特命機関夏目リサーチ   作:クライングフリーマン

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「那珂国って、民族的に『真似』だけは上手いからなあ。」
「どうしたの?チーフ代理。」「チーフ代理?決めないでよ。留守番なだけだから。」



25.チーフ代理

========== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 =========================

笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。

高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。

榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?

久保田管理官・・・警視庁管理官。

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。

夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 

午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。

高山は、入院した笠置の代わりに、本社からの『指示書メール』を読んだ。

「那珂国って、民族的に『真似』だけは上手いからなあ。」

「どうしたの?チーフ代理。」「チーフ代理?決めないでよ。留守番なだけだから。」

「ふむふむ。『お名前カード』が偽物とすり替わる事件が都内で3件発生。各区役所の防犯カメラに背格好・服装の『似た人物』が映っていたが、同一人物と断定出来ない。そこで、マッチングシステムで確認して欲しい、か。このシステム凄いですよね。こんなのお茶の子だから、科捜研要らないかも。」

「そんなことはないけど、確かに二次元でマッチングするんでなくて、骨格を再形成した『想定画像』を作ってから確認するからね。マッチングデータがカチカチデータと一致すればラッキーだね。」

榊は、聞き終わらない内に厨房に戻った。

榊の場合、検索スタッフというより、夜食担当が本業だ。過労で倒れた笠置の替わりは高山しかいない。

システムが稼働して40分。マッチングアラームが鳴ったから、高山は、今度は他のデータとのマッチングを開始させた。

榊との、2人の夜食は、今夜はジャンバラヤ。

「パエリアにしようかなと思ったけど、食材の魚介類が少ないから、ジャンバラヤにしました。」

「どちらも、榊さんの料理なら、美味しいですよ。」「ありがとうございます。長引きそうですね。」

「今夜は、久しぶりに仮眠室で待機かな?アラームが起こしてくれるでしょう。」

午前1時。

アラームが鳴った。確認すると、埼玉ホテル東京に出入りする女性と一致した、と答が出ている。

高山は、早速報告書を作成、警視庁にメールで送った。

5分後。

久保田管理官から返信メールが届いた。

「明日、ガサ入れします。」とだけ書かれていた。

「管理官、残業かな?我々は元々夜勤だけど。」

「大変ですね。」

榊が入れたホットミルクで雑談をした後、高山と榊は仮眠室に戻った。

―完―

 

 




そんなことはないけど、確かに二次元でマッチングするんでなくて、骨格を再形成した『想定画像』を作ってから確認するからね。マッチングデータがカチカチデータと一致すればラッキーだね。」
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