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演習試験翌日。
ブラキン先生から期末試験の結果が伝えられた。
学科は全員クリア。
演習は物間が赤点。
「……正直演習試験を担当したオールマイトに言いたいことは山程あるのだが……しかし、結果は結果だ」
大きな不満を噛み殺しながらブラキン先生は続けて、
「物間……お前は頭が抜群にいい。それ故に見切りをつけるのが早過ぎるという悪癖がある。演習試験でも先に鉄哲を脱出させた後で、やろうと思えばもう少し粘れた筈だ」
「はい……」
「Plus Ultra……更に向こうへ。お前が今後己の限界を超えるには、理性が自分への見切りをつけた後にさらにもう一踏ん張り出来るかが鍵になるだろう。試験で出来ない事は実戦でも出来ん。次の試験では粘れるまで粘ってみろ」
「はい……わかりました」
「……まあ、それとは別にオールマイトに言いたいことは山程あるのだが……」
「「「「「2回も言った!!!!!」」」」」
不満たらたらやんブラキン先生……
そんなこんなで期末試験は終了。
おそらく他の学校と大して変わらないだろう一学期の終業式を終えれば夏休みとなる。
目先に迫った夏休みだが、正直修行くらいしか基本やる事はない。例年通りの夏休みである。
変わるのは学校の林間合宿くらいかな?
雄英体育祭優勝者向けのI・アイランドのイベントの招待券はトンガリと切島に売っちゃったしなあ。
そん時の事を思い出す。
「よートンガリじゃん」
さてこの招待券どーしよーかと思い校内を歩いていると、目の前からこちらに歩いてくるトンガリと……確か切島だったかな?と目があった。
「ああん!!馴れ馴れしく話しかけてくんじゃねーよクソドリルが!!マタイの福音書ばりに山上から説教し殺すぞこのヤロウ!!!」
「……は?なんて?今なんて?」
どしたのトンガリ……
チラッと隣の切島を見ると、切島がため息をつきながら、
「ああ……どうも塩崎と一緒に日曜礼拝に通ってる内になんか口の悪さが変な方向に進化してな……ある意味では今までの殺す発言連呼の危ない奴が、殺す発言芸人みたいになったから多少マイルドになって悪くないっちゃないんだが……」
「殺す発言は辞めずに語彙力だけ強化されちゃったのね……何なのこの無駄な才能マンっぷりは……」
「まあ……普通に殺す殺す連呼するよりはスベってる感じが出てマイルドになったから結果オーライではある……何だかんだ塩崎には感謝してるよA組皆」
「そ、そうか……」
……まあ、これはこれでいいか。
塩崎とも思ったより順調そうだし。
ふむ……
手の中の招待券をチラッと見る。
「……なあ二人ともさI・アイランドのイベントの招待券買わない?俺あんま興味無くてよ」
チケット買い取りショップでも行って売ろうと思ってたけど、トンガリ強化に役立つならそっちのが良い。
「あん?何だそりゃ?」
「へー!!面白そ!!」
2人に招待券の詳細について説明する。
色々と最新のサポートアイテムとかも見れるし、自己の強化に繋がるヒントもあるだろう。
向上心の強いトンガリなら食いつくと思う。
「で?どうよ?2人分あるから1人一万円くらいで」
「アホか!!安すぎんだろボケ!!流石にも少し出すわ!!チケット買い取りショップの査定額の半分くらい出すわ!スマホで調べるからちょい待てや!!」
「……変なとこ真面目だよなあ爆豪は……まあ、余り安く売ってもらうのも申し訳ないから俺もそれで買うけど。でもホントに良いのか回原?」
「ああ。どっちかと言うと現金収入のがありがたい。最近バイク買ったんだけどさ、ガソリン代もそうだし服とかも色々買いたいものが増えちゃってな」
「なら尚更ちゃんと値付けしろや!!!」
「マジかよ!!かっけー!!バイクとか漢って感じでめっちゃ羨ましいぜ!!どんなん買ったの?画像ないのか画像!?!?」
そんなこんなで切島にバイクの画像見せながら色々3人で楽しく話す。ちゃっかりトンガリも見てたのでバイクに興味はあるようだ。男の子だもんね。
結果、買い取りショップの査定額の半分でもまだ高かったので、悪友向けの特別友情割引プライスで手を打った。
これで夏休みに練習がてら色々走りに行けるし楽しみだなあ。
拳藤との約束もあるしね。
流石に免許取り立ての乗り始めでタンデムは危険。
少し慣れるまで後ろに乗せるのは待ってもらうように相談済みだ。
ちなみに雄英高校はバイク通学禁止。
ヒーロー科として今後のヒーロー活動で必要などの特殊条件があれば別だが、基本は許可されないらしい。
なんだかんだで国立高校なのよね雄英って……
そらお堅いですよね……
生徒がバイク通学で問題起こすと面倒なんだろうし……
「ん?夏休みに学校のプールで体力強化訓練?」
終業式を控えたとある日、教室で峰田が突然そんな事を言ってきた。
隣の骨抜と顔を合わせる。
骨抜も同じような顔をしていた。
……まーたどうせなんか変な事を考えてるんだろうなあ……
クラスの女の子絡みのエロ的な事をさ。
「……ま、夏休み暇だしいいぞ俺は」
「……だな。俺もいいよ峰田」
「やったぜ!!2人が参加してくれるなら間違いなく申請通る!!オイラ先生に夏休みのプール使用申請してくるな!!」
そう言うと峰田がだーっと教室を出ていった。
「……さてさてどうしますかね骨抜さん?」
「……そうですね。我々だけで強化訓練をするだなんて、抜け駆けするみたいでクラスの皆に申し訳ないですよね回原さん」
「ですよね。ということはクラス全員に声をかけるべきですよね骨抜さん」
「ええ……当然、女子にもね、回原さん」
「ええ……当然ですよね骨抜さん」
……こうして、峰田の野望は打ち砕かれた。
そして終業式を終えて夏休みに入る。
夏休み、プール使用当日……
「なんでだよお!!なんで皆学校指定水着着てるんだよお!!」
プールサイドでむせび泣く峰田……
まあ自業自得というものだ。
あの後骨抜連れて拳藤にプールの件を話すと、
「……ああ……その日ちょうどクラスの子たちと学校のプールで遊ぶ予定だったんだよね」
「何処かで峰田が聞いてたんでしょうね……うらめしい」
「……こんなコソコソしないで、予定合う暇なクラス連中で近くのプールか海にでも遊び行こうよ!って企画すれば考えないでもないのにね全く……」
「ん」
んで峰田のショックを受ける顔が見たいとなり、来れる奴全員学校指定水着で峰田をお出迎えするという計画をたてた。
「うわああーーんんん!!オイラが女の子をプールや海になんか誘えるわけないじゃんかよお!!!!!!」
事情を聞いて峰田が叫ぶ。
俺と骨抜はそんな峰田にヤレヤレと、
「まあ皆でなら考えるって言ってくれてんだ。来年に期待しようぜ」
「変にコソコソするからダメなんだろ。皆で楽しい企画考えれば大丈夫だってよ」
と、2人で峰田を励ましてやる。
そこに取陰がやって来て、
「そーそー!!楽しそうなら私もとびっきりの水着着て参加してあげるからさ」
「と!取陰のとびっきり!!どんな!?どんなとびっきり!?」
興奮する峰田に、取陰がイタズラっぽく笑い、
「紫の、ヘビ柄のビ・キ・ニ♥」
「ウッホーーー!!!!!!」
「バーカ」
興奮する峰田の頭をぽん、と叩いて取陰が女子の方に去っていく。
「……さて峰田くん。言い出しっぺらしく先陣切って体力強化頑張ろうではないか!」
「えええ!!もうそんなの建前ってわかってんじゃん!!律儀に体力強化なんてやらなくてもいいじゃんかよ!!!」
「……ま、体力強化だけってのも味気無いしな。休憩時間に女子と遊ぶくらいはいいだろ。わざわざ皆夏休み集まってるんだぜ、どうせなら実りのある時間にしようや」
「流石骨抜!!話がわかる!!B組1柔軟な男!!!」
そんなこんなで何だかんだ楽しいプールの時間をクラス皆で過ごした。
体力強化だけでなく、女子達と水中バレーなどで遊んだりと楽しい時間となった。
途中、ブラキン先生がジュースの差し入れで顔出してくれた。
差し入れホントありがたい。
クラスの男子対校の50メートル自由形勝負もやった。
「いいか回原!!個性使っての飛行は禁止だぞ!!」
「ああ、わかってるよ」
「いいか回原!!出来るからって水上を忍者みたいに走るのも禁止だぞ!!オマエは右足が沈む前に左足を前に出せば水上を走れる!!とかで普通に走りそうだからな!!!」
「……ああ……わかったよ……」
「回原氏しょんぼりしてますな……何も言われなければ普通に水上走ってましたなこれ……」
「忍者……それは闇の眷属……普通にちょっと見たかった……」
そんな感じで水泳勝負したり、黒色の要望聞いて水上走ったり、クラスの連中も水上走れるまで走ったりと楽しい時間を過ごした。
かっちゃんですがこのような形になりました。
感想で書いて頂いた方もいらっしゃいましたが、自分もかっちゃんの殺す発言はオーフェンに出るボルカンイメージなんですよね……
I・アイランドのチケットは悩みましたがこのようにご都合主義処理しました。
招待券売るのはどうなの?見たいなとこは全てご都合主義です。
回原行かせても良かったんですが、めちゃくちゃ無理しないとA組と絡むだけになってやらなくてもいいかなと……