生まれ変わったら高島になったが平安で因縁を終わらせてみた 作:色々残念
短い短編になります
GS美神極楽大作戦という漫画に、高島という登場人物が居る。
メインキャラクターである横島忠夫というキャラの前世が高島であり、女好きで腕の立つ陰陽師が高島という存在だ。
高島は貴族の女性にちょっかいかけて、牢にぶちこまれたりするようなやつでもある。
主人公の美神令子の前世、魔族のメフィストと出会った高島は、牢から高島を連れ出したメフィストを助けたりしながら共に過ごしていくと仲が深まっていった。
過去に時間移動でやってきた互いの来世の美神令子と横島忠夫とも出会うことになったりもした高島とメフィスト。
京の鬼、菅原道真も交えた戦いを経て、魔神アシュタロスにあっさりと殺されてしまう高島の登場話数は、そこまで多い訳ではない。
そんな高島という存在に生まれ変わっていたんだが、何故か幼小期から使おうと思えば、来世の横島忠夫が使える霊能力の文珠が使えたので、あっさりと死なないように文珠の扱い方と霊能力を鍛えることにした。
文珠とはGS美神に登場する霊能力であり、霊力を凝縮して作成するビー玉のような玉1つに漢字を1文字込めることが出来て、例えば「炎」なら炎を出すことが可能となり「爆」なら爆発を起こすことが可能だ。
応用として複数の文珠を用いて、複数の漢字を組み合わせるとより強力になったり、様々なことが可能となる霊能力でもある。
未来の横島忠夫は、かなりの数の文珠を同時発動して時間移動にも成功していた。
文珠は使いこなせば魔神アシュタロスすらも倒せる力ではあるが、倒すだけではいずれ魔神アシュタロスは復活するだろう。
ちょっと考えている手が成功すれば、魔神アシュタロスという存在自体が無くなるかもしれない。
それを実現させる為にも文珠の同時発動可能な数を増やす為に鍛えておくとしようか。
そう考えて陰陽師の仕事も行いながら、文珠の扱い方を鍛える日々を過ごしていた俺は成人。
真面目に陰陽師の仕事はしていたし、貴族の女性にちょっかいはかけたりしていないので、牢に入ることはなかったが仕事の帰り道でメフィストと出会うことになった。
力ある陰陽師である俺の魂が欲しいようで、契約を持ちかけてきたメフィスト。
「特に願いもないので帰ってくれ」
そう言った俺に意地になったのかメフィストは引き下がらない。
どうしたもんかな、と思っていると現れたのは、京の鬼菅原道真と戦う美神令子と西条に同僚の西郷。
なんか横島忠夫が居ないんですけど、とは思ったが、とりあえず怪我人が出る前に菅原道真の動きを止めておこうと考えた俺は、1つの文珠に「縛」の文字を込めて投げつけて、菅原道真の動きを封じておく。
「横島くんの前世も文珠使いっ!」
そんなことを言いながら驚いていた美神令子と西条。
菅原道真は封じたが油断することなく霊感に従い、続いて現れたアシュタロスが繰り出した不意討ちを避けた俺は、眉間を撃ち抜かれた原作の高島と同じ道を辿ることはない。
菅原道真が神となる為に切り離した怨念、京の鬼を素材としてアシュタロスに作成された魔族のようなものが、この場に居る菅原道真だ。
正気を失ったような状態である京の鬼菅原道真に、文珠で「正」と「気」の2文字を用いて正気に戻し、アシュタロスに操られていたことを伝えてみると「おのれっ!」と言いながらアシュタロスへと向かっていった菅原道真。
京の鬼が時間を稼いでくれている内に、複数の文珠を使う為に霊力を高めた俺は文珠達に文字を込めていく。
「魔」「神」「属」「性」「永」「続」「反」「転」「永」「続」「固」「定」の12の文字が込められた12個の文珠。
同時に発動された12文字の文珠の効果により、アシュタロスという魔神の属性が永続的に反転された状態となり、それが永続的に固定されることになった。
つまり魔神アシュタロスは、反転したことで女神イシュタルへと姿を変えて、魔神アシュタロスという存在は消滅することになる。
1個の文珠で魔神アシュタロスを模倣してコピーする「模」という文字が使えるなら、複数の文珠を用いれば魔神の属性すらも反転させることが可能なのではないかと考えた俺の考えは正しかったようだ。
魂の牢獄に捕らえられ、魔神であることに、魔族であることに耐えられなかったアシュタロスという存在の望みは、自身の消滅。
女神イシュタルとなったことで、魔族ではなく神族となったイシュタルは、メフィストに似た姿をしている。
その後、俺が渡した「雷」の文珠を使って時間移動を行い、未来へと帰っていった美神令子達。
女神イシュタルも天界に行き、残ったのはメフィストだけであり、アシュタロスが残した設備で人間になったメフィストは、葛の葉と名前を変えることになった。
何だかんだあって、葛の葉と結婚することになった俺は子宝にも恵まれることになり、幸せな日々を過ごす。
最期まで人として生き抜いた俺は、人として死を迎えることになったが、家族に囲まれた最期は、確かに幸せだった。
そんな高島としての人生が終わったかと思えば、今度は横島忠夫に生まれ変わっていたようだ。
まあ、時給255円で働かせられるのは嫌だから、美神令子の事務所で働くのは止めておこう。