特命機関夏目リサーチ   作:クライングフリーマン

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夏目警視正が、SDカードを持って来た。
「えええ?マジですか。」「本当に?」「信じられない。」
3人は異口同音に言った。



24.ジジイの正体

========== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 =========================

笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。

高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。

榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?

夏目警視正・・・夏目リサーチのオーナー。

 

===============================================

==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。

夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 

午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。

夏目警視正が、SDカードを持って来た。

「えええ?マジですか。」「本当に?」「信じられない。」

3人は異口同音に言った。

SDに入っているのは、『エロ投稿サイト』に紛れ込まれた『グレート・グリフォンの正体』が映っている、一瞬の画像だった。

本日、春分の日の闘いで、『臨時のリーダー』を勤めたリーダーが、グレート・グリフォンに嗅ぎつけられにくい状況下での、EITOへの告発を込めたロケットペンダントから出てきた『死に土産』だった。

笠置は、早速、データをマッチングシステムにかけた。

いい匂いが漂ってきた。

聞かなくても分かる。夏目の好きな、生姜焼きの匂いだ。

榊の料理は絶品だ。ホテルのシェフを辞めても、店を開いていればいいのに、と思うが夏目が聞いたところによると、業界では色々あって、店を開いたり、雇われシェフで働いたりするのは嫌らしい。

程なく、データを矯正してマッチングしたデータの結果が出た。

「運転免許証データにあったか。この人、那珂国からの帰化人だったんだ。やっぱり、祖国の命令は絶対なんだなあ。」と、高山は感心した。

「この人は、家計学園の獣医学部問題で反対していた中心人物だね。日本の未来より利権に走ったっていう。志田総理が失脚した後、市橋総理が『掃除した』1人だ。自由に使える金が無くなって、那珂国のスパイに成り下がったんだねえ。」と、今度は夏目が感心した。

「追加捜査でね。今回の『幹』、いや、『枝』の高橋と事実婚していた、真由子は嵌められた公算が強くなった。替え玉が殺人を犯し、真由子をムショ送りにした。マスコミが騒いだお陰で、当時陸自にいた高橋は中途退職をせざるを得なくなった。そして、獄中出産した娘を人質に取られた。真由子が殺される前に、娘は行方不明になっている。因みに、高橋は獣医の資格を持っていた。」

「全てが見えましたね。はい。夏目さんの分のお弁当と、当直の方のサンドイッチ弁当です。」

そう言って、榊は大きなバッグを手渡した。

榊は料理をしながら、それとなく聞いている。そして、夏目の性格も熟知している。

このデータの正体は、EITOにも警察にも特別大切なデータだ。

そう判断しての行動だ。

夏目が帰った後、「じゃあ、我々は、ゆっくり頂きましょう。」と、榊は電子プレートを用意した。

―完―

 

 




「追加捜査でね。今回の『幹』、いや、『枝』の高橋と事実婚していた、真由子は嵌められた公算が強くなった。替え玉が殺人を犯し、真由子をムショ送りにした。マスコミが騒いだお陰で、当時陸自にいた高橋は中途退職をせざるを得なくなった。
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