生まれ変わったら高島になったが平安で因縁を終わらせてみた   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回も短めですね


人外との遭遇率が高い横島

文珠を使うまでもない除霊の仕事は、栄光の手と陰陽師としての技能を用いて除霊を行っていき、仕事を終わらせた俺は報酬を受け取って帰ることにした。

 

事務所に帰宅する途中で傷ついて倒れている魔族のハーピーを発見してしまった俺は、事情を聞く為にハーピーを事務所まで連れて帰って治療をしてみる。

 

「治」の1文字を込めた1個の文珠で治療したハーピーを、事務所のソファーに寝かせて軽食を作っていると「ここは何処じゃん!」と聞こえたのでハーピーが目を覚ましたようだ。

 

「起きたか、一応治療はしておいたが身体の調子はどうだ?」

 

「痛むところはもうないよ。あんたは何で魔族のあたいを」

 

「怪我して倒れてた理由が知りたくてな」

 

「単なる魔族同士の小競り合いじゃん。人間が気にするようなことじゃないよ」

 

「なるほど、嘘は言ってないみたいだな。腹減ってるかと思ってサンドイッチ作ってきたけど食べるか?」

 

「ふん、人間からの施しなんか」

 

そう言っていたハーピーの腹が盛大に鳴り、ハーピーが空腹であることを明かす。

 

自分の腹の音に顔を赤くしたハーピーは、恥ずかしそうに顔を逸らした。

 

「まあ、遠慮しないで食べてけよ。腹減ってるのはわかったから」

 

その後、サンドイッチを一気にやけ食いしていったハーピーが喉にサンドイッチを詰まらせそうになったので水を飲ませたりもしたが、ハーピーが元気になったのは間違いない。

 

「せ、世話になったじゃん」

 

接している内にひねくれた反応も減り、ハーピーは俺に素直に礼を言うようにまでなる。

 

「おう、腹減ったらまた来いよ。飯くらいなら用意してやるからな」

 

飛び去っていくハーピーに手を振りながら、そう伝えておくと「今度はおにぎりが食べたいじゃん」という声が聞こえた。

 

次にハーピーが来た時はリクエスト通りに、おにぎりを用意しておくとしよう。

 

そんなことがあった日から数日後、高校の下駄箱にチョコレートが1つ入っていたことで、そういえば今日はバレンタインだったな、と思い出した俺。

 

名前が書かれていないチョコレートを俺にくれた誰かが机妖怪の愛子だと気付いた俺は、愛子に「ホワイトデーにちゃんと気持ちを返すよ」とこっそりと耳打ちしてみた。

 

チョコレートを俺に渡したことがバレていると知った愛子は、若干動揺していたがバレないと思っていたらしい。

 

愛子から貰ったチョコレートは、しっかりと食べておき、お返しには何を渡そうかと考えることになったが、確かキャラメルには「貴方と一緒にいると安心する」という意味があった筈だ。

 

愛子に渡すのはキャラメルがいいかもしれないと思った俺は、ちょっとお高いキャラメルがないか調べてみることにする。

 

お高いキャラメルには様々な種類があったが、とりあえずホワイトデーまでの間に用意しておかないといけない。

 

無難にミルク味のキャラメルにしておくのがいいかもしれないな。

 

普段は高校生として授業を受けて、放課後や休日にGSとして働いていた俺は除霊帰りに、はぐれ魔族と韋駄天の戦いを目撃。

 

戦っているのはメドーサと九兵衛であるようで、時おり超加速まで用いて高速戦闘まで行っている両者。

 

怪我をしているメドーサは凄まじく弱っているのか九兵衛に圧されており、このままだと韋駄天の九兵衛が勝つだろう。

 

「貴様を殺したあとは、新幹線とやらを破壊してやろう!」

 

そんなことを言い出した九兵衛を生かしておく必要は無さそうだと思った俺は、九兵衛を始末することに決めた。

 

「滅」の1文字を込めた1個の文珠、それを確実に当てる為に「超」「加」「速」の3文字で3個の文珠を使い、超加速した俺は1個の文珠を韋駄天の九兵衛に叩きつけて九兵衛を滅殺。

 

九兵衛を一瞬で滅した俺を警戒し、さすまたのような得物を此方に向けたメドーサに「何で戦ってたんだ?」と韋駄天と戦っていた理由を聞いてみる。

 

現在の此方に戦闘の意思がないことに気付いたメドーサは深く息を吐いて「あたしが超加速を使えるのが気に入らなかったみたいでね。韋駄天の方から喧嘩売ってきたのさ」と戦っていた理由を答えた。

 

原作とは違って、はぐれ魔族でも竜族のブラックリストに載っていたりはしないメドーサは、特に人間に危害を加えたりはしていない。

 

GS試験の時や元始風水盤の時も、このメドーサは関わってはいないようだ。

 

やはりアシュタロスが女神イシュタルとなったことで変わったことは確かにあるな。

 

その後、怪我と疲労が限界に来ていたのか意識を失ったメドーサを事務所まで運んだ俺は、一応治療を行っておき、メドーサが起きるまで待ってみた。

 

目覚めたメドーサは見知らぬ場所に周囲を警戒していたが、俺が近くに居ることに気付くと「治療の礼は言わないよボーヤ」と言ったメドーサ。

 

「礼が欲しくて治療した訳じゃないから、別にいいぞ」

 

「調子の狂うボーヤだね」

 

呆れたような顔をしていたメドーサに、除霊の礼として報酬以外にも渡されていた高い日本酒を試しに出してみると、酒は好きだったようでメドーサは嬉しそうな顔をしていたな。

 

「まだ未成年なんで俺は飲めないが、そこまで美味そうに飲んでくれるなら酒も喜ぶだろ」

 

「良い酒だけど、つまみはないのかい?」

 

「鮭の燻製ならあるぞ」

 

「なかなか洒落てるじゃないか」

 

そう言って鮭の燻製をかじりながら日本酒を飲んでいくメドーサは、日本酒の瓶を幾つも空にしていく。

 

まだ飲めない酒を渡されて困っていたが、消費してくれる相手が出来て良かったのは確かだ。

 

日本酒を飲みながら愚痴を言うメドーサが、溜まっていたストレスを吐き出していたのは間違いない。

 

はぐれ魔族には、はぐれ魔族なりの苦労があるようである。

 

長い時間をかけて全ての愚痴を言い切って、スッキリしたような顔をしていたメドーサは、ストレスが多少は解消されたみたいだ。

 

それから、結局泊まっていったメドーサに翌日の朝、しっかりと朝御飯を提供しておくと「酒飲んだ後だと味噌汁が身体に染み渡るね」と言いながら味噌汁を飲んでいた。

 

「日本酒や他の酒もまだ残ってるんで、また飲みに来てくれると助かるかな」

 

立ち去ろうとするメドーサに、そんなことを言っておくと「タダ酒飲めるんなら、また来るよ」と笑みを浮かべながらメドーサは去っていく。

 

高島だった頃よりも更に人外と出会うことが多くなっている今生だが、金の亡者の美神令子よりかは接しやすい相手だ。

 

人外の方がまともだったりすることもあるから、人ではなかったとしても敵ではないなら、話してみるのも悪くはない。

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