4ヶ月も投稿を止めてしまい大変申し訳ございませんでした。
あまりにも多忙を極めておりました歯車です。ようやく仕事もひと段落ついたのでこれからゆるゆると投稿して参ります。ただあまりにも期間を空けすぎてしまったが故に暁君の口調が不安定で…1話から洗っています。
大変長らくお待たせ致しました。暗殺教室in京都〜台無しを添えて〜でございます。
よしなに。
「暁君、本当に良かったの?」
「元々6人で決まってた班に入れてもらったんだ、気に病まんでくれ。」
ついに始まった学生大イベント、修学旅行。俺はギリギリ渚班に入れた、が!俺が入る前は6人でちょうど良かった。新幹線は3人席、通路を挟み2人席となっている。前後の3人席2つをガッチャンコさせボックスにすると6人席、そう。ちょうど良かったのだ。1人は他の席を強制されてしまう。俺が入ってしまったばっかりに、渚が申し訳なさそうな表情を見せる。
「必要があれば声をかける、だからそんな顔をするんじゃない。」
俺が最後に入ったのだから、もちろん他の席に行くのは俺。当然の道理である。
若者に席を譲られるほどワシは年寄りじゃない。だって若返ってるもんね!
「じゃあ、後でお菓子持ってくね!」
「それは有難い、じゃあまた後でな。」
渚は本当に優しい女神。軽く手を振り渚は赤羽君や杉野君が座っている席へ戻っていく。
ちなみに俺の席は…
「無理言って同じ席にしてもらってすみません、助かりました。烏間先生。」
「ああ、問題ない。」
烏間先生の隣、後ろにはイリーナもといビッチ先生。さっきまでビッチ先生はギラギラしたリッチな洋装をしていたが、烏間先生からお叱りを受け寝巻きの格好をしていた。まあ引率の先生がしていいお洒落の仕方じゃなかったわな、どこのハリウッド女優様かと思ったわい。
ちなみにE組の新幹線は普通車、本校舎組はグリーン車。修学旅行でも格差を見せつけられる。宿泊先もE組だけボロ旅館らしい。
「どうだ渡辺君。奴を殺す手掛かりは掴めたか?」
新幹線が発車してから数分、書類に目を通しつつ烏間先生が俺にそう問いかけた。
パソコンと書類とにらめっこしてるけど、烏間先生は乗り物酔いとかしないのか、しないよな。バケモンだもん。
「…いえ、全くもって。ただでさえ得体の知れない生物なのに、知れば知るほど離れていく。規格外ですね。」
「そうか…急にこんな事に巻き込んでしまって申し訳ないが、この後も頼む。」
「俺達の班は午後の決行でしたよね。」
もちろんこの修学旅行でも暗殺は行われる予定である。お国が狙撃のプロに暗殺の依頼をしたらしい。京都の街は学校内とは段違いに広く複雑、スナイパーを配置するには絶好のロケーションなんだとか。俺達は指定したコースに殺せんせーを誘導。その後はプロが射撃で仕留める。上手くいくといいがな…
「君等のせっかくの修学旅行を邪魔してしまうことは本当に申し訳なく思っている。」
「謝らんでください烏間先生…」
本当にこの人は苦労人だと常々思う。地球を消す未確認生物がE組で担任してしまっているばっかりに、烏間先生も教師として生徒の育成と殺せんせーの監視。ストレスマッハですよね…眉間にシワが常にある、室井さんかよ…
「俺達もできる限りの事はやってみますよ…あ、そういえば。渚が殺せんせーの弱点をメモしてたはずです。この前ちらっと見てみましたけど、パンチがヤワいとか、器が小さいとか…おっぱい…とか…」
あれ…言ってて悲しくなってきた。何が弱点メモだよ…
「そうか…」
ああごめんなさい烏間先生、さらに眉間ギュッギュなってる…
ーーーーーーー
烏間先生を精一杯フォローしたり、暇だ暇だとダル絡みしてくる寝巻きビッチ先生の相手をしたり、渚とお菓子交換をしたりしながら、なんやかんや京都に到着。余談だが俺のお菓子は渚とビッチ先生には微妙な顔をされた。ぬれ煎餅美味しいでしょうよ。お子様にはまだはやかったかな?
バスに揺られること数十分。宿泊先のオンボロ旅館改め、さびれや旅館に到着。名前からしてさびれてる…
フロントのソファーでへにゃっている殺せんせー。頭がグニョンと曲がっている、どうやら新幹線とバスのダブルパンチでグロッキーらしい。
「ありえん曲がり方しとる…」
未確認生物で触手ヌルヌルなあたり骨は無いんだろうけど…頭蓋骨も脳もないのか、心配になるグニャり方してるぞその頭。
「なあ渡辺、殺せんせーの頭って何詰まってるんだろうな…」
「さあ…」
隣にいた杉野君が俺にそう問いかけてきた。杉野君は同じ班の野球少年、渚と仲良し。活発で良い子。あと多分神崎さんのことが好き。神崎さん美人さんだもんね、みんな好きになるよね。
そんな事を考えながらチラッと神崎さんの方へ視線を向けると、カバンの中を探っているご様子で。
「忘れ物か?」
「あ、渡辺君…日程表が見当たらなくって、入れてきたはずなんだけど。どこかで落としたのかなあ…」
殺せんせー自作修学旅行のしおり、またの名を鈍器。鈍器を持っていきたくないがために作られた負の遺産、それが自作の日程表。
「まあ、最悪コレ読みながら行こう。」
「渡辺君、しおり持ってきてたんだ…」
おもむろにカバンから鈍器を取り出すと、神崎さんは苦笑を浮かべた。
なんなら割と読み進めてる。結構タメになるんだよな…観光スポットとかお土産人気トップ100とか、買ったお土産が普通に地元の駅で売られてた時の立ち直り方とか…八つ橋とか東京でも売ってるもんね…
「不審者が出た時は任せて欲しい。コレは鈍器だからな。」
「あはは…」
あははじゃないよ、本物の鈍器だよこれ。
いざとなったらこの鈍器でドンだよ。
夏も終わりに近付いていますが、季節の変わり目こそ大敵です。皆様もご自愛ください。
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ではまた。