歯車に襲いかかるのは、三連休中に乱れた生活サイクル!!!
それでは本編です、よしなに(大号泣)
「さて、始めましょうか」
……何を?
月に1度の全校集会が終わり校舎に戻ると、殺せんせーが分身して張り切っていた。何事でしょう…
ちなみに全校集会はE組が晒しあげられるだけのイベントである。
本校舎の生徒よりも早く整列を済ませる必要があるために、E組は昼休みを返上して山を下る。道中岡島君が川に落ちたり蛇に絡まれたり落石に追いかけられたり蜂に追いかけられたりとまあ散々でした。よく生きてるね岡島君。
「学校の中間テストが迫ってきました。そんなわけでこの時間は、高速強化テスト勉強をおこないます。」
国数英社理、5教科それぞれのハチマキをつけた分身殺せんせーがマンツーマンで苦手教科を教えてくれるんだとか。寺坂君は苦手科目が複数らしく、火影の殺せんせーが担当していた。諦めるのを諦めろって事かな。
「さて渡辺君。君は国語は完璧といってもいい成績ですが、英語が壊滅的ですねぇ…」
「…自覚はしているんだが、いまいち理解ができん。奇っ怪な羅列にしか見えん…」
「ヌルフフフ……ご安心を、先生が分かるまで手取り足取り教えます。まずは基本を身につけましょう。」
高速でヌルヌルと基本を叩き込んでくる。Beがisで?was?
「…日本とはかくも素晴らしい」
「にゅやッ!?渡辺君!現実逃避しないで下さい!そんな虚ろな目をしないで!分かるまでちゃんと教えますから!!」
諦めた途端にマンツーマンだった殺せんせーが3人に増えてワシを囲んできた。できるできる君ならできると3人がかりで励ましてくる、正直鬱陶しい。鬱陶しい上に暑苦しい…アンタはいつからテニス選手になったんだ…
ーーーーーーー
翌日
「さらに頑張って増えてみました。さぁ、授業開始です。」
ああ、ワシ終わったわ。
「日本とはかくも素晴らしい。」
「渡辺君!気を確かに!」
「まだ始まってすらいませんよ!」
「必ず分かるようになりますから!」
「日本とはかくも素晴らしい。」
「「「渡辺君!!」」」
殺せんせー×3が…これ昨日も見たぞ。あでも分身のクオリティが昨日とは明らかに違う。各方面から怒られそうなコスプレが混ざってる。1人は殺せんせー、1人は夢の国出身のネズミ、1人は海賊王を夢見るゴム人間。体調悪い時に見る夢かな?
「まずは落ち着いて、昨日の復習から入ってみましょう。」
「……はい。」
そこから1時間はとにかく基本を学んだ。
頑張った。
「…さすがに相当疲れたみたいだな。」
「なんでここまでして一生懸命先生をするのかねぇ〜…」
前原君と岡島君がグッタリの殺せんせーを見てそう口にした。なんか殺せんせー頭の形がぐにゃってなってるけど、脳みそ大丈夫?溶けてない?
ワシ達に勉強を教えれば良い点が取れて尊敬の眼差しを送られ、噂を聞き付けた巨乳美女大学生も教えを乞う。そういう魂胆らしい。良い点を取れば殺せんせーの勉強無しじゃ生きていけなくなる、殺すなんてできないよ〜。やったーハッピーエンドー、らしい。でもE組の考え方は違うようで。
「勉強の方はそれなりでいいよな。」
「なんたって暗殺すれば賞金100億だし。」
「100億あれば成績悪くてもその後の人生バラ色だしさ。」
「にゅやッ!そ、そういう考えをしてきますか!!」
ここはエンドのE組。落ちたら最後、誰からも期待されなくなり本校舎の奴等には笑われ哀れまれる。そんな教室に舞い込んできた賞金100億、暗殺すれば、金さえあればあとはどうにでもなる。皆そういう考え方らしい。劣等感というのは人間をマイナスな方向へ誘う悪魔でしかないな。
「…なるほど、よく分かりました。」
「…?何が?」
「今の君達には…暗殺の資格がありませんねぇ。全員校庭へ出なさい。烏間先生とイリーナ先生も呼んで下さい。」
まあ、正直こうなる予感はしてた。
金さえあればどうにかなる、確かにその考え方は否定できない。でも金に頼りきった人生などゴミも同然。金を使う人間が腐っているから。きっと殺せんせーはそういう事を伝えたくて…
「第二の刃を持たざる者は…暗殺者を名乗る資格なし!!」
まあ、正直こうなる予感は一切してなかった。
マッハ20の大回転で起こる巨大竜巻、強い風と共に砂やら小石やらが飛んできて痛すぎる。これ家帰ったらすぐ頭洗わないとなあ…
「…校庭に雑草や凸凹が多かったのでね、少し手入れをしておきました。」
緩やかに減速していき回転を終えた殺せんせー。砂嵐が薄らんでいき視界が徐々に晴れていく。荒れていた地面から一変、綺麗に整備されたグラウンドが出来上がっていた。
「先生は地球を消せる超生物、この一帯を平らにするなどたやすい事です。もしも君達が自信を持てる第二の刃を示さなければ、相手に値する暗殺者はこの教室にはいないと見なし校舎ごと平らにして先生は去ります。」
1分にも満たずに荒れ果てた地面を一掃したこの超生物だからこそ、この言葉の説得力は高い。いつものほほんとした先生だったから忘れかけていた。コイツは化け物で、殺せなければ死ぬ。
「第二の刃…いつまでに?」
「決まっています、明日です。」
……明日ってつまり…
「明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい!」
ワシの転生生活終わったかもしれない…
「君達の第二の刃は先生が既に育てています。本校舎の教師たちに劣るほど先生はトロい教え方をしていません。」
転生生活を終わらせたくなければ、結果で示すしかない。示すにはどうすればいいか。教わったものを自分で生かす…
「自信を持ってその刃を振るってきなさい。
「滾ってきたわい…」
つい笑みが溢れる。絶対示してやる。こんな老いぼれを滾らせた責任は、しっかりと取ってもらわんとな。
次回中間テスト回です。問スターを駆逐する様を見届けな!