月明かりが闇夜を照らす、静まり返った真夜中。
意識のないぐったりとした二人を尻目に僕たちは空を見上げる。
『で、何処から話そうか…』
「とりあえず、あの人って?」
『あぁ…』
そう、嫌そうに視線を地に落とすとラナは話始めた。
『簡潔に話そうか。彼は名もなき神の1人で生前は哲学者だった』
「うん」
『しかし、ある日を境にその学びを異端呼ばわりされて殺されたんだが…後世で評価されてね。魂が神に昇華したんだ』
「へぇ~、神様ってなれるんだ」
『まぁ、殆どは生まれ変わりの運命をたどるんだけどね』
あの世での時間の流れはこちらとは違うからね。
そう言うと、徐に後ろ足で顔を数回洗った。
『とある出来事があってね…僕はこの通り片耳に傷を負って、組織から追われる身になり…』
「出来事?組織?…(って、シリアス的な展開ですか!!)」
『その話はまた今度しよう。必死で追っ手を振り切って…まぁ、気付いたら彼の居場所に辿り着いた訳だ』
「この端ばなしが闇夜を照らす、静まり返った真夜中。
意識のないぐったりとした二人を尻目に僕たちは空を見上げる。
『で、何処から話そうか…』
「とりあえず、あの人って?」
『あぁ…』
そう、嫌そうに視線を地に落とすとラナは話始めた。
『簡潔に話そうか。彼は名もなき神の1人で生前は哲学者だった』
「うん」
『しかし、ある日を境にその学びを異端呼ばわりされて殺されたんだが…後世で評価されてね。魂が神に昇華したんだ』
「へぇ~、神様ってなれるんだ」
『まぁ、殆どは生まれ変わりの運命をたどるんだけどね』
あの世での時間の流れはこちらとは違うからね。
そう言うと、徐に後ろ足で顔を数回洗った。
『とある出来事があってね…僕はこの通り片耳に傷を負って、組織から追われる身になり…』
「出来事?組織?…(って、シリアス的な展開ですか!!)」
『その話はまた今度しよう。必死で追っ手を振り切って…まぁ、気付いたら彼の居場所に辿り着いた訳だ』
「この端奈市に?」
『そう…そこで僕らはある契約を結んだ』
「契約?」
僕とラナが交わした様なものだろうか?
疑問げに首を傾げると共にそう呟いた。
『ボクが彼の仕事を手伝い、彼の力でボクを
「そこにどんなメリットが…」
『弱賛成だね。』
あの時のボクはどうかしていた。
瞳を閉じて反省の顔をするラナ。
『とりあえず、この話はここまでとしよう。必要があれば呼ぶといい僕は君を助けないといけないからね』
「そうだね、おやすみ。ラナ」
『よい、夜を涙』
冬も終わりを告げ、春を迎えようとしていたこの季節。
僅かに肌寒さがゾクりと全身を駆け巡る。
「ん…2人も運べるかな?」
とりあえず、工藤さんと狙井さんを
担いで病室に戻ることにした。
……
涙が屋上を離れてすぐ、またもや正しい手順を踏んでいない来客がラナに訪れる。
「…彼が?」
『おやおや、君かい…
そう呼ばれた全身黒い服装をして上から赤いローブを着ている男か女か不明な人物が現れた。
『あれ、使えるだろう?』
「因果逆行の魔法…」
Kは右手を頤に左手を右肘につけ少し考える。
『これから、どうなるかは誰にも分からないし、それを使うのも涙次第だ』
「それもそうだな…こい、ラナ」
あいよ。
ラナは差し出された右腕から伝って肩まで昇る
『今日は何をするんだい?』
「パトロールだ。
『そうだっけ?』
すると、Kは軽々とフェンスを飛び越え夜の街に消えていった。
~つづく~