特命機関夏目リサーチ   作:クライングフリーマン

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笠置が出勤すると、優香が座っていた。
笠置達が驚いていると、優香は平然と言った。
「依頼もあるけど、ご馳走もお願いね。」



46.酸辣湯(サンラータン)

 

========== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 =========================

笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。

高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。

榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?

夏目優香・・・夏目リサーチ社長。

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。

夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 

午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。

笠置が出勤すると、優香が座っていた。

笠置達が驚いていると、優香は平然と言った。

「依頼もあるけど、ご馳走もお願いね。」

笠置が、渡されたデータCDをセットして、次々と再生した。

「先日のEITOとパラ・リヴァイアサンの闘い。聞いていると思うけど、台風の最中だった。それで、倒した連中とエマージェンシーガールズと警官隊は、しばし動けなかった。体育館の職員が食事を勧めたらしいけど、固辞したらしい。で、その『休憩』の間、筒井警部と原田警部が撮影したデータ。職員のデータ群だけど、笠置さん、三枚目のをズームして。」

「はい。この人物だけ、警視庁で調べても身元が分からない。」

「待ってください、社長。何故従業員のデータを?」と高山が尋ねた。

「いい質問ですねえ、高山君。久保田警視が、所謂『手引き』した人間がいる筈、って言い出したの。ドームや葡萄館で闘ったことはあるけど、あそこはそれらと違い、『死角』が多いらしいの。詰まり・・・。」

「ヒットマンが隠れていた可能性ですか。凄いなあ。」と笠置が感心した。

「それで、頼りになるのが、ウチのカチャカチャデータ。それと、CIAのデータ。マッチングしてみて。」

マッチングしている間、いい匂いがしてきたが、皆我慢した。

やがて、マッチングが終った。

画面を見ると、『CIA』から指名手配されている、通称ジャッキー・ホフマン。日本名は不明、群馬県のネットカフェの出入りする人物と一致。ネットカフェの登録データは、松永信也。同名と一致する住基データで住所が判明。」

「詰まり、誰かと入れ替わった、ってことね。笠置さん、結果データを警視庁に送って。

「はい。お待ちかねの『ご馳走』。今日は、酸辣湯(サンラータン)です。酸辣湯(サンラータン)は、酢の酸味と香辛料の辛味を特徴とする中華スープです。中国の四川料理や湖南料理がルーツとされています。 「酸辣湯」の名前の由来は、酢の酸味を表わす酸(サン)、 唐辛子や胡椒の辛味を表わす辣(ラー)、スープ湯を表わす(タン)、3つの漢字の組み合わせですね。酸辣湯麺を用意しましたから、ラー油を加えたり、豚肉や魚介類を入れたりして、自分好みの味にして下さい。お土産は、関係ないけど、ゴマおにぎりにしました。食いしん坊さんから召し上がれ。」

榊の言葉に、「あーい。」と応えて、優香は食べ始めた。

笠置は、中津が一緒に住めない理由が分かった気がした。

結局、優香は明け方帰った。アルコールも入っていたからだ。

 

―完―

 

 

 

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