生まれ変わったら高島になったが平安で因縁を終わらせてみた   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回も短めになりますね


母と息子

俺が中学生の頃に父と母は離婚し、母に引き取られた俺は、シングルマザーで働きながら俺を育ててくれた母には感謝している。

 

村枝商事に復職して働いている母は、海外に出張することも多く、日本に帰国してきた母を空港にまで迎えにいくのにも慣れた。

 

今回も仕事で海外に出張に行っていた母が帰国する日、空港にまで母を出迎えに行くと、航空会社の人々から感謝されている母を発見。

 

飛行機をハイジャックしようとした男を倒し、ハイジャックを防いだ母に航空会社の人々は感謝しているようである。

 

母に倒されたハイジャック犯はザンス解放戦線と名乗っていたが単独犯で、現在は警察に引き渡されているみたいだ。

 

今回の母の行動に対し、航空会社からのお礼として、ファーストクラスの料金を安くしてもらったそうで「ちょっとお金が浮いたわ」と喜んでいた母。

 

それから母と一緒に自宅に戻り、帰国してきたばかりの母には休んでもらって俺が料理を作り、完成したブリ大根と玉ねぎと人参の味噌汁にご飯をよそって夕食にした。

 

「更に料理の腕を上げたわね忠夫、とっても美味しいわこのブリ大根と味噌汁」

 

「まあ、何度も自炊してれば腕も上がるし、食べてくれる相手が居ると気合いも入るからね。調味料は正確に計量して入れてるから目分量と違って作る度に味が変わることもないよ」

 

夕食も食べ終えて俺が食器を洗っていると母が「忠夫は、好きな子とか居ないの?」と聞いてきたが、どうやら母は俺の恋愛事情を知りたいらしい。

 

「可愛いなと思ったり、綺麗だなと思う相手は居るし、好意を抱いていない訳ではないけど、まだ恋愛にまではいかないかな」

 

俺の答えを聞いた母は「孫の顔が見られるのはだいぶ先になりそうね」と残念そうな顔をしていたな。

 

「いや、高校生で子持ちになるのはちょっとね。ちゃんと責任が取れるようになってからじゃないと駄目だと思うよ俺は」

 

「忠夫は、GSの仕事でかなり稼いでるみたいだから金銭面では心配してないけど、母さんは恋愛面では心配してるのよ。今何人くらい親しい関係の女性がいるのかしら?」

 

「人間の女性だと、ザンス王国王女のキャラット、同じ高校の小原先輩、女性作家の安奈みら、で3人。人間以外だと、クラスメイトの机妖怪の愛子、魔族のハーピー、竜族のメドーサ、猫又の美衣、たまに遊びに来るようになった鬼族の夜叉鬼くらいかな」

 

指折り数えながら親しい関係の女性達の名前を言ってみた俺に、母が口を開く。

 

「忠夫が把握してるだけで8人は親しい女性がいるのね。把握していない相手を含めたらもっと増えそうだけれど、小学生の頃みたいに」

 

「小学生の頃か、表向きは銀ちゃんがモテてたけど、引っ越す前の銀ちゃんが夏子にフラれてるところを目撃して気まずかったことがあったな」

 

小学生の頃を思い出すと、どうしても印象に残った出来事が頭に浮かんできたが、かなり気まずかったことは忘れられない。

 

「ああ、忠夫の友達の銀一くんね、懐かしいわ。今はアイドル俳優やってるみたいだけど」

 

「知ってるよ、芸名は近畿剛一で、最近だとテレビドラマの踊るゴーストスイーパーで主役の横山を演じてたね」

 

「そういえば踊るゴーストスイーパーは映画版の撮影が決まったみたいよ」

 

最近見たテレビドラマに出演していたかつての友達について語る俺に、まだ業界関係者しか知らないような情報を母が言い出す。

 

「母さんはたまに、まだ世の中に出回ってない情報を手に入れてることがあるけど、そういうのは何処で手に入れてるのかな?」

 

「昔から仲良かった人達が教えてくれるのよ」

 

息子である俺からの問いかけに答えた母は多くを語ることはなかった。

 

高校生活を続けながらGSとしても仕事をする俺が、どんな仕事をしているのか見てみたいと考えたのか、珍しく仕事の見学を希望してきた母。

 

今回の仕事は、海で女性を溺れさせようとしてくる悪霊退治の依頼。

 

個人的に海にはあまり行きたくはなかったが、仕事は仕事なので仕方なく海に向かうことにした俺は、見学者の母を連れて海へと移動。

 

発見した悪霊に母や人々が襲われないように「結」「界」の2文字を込めた2個の文珠で発動させた強力な結界。

 

「ぼーくドザエモーン!一緒に溺れない!?」とナンパみたいな感じで女性を死地に誘う悪霊を霊波刀で両断し、除霊した俺。

 

「じゃあ、仕事は終わったんで帰ろうか母さん」

 

「忠夫は、こんな仕事を毎回してるのね」

 

「まあ、それがGSの仕事だからね」

 

母と会話しながら帰り支度を整えていたところで、海から飛び出してきた乙姫と目が合った。

 

明らかにターゲットとして此方をロックオンしている乙姫は以前よりも2足歩行に慣れており、全力疾走しながら近付いてくる。

 

「この日の為に陸上競技者に師事をして、走り方を学んだわたしに隙はありません!浦島様!今度こそ逃がさない!」

 

「忠夫、あの子は?」

 

「俺を浦島だと勘違いしてる乙姫だよ。ひとの話を聞かない相手だからあまり関わりたくはないかな。だから海は嫌だったんだ」

 

「ああ、それで海での除霊と聞いて嫌そうな顔を一瞬してたんだね忠夫は」

 

その後、母を連れて乙姫から全力で逃走し、なんとか逃げ切ることに成功。

 

乙姫という地雷女に捕まらなくて良かったが、これからもあまり海には行かない方が良さそうだ。

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