連邦捜査部S.C.H.A.L.E.先生 潮田渚 作:奏でる芸術文
ユウカ
「先生、因みに...性別はどちらなんですか?」
ある日、あの時鎮圧に来てくれた面々、早瀬ユウカ・火宮チナツ・守月スズミ・羽川ハスミに業務のお手伝いをお願いしていたところ、いきなりユウカがそんなことを聞いてきた。
"え?"
私は困惑の声を漏らすことしかできなかった。
生い立ちや経験から女性と見分けが付きずらいの重々承知の上だ。
それでもこうして大人になっても見間違えるとなると、そろそろ男性としての誇りもなくなりかけてくる。
あ、でも女装はちょっと...。
チナツ
「私たちも先生の素性やプライベートは知りませんし、気になりますね。」
ハスミ
(所作や立ち振る舞いは女性によっている、でも私たちとはどこか違う感じがするのは...外の人だからでしょうか?)
実際のところ、彼女たちは至極興味津々だった。
彼はキヴォトスでは類を見ないヘイローのない人型の大人、今話題の連邦捜査部シャーレの顧問、しかも男性となればより貴重であり、そうとなれば普通に多感な時期である彼女たちの話題には十分な価値となるのだ。
その観点でいえばこの質問は真っ当...それはそれとしてユウカは親友にどやされてしまうだろうが。
普通に答えるのもいいがここはひとつ、話のタネにでもすることにした。
"じゃあ...逆にどっちだと思う?"
そういうと書類に集中して話に入ってきていなかったであろうスズミも含めて皆考え込んでしまった。
ユウカ
(見た目的には女性で決まり。でも力の付き方・使い方は男性なのよね...。うぅん..もっと詳細なデータがあれば...!)
ユウカは彼女の特異的と言えるその計算能力とその高性能な処理能力、そして少し
しかし、それを以てしても容易に答えにはたどり着けなかった。
チナツ
(いつかゲヘナ学園の情報部から聞いた情報はどれも荒唐無稽ともいえるもの、しかしあれを鵜呑みにしてしまうなら男性だったハズ...?)
チナツはゲヘナが誇る情報網で仕入れた外の情報の中から彼のものである可能性があるといわれているものを参照する。
しかし、どれだって噂に聞く外の世界とは似つかないものである、と自身で不思議に思える霧を払ってしまった。
スズミ
(なんの話かなと思ったら性別の話をしていたのですね。とはいえ、先生の性別ですか...)
この四人でいえば、一番ハンデが大きいのはスズミであろう。
トリニティ自警団という組織に属している以上彼女の必要とする情報はトリニティの治安に関係するものとなる。
なので、先生の身の上など特に知りやしないものなのだ。
それでも、直感と洞察力は他三人にも引けを取らないだろう。
ハスミ
(所作の中にある細かな動きは男性では中々身につかないものでしょう...。でも...)
ハスミは身の上や知識において、ここで一番秀でている者だろう。
トリニティ総合学園はお嬢様校である。
そこに通っている彼女ももちろんお嬢様である。
なので、所作は地位というのはノブレス・オブリージュの一つに含まれてしまう。
しかし、言葉を変えれば偏見も一級品だ。
そんなこんなで熟考したのか、もしくは一瞬だったのかわからないが、各々答えが決まったようで運命の元、声を揃えていった。
ユウカ チナツ スズミ ハスミ
「女性です!」 「男性ですね。」「男性です。」「女性でしょう。」
完全な異口同音とはいかなかったらしい。
ユウカ
「男性ならばより筋肉や力が強いんじゃないんでしょうか?」
チナツ
「おそらく外の話から考えるに男性っぽいと思いましたが...。」
スズミ
「勘です。」
ハスミ
「細かい動きが女性的に感じましたよ?」
各意見としてはこんな感じだった。
"なんか悲しくなるね...。"
"てか、外にいたときの噂って出回ってるの?!"
悲しいのはそこだった。
因みに、男性だと話した時にユウカは崩れ落ちそうになったが、一瞬で目に輝きが戻り立ち直った。
なんだったんだろう...。
ユウカ
(こんなカワイイのに男性なの...?)
(いや、アリかも?)
幕間のお話なんで内容は少なめ。
やっぱね、渚くんには性別の話してほしいなと思いまして書きました所存です。
思い残しは執筆時時点でありません。
本編は3000文字が夢と機械の先に霧散したので、もちょい待って下しあぁ。
しおり、お気に入りで元気が湧きます。インスピレーションへの変換率は...
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