転生平凡学生のヌルヌル中学ライフ   作:歯車非常勤講師

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アンケートありがとうございました。
波乱の中間テスト回スタートでございます。


寄越せ満点!!

「こんな問題出題範囲にあったか?」

 

第二の刃を示すべく始まった中間テスト当日、最初は数学。得意でも不得意でもなかったからほどほどの勉強量で挑んだが…なんだこの問題。確実に範囲外、まるで姿の見えない敵のよう…

 

「うかうかしてるとこっちが殺されそうじゃ、のお!!」

 

渾身の一撃を叩き込んだが、敵は地に伏すことなく丸はいただけなかった。このペースだとまずい、50位以内どころか下位へ真っ逆さまだぞ…聞いてないよ!範囲外からも出るなんて!反則だよ!!

 

「証明なら書いてりゃ部分点くらいは頂戴できるじゃ…ろおが!!」

 

それでも諦めない。泥臭く無茶苦茶に、とにかく1点でも多く。時間が限られているから最後まで解ききれる自信はない。バツはいらない、せめて三角だけでも。丸とはいかなくても…1点でも多く!!

 

ーーーーー

 

数に続き理、英。正直パッとしないというか、知らないというか…そんな結果で終わった。社会は少しだけ自信がある。知識の差で言えばクラスの皆よりもアドバンテージがある。転生前の記憶だからアドバンテージというよりチートに近いか?歴史が同じ世界線で良かったよ…

最後は1番自信がある国語。順位を底上げするならここしかない。なんとしてもここでもぎ取る。三角なんて言っている場合じゃない。全部花丸を頂くぞ…

 

「国語らしくモンスターも武士ってか?イキな演出しよるわい…」

 

武士とは言ったが姿は甲冑、中に人がいる気配はない。動く鎧と言ったところかの。ちなみに今はテスト中、鎧とかモンスターとか言ってるのは気にしないでおくれ。

 

「もちろんここも出題範囲外か。でもなあ!」

 

国語もアドバンテージがある、何十年日本で生きていると思うておる。大和魂を舐めてもらっては困るぞ!

 

「甲冑の弱点、関節の隙間!」

 

ペンと言う名の刀を構えつつ甲冑目がけて助走をつけ大きく跳躍、目指すは鎧と鎧の隙間。

 

「大河ドラマでもよく観るやつじゃ!」

 

脇元へ一刺し。体勢が崩れた所を見逃さず更に追撃を仕掛ける。これで仕留めきれなかったら全てが無駄になる思いで、殺される思いで…

 

「寄越せ満点!!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです…君たちに顔向けできません。」

 

中間テスト翌日、答案用紙と順位が配られた。烏間先生が本校舎に抗議の電話をしていたようだが、直前の詰め込みにも対応できるか試すのも方針のひとつらしく。苛立った表情をしつつ電話をぶち切りしていた。

クラスの皆も表情が暗い。殺せんせーから教わったモノがちゃんと武器になるはずなのに、範囲が変わればナイフも銃も効かないわな。

そんな中いつも通りの彼、赤羽君が殺せんせー目がけてナイフを投げた。

 

「にゅやッ!?」

「いいの〜?顔向けできなかったら俺が殺しに来んのも見えないよ。」

「カルマ君!!今先生は落ち込んで…」

 

殺せんせーのお説教を遮り赤羽君は5教科の答案用紙を教壇に置く。国語98、英語98、理科99、社会99、英語は100点満点。総合494点、順位は4位。

 

「俺問題変わっても関係無いし。俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。」

 

さすがは赤羽君、不良だけど優等生。不良だけどね。この点数で4位となると、1位はまあ間違いなく理事長さんの息子だろうな。

 

「だけど俺はE組出る気無いよ。前のクラス戻るより暗殺の方が全然楽しいし、ね?渡辺。」

 

急に名前を呼ばれてワシは肩を震わせた。周りも何故ワシを呼んだのかという疑問の視線を向けてきた。

 

「はぁ〜…赤羽君の後に出すのは気が引けるし恥ずかしいんだがな…」

 

そう言いつつ殺せんせーに答案用紙を差し出す。

 

「渡辺君…これは!」

 

数学75点

理科72点

英語65点

社会89点

国語97点

 

合計点数398点

186人中、37位

 

「うおっ、マジか渡辺!50位以内じゃん!」

 

前原君が身を乗り出しワシの順位を見て驚きの声をあげた。その声にクラスの皆も驚いている様子で。

 

「パッとしないが一応目標圏内。出題範囲外は死ぬ気で部分点をもぎとった、第二の刃は示したぞ。」

「…で、どーすんの?全員50位に入んなかったって言い訳つけて、ここからシッポ巻いて逃げちゃうの?」

 

赤羽君が視線をワシに向ける。ああ、そういうこと…

 

「本校舎の妨害で思ったように実力を振るえなかったが、皆確実に順位は上がっている、学力が身についている。それは間違いなく殺せんせー、アンタのおかげだ。本気を出していたら皆50位以内だっただろうが…それを加味しても逃げるのか?」

「それって結局さぁ、殺されんのが怖いだけなんじゃないの?」

「学力だけじゃなく暗殺のスキルも成長している。千葉君や速水さんのような射撃、磯貝君前原君のナイフ術。他の皆もメキメキと上達している。怖くなって逃げ出すのも無理は無いな。」

 

赤羽君の煽りに便乗してみた所、効果てきめん。殺せんせーがピキってる。額に青筋、血管が浮き出ている。血管あるんだ…

クラスの皆が同乗して殺せんせーを煽り散らかす。効果は抜群だ!

 

「にゅやーーッ!!逃げるわけありません!!期末テストであいつらに倍返ししてリベンジです!!」

 

どっと笑いで溢れかえる教室。ワシもつられて笑ってしまった。殺せんせーが真っ赤な顔して何か言っているようだが、クラスの笑い声でよく聞こえなかった。

テストの結果を見て、自分も少し自信がついた。苦手な英語から逃げるようになった途端他の科目もつられるように下降していってE組に来たが…英語も悪くは無い点数。50位以内に入れたことが素直に嬉しかった。もちろんE組から出るつもりは無い。本校舎よりも、こっちのほうが楽しいし、あったかい。

 

でも国語満点取りたかった。悔し!!




ありがとうごいました。
誰か中間テスト50位以内の詳細分かる方いらっしゃいます?一応こんな点数と順位にしてみましたが。磯貝君が367点で68位だったので、これくらいなら違和感ないかなと…分かる方いらっしゃいましたら詳細下さい、修正します。
感想、評価、誤字脱字報告等お待ちしております。
次回、修学旅行編スタートです。
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