ちょっとグロいです!!!!
『……ってことで、エリドゥの一部を収容サイトとして貸していただくことに成功した。914及び、お前らが収容したオブジェクトはすぐに回収に向かう。お前らは引き続き、対策委員会の動向を見張っていてくれ。』
「了解しました。」
「事情はわかったけど、プレイアブルキャラに財団の事とか、今後の展開とかを話しても大丈夫なのか?展開変わる危険性大だろ。」
『今の所何とも言えないが……私有地を貸してもらう以上、相応の理由を話す必要があったからな。実際にゲームをやらせでもしない限り、大丈夫さ。』
エリドゥを借りることに成功した千石博士は、仲間であるエージェント•芥川と、特殊部隊隊長エドガーに連絡をした。
『これで場所は確保した。次は人員……Dクラス職員やエージェントだな。案としては、
①調月リオのAMASをいくらか借りる
②不良生徒や浮浪者を使う
③俺達の世界から連れて来る
この3つとなる。』
「③は無理。異常性のある存在、もしくは命のないモノでなきゃ、キヴォトスに来ることは出来ねー。」
「①があるなら②は無しですね。一人一人洗n……財団のことを教えるのも面倒ですし。①はロボットである事を考えると従順ですし。調月リオさんの機嫌を損ねなければ良しということで。」
「ねぇ今『洗脳』って」
「ジャッカス(刀を突きつける)」
「それを言うなら『シャラップ』では……」
『①の交渉はこっちでやっておく。』
「お、おう……とりあえずサンキュー。さて……今ストーリーが何処なのか確認しとこう。足立くん。」
『はい。』
足立研究助手が話し合いに参加してきた。
『この前見かけた対策委員会は、風紀委員と戦っていた所……対策委員会編2章の第1話あたりですかね。この後は色々話し合った後にアビドス砂漠へ行き、カイザーPMCと出会う場面になるはずです。昨日エドガーさんに頼んで、アビドス高校にこっそり仕掛けてもらった小型監視カメラによると、明日アビドス砂漠に行くそうですよ。』
「そんな大胆な事やってたのか?」
「ええ。小鳥遊ホシノさんは相当な強者らしいですが、寝不足なせいか注意力に乏しい。ドアの鍵も単純でしたので、仕掛けるのは簡単でしたよ。」
言っておくが、ホシノの注意力が乏しいという設定はなく、あくまでエドガーの基準である。
『今まで貴方がたの声でしか状況を把握できなかったので、大分革命的ですよ!この監視カメラは!』
「……こいつプライベートで着替えの覗きとかしないよな?咎められる奴誰もいないんだけど。」
『…………………しませんよ?』
「おぉし。どうする博士。」
『判決。どうでもいい。』
『許された!』
「許していいんですか!?」
『もし調月リオにバレて関係がまずいことになったら……なる前に足立を切ってどうにかする、それだけだ。今夜のうちに移動作業は済ませてしまおう。そしてお前らは明日、アビドス砂漠で奴らの監視だ。』
「了解した。」
「ま、そういうなら私も従いますか。」
『……いやいや、本当に覗きはしませんよ?』
通信終了。
彼らは、各自持ち場に戻る。
「AMASが来るまで待機ってことでいいよな?」
「ええ。そうしましょう。」
「……なぁエドガー、足立くんが着替えを覗くとしたら誰だと思う?」
「場所固定ですから選べないでしょうが……誰でしょうね?」
結構大事な作戦を前にしているのに、覗きの話。
何歳になっても男子、こういう話は大好きなのだろう。
「俺の予想は十六夜ノノミだ。結局むっつりは胸がデカい女の子が好きってデータがある(ない)。」
「いやいや、足立くんとはよく実験でご一緒しますが、彼が女性職員の胸をチラチラ見ていたことはありませんよ?そう考えると、寧ろお尻派なのかも。」
「となると砂狼シロコになるのか?趣味がライディングらしいから、下半身は鍛えられてるだろ?」
「かもしれませんねwもしくは、小鳥遊ホシノさんのような小さい子が好みの可能性も……」
「事案じゃん。あーでも、日本人はロリコンが多いんだっけか?俺は違うけど。」
「多いといっても結局アブノーマルですから。」
『聞こえてますよ。』
「「jackass」」
「oopsって言いたいんですか?」
……その後足立からの説教を経て、二人は見張りに戻ったのだった。
「すげー剣幕だったけど怖くなかったな。高校の頃のクラスメイトみたいだった。」
「どんな人だったんです?」
「真面目な奴だったよ?でもなんというか、それを押し付けてるって感じ?無意識に周りを敵視しているというか……まぁ兎に角、無意識に周りを見下してた。」
「碌な人じゃなさそうですねぇ……」
「いや、根は真面目でいい奴ではあったと思う。でも真面目すぎるのか、冗談が通じない奴でさ。真顔でマジレスしてくる。」
「話したくない人種……」
「そんでもって、周りを理解しようとしない癖に、ハブられるのは嫌らしいから、俺が他の友達と話してると割り込んでくるような奴。しかも沸点が低くて、ちょっとでも嫌味言うとぶん殴ってくる。ヒョロガリだから痛くはないけど……本当に嫌いだった。最初に話しかけたのが運の尽きで、俺はクラスで奴のお守りをさせられるハメになったのさ。」
「嫌味はともかく、なんというか……御愁傷様です……」
「こんな奴にはなりたくないと思って、コミュ力を磨こうとした事もあった。今はこのザマだが……なんでいきなりアメリカの公園破壊しようとしたんだろうな?」
「私にもわかりませんねぇ…………通信切れてから5分しか経ってませんよ。」
「暇だなぁ……」
二人の役目は基本的に見張りなので、どうしても暇になる。
ネットで面白い漫画を読むなりゲームするなり方法はあるって?
飽きるだろ。あと見張りにならないからだめ。
「SCP記事も多すぎて読むモチベ無くなるし……銃の試し撃ちでもするか?」
芥川はいつぞやの、914で改造した銃を取り出す。
この銃は、使用者が『当たれ』と思った場所に弾丸がワープするという異常な性能を持つ。
その代わり射程がとても短い。約10m程だ。
正常に動作するかチェックするため、試し打ちをしようとのこと。
「では、何を……『ドカーン!!』……何人かこちらに向かってきますね。様子を見ましょう。」
エドガーは屋根に登り、芥川は914を覆う施設の入り口の陰に隠れる。
「いいんすかリーダー?ここ『立ち入り禁止』って書いてありますよ?」
「『立ち入り禁止』だぁ?そんなの関係あっかよ!」
「いやでもリーダー……数日前、ここで化け物が暴れたって……」
「化け物が怖くて入らないなんてアホの選択さ!アタシらは明日をも知れぬ命!ここは化け物のせいで誰も近寄らないから、多分使えるものがそのまま落ちてるだろ?なんなら、その化け物の残骸とかもあるかもな!」
「それを売って大儲けってことね!流石リーダー!」
「一応構えておきましょう。化け物はまだいるかも。」
「そうだな。よしお前ら、出発だ!」
おー!
という声とともに、スケバン達が入場してくる。
やはりキヴォトス、日本のように立ち入り禁止テープで止められる市民ばかりではないのだ。
「何人?」
『見た所五人ですね。』
「大所帯だな。どうする?」
これまでもこの区域を荒らしに来た者たちはいたが、大抵一人か二人だったので、エドガーと芥川で容易く制圧、記憶処理できた。
だが、二人で五人は流石にきつい。
四人取り押さえるのもかなりギリギリなので、残り一人には逃げられるか撃たれてしまう。
そこで、エドガーと芥川は考えた。
キヴォトスには異常な場所が沢山あるらしいから、怖がらせて『ここもそういう場所』と思い込ませて帰ってもらおう。
作戦としてはこうだ。
弾がワープする銃でスケバンを撃つ。
姿を見せないまま、そのまま何発も撃つ。
そうなると、怖いのと負傷で退却していくだろう。
そうしたら、立ち入り禁止の看板に「ここでは幽霊が銃を撃ってくる」と書いておく。
それを信じずに入ってきた者を撃ち続けることにより、この噂は真実となる………
これは財団で言う所の『カバーストーリー』……オブジェクトによる被害を誤魔化す作り話に近しいものであると考えられる。
現実的にありえないだろうが、キヴォトスでは信じやすい部類の嘘話であろう。
「理解した。俺はあいつらを撃てばいいって事だな?」
『そういうことです。では、作戦名『カバーストーリー「幽霊」』を開始します。いずれカモフラージュも覚えてもらいますからね。』
「一発目、撃つぞ!」
弾丸がワープする範囲は、芥川の視界。
芥川は穴を開けた黒い布を被り姿を消し、スケバンのリーダーの頭を狙い引き金を引いた。
グヂュッと音がして、頭がえぐれる。
轟く銃声。
飛び散る鮮血。
倒れる少女。
絶句。
一瞬の静寂。
そして、
「う、うわあぁあぁぁああ!?!?」
「いやああぁぁぁぁ!!!!」
静かな収容施設であったはずのそこは、阿鼻叫喚の地獄となっていた。
「え……?」
『…………はっ!芥川君!他の子も撃ってください!』
「え、なんで……あ、そうか!」
芥川は、更に引き金を引く。
舞い散る鮮血。
倒れ伏す少女たち。
そして、再び訪れる静寂………
エージェント•芥川は今日…………このキヴォトスで初めて、『自分ではっきりと』人を殺した。
シズルの元クラスメイトのモデルは作者のクラスメイトです。
あとエドガーはSCP-2000のこと知らない。