「さぁー!フットボールフロンティア。準決勝天輪学園vs木戸川清修は2対2のまま後半ロスタイムへ!果たしてどちらが決勝へのキップを掴むのか!」
気持ちがいいほどの太陽が照らす今日、サッカー日本一を決める大会フットボールフロンティアの準決勝が行われている。試合は木戸川清修が2点を先制したがその後天輪学園が2点返すという熱い展開にスタジアム全体は熱気に包まれていた。
「霧島!ハットトリックが決めやがれ!」
チームメイトからのパスを受け、天輪学園のエースストライカー霧島玲児はゴール前でボールを受けた。
「いくぜ!このシュートで決める!」
玲児はボールを上へ蹴り飛ばし空中で一回転しボールを蹴り飛ばす。
【流星ブレード】
流星を纏ったシュートは勢い衰えず木戸川のゴールへと襲いかかる
【タフネスブロック】
木戸川清修のキーパーは必殺技を使いシュートを止めようとするが霧島のシュートはそのままゴールへと吸い込まれた。
「ゴォォール!!!!!!試合終了直前に遂に決まった逆転ゴール!チームを救ったのはやはり、この男、努力のエースストライカー霧島玲児だぁ!」
ゴールを決めた霧島にチームメイトが駆け寄る
「やったな、霧島これで決勝だ!」
「おう!このまま、決勝まで死ぬ気で練習して優勝だ!」
「ははっ、相変わらずブレねぇな努力のストライカー様は」
霧島は右手を掲げそう叫ぶ。このチームなら優勝できる。自分には今まで練習した、努力してきた自信があるそう信じていた。
しかし決勝戦当日、天輪学園サッカー部が決勝の舞台現れることはなかった
以降、天輪学園サッカー部がサッカー界の表舞台に姿を出すことはしばらくなくなってしまうのであった。。。
10年後
4月、多少の肌寒さが残るが春の陽気に照らされて街全体が明るい雰囲気を帯びている。桜は満開とまでは行かないがつぼみが膨らんでおり、新たな門出を祝っている様に見える。
早朝、あるアパートの一室にて少年はカーテンから漏れ出る光で目を覚まし、アラームを叩いて止める。
「う~ん、もう朝かぁ」
ベットから腰を上げ大きく伸びをする少年の名前は風祭迅(かざまつりじん)タレ目の中にきれいな紫の瞳に持ち特徴的な薄緑の髪の毛は肩まで伸ばしている。
迅は自室の大窓を開けると朝日を浴びようと外に出る。
「うん、いい天気だな。」
軽く空を見上げそう呟くと
「よぉ、迅今日は珍しい朝早いな!」
隣のベランダがから早朝とは思えない程の大きな声が聞こえてくる。
「おはよう烈火、今日は入学式だからね。お前こそ早いじゃないか」
迅は隣室のベランダから声をかける少年に向かって返答する。
迅に話しかけた隣室の少年の名前は立花烈火(たちばなれっか)緑色の瞳を持ったツリ目に真っ赤なショートカット、優しい顔立ちをしている仁とは対照的に少しヤンチャに見える顔をしている。
2人は幼稚園生の頃から部屋が隣同士であり、無二の親友である。
「今日は俺の記念すべき中学デビューだからな!緊張で縮こまるであろう新入生どもに鮮烈なインパクトを与えてやるぜ」
烈火は迅の方を見てドヤ顔で自分の方を親指で指す
「はいはい、じゃあ俺、準備してくるから遅刻で鮮烈なインパクトを残さないように早く用意しろよ」
迅は烈火のあったりまえよという返答を聞きベランダを出てリビングに向かった。
迅は母親が作ってくれた朝食を食べ、軽く髪の毛を溶かした後低い位置で髪の毛をヘアゴムで束ねる。
迅は自分の通う天輪学園の制服の見つめ目を輝かせる
「遂に始まるんだ。中学校生活…!」
迅は一拍おいて再び呟く
「やっとできるんだ。中学サッカー!!!」
迅は制服に着替え、外に出るいつも烈火と共に登校しているため。二人が住んでるアパートの前で烈火が来るのを待っている。
「悪ぃ迅、少し遅れた!」
烈火は慌ててきたのか何なのか、髪の毛が手入れされずボサボサの状態で制服もよれよれの状態でやって来た
「別にまだ遅刻するような時間じゃないんだからゆっくり準備すればいいのに」
「うるせぇ、髪の毛のセットとかめんどくせぇんだよ。毎日毎日そんなクソ長ぇ髪結ってるお前が不思議だわ!」
烈火は迅の返答に悪態を着きながら迅を見る。手に抱えているサッカーボールを見ると烈火は
「お前、本当にやるんだなサッカー、」
迅に語りかけた
「もちろん、1年待ったんだからやりたいに決まってんじゃん!」
迅は烈火に顔が近づくくらいまで寄ってそう勢い良く答えた
「だぁー!分かった分かった顔が近ぇ、少し離れろ!」
2人はひとしきり会話を済ませた後、自分たちが入学する天輪学園に向けて歩き始めた。
「でも俺、小学校でサッカーやってた時天輪のサッカー部の話なんて一切聞かなかったな」
「多分、あんまり強くないんじゃないかな?それにここら辺はサッカーといえば鳳凰中学だしね」
迅たちは歩きながら自分たちが入る予定のサッカー部について話をする。迅達の住む地区では長年、鳳凰中学がサッカー強豪校として君臨しており、中学サッカーの話題と言えば鳳凰中しか聞かなかった
「弱いなら弱いで俺がスタメンになりやすいからな俺が大活躍するチャンスだぜ!」
烈火が悪い笑みを浮かべそう言うと迅は苦笑いを浮かべる。
「まぁでも迅も足は速ぇからな。頑張ればスタメンには入ると思うぞ」
二人がそんな話をしながらしばらく歩いていると
「着いたな」
「うん!ここが天輪学園…!」
二人は天輪学園の校舎を見て息を飲む。
私立天輪学園
80年前に設立される伝統校。数年前までは古びた木造建築校舎だったが近年、改修工事を行いコンクリートを使ったモダンな建築物にリニューアルされた。部活動にも力を入れている学校でありサッカーこそ名前は聞かないものの野球やテニス、剣道など校舎の改修と共にグラウンドや道場も新調され最新設備を完備する。部活に打ち込みたい生徒にはうってつけの学校になっている。
「おいおい、見ろよ迅!あの野球グラウンド。プロチームの球場並みだぜ!」
「うん!それにあれもしかしてホログラムを使ってテニスの練習をしてるのかな!」
「なんだよ。あれ体育館か?競技場くらい広いじゃねぇかよ!」
迅達は天輪学園の最新設備を目を輝かせながら見ている。
「これならサッカー部の設備はどんだけすごいのが備わってるんだ!」
「あぁ、きっとすげぇに決まってるどこかの◯◯ーロックみたいにホログラムがキーパーをして、海外のプロが直接指導したりするんじゃねぇか?」
二人は自分たちが入るサッカー部の設備を予想しな笑いながら1年生の教室に入った。
「クラス一緒で良かったな烈火」
「50人3クラスだからな一緒になる可能性がまぁまぁ高いだろ」
二人は適当な所に座り、入学式が始まるまでの間待つことにした。ちなみに50人収容できるので教室はバカ広い
時間が立つごとに次々と教室に新入生が入ってくる。
その中の一人、青髪の少女を迅達は見つけ、手を振って言った
「あっ、里香だ。おーい里香こっちこっち!」
里香と呼ばれた少女は迅たちに気づいたのか、迅たちの方に寄ってきた。
「よぉ!増渕お前も同じクラスだったのか!」
この少女の名前は増渕里香(ますぶちりか)透き通るほどキレイな青髪にキレイな琥珀色の瞳をしており、その整った容姿や烈火と変わらない165センチほどの背丈をしており、中学生ながらモデルの様な体格をしている。
「はぁ、迅はともかくなんで烈火まで同じクラスなの?」
里香はため息を吐きながらそう答える
「までとはなんだまでとは、俺はぁ、この天輪学園のストライカーになる男だぞ!」
里香は迅と烈火とは小学校時代からの友人であり六年間クラスが一緒だったため。他のクラスメイトからは何故か三人一セットとして扱われることが多かった。
「そうだ、里香は何部に入るんだ?確か少しだけサッカーやってたよな?」
「え、まだ特に決めてないけど科学部かな」
「お前、まだヘボサイエンスやってるのかよ」
烈火がそう言うと里香の顔が明らかに暗くなる。そして不敵な笑みを浮かべると
「…そういえば、新しく調合したクスリがあるのだけど烈火君飲んでみる?」
そう言ってカバンの中から明らかに飲んでは行けない色をしたガラス管に入った液体を取り出した。
「ぜってぇ飲まねぇから!それ!何度似たようなので殺されかけたと思ってる!」
里香は実験好きでちょいちょい実体実験と評して、謎のクスリや発明した機械を烈火に試しているのだ
「ていうか、なんで迅はサッカーボールなんか持ってきてんの?」
里香が烈火の口にクスリをぶち込む片手間に迅に聞いてきた。
「あぁこれ俺サッカー部入ろうと思っててさ、サッカーボールあった方が色んな場所でサッカー出来て強くなれると思って…」
迅がボールを地面において少し足裏で転がしてると
「はぁ?何言ってんの?」
烈火におクスリを飲ませた里香は不思議そうな顔で迅を見た
「天輪学園にサッカー部はないわよ」
「へ?」
はい、1話を見ていただきありがとうございます。まだイナイレ要素が0に近いですが必ずいれるので続きも見ていただけたら嬉しいです。