回原のドリルは天を貫く   作:のりしー

85 / 135
感想で色々ご意見頂いたので、前話について落ち着いてから書き直す予定です。
まあ大きな流れは変わらないのでノンビリ調べてから書き直します。
でもヒロアカの世界の個性使用については情報少ないんですよねえ……

公共の場での無資格の個性使用は禁止。
私有地は申請すればオーケー。

……じゃあ法人が所有する私有地なら申請すれば個性使用オーケーってこと?とか?
考えるとキリがないのでノンビリ調べて書き直す予定です。
書き直したらこんな感じで前書きかなんかで一応連絡します。




デニムナイト

ベストジーニストさんの事務所でのインターン開始から数日。

デトネラット社……というより四ツ橋力也を狙った策は新たな局面へと進んだ。

連日下がり続けたデトネラット社の株価。

 

それに対し政府との関係の深い会社がTOB(株式公開買い付け)を仕掛けたのだ。

 

『あくまでこれは会社乗っ取りではなく、優良企業であるデトネラット社救済を目的とした買収である』

『四ツ橋力也含むヴィランとの関係の深い現取締役を解任し、新たな取締役を選任。ヴィランとの関係を断ち、社内の統制を整えるのが目的である』

『TOBの中止を要求する場合、現代表取締役社長である四ツ橋力也がヒーロー公安委員会へ出頭し、疑惑について弁明するように』

 

TOB発表と同時のこのヒーロー公安委員会の宣言にかなり世間は反応した。

 

当然だ。

単純に今までは四ツ橋力也がヴィランだ!!というだけで盛り上がっていたのだ。

時が経つに連れて少し状況は落ち着き、世間では炎上の燃料が不足し当初の勢いが弱くなってきていた。

そこにTOBという新たなネタが提供された。

 

少し落ち着いて来ていた所への、TOBという極上の新燃料により更に炎上は続く。

ぶっちゃけもう四ツ橋力也がどうこうというよりも、エンタメとしてこの騒動の決着を見たい連中も多いようだ。

世間の感心は、まだまだ全く薄れることはない。

 

そして出頭すると即逮捕がわかっているからこそ四ツ橋力也は出頭する事も出来ず、SNSや動画投稿などで反論する。

 

『これは明らかに政府主導でのデトネラット社の乗っ取りです!!こんな非道を許す訳にはいきません!!』

 

動画内でそう力強く宣言する四ツ橋力也。

その言葉の強さは炎上以来少しも衰える様子はないが、でも明らかに髪の生え際後退してね?と世間ではもっぱらネタにされていた。哀れ。

まあストレスヤバそうだもんなあ。俺なら絶対ハゲるわ。

 

この一連の四ツ橋力也の反論に対し世間の評価は冷ややかで。

 

「それならちゃんと出頭して釈明すりゃいいのに」

「確かに政府主導の会社乗っ取りみたいに見えるけど、ちゃんと出頭して釈明したらTOB辞めるって言ってるしな」

「このままだと会社倒産だろ?デトネラット社の社員とか取引先保護する為にも政府主導のTOBは仕方ないんじゃね?」

 

という反応が大半であった。

一部政府主導の会社乗っ取りへと忌避感をみせる者もいたが、それならちゃんと出頭して釈明しろよ、という声に押しつぶされていた。基本的に正論とは強いものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして同時進行で別方向からの異能解放軍への攻勢も続く。

都内にある繁華街から少し離れた小さなビル。

 

 

「……時間だ。行けダイナマイト!!」

「おうよ!!」

 

ここは異能解放軍が保有する都内の潜伏先の一つ。

この小さなビル。その5階ワンフロア全てが異能解放軍の隠れ家の一つであった。

そこを俺達ベストジーニスト事務所が襲撃!!

 

ビルの外部にある非常階段で待機していた俺達はベストジーニストさんの言葉で行動開始した。

 

「オラァ!!」

 

まずはトンガリの爆破で非常階段の扉をふっとばし中に侵入!!

中に入るとそこは小さなエレベーターホール。

 

そのエレベーターホールと異能解放軍のアジトを仕切る壁と入り口の扉。

 

「もういっちょだゴラァ!!」

その入り口の扉を更にトンガリが爆破でふっとばし中に室内へとエントリー!!

 

「何だ!!」

「クソ!!ヒーローの襲撃かよ!!」

「何故ここがわかった!!」

 

ふっとばした扉ごと室内に侵入したトンガリを見て臨戦態勢を整える異能解放軍のメンバー達。

 

だが、遅い!

 

「向かって右側のヴィランは私が拘束する。スパイラルとダイナマイトで左側を抑えろ!!」

 

「了解!!」「おうよ!!」

 

トンガリに続いてベストジーニストさん、俺が室内へと突入。

 

「ベストジーニストだとぉ!!」

現役トップヒーローを見て動揺するヴィラン達。

 

「拘束させてもらうぞ!!」

 

敵が動揺した一瞬の隙を逃さず、素早く個性で3人の敵を拘束するベストジーニストさん。

やはり繊維を自由に操るベストジーニストさんは、敵を拘束するという活動において他のヒーローと一線を画す優れた使い手だなと実感する。それくらい鮮やかな手並みであった。

 

まあ感心ばかりしてもいられない。

 

「オラァ!」

「シッ!」

 

俺とトンガリは片側を彼に任されたのだ。

しっかりとやらないとなぁ!!

 

「くらえ!!……ごほ!!」

 

爪を伸ばして攻撃してきたヴィラン。俺はその攻撃を躱しながらカウンターの掌底をアゴに叩き込む!!これで1名撃破!!

 

「死ねぇ!!」

「がはぁ!!」

 

決して広くはない室内を爆破で飛び上がり敵に襲いかかったトンガリの爆破攻撃で更にもう1名撃破!!

 

「右側の奴は任せたぜトンガリ!!」

「左の奴は譲ってやるから抜かるなよドリル!!」

 

一瞬で互いのターゲットを確認!!

俺は左のヴィランへ。トンガリは右側のヴィランへ。

それぞれ地を蹴り襲いかかる!!

 

「シャア!!」「ウラァ!!」

 

「「ぎゃああああっ!!!」」

 

俺の蹴りとトンガリの爆破がそれぞれ確実に敵を仕留める。

これで合計7人。

これが室内にいた異能解放軍の全員だ。

トンガリのエントリーからほんの僅かな時間。

その極小の短時間で俺達は異能解放軍の隠れ家の一つを潰すことに成功した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日もいい動きだったぞ2人とも。今後も成長の余地は色々とあるだろうが……少なくともヴィランとの戦闘に関してはプロと同等以上と評価してもいいだろう」

 

戦闘が終わり、ベストジーニストさんのサイドキックの皆さんが捕らえた異能解放軍のメンツを連行していく中で、そんなお褒めの言葉を彼から頂く。  

 

「ありがとうございます!」

「けっ!たりめえだボケ!」

 

素直にお礼を言う俺と素直にならないトンガリ。

対象的な俺たちを見て、ふぅ……と嘆息したベストジーニストさんが、

 

「全く……お前は今のままでも良いと言うがなダイナマイトよ……君は本当に今のままで多くの人々に支持されるような……もっと言えば子供や女性にも支持されるようなNo.1ヒーローになれると本当に考えているのか?」

 

「当然だわ!!断然支持されるに決まってるわ!支持させるわ!」

 

「……正直信じ難い……子供もそうだし、婦女子にも人気が出るスタイルとはとても思えん……」

 

「……あ、でもコイツ今いい感じの女の子いるんすよベストジーニストさん。それで俺女の子にも人気だわ全然イケるわ!って思ってんじゃないすかね?」

 

「ほう?そうなのかダイナマイト?」

 

「テッメ!!おいコラふざけんな三股ドリル!!ぶち殺すぞゴラァ!!」

 

俺の言葉にどこか楽しそうに反応するベストジーニストさん。そんな俺達に向かって吠えるトンガリ。

 

「クックック……まあ良いじゃないかダイナマイト。今がどうかも今後どうなるかも知らないが、ヒーローが女性にモテる。それは決して悪い事ではない。むしろトップヒーローに必要な素養の一つでもある。君の今のスタンスでそういう関係の女性がいるのは素晴らしい事だ。ちなみに仏様か聖女様みたいな女性でもなければダイナマイトの相手は無理とは思うのだが、実際どちらなんだいスパイラル?」

 

「あーリアル聖女の方ですね」

 

「ふむ。聖女か。まあ今のダイナマイトのままならば普通に付き合える相手は仏様か聖女様でなければ難しいだろうからな。リアル聖女様と言われるとまあ妥当な感じはあるな」

 

「ざけんなボケ!!俺の相手があのツタ女だけだと思うなや!!モテるわ!!俺がその気になればモテまくったるわクソがぁ!!」

 

ギャースカギャースカ吠えるトンガリ。

「……反応が小学生なんだよなぁ……」

 

俺のそんなボソッとした呟きに反応し、ギン!!と俺を睨んでトンガリが、

 

「うっせーわ色ボケドリル!!三股なんつーホストか港区オジサンみてーなしょーもねぇ事してるテメエに言われる筋合いはねーぞクソが!!」

 

「ぐほっ!!!!!」

 

想像してすらいなかったトンガリからの強烈なカウンターを食らい悶える俺。

 

そんな俺達を楽しそうに……実に楽しそうに見ていたベストジーニストさん。そして、

 

「ふむ……なるほど。把握したぞ。つまり2人ともそれぞれに素敵なレディースデニムとの関係について考えている事があると?つまりそう言う事だな?」

 

「へ?」「は?」

 

戸惑いの声を上げる俺とトンガリ。

そんな俺達に対し、

 

「今の君たちに必要と思える場所がある……ついてくる勇気はあるか2人とも?」

 

そう言って、じっと……こちらをとてもとても真剣な瞳で見るベストジーニストさん。

 

そんな彼の瞳……それをしっかりと見返して俺達は返答する!!

 

「当然だわ!!行くわ!!行ったるわボケ!!」

「行きます!!行きますよベストジーニストさん!!」

 

俺達の力強い返答。それを聞きベストジーニストさんが力強く宣言する!!

 

 

「行くぞ!!」

「「おう!!」」

 

『あ、でも今日ですか?今日はたまたま轟がこっち帰ってくる予定で一緒に飯食う約束なんですけど轟も呼んでいいですか?』

 

それに『応!』との回答をもらい轟に連絡し待ち合わせ場所を決める。

 

待ち合わせ場所は六本木。

六本木のとあるビル。

 

「いらっしゃいませー♪」

「きゃーベストジーニスト!!久しぶりー!!」

「最近ご無沙汰だったよね?もう怪我は大丈夫なの?」

 

六本木のとあるビルの隠れ家のようなお店。

その入り口のドアを開けた瞬間の事である。

店内にいたとても綺麗だったり可愛い女性達。その人達が歓迎の声をあげた。

 

「……おいコラデニム……何なんだよこの店は……?」

 

トンガリの問い。

それに対し、ふっ……とベストジーニストさんは笑い、

 

 

「ここは会員制の店でな。夢や希望を抱きヒーローになったものの、その後ヒーローとしては全く芽が出ず生活の為に世間には内緒で働く顔やスタイルの良い女性ヒーローが多く所属する店だ」

 

「……何ですかその芸能界の闇を暴くマンガとかに出てきそうな設定のお店は……」

 

「推しは推せるうちに推せ、という事だ。都内には結構多いのだよこの手の店は。会員制だから世間にバレるリスクも低いしな」

 

まじかよ……

 

今も店の女性陣にきゃーきゃー言われているベストジーニストさんを見るに、かなりの常連である事が察せられる。

 

売れないけど可愛い女性ヒーローが世間に内緒で働く会員制BARとかリアル過ぎて困るのだが!!

 

「……回原……呼ばれて来たけど大丈夫なのかここは……?」

 

轟の問いかけに返す言葉もない。

いやすまん……まさかこうなるとは……

 

戸惑う俺とトンガリと轟……その3人を見てベストジーニストそんは笑い、

 

「さて諸君……では始めるぞ」

 

胸のポケットから取り出したクシでビシと髪を整え!!

そして綺麗な女性に囲まれ決めポーズを決め!!

 

「デニムナイトの始まりだ!!」

 

 

そう、ベストジーニストさんが力強く宣言した。

今夜はデニムナイト。

つまりそう言うことらしいが、どういうことなんだってばよ……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。