生まれ変わったら高島になったが平安で因縁を終わらせてみた 作:色々残念
本日2回目の更新ですが、これがこの話の最後の更新になります
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高校生として生活し、放課後や休日に仕事がある日はGSとして活動する日々。
そして暇な時間があれば暮井緑と暮井先生と一緒に絵を描いて絵の修行を行ったり、女性作家の杏奈みらから取材を受けたりして、忙しい日常を過ごす俺。
そんなある日、事務所までやって来たハーピーが、完全に追い込まれた武闘派魔族がノスフェラトゥという最強の吸血鬼を復活させようとしているとの情報を掴み、俺に教えに来てくれた。
「ノスフェラトゥは、並みの魔族じゃ勝てないような吸血鬼じゃん!今残ってる武闘派魔族の実力じゃノスフェラトゥを制御出来ないのは確実で、間違いなく人間達にも被害が出るよ!」
真剣な顔でそう言ったハーピーは、人間のことを心配してくれていたらしい。
初めて出会った時は、人間なんて、などと言っていたハーピーが変われば変わるものだ。
「重要な情報を教えてくれてありがとうハーピー」
「いつも横島には世話になってるから、たまには借りを返しておきたいと思っただけじゃん」
「充分返してもらったよ。また今度ハーピーの好きな料理でも作ろうか?」
「それならステーキが食べたいじゃん」
「ステーキか、じゃあ楽しみに待っててくれ。俺はちょっとGSとして仕事をしてくるよ」
ハーピーにそう告げて事務所を出ると、外にはメドーサが立っており、俺に聞こえるように独り言を喋り始める。
「武闘派魔族達はオカルト犯罪を行った人間達が収監される刑務所を襲って、元白竜会門下生の鎌田って奴を拐ったらしいね。魔装術の使い手の鎌田を、ノスフェラトゥの依り代にするつもりかもしれないよ」
「既にノスフェラトゥは復活している可能性が高いようだな」
「ボーヤなら遅れは取らないとは思うけどね」
「メドーサからの情報提供に感謝しておくよ」
「あたしは独り言を言っただけさ。それを偶然ボーヤが聞いただけって話だよ」
まだまだ素直ではないが独り言という形で情報を提供してくれたメドーサにも感謝して移動した俺は、霊感の囁きに従って新宿にまで向かってみた。
何故か新宿に現れている安土城、さ迷い歩く大量のゾンビ達。
オカルトGメンやGS達がゾンビ達と戦っているようだが、凄まじい物量に圧されているみたいだ。
「広」「域」「完」「全」「浄」「化」の6文字で6個の文珠を用いて、広域の完全浄化を行ってゾンビ達を一掃。
ゾンビ達に手こずっていたオカルトGメンとGS達には人々の避難を頼み、安土城に突入した俺は、内部に捕らえられていたGS達を助け出して逃がし、先へと進む。
「殿がオカマに」と嘆いていた森蘭丸を名乗る相手を倒し、安土城の天守閣まで移動すると、そこには魔族すらも喰らうノスフェラトゥの姿があった。
「あら、かわいい子が来てくれたみたいね。嬉しいわ」
鎌田が依り代になっているせいか、明らかにオカマになっていたノスフェラトゥ。
「食べちゃいたいくらいかわいい子を食べちゃおうかしら」
などと言いながら襲いかかってきたノスフェラトゥの攻撃を避け、栄光の手を叩き込むが、斬り裂かれてもたちまち傷が癒えるノスフェラトゥの身体。
オカマになっていても最強の吸血鬼の実力は衰えておらず、今まで俺が戦ってきた相手で、吸血鬼のノスフェラトゥより明確に強いのはハヌマンやアシュタロスぐらいだろう。
だが、それでも、今の俺の敵ではない。
「精」「霊」「石」「槍」の4文字を込めた4つの文珠で、精霊石の槍を作り出し「超」「加」「速」の3文字の3個の文珠を用いて行う超加速。
高速で動きながらノスフェラトゥに叩き付けた「分」「離」の2文字を込めた太極文珠で、依り代にされていた鎌田とノスフェラトゥを分離し、ノスフェラトゥの心臓1つを精霊石の槍で貫いた。
「ぐうっ!おのれっ!人間めっ!」
心臓が1つ貫かれてもまだまだ元気なノスフェラトゥには、心臓が2つある。
「極楽へ!行かせてやるぞノスフェラトゥ!」
再び文珠で精霊石の槍をもう1つ作り出し、ノスフェラトゥの2つ目の心臓も貫いて、ノスフェラトゥを完全に倒した。
その後、安土城は完全に崩壊し、ノスフェラトゥの依り代にされていた鎌田はオカルト犯罪者用の刑務所に戻されたようだ。
ちょっとした一騒動も終わり、いつもの日常が戻ってきた日も過ぎて、高校の卒業式が終わる。
高校を卒業した日の翌日、俺が本格的にGSとなったその日は俺の事務所に、俺と親しい関係の女性陣全員が集まっていて、全員が覚悟を決めた顔をしていた。
何事かと思っていると小竜姫とメドーサが協力して超加速を使い、強引に愛子の机の中に俺を叩き込んだ。
悪意や敵意に殺意などは感じなかった為、反応が遅れた俺は愛子の机の中にある異空間に移動させられてしまう。
強引に出ようと思えば出られるかもしれないが、愛子が傷付いてしまうようなことは出来ないので、大人しく異空間に入れられた理由を聞くしかないと判断。
俺と親しい関係にある女性達も愛子の異空間に全員入ってきて、いつの間にか異空間の内部はベッドがある保健室へと姿を変えていた。
「女を惚れさせた責任ってやつを取ってもらおうかボーヤ」
妖艶に笑い服を脱ぐ、竜族のメドーサ。
「此処に居るのは横島が好きなやつだけじゃん」
にっこりと笑顔で人間の姿で裸になる魔族のハーピー。
「これもまた青春だわっ!」
素早く学生服を脱ぎ捨てる机妖怪の愛子。
「新しい家族が欲しいとケイが言っていましたし、横島さんの子どもなら欲しいです」
そう言って人間に化けたまま脱衣する猫又の美衣。
「オラも横島が好きだ」
頬を赤く染めながら服を脱いでいく鬼族の夜叉鬼。
「わらわの愛を、そなたには受け取ってもらおう」
衣服を脱ぎ、裸体を見せる幸運の精霊フォーチュン。
「貴方が好きです横島さん」
微笑んで着物の帯を外していく竜族の小竜姫。
「ヨコシマさん、ザンス王国の後継ぎをツクりましょう」
躊躇い無く服を脱ぐザンス王国王女キャラット。
「モテモテね横島くん。まあ、わたしも横島くんを逃がすつもりはないけど」
服を静かに脱いでいった同じ高校の先輩だった小原先輩。
「はぁはぁ、これは取材の一貫で、やましい気持ちは欠片もないんですよ」
息を荒げて明らかに興奮している全裸の女性作家、杏奈みら。
「まあ、横島くんのことは嫌いじゃないからいいかな」
落ち着いた様子で服を脱いでいく芸術家志望の暮井緑。
「教師が生徒だった相手に手を出すのは、でも横島くんのことは大好きで、ああっもう、ここまで来たなら行くとこまで行くしかないですね」
何だかんだ言いながらも服は既に脱いでいるドッペルゲンガーの暮井先生。
服を着ていない裸の女性達に囲まれることになった俺は、原作の横島くんなら大喜びしそうな状況だな、と思いながら遠い目をしていた。
少しずつ周囲の女性達が近づいてきて狭まっていく包囲網。
逃げることはできないし、ここまで気持ちを剥き出しにされてアプローチをされたのなら、その気持ちに応えた方が良さそうだ。
俺を囲う女性達を受け入れて、全員愛することに決めた俺は、合計で12名の女性と一気に関係を持ってしまったが、流石にこれ以上は増えないと思う。
その後、12名の女性と一緒に俺の母に話を通しにいったが「いずれこうなるんじゃないかと思ってたよ」と言って諦めたような顔をした母は、いずれ俺が女性達に囲われるんじゃないかと思っていたようである。
それから12名の女性達は全員俺の子を宿し、12人の子どもが産まれた。
一気に子沢山となり、子育て育児と忙しかったが、お兄ちゃんになるケイと母も手伝ってくれたので、かなり助かったことは確かだ。
産まれたばかりの孫達を可愛がっている母は、孫達が可愛くて仕方がないみたいである。
それから子ども達が立派になって独り立ちできるようになるまで育て、それぞれがそれぞれの道を選ぶまで見守った俺は、全員の孫が見れるまで頑張って生きて、大切な家族達に囲まれて最期を迎えることになった。
幸せだった、そう最後に思えるほど幸福な人生を過ごせた俺は、何の悔いもなく死を受け入れる。
瞼を閉じて思い浮かぶのは、様々な思い出が巡る走馬灯。
今生も楽しかったな、そう考えながら笑顔で、集まってくれた家族達に「ありがとう」と感謝した俺は人間として死んだ。
これからあの世にでも行くんじゃないかと思っていると、魂だけの俺は人間ではなく精霊に近い存在へと変わって空に浮かんでいて、更には爺から青年にまで若返っており、肉体がある。
これはどういうことだろうかと思って空を飛んで妙神山にまで行ってみて、ハヌマンに話を聞いてみると竜神族や魔族に精霊などと契りを交わしたことで魂が変質していたことが影響しているらしい。
元より霊格が高い俺の魂は人ではなくなったことで更に強力となったみたいだ。
関係があった12名の女性達で人間だった相手は、俺よりも先に死んでしまっていたが、人ではない相手達はまだ生きている。
彼女達に会いに行こう、そう決めて、小竜姫が居ない妙神山を出て空を飛んだ俺は、俺が愛した女性達を探す。
再び出会って話をして、今度はずっと一緒だと、伝えなければいけない。
「再」「会」の2文字を込めた太極文珠を用いながら、飛んでいた俺は引き寄せられるようにある田舎の山奥へと向かった。
そこにある一軒屋に、人ではない彼女達が酒盛りをしており、机妖怪の愛子、竜族のメドーサ、魔族のハーピー、猫又の美衣、鬼族の夜叉鬼、幸運の精霊フォーチュン、竜族の小竜姫、ドッペルゲンガーの暮井先生が集まっていた。
「お邪魔します」
なんて言いながら一軒屋の扉を開けて、顔を出した俺に驚いた顔をしてから飛び付いてくる全員。
「ただいま、皆」
「「「おかえり、忠夫!」」」
そう言ってくれた全員が嬉しそうな顔をしていたのは確かだ。
まあ、俺との再会をそんなに喜んでくれたなら精霊になったのも悪いことではないだろう。
そんなことを思いながら俺は皆を抱きしめた。