希望を託された少女   作:きのこシチュー

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ヘブンバーンズレッドしかもうないんだよ。


2話

 

気が付くと、私は地面に倒れていた。ゆっくりと身体を起こして辺りを見渡すと森の光景が広がる。

 

「…………寒い」

 

よくよく自分の身体を見ると、服が所々焼き切れたのか肌が露出していた。

 

「どうしよう…………あっ」

 

あの銀髪の女性が小さなバッグの他にスマートフォンみたいな物を渡してくれたのを思い出し、それでここが何処なのか確認しようとする。

 

「えっと………あった」

 

手元の近くにあったのを拾い、手に持つと画面が光る。

 

「えっ!?」

 

その光が身体に纏うように集まると、服が構成された。

 

「凄い………このスマホ何なんだろ?」

 

でも、これって何処かの学校の制服だよね?そう不思議に思いながらも操作を続けてみると、位置情報が表示される。

 

「良かった。えっと、ここは………………『広島』?」

 

…………………ヒロシマ?えっと……………え?何処かで……あ!野球でそんなチームがあった気がする!!!…………

 

「じゃないよ!!!!」

 

一人でボケてツッコむ雪歌。あまりの場所に驚く。

 

「ちょっと待って!いやいやいや!!広島県??!!何で中国地方!!!?あの銀髪の人が言ってたけど『関東に向かえ』じゃないんだけど!!!???ここ(広島)から一番近い関東(群馬)まで何時間かかるのぉーーッッ!!」

 

言葉がこだまする。そこで雪歌は落ち着いて状況を確認する。

 

「ハァッ……ハァッ………落ち着かなきゃ、先ずは状況を確認………」

 

持っていたスマホ(?)みたいな物で詳しく調べる。現在地は広島県世羅町の宇根山という山にいるようだ。確かに少し周りを見るとお地蔵や、鳥居なとがある。

 

「………え、ここから関東まで行くって絶望じゃない?」

 

ここから群馬まで歩いて182時間って書いてあるんだけど?どう考えたって無理でしょ。

 

『困ってるんですか?』

 

「うん困るよ、流石に歩きは…ましてやここがどうゆう場所なのかもさっぱりわからn……………ん?」

 

え?私今誰としゃべってた?

 

『ここから少し歩けば民家とかもありますし、そこでどうするか決めましょうよ』

 

思わずスマホ(?)を落としてしまう。

 

『いてっ!急に落とさないで下さい!』

 

「しゃ、喋ってる!?」

 

『そりゃ喋ることもありますよ!』

 

「スマホが勝手に喋るって初めてみたんだけど!?」

 

『スマホじゃありません!デンチョと言います!』

 

「どうでもいいよ!!?」

 

『そして私の名前はKETUS Mark6と言います!』

 

「別に聞いてないし何そのエヴァンゲリオン見たいな名前!?」

 

『え、えゔぁんげりおん………?なんですかそれ?楽器か何かですか?』

 

「絶対知ってるでしょ機械なんだから!?」

 

『まぁまぁ、一度落ち着いて』

 

「落ち着つけるか!!!」

 

息を切らす程にツッコミを入れる雪歌。しかしその機械の言う通り一度深呼吸してから状況を整理し、スマホ(?)を拾い上げる

 

「えーっと、なんて名前だっけ?ケツ?」

 

『イントネーションが違います。KETUS Mark6です!』

 

「名前がアレだな………じゃあKETUS。君は何?」

 

『私はプログラマーYさんによって組まれたサポートAIです。以後、お見知りおきを』

 

「プログラマーYさん………?その人が私をここに?」

 

多分、私が最後に見たあの二人のどっちかのことだと思う。

 

『はい。私は貴女をサポートするようにプログラムされたAIです。』

 

「そ、そうなんだ………それで、ここは何処なの?」

 

『はい。ここは広島県世羅町にある宇根山の山頂です。ここでは主に初夏になると付近にある宇根山展望台で天体観測をしたり、プラネタリウムを観ることが出来、秋頃になると付近の宇根山家族旅行村といった広大な自然に囲まれた場所でキャンプといったことが出来ます。』

 

「へぇー…………」

 

………で、どうすればいいの????

 

「えっと………KETSU、私多分なんだけどそのプログラマーYさん?に関東に行けって言われたと思うんだけど………」

 

『成る程、では行きましょう。』

 

「………え?」

 

『え?』

 

サポートAIとか言っといて全然サポートしてないよねこれ?ただこの場所と観光情報を読み上げただけじゃん。

 

「えっとね、KETSU。さっき調べたらここから関東まで歩いて182時間かかるって表示されたんだけど……」

 

『はい。それが?』

 

先ほどとは違い、思いっきり地面に叩きつける雪歌。

 

『痛ッ!!なにするんですか!!!』

 

「いやいや!!サポートAIって言いながらここの観光情報を紹介しただけだよね!?ここから歩いて関東まで行くって182時間かかるんだよ!?人の足でノンストップで行ったら足が御陀仏になっちゃうよ!!!?」

 

『だってそう言われたなら行くしかない。それ以外に何があるんですか!!』

 

「いやいや!サポートAIなんでしょ!?この服が何で出来てるか知らないけど、これが出てきたんなら車とか出せるとかないの!?」

 

『その服は特殊ナノマシンで作られた軍服です。科学者Hさんが最後に開発に成功した物で、微量ながら様々な物体に変換することが出来ます。それが量産出来ていれば、車やバイクと言った物を作れたでしょう』

 

「え、それは凄い………」

 

ってかまた別の人が出てきた。今度はH?そして科学者?…………だとすると彼処は何かの施設だったのかな………?

 

首を傾げる雪歌。

 

『さらにそのナノマシンは、自動的に身体を清潔にしてくれる機能も搭載されていますのでお風呂やシャワーには心配要りません』

 

「いや、それはそれで何かやだな………」

 

『そして重要なのは、このナノマシンはデフレクタと言われるシールドを展開出来ます。』

 

「で、でふれくた?」

 

え?何かの機械の話?それともデフレのこと……?

 

「そのでふれくたってn

 

そう発言しようとした瞬間、木の陰から歪な四足歩行の黒い何かが現れ言葉を失った。

 

 




実際に行くのに苦労した。シナリオライターの方って大変すぎない?
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