特命機関夏目リサーチ   作:クライングフリーマン

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「ホワイトナイトねえ。聞いたことは、あるけど。笠置さんは詳しい?」


30.フォローアップ

========== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 =========================

笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。

高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。

榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?

夏目朱美・・・有限会社夏目リサーチ副社長。

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。

夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 

午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。

「ホワイトナイトねえ。聞いたことは、あるけど。笠置さんは詳しい?」

「私の会社じゃなく、友人の会社で、吸収合併したお陰で倒産を免れたのは、見ている。『乗っ取り』と違うのは、旧経営陣を立てることにある。有名な特撮会社で、持ち直した例があるでしょ?」副社長の朱美は言った。

「従業員を追い出したら、無形遺産が壊れるからね。」と、高山が言った。

「登記簿上のことだから、心配しなくていいのよ。本社は市場調査をするし、ここは『倉庫』だし。」

「え?倉庫だったんですか?」と、榊は驚いた。

その「倉庫」は、今大掛かりな工事をしている。笠置達は、奥の仮眠室に待機していた。

警視庁の特別チームが、工務店の作業服を着て、改造工事をしているのだ。メンテだけでなく、セキュリティーに問題がないかどうかを含めてチェックして。

「副社長。会社、名前変わるんですか?」「名籠(なごめ)リサーチ、にね。ここは看板がないから、関係ない。本社は看板を付け替える。先日の件は、夏目リサーチがやったカチャカチャじゃなく、名籠リサーチが「実験的」に行ったこと。これからは、関係ない市場調査は「関係ある」市場調査に変える。」

「じゃ、板東さん達も、いつも通り?」「そういうこと。」

夏目リサーチ分室は、最初は10人だったが、その内7人は、本社のカチャカチャチームのバイト君管理を兼ねて、監視カメラの設置と撤収を行っている。

7人は、最高齢の3人に気遣って、自ら志願したのだ。フォローアップに。

午後10時半。

「工事の人達」が、朱美に挨拶に来た。夕刻から始まったから、かなりのハイペースだ。

朱美が見送った後、榊は急いで夜食の用意をした。

笠置と高山は、バックアップデータの整理をした。

榊が、朱美と共に肉巻おにぎりを食卓テーブルに用意し、ビールとコップも用意した。

「夏目リサーチ、改装と再出発を祝して。」と、笠置が音頭を取った。

「かんぱーい!!」

深夜になったので、朱美も仮眠室に入って眠った。

仮眠室は、カプセルホテル形式になっていて、災害時には、簡易シェルターになる。

機械室では、何やら音がしている。

照合データを入れなくても、運転免許証データやお名前カードデータ等のアップデートは自動で行われ、各々のマッチングが行われるのだ。

 

―完―

 




榊が、朱美と共に肉巻おにぎりを食卓テーブルに用意し、ビールとコップも用意した。
「夏目リサーチ、改装と再出発を祝して。」と、笠置が音頭を取った。
「かんぱーい!!」
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