまったモノを全てクラックの中に吸い込んでいく。
そんな光景を見たユウはそのままドライバーを外してそれを貴虎に差し出したが貴虎は声をかけずにはいられなかった。
「今井、いいのか?」
「えぇ、無害化されてるとは言っても、元々はヘルヘイムの果実ですからね?だったら世界にはない方が良いです」
「…分かった」
貴虎はユウの言葉を聞いて差し出されたドライバーとロックシードを受け取ると、紘汰達がやってきたクラックに向かって歩き出した。
そして、入る直前にユウ達の方へと振り返るとこの世界で最後の言葉を送っていた。
「今井、それに湊と高松。今回の件では世話になった。何かの縁があって沢芽市に来ることがあればいつでも歓迎しよう」
「ユウ、来た時はステージを用意するからな」
「是非うちの店に来て頂戴!!」
それぞれがユウに言葉をかけてクラックの中へと消えていくが、凰蓮がクラックに入ろうとした直前で再び振り返ってユウにあることを伝えていた。
「おチビちゃん!!伝え忘れたことがあったわ!!この間あなたのお菓子食べたけれど、味も技術もとても良かったわよ!!
それと1つだけお節介。あなたのお菓子作りは
「凰蓮さん……ありがとうございます!!」
凰蓮はユウが作った菓子を褒めつつ、アドバイスと共にクラックの中へと消えていく。
その姿を見た紘汰と舞も今回の件の感謝と謝罪を伝えていた。
「ユウ、迷惑かけたな」
「大変だったでしょ?」
「いえいえ、大変だったのはそうですけどお陰で面白い物も見れたので」
「「面白い物……?」」
ヘルヘイム関係で迷惑をかけたと謝罪していたのだが、ユウは全く気にしていない。
それどころか面白いものが見れたと言って笑って見せると紘汰達が首を傾げる。
そんな2人にユウは最大級の爆弾を投下した。
「主任がキグルミに入った姿」
「「ぶぶっ!!」」
「ザックさんと凰蓮さんがスマホで写真撮ってるので見せてもらって……ミッチーさん達にも会えたら俺が生きてることとその事を伝えてあげてください」
「えぇ……」
「分かった……またな」
「また会いましょう」
特大の爆弾を投下を受けて、始まりと男と始まりの女になった紘汰と舞の2人が沢芽市で会った時のように噴き出してしまうと、すぐに取り繕って貴虎達の後を追うようにクラックに入っていくと、彼らの目の前でクラックが閉じるとそこには何も残ってはいなかった。
「あぁ…そう言う事か……」
全てが解決してすっきりしたユウはそのまま振り返ってましろ達を起こそうとしたのだが、友希那達は凰蓮が言った言葉が気になっていた。
「ユウ。なんで1人で満足してるのよ」
「おにーさん…その凰蓮さんから最初に教わった事ってなんですか?」
「簡単なことだよ。”誰に対してお菓子を作るの考える”ってこと」
「そんなこと?」
「うん。ゆきちゃんのRoseliaへの差し入れのおねだりしたでしょ?それで味について色々と考えてたんだけど、誰に作るかってのが抜けてるって1発で見抜かれてたんだよ」
そう言って笑ったユウは地面で寝ていたましろ達を起こすと、友希那達と共にゼロライナーへと帰っていった。
そして、後日。
ユウがRoseliaの5人の為に作った差し入れは大変好評だったことを今回の戦いで勝利したこと以上に喜んでいた彼がいたのはとても小さく些細な出来事であった。
誤字があったら報告お願いします。
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