連邦捜査部S.C.H.A.L.E.先生 潮田渚 作:奏でる芸術文
経験がないので変です。
許せません。(自戒)
ユウカの掛け声に合わせついてきてくれた生徒たちが散開していく。
スズミが中央に位置し、左側がハスミ、右側がユウカだ。チナツは後方支援。
対する相手は遠くから見える情報だと、
・超大人数で群れるのに慣れていないのか視線が定まっていない。
・統率が取れているように見えるが、個々の行動が目立つ。
・破壊を目的としているため、こちらには注意を向けていない。
と、言った所かな。
ということは、戦闘経験が乏しく、そして指揮者と思われるものもいなくなったから半ばやけくそで戦っているようである。
こちらはAR*1・SR*2・SMG*3と、距離がバランスのいい編成だ。これなら...
"スズミさんは正面の一団に持っている閃光弾で牽制しながらライフルで一人一人制圧。あっ、閃光弾は注意喚起してくださいね?ユウカさん、短機関銃で注意を引き回避盾として翻弄。ハスミさんは発砲準備ができている相手を片っ端から片づけてください!"
こうすればすぐに鎮圧できるはず。
そこからは学校の代表(らしい)の方々だからか、私の指示をしっかりと聞いて各々指示通り動き、対応できているようだ。
山ほどいるスケバンたちをちぎっては投げるようにさばいていき、少しづつ数を減らしていく。これなら懐の拳銃も奥の手も必要ないね。
一度、目の前にいたスケバンたちがいなくなったころ...
"OK、戦闘終了だよ。"
スズミ
「なんだか、戦闘がいつもよりやりやすかった気がします......。」
ユウカ
「......やっぱりそうよね?」
ハスミ
「先生の指揮のおかげで、普段よりずっと戦いやすかったです。」
と、戦闘が終わり、みんながそれぞれの言葉でほめてくれる。
こういった形で実を結ぶのなら、あの日々は無駄じゃなかったと強い安堵とうれしさが体を満たした。
過ぎ去った過去を偲んでいるとユウカが零すように言った。
ユウカ
「なるほど...これが先生の力...まあ、連邦生徒会長が選んだ方だから当たり前か...。」
この子たちの話を聞いている度、連邦生徒会長の信頼やスペックの高さが垣間見える。そこまでの完璧超人なら会って話を聞いてみたかったと思うな。
ハスミ
「それでは次の戦闘もよろしくお願いします、先生。」
と、ハスミが休憩の終わりを告げた。さぁ、また行こうか!
そこから幾らか小隊規模のスケバンたちを的確に
ユウカ
「もうシャーレの部室は目の前よ!」
そう、ユウカが自分たちを鼓舞するように声を上げる。すると、おもむろにリンが通信にて声を上げた。
リン
「今、この騒ぎを起こした生徒の正体が判明しました。」
そうすると、映っていた端末にホログラムで人型が映し出される。
リン
「ワカモ。百鬼夜行連邦学園で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。」
ホログラムには、きれいに仕立て上げられた着物に身を包み、顔を覆い隠すお面を付けた狐耳と尻尾の少女が映る。
その美麗な体の線や改造された制服には対照的に、手には銃剣が握られている。
リン
「似たような前科がいくつもある危険な人物なので、気を付けてください。」
その言いぐさから推測するに、相当な脱獄常習犯なようだ。
そこまでくると、矯正局のセキュリティ側に疑問符が付くというものだが、そこはさすがキヴォトス。コンクリートどころでは足止め程度にしかならないということだろう。
壁を生身で壊す人とかいないよね?*4
ワカモ
「...あらら、連邦生徒会は来ていないみたいですね。フフッ、まあ構いません。」
ワカモの見立てではもちろんこれまでのように脱獄、暴動を起こせば連邦生徒会の戦力が急いですっ飛んでくるというものだった。
だが今はまるで《何かを準備している》みたいに到着に時間がかかっているようだ。
まあ、どちらにせよ彼女も目的は変わらない。
「あの建物に何があるかは存じませんが、連邦生徒会が大切にしているものと聞いてしまうと...壊さないと気が済みませんね...」
彼女が求めているのは
それが趣味であり、それが楽しみであり、それが目的。
故に
「ああ...久しぶりのお楽しみになりそうです、ウフフフ♡」
捕まろうとどうであろうと変わらない。
そうして彼女は
"全員、改めて散開!"
戦闘の中心地へと近づき、改めて生徒へと司令...もといエールを送る。
敵はミニガンとアサルトである。なんで持てるのかな!?
奥へ奥へと進んでいくと、先ほどホログラムに映っていた姿が遠目に横切った。
ハスミ
「騒動の中心人物を発見!対処します!」
少し遠くには件の生徒、ワカモが余裕を身にまとったようにたたずんでいる。
ワカモ
「フフ、連邦生徒会の子犬たちが現れましたね、お可愛らしいこと。」
まるで、私たちのことなど眼中に、それどころか会敵したという雰囲気がないような様子でこちらへと鉛玉を送ってくれる。
ふるまいからして明らかに戦いに慣れている相手だ。
戦闘に入っても落ち着いて適切な位置に、適切なタイミングで発砲できる。
彼女こそがここの戦場で「神」たる存在だろう。
誰よりも強く、誰よりも冷静で、誰よりも経験深い。
もし
だから 、私は。
"ハスミさん、5時方向に少し後退!"
"ユウカさん、前にある障害物を使って9時へ移動!"
"スズミさんは引き続き閃光弾で錯乱を!"
指示を
それにはもちろん。
ワカモ
(敵にまで指令が聞こえているなんて...)
ワカモだって含まれている。
この行動に対してワカモは...
ワカモ
(あの指令官というべき方、例の先生でしょうか?どうであれ戦術指揮の才能はないようです...いや、さっきまでの戦いでは話し声は聞こえていませんでしたね...それではこの指令も錯乱用ですか...)
冷静、しかし真意を汲み取れず戦状把握を余儀なくされた。
そして錯乱作戦を実行していたら、
ワカモ
「私はここまで、後は任せます。」
あっさりと逃走を許してしまった。
ユウカ
「逃げられてるじゃない!?追うわよ!」
ユウカが反射的に元凶を追おうと声をかける。
それに対してハスミは、
ハスミ
「いいえ、生半可な行動をしてはなりません。私たちの目標はあくまでも、シャーレの奪還。」
「このままシャーレのビルまで前進するべきです。」
至極真っ当な慎重論を展開する。
安全策を考えるならそれが最善策であり、連れてこられた彼女たちからすればさっさと目的を達成するほうが合理的という側面もあるのだろうか。
ユウカ
「...うん。まあいいわ。あいつを追うのは私たちの役目じゃないってことね。」
ユウカも理論的な人である。
筋の通った話であれば、有耶無耶にする価値もないってことなのだ。
チナツ
「罠かもしれませんし。」
確かに線としてはあるかもしれないが、多分大丈夫だろう。
まあ、関係のないことだけれど。
ハスミ
「はい。建物の奪還を優先で。このまま引き続き、進むとしましょう。」
ということで、余った(見捨てられた)スケバンたちをさっさと伸して進んでいく。
ユウカ
「よし!建物入口まで到着!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......
明後日の方向から明らか市街地郊外に響きわたってはいけないような轟音が響き渡る。
ユウカ
「...うん?この音は...。」
チナツ
「気を付けてください。巡航戦車です...!」
明らかに学生が持っていてはいけないような実物の戦車が目の前に登場した。
ハスミ
「クルセイダー1型*5...!私の学園の制式戦車と同じ型です。」
ユウカ
「不法に流通された物に違いないわ!PMC*6に流れたのを不良たちが貰い入れたのかも!」
不法流通量が2000%というのはジョークじゃないみたいである。
変な暴動においそれと引っ張ってこれるくらい適当に持ってこれるものなのだろう。
ユウカ
「つまりガラクタってことだから、壊しても構わないわ!!いくわよ!」
イトナくんだったらあれすら解剖しきることができるのだろうか。
おそらくできるのだろう。
電子工学は一通りといっていたはずだから。
一方...
ワカモ
「あちらに気を取られている間に...ちょっとお邪魔しますね。ウフフフ♡」
ワカモはどこかへ消えていった。
相手が戦車ともなれば一筋縄ではいかないだろう。
いや...人が戦車と戦うのがおかしいんだよ!?
それはさておきこうして先生をしている間もメモを取っておこう。
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固そうな相手には
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強そうな武器が向いてる
よし。それじゃあ...
"ハスミさん!装甲の繋がっている部分を重点的に狙撃してください!"
正直言ってあれは不良品だ。
おそらく使えなくなった戦車を適当に
それがスケバンたちに拾われたといったところ。
装甲部のネジが緩んでいるのだ。
スナイパーの弾丸であれば、あの擦れ切ったネジを吹っ飛ばせるだろう。
そして、当のハスミさんは正確無比な狙撃で効率的にダメージを
与えていく。
そんな姿に千葉さんを幻視する。
似てるよなぁ。
そんなこんなでいいとこ入ったようでタンクが炎とともに大破した。
これでおおよそ敵対生徒は片付いただろう。
ユウカ
「着いた!!」
ハスミ
「はい。」
ようやく戦闘が終了したことで強く安堵することができた。
少しするとリンから連絡が来た。
リン
「『シャーレ』部室の奪還完了。私も、もうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう。」
ワカモ
「うーん...これが一体何なのか、まったくわかりませんね。これでは壊れそうにも...。」
置き土産にでもと、かの連邦生徒会が大切にしているといわれているものを探しに来たが、明らかに
まるで欠けたまま時が止まったような。
歪たる完全体であるような。
不安定が「テクスト」であるような。
名状しがたき、不思議からできたようなものがそこに佇んでいた。
そんなものの「破壊」とは、「
そう、この一連の不可解な思考ですらそれの範疇のようで。
気を惹かれていたからだろう。人が接近するまで、気配すら気づきやしなかったのは。
ワカモ
「...あら?」
シャーレの地下が目的だ。
しかし、入るまえに
明らかに痕跡を残さないようにされた痕跡がある。
そう、
だから入ってからは少し警戒していた。
罠はない。
おそらくあの場所でこんな
ワカモ。
彼女だけだろう。
そう思って、
部屋に入ると。
...あら?
彼女はそこにいた。
遠目で見たときと違って。
その美しい服や容姿に現をぬかすことはない。
故に、
"初めまして。私の名前は潮田 渚です。ワカモさん...だったよね?"
自己紹介をする。
彼女も生徒なのだ。
ならば。
挨拶はするべき。だよね?
すると...
ワカモ
「あら、あららら...。」
「...。」
「あ、ああ...。」
明らかにキョドって...
「し、し...。」
「失礼いたしましたー!!」
"...?"
すっ飛んでってしまった。
何だったんだろうか。
少なくても噂どうりの
ワカモが逃げ去って少し後、リンが到着して現れた。
リン
「お待たせしました。」
「...?何かありましたか?」
”あぁ...えぇっと大丈夫だよ。"
リン
「...そうですか。ここに、連邦生徒会長の残したものが保管されています。」
そう言うと、リンはおもむろに歩きだし、
リン
「..幸い、傷一つなく無事ですね。」
そう言葉を零し、遺産と言われたものに指を沿わせた。
そしてそのタブレット端末のようなものを持って、
リン
「...受け取ってください。」
と差し出した。
"タブレット端末...?"
リン
「はい。これが、連邦生徒会長が先生に残したもの。」
「『シッテムの箱』です」
どうも。
ご愛読ありがとうございます。
すこし今作は暗殺教室側の描写も増やしまして、僕は頭を抱えます。
基本的には渚くんは銃を撃たない予定(あの奥の手はある)なので。
それでは、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
これはちょっとした小話ですが、
ChatGBTにハーメルンでメモ帳っぽい枠をつくる方法聞いたら詐欺られました。
許せねぇ!(エコー)