特命機関夏目リサーチ   作:クライングフリーマン

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「毎度、細かい作業を押しつけて、済まない、と、兄が申しておりました。」
「はいはい。お仕事ですから。副社長。お目当てのご馳走かどうかは分かりませんよ。」と笠置が冗談を言うと、「榊さんが作れば、ねこまんまでもご馳走ニャー。」と朱美は返事し、SDとCDを笠置に渡した。



44.ストーカー殺人未遂事件

========== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 =========================

笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。

高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。

榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?

夏目朱美・・・夏目リサーチ副社長。

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。

夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 

午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。

笠置が出勤すると、朱美が座っていた。

「毎度、細かい作業を押しつけて、済まない、と、兄が申しておりました。」

「はいはい。お仕事ですから。副社長。お目当てのご馳走かどうかは分かりませんよ。」と笠置が冗談を言うと、「榊さんが作れば、ねこまんまでもご馳走ニャー。」と朱美は返事し、SDとCDを笠置に渡した。

「先日、世田谷区で、被疑者が阿寒国人のストーカー事件があったでしょ。今回は港区。幸い目撃者がいて、殺人を未然に防げたけれど、阿寒国人らしい容貌と言う目撃証言と、近くの防犯カメラ映像には巧みに顔を分かり辛くしているの。CDは防犯カメラ映像とモンタージュ、SDは最新版のガチャガチャデータ。」

「成程。日本人じゃないなら、前科者データがなく、運転免許証データがなく、お名前カードデータもないか。」

笠置は、セットしながら、ネカフェ当たりのデータがあれば助かりますね。」と言った。

榊が用意した今夜の夜食は「おでん」だった。

関西関東両方の特徴のある具材が入っている。

ちくわぶもあれば、牛すじ、コロ(鯨脂身)、煮卵、昆布、ジャガイモ、チーズ餅巾着、はんぺん、たこ焼き、昆布。

「わあー。ぐううううううううう。」朱美のお腹が鳴った。

 

皆が笑って食べ始めて、30分。

マッチングデータが出た。

『該当者はリー・ホイホイ。バンド・エキストラ・ジャンピングのドラマー。日本名、不明。』

「それだけ分かれば充分だよ。」

笠置が久保田管理官に電話している横で、笠置が種類データを作り、警視庁に送付した。

「後は、大手芸能プロを通じてイベント会社とかを調べて、任意同行ね。殺されはしなかったけど、怪我をしているわ。ちょっと売れ出して有頂天になったタイプね。あ、今日仮眠していっていい?」

「どうぞどうぞ。ジジイ3人だけど、ちゃんとオマモリしますよ。」と笠置が言うと、「おもり、でしょ。」と榊が言った。

朱美は意に介せず、猛烈に食べ始めた。

榊が焼酎を用意した。

 

秋の夜長は、これからだ。

―完―

 




今回は港区。幸い目撃者がいて、殺人を未然に防げたけれど、阿寒国人らしい容貌と言う目撃証言と、近くの防犯カメラ映像には巧みに顔を分かり辛くしているの。CDは防犯カメラ映像とモンタージュ、SDは最新版のガチャガチャデータ。
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