回原のドリルは天を貫く   作:のりしー

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障害物競走の順位ですが基本原作通りです。

1位デク
2位回原
3位塩崎
4位骨抜
5位轟
6位爆豪

後は同じで、回原繰り上がりの影響受けるキャラが下がったくらいです。


騎馬戦に向けて

「全く…峰田の所為で余計疲れちゃったよ全く…」

 

「峰田?アイツ今度は何やらかしたんだ?」

 

「うん…最終関門の地雷原をA組の八百万って女の子の背中に個性で貼り付いてクリアしてたのよ。まあ、それ自体は最低だけど頭脳プレイで良かったんだけどさ、アイツ終わっても女の子から離れなくって…」

 

「ああ…それでクラス委員長の拳藤に何とかしろって苦情が行ったのか。お疲れ様だな拳藤」

 

「そういう事…ってあれ?回原どうしたの下向いたままで?大丈夫?どっかケガした?」

 

「いや…ケガはねーみたい何だが…」

「…どうも変なスイッチ入ったぽい」

 

「ええええ…ちょっと回原ホントに大丈夫?」

 

俺を心配した拳藤がそう声をかけてくる。

 

「ああ…大丈夫、大丈夫だぜ俺は…クックック…大丈夫に決まってるだろ…絶好調…そう、絶好調だぜ俺はよ…」

 

「いやいや…オマエ普段クックックとか言わないキャラじゃん…絶対大丈夫じゃないだろそれ…」

 

煮えたぎる怒り。

自分への不甲斐なさに燃える怒りを胸に、俺は体を起こし前を向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

障害物競走が終了し、リザルトが発表される。

 

1位 緑谷出久

 

アイツ…背中しか見えなかったアイツ。

俺を出し抜いたヤツ。

 

緑谷って名前なのか…覚えておくぜ!

 

ミッドナイト先生が次の第二種目について話している。

 

次の種目は騎馬戦。

それも障害物競走の順位で各自ポイントを割り振るタイプ。

順位が高いほど高いポイント。

1位の緑谷はなんと1千万ポイント。

 

障害物競走の42位まで全員参加。

騎馬はクラス問わず自由に組んでいいスタイル。

 

そして最終的にポイント獲得数が高いチームが次の種目に進める。

 

つまり、チーム単位の総当たり戦だ

 

……なら、やる事は決まりだ。

 

チーム決め含む15分の作戦タイムが始まった。

 

「騎馬戦とは意地が悪いね…回原、チームどうする?君中心で考えようと思ってるけど」

 

「物間悪い…組みたいヤツがいるからそいつのとこ先に行くわ」

 

「え!おいおい回原?回原?」

 

物間の言葉を背中で聞きながら、そいつの所に向かう。

さっきあっちにいたのは見かけた。

だからそっちに向かう。

 

多分、アイツもそうしてるだろうし。

 

「ば!爆豪!オマエどこ行くんだよおい!!」

 

…やっぱりな。

オマエなら俺の所に来ると思ってたぜ。

 

「おうクソドリル!」

「よ!トンガリ」

 

トンガリだ。

やはり同じ事を考えていたのか、トンガリが俺の方に向けて歩いて来ていた。

 

「組むぞ!デクの野郎ぶっ潰す!」

 

「「「「「「「「ええええええ!!!!!」」」」」」」」

 

周囲の悲鳴が上がる。

知らねえけどよ。

 

 

「ああ?何つまんねえ事言ってんだよクソトンガリ。あんまり俺を白けさせるな。俺とオマエで組むんだぞ?たかだか1位のハチマキ取って終わりなんてクソつまらねえ!つまらなすぎるだろうがよ!!」

 

「か、回原!!めちゃくちゃ口悪くなってるノコー!!!」

 

俺はトンガリの目をしっかりと見て、告げる。

 

「俺とオマエで組むんだ。1位のハチマキだけじゃ物足りねえだろうが!!全部だよ!!全部!!!俺達のチーム以外の全部のハチマキ取りに行くに決まってるだろうが!!!!」

 

 

「「「「「「「「「ええええ!!!なんかトンデモないスイッチ入ってるぞ回原ーーー!!!!!!」」」」」」」」」

 

俺の言葉を受けて、俺の言葉の意味を理解し、トンガリは凶悪な笑顔を浮かべ、

 

「は!!!たりめえだろうがクソドリル!!!俺様が今からそれ言うつもりだったわボケ!!!全殺し!!俺達以外は全殺しに決まってるだろうがこのクソボケカスがあ!!!!!」

 

「「「「「「「ぎゃあああ!!!!!爆豪ものっちゃったーーーー!!!!!!!」」」」」」」

 

「全殺しだあ!!俺達以外のハチマキは全部ぶんどる!!全殺しでぶっ殺すぞコラァ!!!」

 

「クックック…さっきので1位取れず腸煮えくり返ってるのが自分だけだと思うなよアホトンガリ……完全試合…そう完全試合だ!!俺達以外のハチマキ全部ぶんどって、パーフェクトゲームで終わらせるぞ!!さっきの障害物競走で1位取れなかった失態塗りつぶすくらい完全完璧に勝つぞ!!」

 

「か!回原待てよ!!本気で全部ハチマキ取りに行く気なのかよお!!オイラ達全員負けちゃったら次の競技どうするんだよお!!!」

峰田の疑問。

別に難しくないだろ?そんなの決まってる。

 

「「決まってんだろ。次は残った俺達で決勝戦するだけだ」」

 

 

「ぎゃあああ!!こ、コイツら目がマジだ!!!」

 

周囲は阿鼻叫喚という所だった。

騒がしい周囲。

 

その声の嵐の中を1人裂くようにして誰かが近づいて来ていた。

 

「…そこの2人。その完全試合、俺も一口噛ませてもらってもいいか」

「ああん!!半分野郎かよ」

「さっきの氷使い…轟だっけか」

 

轟が、周囲の騒ぎを他所に俺達の元に来た。

 

「正直、お前らが2人で緑谷を倒すって話だけだったらここに来て声はかけなかったと思う」

 

だが……

 

「……だが……自分達のチーム以外のハチマキ全部奪って、圧倒的に、絶対的に勝つって考えなら話は別だ。俺の力も使え。そんでさっきの障害物競走の印象を塗りつぶしてゼロにするくらい圧倒的に完璧に勝ってやろうぜ」

 

「けっ!しっかり仕事しろよ半分野郎」

「頼りにさせてもらうぜ。完全完璧に勝つぞ!!」

「ああ…わざわざこの3人で組むんだ。当然だ」

 

 

「「「「「「「「「「ぎゃあああ!!!ま、まさかのここで轟も参戦かよお!!!!!!」」」」」」」」」」

 

 

『オイオイオイオイ!寝てる場合じゃねえぜミイラマン!!騎馬戦のチーム決めが大分愉快な事になってるぜオイ!!』

 

『寝てねえよ。起きてるよ。それに愉快でも何でも無いだろ。ヒーローなら当然の判断だ』

 

『まあそうだけどなあ』

 

『そもそも「同じクラスじゃないからチーム組めません」みたいな甘い考えで将来ヒーローやるつもりか?目の前に好きに組んで良いと言われた奴らがいるなら、その中で最大最強メンバー組んで最大戦果を狙いに行くのがヒーローってもんだろう。合理的な結論だ』

 

『まあ大正論なんだけどな!!なかなかそうも行かないのが人情ってもんだぜ!!!』

 

「「「「「「「「まさかの実況のお墨付き!!!」」」」」」」」

 

 

「お待ちなさいそこの3人」

 

「あん?なんだテメエ、文句あんのかよアアン!!」

「塩崎どうした?」

 

俺達3人に話しかけて来たのはクラスメイトの塩崎だった。

 

「圧倒的な力で他者を怯えさせ、そしていたぶる…とても主のお褒めになるような行為ではありません。考え直すべきです」

 

「「「「「「「おおおお!!」」」」」」」

「「「「「いいぞ塩崎!!もっと言ってやれ!!!」」」」」

 

俺達を止めようとする塩崎。

それを周囲が応援している。

 

だが…

 

「何言ってるんだ塩崎。ノアの箱舟とかあるだろう?そもそも神様なんてものはその強大な力で人々に試練を与えるものだぞ」

 

「ふむ…確かに」

 

「俺達は何もルールを破って違法な事をしてる訳じゃない。ルールの範囲内で最善を尽くしているだけだ。それがここに残っている人々の脅威なのだとしたら…それはもう神が皆に与えた試練のようなものじゃないか?」

 

俺がそう言うと、塩崎は少し考えこみ…

 

「確かに。回原さんの言うことも一理あります。余計な口出しでした。申し訳ありません」

 

「「「「「「ぎゃあああ言いくるめられちゃった!!!!」」」」」」

「「「「「「そこはもっと頑張ってくれよ塩崎ー!!!!」」」」」」

 

「あ!どうせだったら塩崎も俺達と組まないか?」

 

「おいこらボケが!勝手に勧誘してんじゃねえ!ちゃんと使えるのかその女!!」

 

「…そうだな。最後に合流した俺が言うのもなんだが、この3人に加わる以上、それなりの力が必要だぞ」

 

「それなら問題ない。めちゃくちゃ騎馬戦向きの個性だ。塩崎、よかったら個性を見せてくれないか?」

 

「……主の言葉、主の意志の代弁者にこの場ではなるべし、という啓示でしょうか?……良いでしょう。では」

 

そう言うと、塩崎が自分の髪…トゲ状の髪を自由自在に操る個性を2人に披露する。

 

「使えるじゃねえか!!採用だゴラァ!!」

 

「確かに、手が塞がる騎馬戦では強力な個性だな。よろしく頼む」

 

「よろしくお願いします」

 

「「「「「「言いくるめられたばかりか取り込まれちゃった!!!」」」」」」

「ミイラ取りがミイラになってやがる!!!!」

 

「轟は足から氷出せたよな。俺も足から竜巻が出せる。塩崎は髪がメインだし……トンガリ、お前1番使えねえから上の騎手だな」

 

「障害物競走の順位もこの中では1番下だしな」

 

「主よ……この哀れな下っ端ヤンキーに神のご加護を…」

 

「ふざけんなてめえら!!!俺が全部ハチマキ取り殺してやっから黙って馬になりやがれ!!!」

 

 

『オイオイオイオイスゲェなあのドリームチーム!!!マジでパーフェクトあり得るかもよ!!』

 

『おそらく騎馬は回原が先頭。両翼に轟と塩崎か。回原の竜巻で騎馬ごと空を飛び、轟が敵を凍らせ動きを止め、塩崎の個性で全体をフォロー。そして騎手が空も飛べて格闘センスが高い爆豪だ。パーフェクトマジであり得るかもな』

 

『だろう!!』

 

『だが、それも前提は回原が高校生3人の体重を1人で抱えて、騎馬戦の開始から終わりまでの15分間飛び続けられるフィジカルがあるかどうかにかかっているな』

 

『ソイツはシビィ!!!流石に無理か!?』

 

『だがもしも回原が本当に1人で3人抱えて飛べるなら、轟と塩崎が攻撃に専念出来る環境が整う。それならマジで可能性はある』

 

『イヤイヤイヤ!!そうは言っても高校1年だぜえ!!普段からどんな鍛え方してたらそんな事出来るんだよ!流石に無理だろ!!!』

 

実況の声を聞きながら、4人で色々作戦会議をする。

 

(あ。緑谷くん…さっきは君の誘いを断ってしまってすまない……もし間に合うなら今からでも一緒に組ませてもらえないだろうか……流石に協力しないとこれはマズイ…)

 

(なあなあ!!そこのガタイのいい触手のアンタ!!オイラいいアイデアあるから一緒に組まないか!!あ!!そこのさっきのアンタも頼むよ!!これマジでアイツらに対抗出来るいいアイデアなんだよ!!!今回はマジ!エロとか一切無いからよお!!)

 

そんなこんなで、周囲からチーム決めと作戦会議の様子が聞こえてくる。

 

そんな最中…

 

『えー只今別ステージの校長より、真面目にあのチームがパーフェクトやりかねないから救済策を考えるように指示があったぜ!よって臨時職員会議のため騎馬戦の準備時間を10分延長するぜ!!』

 

『校長はマジで回原が3人抱えて15分飛び続けること考えてるなこれ…まあ、それでも過半のハチマキが奪われる可能性は高いか。救済策は一応必要かもな』

 

『そんな訳で臨時職員会議してくるぜ!!』

 

 

そうして、延長の10分が始まった。

 




長老「やったね旋ちゃん!!数多いヒロアカ二次創作の中でもおそらくトップクラスにヒドイ騎馬戦で遊べるドン!!!」

柔術家「さっきの障害物競走も負けたし、これでパーフェクト失敗なら罰ゲームで修行は倍ね」

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