回原のドリルは天を貫く   作:のりしー

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B組の生徒ですが

鎌切尖 ⇔ 峰田実

で原作からここだけ変わっています。
他は原作通りのクラスメイトとなります。


後、話の都合で主人公とお茶子が日常で出会うシーンなどが出ますが、ここはカップリングさせる気は無いと先に明言します。

今後主人公とデクの接点を増やさなければいけない都合上、少し潤滑油になってもらうため今作はこうします。



個性把握テスト

翌日、ブラキン先生の予告通り個性把握テストが行われた。

 

グラウンドに出て先生の説明を聞く。

 

「さて、せっかく実技1位の回原がいるんだ。回原、その円の中から個性を使っていいから全力でボールを投げてみろ。円の外に出なければ何してもかまわん」

 

「…なるほど、そういうテストなんですね。了解!」

 

円の中に入りボールを握る。

そして、軽く助走を付けてボールを

 

「ドリルハリケーン!!!」

 

手元からドリルで竜巻を放つ。

竜巻に乗りボールが普通に投げるより遥か遠くまで飛んでいく!

 

おおおお!!!とクラスメイト達の声が聞こえる。

皆、これがどういうテストなのかわかったようだ。

 

「回原、記録は612.3m」

 

おおおおおおお!!!!

と皆の歓声が上がる。

 

次は俺!俺やりたいです!みたいな声がドンドン上がる。

気持ちはめっちゃよくわかる。

 

いやこれが楽しいのなんのって。

 

中学では個性使ってテストとか出来なかったからなあ。

ヒーロー科ならではである。

え、次の種目なんだろ?めっちゃ楽しくなってきた!!

 

 

「回原!50m走1.8秒!!!」

「すげえな回原!さっきのもスゲェけど!!」

 

泡瀬がそう言ってくれた。

コイツの個性はこのテスト向きではないのが少し残念そうだったが、それでもこう言ってくれるいい奴だった。

 

個性にも色々種類がある。

その個性を使ってそれぞれの強みを理解出来るので面白い。

 

例えば、俺だ。

手元から竜巻を発生し続けるため、その手の種目に強い。

 

例えばボール投げだ。

ボール投げは、ドンドン手元からボールが離れて行く。

その為竜巻の先端に行けば行くほど竜巻の勢いがどうしても弱くなる。

その為、俺の記録は最上位からはワンランク落ちる。

ブラキン先生によると、現時点でトップはA組の麗日。記録は無限。まあこれは例外とする。

次点がトンガリと緑谷で、どちらも700メートル超え。

 

トンガリは爆破系の個性だったな確か。

俺と違い手元で最大限の出力でボールを打ち出したのだろう。

 

始点が最大出力。

 

俺の常に竜巻に乗せてボールを運ぶより先に飛ばせたのはその為かな?地味に悔しい。

 

反面、50m走は俺の圧勝とのこと。

常に両手両足で最大出力を発揮し続け、その恩恵を受けられるのだ。これは俺の強み。

 

垂直跳びとかも同様。

無限に飛べますわ個性ありなら。

 

 

近距離にめっぽう強く、中・遠距離は一歩劣る。

それが俺のテスト結果って感じだった。

 

ん?個性関係無い柔軟とか?

「回原体柔らか!!!タコみてえ!エロくね!!!」

「反復横跳びも異常だったし…回原は基本的な身体能力が凄まじいな」

 

当然持久走も圧勝である。

 

見事総合1位の座を頂く。

 

「見事だったな回原。流石実技1位だけの事はある。だが皆もこれで自分の強みや弱みがわかっただろう。身体能力増強などの個性持ちには、どうしてもこの手のテストでは敵わない者もいただろう。だから、今回のテストで上手く成績が伸ばせなかった者は、自分の強みを活かしクラスメイトに勝つ方法を常に意識するように」

 

という先生の言葉で締めとなる。

骨抜辺りが筆頭だが、強力な個性を持っていてもこの手のテストで上位からは一歩劣る者も出てくる。

 

当然、器用に立ち回るヤツもいる。

物間だ。最初にテストの種目を聞くと、その場でクラスメイトにお願いし使えそうな個性をコピーさせてもらっていた。

1位の種目は無いが、総合成績は上位。

頭のいい奴だなあ。

 

皆が色々考えさせられるテストだった。

これを最初にやる雄英の教育は素晴らしいと思う。

 

「しっかしスゴイね回原の身体能力は!なんか道場通ってるんだっけ?私も通って大丈夫なような所?」

「拳藤が?……うーん」

 

一瞬悩んだが、やっぱり大丈夫じゃなかった。

 

「……辞めといた方がいいな。師匠の一人に性欲大魔神みたいな人がいるから。弟子以外には自重もするけど、弟子にはトンデモないセクハラするのが目に見えてる…」

 

あれさえ無ければなあ…

 

「このご時世にセクハラって…さ、流石にそんなヒドイ事はしないんじゃないの?個性差別とかもあるし、こんなコンプラとか人権に厳しいご時世で…」

 

「ん?何言ってるんだ拳藤。知らないのか?弟子って人権無いんだぞ。常識じゃん」

 

「イヤイヤイヤイヤ!!何言ってるはそっちだろ!!何を変な非常識を常識みたいに言ってるのさ!!!!」

 

「え?」

 

「え?じゃない!!!」

 

おかしいなあ?

弟子って普通、人権とかないもんじゃないの?

 

 

 

 

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 

 

その後の授業も終わり、学校から帰宅する。

帰宅途中にスーパーに寄った。

晩飯の買い出しをしないといけないからだ。

 

さて、今日は何が安いかな。

 

セールなどを物色しながら店内を歩いていると、キャベツ一玉激安販売中!!!みたいなポップの前でウンウン唸っている雄英高校の制服を着た少女を見かける。

 

雄英の生徒で、一人暮らしなのかな?

日本全国から生徒が集まる為、雄英には一人暮らしの生徒も多い。

一人暮らしだとキャベツ一玉って多いのよね。

わかるわかる。

 

少し手助けしてやるかな。

 

「おーい、そこのウンウン唸ってる女子ー」

「へ?私?」

 

横に回り呼びかける。

 

「キャベツ、一玉だと多いんだろ?良ければ半分引き受けようか?」

「ホント!!めっちゃ助かるー!!!」

 

 

ぱあっと輝く笑顔で少女がそう言う。

 

「別に大丈夫だぞ。ウチは皆たくさん食べるからさ。キャベツは何個あっても足りないくらいだからな。何なら他にも安いけどたくさん量あって買えないやつも半分引き受けよう」

 

「助かりすぎる!!天使さんかな?!」

 

ありがたやーと感謝してくる少女。

 

「こんくらいならお安い御用だ。同じ雄英生徒だしな」

こちとら余計なお節介こそがお仕事の見習いである。

 

「雄英高校1年B組回原旋だ。またスーパーで見かけたら声かけてくれていーぞ。半分引き受けるからよ」

 

そう言うと彼女は、ぱっ!と笑顔を浮かべ、

 

「同じく1年A組麗日お茶子!よろしくね!」

 

キャベツ片手に麗日が笑う。

 

「…あ、でもキャベツどうやって分けようか」

 

「会計したら手刀で割るから大丈夫だぞー」

 

「あ!それなら大丈夫だね!ありがとー……って手刀!?手刀なんで?!聞き間違いかな?!」

 

「合ってます手刀で切って割ります。食べる前にちゃんと洗ってね」

 

「え!なんか普通に話を進めようとしてる!!!個性?!個性だよね?個性かな?!」

 

「ブー不正解。個性は使いません」

 

「えええーーー!!!!!」

 

その後お互い買うものを決め、分けるものも決めた。

んで会計後。

 

「キャベツ割れたー!!!手刀!??!手刀なんで?!?!」

 

いいリアクションをする子だった。

誰とでも仲良くなれそうな良い子だった。

 

それが俺と麗日の出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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