キヴォトスにてSCPを収容する!   作:勧悪懲善

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記憶処理機 足が速いことは大きなアドバンテージ

千石博士がミレニアム自治区へ向かった。

逐一指示が届くらしいのだが、それまではSCP-914を隠す作業である。

 

「しかし、意外だった。」

 

「何がです?」

 

エージェント•芥川は、特殊部隊隊長のエドガーに話しかける。

 

「あんたみたいなタイプは財団内で地位のある千石博士の前では猫かぶって、裏で俺を殴ったりしてそうだなと。勿論、あんたがいい奴ってのは十分わかってるつもりだ。」

 

「面白いことを考えますね、確かに人殴ってそうな顔とはよく言われますが……」

 

ドカーン!!

 

「何だ!?」

 

「見に行ってみます?」

 

「あー……いや、爆発なんてキヴォトスじゃ日常茶飯事らしいし……さっきアビドスがいたし、メインストーリーで強盗してる場面だろ。作業ほっぽりだして見に行って、その間に914に何かあったら後でどんな目に合わされるかわからん。」

 

「……ですね。千石博士は恐ろしい人ですから。とはいえ、一応確認しておきますか。ちょっと行ってきますね。」

 

そういうと、エドガーはとんでもない足の速さで駆けていった。

風圧で周囲の者が吹き飛ぶくらいには速い。

 

「はっやすぎだろ……」

 

暫くすると、エドガーが戻ってきた。

 

「予想通り、アビドスの面々でしたよ。ですが、阿慈谷ヒフミさんがいませんでした。019の騒動の時に逃げた結果、合わなかったんでしょうかね?」

 

ちなみに、エドガーはキヴォトスに来る前、足立にある程度ブルアカのストーリー(特にアビドス)を教えられている。

 

「そっか……一応どんな影響が出るか、足立くんに調べといて貰うか。」

 

二人は、現実世界に残っている足立研究助手に通信を試みる。

 

『こんにちは、芥川君。何か進展はありましたか?』

 

「ブラックマーケットでアビドス廃校対策委員会……もとい、覆面水着団を発見した。だが、阿慈谷ヒフミ……ファウストがいない。019の騒動で逃げた結果、合わなかったみたいだな。」

 

『つまり、ストーリーが分岐した。そういうことですか?』

 

「そう。何か影響あるか?」

 

『ええー……ちょっと待って下さいね。……あ、そうだ!アビドス編では最終的に、カイザーPMCという会社に殴り込みをかけるんですが、その際にトリニティの人達が援護してくれるんです。そしてそれは、ヒフミさんがアビドスに助けられた事をトリニティ生徒会長の桐藤ナギサさんに報告した結果なので、ヒフミさんがアビドスに出会っていないということは、カイザーPMCに勝てない可能性があります!』

 

「何だと……!?」

 

『まずい状況ですね……カイザーコーポレーションにキヴォトスの覇権を持たせるとどっかで詰むとかなんとか、聞いたことがあります。どうすれば……』

 

意外と詰みポイントだった阿慈谷ヒフミ。

恐らくホシノが本気を出せばなんとかなる……と思うが、彼らはストーリーを序盤しか知らないので、今は知ったこっちゃない。

 

「なるほど……つまり、我々が秘密裏に帳尻を合わせる必要がある、というわけですね。」

 

『何言ってるかわかってるんですか、エドガーさん……相手は超高性能ロボット集団ですよ!いくら貴方でも勝てない!』

 

「いえ……勝つのではなく、記憶の帳尻合わせをします。アビドス、先生、トリニティの記憶を操作して、本編通りという事にすればいい。でしょう?本当は財団で圧力をかけて楽に突破したい所ですが、仕方がない。」

 

「……!なるほど、俺の現実改変能力で……」

 

「いえ、記憶処理機を使います。エージェントが携帯している記憶処理機二つ、私も持っていますから。」

 

エドガーは二つの機器を取り出した。

一般的なスマホと、ボールペンに見える。

 

「ペン型記憶処理機はここから光線が出ることになっていて、この光線で最大30分の記憶を消去します。私達に会った記憶を消す用ですね。そしてスマホ型は特殊な電波で対象を気絶させ、あらかじめ入れておいた偽の記憶チップを使って記憶を改ざんする……そういう仕組みです。」

 

『つまり、それを使って記憶を改ざんする事で、本編通りの事が起こった……そういう現実に書き換えるわけですね。では、ブラックマーケット編での彼女らの会話を書いて送信しますので、チップを作ってください。』

 

「わかりました。それではお待ちしています。」

 

通信が途切れた。

 

「さて、彼女らを見張りますか。」

 

「了解。」

 

二人は銀行が見える屋根を目指し、よじ登るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて……とりあえず、今は大丈夫みたいだな。」

 

一方、こちらは千石博士。

彼は今、ミレニアム自治区の地下に来ていた。

ストーリーにおいて重要な「彼女」を確認する為である。

ブルアカプレイヤーの皆様なら誰もが知っているであろう「無もなき神々の王女」……天堂アリスである。

この世界には様々な可能性がある。

アリスが何やら変なSCPオブジェクトに影響された結果キヴォトスが滅ぶ……なんてことになったら、今すぐ芥川の現実改変能力を解禁してキヴォトスを丸ごと書き換えなければならなくなる。

その必要があるかどうかの視察、ということだ。

 

「まぁSCiP避けスプレーなんて無いから、何も出来ないわけだがな。」

 

……この地の文は第三者視点であり、千石博士の視点ではない。

以後、お見知り置きを。




http://scp-jp.wikidot.com/aisurakuto-1
タイトル: 記憶処理器の簡易説明
著者: ©︎aisurakuto
↑参考にしたtale
出すのに時間がかかってしまいました。すみません。
あと今回SCPも出てきてないです。すみません。
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