それと、今回は学園の大人達も序盤にコメント残してます。本名を名乗ってるトレーナーも居ますが、この小説ではどう表現すれば良いか分からなかったのでこう表現してます。実際のアカウントは別の名前です。本名バレは本作内ではありませんので。未実装のウマ娘の場合は、予測で付けたり、本名を捩らせた名前にしてます。
ライスは難しい料理のやり方を知ってるだけなのに何故作れるのか?知ってるだけでは出来ない所もあるのに?それは単純にライス自身の腕前と努力の賜物です。神様から貰ったのは、あくまで料理の知識だけなんです。黄金律のスキルは、あくまで材料費に困りたくなかったから貰っただけなんです。
2月。この日、ライスはある覚悟を決めて配信の準備に取り掛かる。その理由は、これから作るある料理は、作ろうと思っても恐怖のあまり怖くて避けてきた危険な料理だ。
しかし、もう逃げはしない。たまにはインパクトも必要である為、麻婆豆腐に挑む覚悟を決めた。
ライス(頑張れーライス!頑張れー!オー!)
ライスは自分を鼓舞する。
今回の買い出し食品も、今日作る激辛麻婆豆腐の為に可能な限り集めたのだ。
ライスの作ろうとしているのは、Fateシリーズと呼ばれる人気シリーズに登場する激辛の麻婆豆腐だ。舞台となる架空の市である冬木市の中華飯店『紅洲宴歳館・泰山』で提供される麻婆豆腐。その辛さは外道・殺人的とまで言われる。言峰綺礼の好物である事から、彼はファンから麻婆神父、あるいは単に麻婆と呼ばれる由来。
『Fate/stay night』の主人公である衛宮士郎曰く『ラー油と唐辛子を百年間ぐらい煮込んで合体事故のあげく、『オレ外道マーボー今後トモヨロシク』みたいな料理』とのことで、とても常人が食える代物ではないらしい。
しかしそこは老舗中華料理店の麻婆豆腐だけに、唯々辛いだけではなく、しっかり旨味も存在する。その旨味を見出すのに、異常な辛さと格闘しなければならない時点でオカシイのだが……。
そんな訳で、常人には辛すぎるものの、ハマる人は辛さと格闘した末の旨味に病み付きになるカオスな一品である。ちなみにあの聖杯の泥を耐えきったAUOでさえ、唇が腫れたり、挙句の果てには腹痛を齎し、Fate/EXTRAシリーズの主人公岸波白野に対して『我は食わんからな』と念を押してくる程の恐ろしい代物。因みに何故か岸波白野はハマって食べた。
ライス「でも………その後がさらなる問題なんだよね……ライスは一応神様のお陰でどんな食生活を送っても、体調不良になったりしないけど……トイレで……はう……」
ライスは中華風厨房で赤面になりながら、キッチンの食材を見つめる。
ライス「………ハァ。もう、覚悟を決めよう」
ライスは配信の準備を始める。しかし涙目なので、この後のコメント欄を騒然とさせるのは言うまでもない。
――――――――――――――――――――――
17:46
ー皆、待っててね…ー
(ささやかな祈り:歌唱バージョン)
理事長:期待ッ!そろそろ始まりそうだ!
秘書:しかし…………今回のタイトルは…………不穏な感じですが……
理事長代理:『◯ぬかもしれない』とは……どうされたのでしょうか?
ヒトミミ最強:ミークにお料理を作るのに参考にさせて頂いておりますが、今回はやけに不穏な気配がしますね
スピカ:サムネもなんだか真っ赤だったぜ?
カノープス:サムネの文字にも『DANGER』と出てましたね
リギル:どんな料理かは大体分かったけど、ライスシャワー大丈夫か?
タナベ:辛い物か。全く若いのは勇敢じゃのう。じゃが、辛いのは食べ過ぎたりしても、辛過ぎても、お腹も舌も壊すだけじゃよ
キタハラ:な、なんか不安だぜ……
ムカサ:まっ、見てみれば分かる
そして、配信が始まった。
ライス『は、は〜い皆さん……ここ、こんライしゅ〜……グルメウマチューバーのライスシャワーでしゅ…』
ブロンズコレクター:こんライしゅ〜
ターボエンジン:こんライしゅー!
大器晩成:こんライしゅですぞ〜
鉄の女:こんライしゅです
ライス『はーい、こんライスです……ブロンズコレクターさん、ターボエンジンさん、大器晩成さん、鉄の女さん、いつも観に来てくれてありがとう。でも今回作るのは、作ろうと思ってたけど勇気が出なかった品物だからね。今から見本の料理と、本番の料理を二つも作るから……少し憂鬱なんだよ……』
不屈の挑戦者:それって……辛い物ですか?
ライス『うん。でも……ライスは甘い物が好きだから、激辛は舌も腸も壊しちゃうから、作る勇気が無かったの。でも、ライスだってウマチューバーとして挑戦しなくちゃダメだから、ライスは覚悟を決めるよ!』
女帝:お、おい。無理はするなよ?
皇帝:挑戦するのは良い事だが、度が過ぎるのはただの蛮勇だぞ?
ライス『分かってるよ。でも……失敗したって構わないよ!もしライスに何かあれば……その経験と共にライスは強くなるよ!』
ライスは涙目になりながら、覚悟のこもった強い口調で言い放つ。
ライス『……と、まあ、要するに食べたくなっちゃったって事だよ。初めは普通に美味しい麻婆豆腐作って、次に激辛の方を作るからね。天国の後に地獄に行きます』
帝王:ワケワカンナイヨー!?
変幻自在:ライスさん無理しないで!?
大器の英雄:試練に挑む英雄のようです!素晴らしいですよライスさん!
最強マイラー:無茶はダメデース!
女傑:そうだよ!無理は禁物だよ!
ライス『ううん!やるよ!でも先ずは、美味しい麻婆豆腐からね!それじゃあ、先ずは材料からだよ』
こうして、ライスは料理を始める事になった。材料を紹介し終えた後に、料理を開始した。
ライス『材料は豆腐、白ネギ、それから葉ニンニク。葉ニンニクが入ると凄く香りが良くなるんだよ。それから、豚の挽肉。これを入れていくよ。先ずは野菜から』
ライスは出刃包丁を取り出すと、葉ニンニクをまな板に乗せた。
ライス『先ず、葉ニンニクを真っ直ぐ切って半分にしたら、この通り削ぎ切りにします。断面を多くするように斜めにして切るんだよ』
マジッククラウン:その調理法は知ってるわ。麻婆豆腐の香りが後から良くなるのよ
ライス『そうそう。それに、慣れてない人は無理に削ぎ切りにしなくても大丈夫だよ。それから大事なポイントだけど、多く削いだ葉ニンニクをお水に付ける事だよ。後ですぐに取り出すけど、これで香りが良くなるの。それじゃ、次はネギだよ』
ライスは刻んだ葉ニンニクを水に付けた後、ネギを取り出してまな板に乗せる。
ライス『ネギのみじん切り。これは、ネギに細か〜く切り込みを入れます。回しながら切り込みを入れていったら、ネギを横にして切って行きます』
ライスは手慣れた手つきで出刃包丁を扱い、優しく切っていく。
ライス『此処でポイントを紹介。ネギを叩くように切らない事。水分が飛んで行っちゃうから、流れるように切っていくのがポイントだよ。流れるように切れば水分も飛ばなくなってネギの香りが保たれるから、ネギのみじん切りを麻婆豆腐に加えたい時にオススメだよ』
ブロンズコレクター:アタシも出刃包丁は使うけど、こんなに正確に刃を振り下ろせる上に流れるように切れないよ。ライスはホントに料理が上手いね
ライス『ありがとう、ブロンズコレクターさん』
ライスは次に、豆腐の調理に入る。
ライス『次にお豆腐の仕込みに入ります。先ず、今回使うのは木綿豆腐です。でも、もし家庭で使うなら絹ごし豆腐でも大丈夫だよ。食べた時の柔らかさは絹ごしの方が良いから。でも今回は、麻婆豆腐用としてこの木綿豆腐を使っていくよ。それじゃ、木綿豆腐を切っていくよ』
ライスはまな板に豆腐を乗せる。
ライス『先ず豆腐は、大体1cm角に切って行きます。反対側を手で押さえて、横から包丁で切って行きます。縦に4つ切って行き、ブロック状になるよう切りましょう』
ライスはゆっくりと出刃包丁で木綿豆腐を切っていき、出刃包丁に豆腐を乗せた後に専用のトレイに乗せる。
ライス『ほら、この豆腐の断面、ツヤツヤしてるでしょ?木綿豆腐ってボソボソとした物があるけど、あれも豆腐としては美味しいんだよ。例えば、島豆腐。チャンプルーってね。でもあれは炒める為の豆腐だから。今回は麻婆豆腐を作るからね。キメの細かい方が、後で食べた時にタレと絡み合って美味しくなるんだよ♡だから絹ごしがオススメ。食べたら激辛にするからあんまり意味ないけど』
ライスは嬉しい顔を浮かべた後に、哀しげな顔を浮かべる。
帝王:ライス、大丈夫?
スーパーカー:なんだか不安になっちゃうわ……
ライス『だ、大丈夫だよ!さあ、葉ニンニクの水を切るよ!』
ライスは葉ニンニクを付けたボウルを手にして、網に引っ掛けて水を切る。サッと軽く数回振って水を切った後に、刻んだネギの山に被せた。
ライス『ネギのみじん切りと一緒にしたら、次は肉味噌を作っていくよ』
ライスはコンロの前に立つと、大きな中華鍋を取り出して火で炙っていく。
ライス『肉味噌って、麻婆春雨とか麻婆茄子とかにも使えるし、色んな料理にも使えて便利だよね』
大器晩成:高菜と炒めても美味しいですよね〜
小さな天才少女:いんげんも入れられますしね
女傑:くず野菜を細かくして、塩味で漬物にして一緒に炒めると美味いんだよ!
ライス『うんうん!色んな料理とも合うよね!だから、これからの作り方も参考にしてみてね。後、オススメがあるよ。これを作る時、多めに作って余った分は冷凍保存にしておくと、後で使いたい時に使えるからね。少なく作るより、多めに作った方が良いかもね。それじゃ、作っていくよ』
ライスは肉味噌作りに入る。
ライス『鍋はあらかじめ熱しておいて、油通しをし、ツヤツヤしてから挽肉を入れます』
ライスは炙った鍋に油通しをしてツヤツヤにした後、挽肉を入れて炒め始めた。
ライス『お玉でかき混ぜるように炒めるけど、挽肉はかなり炒める時間は早いからね。火はすぐに通るけど、まだ終わりじゃないよ。何故って?これを見て』
ライスは炒め終えて色が付いた挽肉を退けると、鍋の中心に溜まった液体を掬って、カメラに見せる。
ライス『これ、油が濁ってるでしょ?これじゃダメなんだよ。勿論好みはそれぞれだけど、ライスとしては油が濁ったまま作るのはオススメしないよ。此処から更に炒めていけば、脂が澄んで綺麗になるから。理由はね、豚肉の水分を綺麗に飛ばさないと、臭みが残っちゃうんだよ。だから、ライスとしては炒め続けて脂が透明になるまでやる方をオススメするね』
ライスが炒めていくと、豚肉がパチパチと音を立て始めた。
パチ!パチパチ!
ライス『よし!良し!この音が出たら火を止める!これが合図だよ!此処まで炒めればより美味しい肉味噌が作れるからね!』
トリックスター:いや〜気合い入ってるね〜
世代のキング:これが肉味噌の美味しくなるやり方なのね。ホントにプロの料理人みたいだわ
ライス『ありがとう、世代のキングさん。さ、脂を見てみよう』
ライスはお玉で脂を掬い、カメラに翳す。
ライス『綺麗でしょ?澄んだ状態になったら、この脂も美味しさの秘訣だから。この状態が合図だからね。調味料を入れてねってお肉も言ってるサインなの。それじゃ、調味料を入れていくよ』
ライスは
ライス『全体にまぶして……良い色合いになるまで炒めましょう』
再び火を入れて炒めるライス。ライスにしか分からないが、香ばしい香りがライスの食欲を刺激する。
ライス『はぅぅ♡良い香り♡そしたらお酒を少々、醤油、胡椒を付けて、肉味噌にしっかりと味を付けていきます』
調味料を混ぜた後に、再びお玉でまぶしながら炒めていくライス。
ライス『はい。肉味噌、完成しました!』
ライスは鍋の中の肉味噌を見せた後、すぐに小皿へ盛って改めてカメラに向ける。
ライス『美味しそう♡でもこれは麻婆豆腐に使うから、此処で全部食べないよ。でも味見しよ。ハムッ………んん♡美味しい♡脂もお肉の旨味を引き立ててる♡』
影をも恐れぬ怪物:た、食べてみたい……
夢追う踊り子:Very Good!美味そうじゃねえか!アタシも作ってみるぜ!
ライス『うん!参考にしてね!それじゃ、次の工程だよ』
ライスは次の料理の作成に入る。
ライス『いよいよ麻婆豆腐の調味料を入れてくよ。先ずは油大さじ1杯入れた後に少し引いて、ニンニク、豆板醤を入れます。普通の豆板醤でも良いけど、今回使うのは3年掛けて熟成させたピーシェン豆板醤だよ。非常に色は濃いんだけど、3年も熟成させてるから味に深みがあって美味しいんだよ』
ライスはニンニクと豆板醤を入れて、次の調味料を入れ始める。
ライス『それじゃ、辛くなる物を入れていくよ。第一の辛味は、一味唐辛子。それも四川省の一味唐辛子を使うね。そしてポイントとなる第二の辛味は、ラー油。これはライスが一から作った特性ラー油だけど、市販のラー油でも大丈夫だよ。因みにこのラー油、唐辛子の種を取って香ばしく炒めて、更に市販のラー油をプラスしてミキサーに掛けたものなんだよ。これを一緒に入れて、この粉も一緒に入れてるから香ばしくなるんだよ。一味唐辛子とラー油、これが豆板醤だけじゃ出来ない麻婆豆腐の辛味と美味さの秘訣だよ』
気ままなお姫様:そうなんだ!麻婆ラーメンとかもこれが入ってるのかな?
ライス『気ままなお姫様さんコメントありがとう。そうだよ。麻婆ラーメンも良いよね。辛くて美味しいよね♡でもライス、激辛には挑んだ事無いから分からないけど、ちゃんと美味しさとかもあるらしいからどうなるんだろ?』
ライスは次の工程に移る。
ライス『でもまだ終わりじゃないよ。麻婆豆腐の最大のポイントを、今からやりますからね。一瞬の出来事だから、解説はやってからになるよ』
変幻自在:大丈夫!見逃さないよ!
皇帝:拝見させて頂こう
ライス『今、鍋に入ってる調味料は少ないし、火が止まってるよね?お玉の動かし方を良く見てて』
ライスはそう言うと、火を付けた後にお玉の底で時計回りに調味料を混ぜ始めた。暫く混ぜると弾けるような音が発生し、小さな泡も目立ち始めた。そして、ライスは火を止める。
ライス『はい。今見た通りです。お玉でかき混ぜた時にこの状態になるまで加熱しながら混ぜます。これ以上やると焦げてしまって麻婆豆腐の味も辛味も落ちちゃうから。これが麻婆豆腐の全てだよ。麻婆豆腐を作れる人も、作った事が無い人も、この工程はちゃんと覚えておいてね』
鉄の女:この一瞬が大事ですか……是非あの人に作る時の為に参考にしましょう
負けず嫌いなギャル:おおー早ッ!マジ早いんだけど!?
高速ステイヤー:流石はライスちゃんですね。私でもこの一瞬は見逃しがちかもしれません
ライス『本場の中華料理店でも、このやり方を知ってる人が多いと思うよ。こうして炒める事で豆板醤、唐辛子、ラー油の香りが全部出るの。ほら、この脂を見てみて。良い色でしょ?余裕の色だ。炒め方が違うよ』
帝王:アハハハッ!コマンドーの台詞だねそれ!
ターボエンジン:あの台詞がまた聞けたー!
ライス『アレは本来日本語翻訳した吹き替え版は無いんだけど、テレビ版で見事な位にアレンジされてたね。今はネット配信で見れるようになったから、簡単に登録すれば誰でも観られるよね』
ライスはスープをお玉に掬うと、鍋の中に投入した。
ライス『次にスープを入れます。そして、先程の肉味噌を入れます。因みに今火は止めてます。次に隣の鍋で豆腐を茹でるんだけど、その前に塩を1つまみ、豆腐を茹でる鍋に入れます』
ライスはいつの間にか用意していた豆腐用の鍋に、塩を1つまみして入れた。
ライス『塩分はお好みでも良いけど、ライスのオススメは舐めた時に丁度いい塩分位かな。パスタじゃないからね。入れ過ぎないでね。そして、豆腐を投入します』
トレイに乗せていた豆腐を茹でている鍋に投入するライス。
ライス『この豆腐を茹でるってことがね、とても大事な事なんだよ。麻婆豆腐を作れる人なら分かると思うけど、豆腐を茹でる事で三つの効果があるんだよ』
ライスは豆腐を茹でる事で起きる、三つの効果を説明する。
一つ。弾力が出る。
二つ。崩れにくい。
三つ。タレに入れた時に水分が出にくい。
ライス『この三つのお陰で、麻婆豆腐はより美味しくなるんだよ。だから茹でる事は非常に大事。じゃあどれくらい茹でたら良いか?まあ状態によって違うから、時間とかじゃないの。この場合だと、豆腐が段々とダンスを始めるから、ほら、豆腐が動き始めてるでしょ?全部ダンスし始めたら、これが最高の状態。後大事なのが、茹で上がったらすぐに入れる事。置いといたら駄目。置いといたら豆腐が固まっちゃうから。たんぱく質が固まっちゃうから、茹で上がったらすぐに調味料の鍋に移します』
ライスは鍋の状態を見て、豆腐が全て踊りだしたのを確認した。そして、平べったい穴開きお玉で豆腐を掬い上げる。その時に豆腐が揺れるのを確認したライス。
ライス『ほら、豆腐が揺れてるでしょ?プルンプルンって、これが良い状態。すぐに調味料に放り込むよ』
ライスは鍋の中の豆腐を調味料に全て投入した後、お玉でかき混ぜ始めた。そして、穴の無いお玉に掬ったスープを2杯位鍋に入れる。
ライス『此処でスープの分量を説明するね。これはまあ、2、3杯位かな。見た目が丁度良い感じになるくらいだね。豆腐ってやっぱりメーカーによって違うので、ここを覚えちゃえば何ccとかいらないから。そしたら弱火にして、次に大事な調味料ね。大豆を刻んで細かく刻んだ豆鼓っていうの、これを使うよ』
ライスは手の平サイズのガラスのボウルに入った豆鼓をカメラに向けて、視聴者に調味料を紹介する。
ライス『醤油には無い旨味があります。お酒も適量入れて、醤油も適量、胡椒も適量入れて、それから葉ニンニクとネギを薬味として入れていきます』
順番通りに調味料と食材を入れていき、お玉でかき混ぜるライス。
スプーンで一つ掬い、味見をして美味しくなってる事を確認するライス。
ライス『醤油を少し加えて丁度良い塩分にしたら、水溶き片栗粉を入れていきます。此処で入れ方を教えるね。プロならパッパとやっちゃうんだけど、一般の方々は中々水溶き片栗粉って使わないから分からないでしょ?そんな時は指で摘んで、丁度いい濃度にするの。塩梅が分からない場合は、大体同量で、ちょっと片栗粉が多い位が良いよ。それじゃあ入れ方だけど、さ〜っと、糸を垂らすように入れたら、全体にお玉の丸い部分で全体に混ぜて行ってください。そしたらまた火を止めます』
ライスは調整を終えた後、火を止めて、再び水溶き片栗粉を入れ始める。
ライス『糸を垂らすように入れて、また火を付けてお玉の丸い部分でまた混ぜます。これを繰り返してください。引っ掻かないでね』
暫く混ぜると、麻婆豆腐が段々と出来上がっていく。出来上がるのを見て、ライスは完成が近い事を見ただけで察した。
日本総大将:おおっ!美味しそうです!
アイドルウマ娘:またライスの料理が食べたいな
最強咆哮娘:うおおおおっ!マジで美味そう!!
ダンダダダンツ:麻婆豆腐美味しそうです!ポッケちゃんに作る時の参考にしたいと思います!
ライス『ありがとう。参考にしてくれたらうれしいな。それじゃあ、ここからが麻婆豆腐の醍醐味だよ。今、片栗粉が丁度決まってるから、ここからしっかりと焦がさないように、片栗粉に火を入れていきます。そうすると、時間が経っても戻らない状態になるの。ここがポイントね。更に、これ見てみて』
ライスは火を止めた後、隣にあるラー油を取り出した。
ライス『この粉の部分と、ラー油ね。また麻婆豆腐に加えちゃうよ』
お玉に指摘した材料を入れるライス。
ライス『次に山椒オイルを加えます。これは、
ライスは火を付けると、お玉に入れた調味料を麻婆豆腐に加えて再び混ぜ始めた。すると、鍋の持ち手を水気のあるタオル越しに掴んで回し始めた。
ライス『こういう動かし方が出来れば最高だね。グツグツ煮え滾ってるよ。まあ、この麻婆豆腐の後の激辛化でマグマになるけど……』
怪鳥:ケーッ。怖いンデスかー?
ターフの演出家:激辛麻婆豆腐か〜。食べてみたいね〜。アタシも君の所に来て良いかな?
ライス『怪鳥さん。さすがに怖いに決まってるよ。激辛食べた事は無いし……ターフの演出家さん、ありがとう。でもこの前のレジェンドさん達みたいに突然来たりしないでね。っていうか正体分からない人を招くって普通に嫌かな……』
ターフの演出家:えーっ。じゃあアタシが自分から行くよ
ライス『えっ、怖いよ………じゃ、じゃあ、今から化粧油も少し入れるよ』
お玉に掬った化粧油を入れるライス。
ライス『さあ、盛り付けていくよ』
皿に盛り付けたライス。お玉で綺麗に掬い取りながら、お皿へ移していくライス。全て盛り付け終えると、ライスは最後の工程に入る。
ライス『まだ終わりじゃないよ。此処へ粉山椒を全体に振りかけていくよ。これ香りが良くなって食欲を刺激するんだよ』
ライスは粉山椒を全体に振りかけていく。そして、振りかけ終えた後に、お皿を盛ってカメラの前に見せた。
ライス『はい!ライス特性、『麻婆豆腐』の完成!』
ライスの見せる麻婆豆腐は、見るだけでも視聴者の食欲を刺激して、コメント欄も麻婆豆腐を食べたくなるコメントで溢れていた。
ライス『それじゃあ、ご飯も盛り付けて………麻婆豆腐の定食風にしてみたよ』
ライスは茶碗にご飯を盛り付けて、麻婆豆腐の隣に置いた。
ライス『それじゃあ、いただきまーす!』
ライスはれんげで麻婆豆腐を掬い取り、そのまま口に運んで食べ始める。
ライス『モグモグ………ゴクン。ん〜美味しい♡噛めば噛む程に後から辛さが出てきて、豆腐もプルプルしてて美味しい♡辛いのが気持ちいい♡』
不思議と辛さや熱さを感じてるにも関わらず、ライスは平然と食べ続けていた。
偉大なウマ娘:麻婆豆腐は辛いけど、食べれば食べる程に病みつきになるから、ご飯も進むよね。ラーメンにも合うから、ホントに美味しいよ
頂点だけは譲れない:でも激辛が待ってるのよね……
ライス『モグモグモグモグモグモグ………ふぅ。そうだね。この後はライスハッチャケて激辛を作っちゃうよ!』
ライスは麻婆豆腐を食べ終えた。
さあ、地獄の時間である。
ライス『メイドさん。お皿片付けてくれるかな?』
メイド『はい、かしこまりました』
ライス『それじゃあ、激辛麻婆豆腐を作っていくよ!』
ライスは先程と同じように麻婆豆腐を作っていく。但し、辛さを加える調味料を以前より10倍も増やし、更に辛さを増す為に色んな材料を追加した。
ライス『唐辛子をこのまま炒めて潰して、種も丸ごと入れちゃえ!』
壁を超えた天才:オイィィッ!?1個どころか50個も入れてんじャねェか!?
ライス『舞妓はんヒーヒー、中身全部入れちゃえ!!』
喜びの咲く刻:アホか!そないな量入れたら舌もお腹も壊れてまうで!?
ライス『牛乳をドリンクとして用意したから』
逆転のウマ娘:バカ!!そんな辛さじゃ消しきれないっての!!
コメント欄はツッコミの嵐となり、ライスの配信はさらなる伝説を刻む事になる。
そして、激辛麻婆豆腐は完成した。しかし、ライスの様子がおかしくなっていた。
ライス『フフフフフフフ…………激辛麻婆豆腐、ライスホットスペシャルね!世界中の激辛に強い皆が火傷したら、ライスはもう無敵ぃ!ひひひひひひひひひひ!!』
坂路の申し子:ライスゥゥーーーーー!!!!!!
小さな天才少女:ブルボンさんが飛び出して行った!?
帝王:目を覚ましてライスゥ!!!
不屈の挑戦者:わぁ♡美味しそうですねぇ♡
麗しのステイヤー:凄く……すごく……見てるだけで死にそうです!
煌めく一等星:いけないわ………ドトウさん以外が食べたら………ライスさんが妹の元に……
世紀末覇王:ハーッハッハッ!マグマが煮え滾っている!
笑福来福:しかし、何故でしょうか?ライスさんの未来は安泰なご様子で………?
砂のハヤブサ:こ、これもウマドルになる為の試練!バラエティ顔負けのあの激辛麻婆豆腐に挑めば、立派なウマドルに!
閃光の切れ味:やめてください!!ファル子さんはそのままの綺麗なファル子さんで居てください!!
コメント欄が大騒然となっていた。
ライス『そうだ食べないと……ゲホッ!!ゲホッ!!』
ライスは匂いを嗅ぐが、匂いから来る辛さでムセてしまう。
メイド『お嬢様……ガフッ』
メイドがキッチンの床に倒れる。
匂いだけで人が倒れたのだ。食べるとどうなるやら。
ライス『あ〜………』
ブルボン『ライスウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!』
すると突然、ミホノブルボンがキッチンに乗り込む姿が配信に映る。
ライス『あっ、ブルボンさんだ』
ブルボン『こんな事はやめるんだ!!ライスが死んでしまいます!!』
ライス『もうライスは逃げないよ!!激辛に挑んでライスの強さを証明するんだ!!』
ブルボン『やめてください!!貴女は綺麗な貴女のままで居てください!!』
ブルボンはライスから皿を奪う。
ブルボン『こんなものがライスを狂わせるなら、ええい!!』
ブルボンはなんと皿を傾け、麻婆豆腐を半分までかっ込むように飲み込んでいく。
ライス『あっ!ブルボンさんそんな量!!』
ブルボンは口の中で咀嚼する。すると、ブルボンの全身から炎が噴き出した。
ブルボン『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!』
クロヌマ:ブ、ブルボオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!
そして、全身が黒焦げになったブルボンは、床に仰向けに倒れてしまった。
ライス『………こうなるんだ。ライスも食べよっと』
ライスはブルボンから皿を奪い返すと、れんげで麻婆豆腐を掬って口へ運び始めた。
ブルボン『………ッ!!』
ブルボンが声にならない叫び声を上げる。呂律も回っていない。
ライス『アームッ』
コメント欄:あ
食べてしまった。
ライス『モグモグ………ゴクン………』
ライスは咀嚼し、飲み込んだ。
ライス『辛ーい!!でも、美味しい♡辛いのに美味しい♡辛さが病みつきになってどんどん食べたくなっちゃうよー♡ガツガツムシャムシャ!!』
コメント欄:えええええええええええええっ!?
ブルボン『ライスぅ!?何故貴女は平気なのですか……』
驚くあまり、呂律が戻ったブルボン。
ライス『匂いでムセたのに、何でだろう?』
そして、激辛麻婆豆腐を食べ終えたライス。
ライス『ご馳走様でした♡以上で、激辛麻婆豆腐の配信を終わります♡はぁ、舌の辛さも堪らない♡ミルクも美味しいよ〜♡』
ブルボン『っハァ♡生き返ります♡』
二人はコップに注がれた牛乳を飲む。不思議な事に、牛乳を飲んだ途端に舌に残る辛さが相殺されていく。
ライス『ご、ごめんねブルボンさん。それに、観てくれる皆も。ライス、なんかスイッチが入っちゃって……もうこんな事はしないから……ホントにごめんね』
ブルボン『いえ………今はいつものライスで良かったです。それに、今回の配信もきっと伝説になりますよ』
ライス『そうかな………でも、今回のはこれっきりにするよ。流石にスイッチ入り過ぎて、皆に迷惑を掛けたくないからね』
ブルボン『はい。その方が宜しいかと』
ライス『それじゃあ、今回の配信は此処までだよ。また何か作って欲しい料理があれば、コメントでどんどんリクエストしてね?それじゃあ、おちゅライス!あっ』
ライスはまたしても噛んでしまった。
ーありがとうございます……ー
(ささやかな祈り:歌唱バージョン)
――――――――――――――――――――――
その後、ライスはブルボンと共に主治医や看護師に検査してもらった。ブルボンは激辛を食べた影響で腸にダメージが入り、排泄が地獄化したのは言うまでもない。
しかし、ライスは何故か舌も腸も無傷であり、激辛後に待つ排泄も何故か快調であった。
ライス「ブルボンさん……大丈夫!?」
ブルボン「ら、ライスの為ならば……この程度……ガクッ」
ブルボンは再び意識を失い、今日一日ライスの元で寝泊まりしたのだった。
しかし、今日の配信はライスがハジケた伝説の配信となり、皮肉にもライスはこの日からチャンネル登録者が激増。見事、100万人もの登録者を獲得した。
ライス「わぁ♡ライスやったよー!」
ライスはウマチューブの金盾の称号を貰い、取材陣に囲まれながら金盾を翳すのだった。
乙名史悦子「素晴らしいですっ!!金盾受賞、おめでとうございます!!」
ライス「は、はい……」
まさかあの激辛配信で伝説になってしまうとは、不本意ながらもライスは苦笑いを浮かべて記者達の取材に答えるのだった。
料理名
・激辛麻婆豆腐
原作:Fateシリーズに登場する言峰綺礼の大好物である激辛麻婆豆腐。Fateを代表する料理の一つで、『プリズマイリヤ』では本人が(というか正確には店が)作るようになる。というか『プリズマイリヤ』でははっちゃけて、どんな料理を注文しても激辛麻婆豆腐が来て、激辛を拒否しても出されるという理不尽極まりないお店となっている。
尚、材料の方は普通にしてますが、配信の方は盛りに盛ってるので期待してた方は申し訳御座いません。前半は普通に作って、後半からハッチャケました。普通の作り方は『料理王国』というYoutubeチャンネルを参考にしました。
『麻婆豆腐』
木綿(もめん)豆腐:一丁
お湯:適量
塩:適量
長ネギ(みじん切り):1/3本
葉ニンニク:1本
豚ひき肉:80g
甜麺醤(テンメンジャン)・甘味噌:大さじ1
お酒:適量
醤油:適量
胡椒:適量
サラダ油:大さじ2〜3
ニンニク:小さじ1
豆板醤:大さじ1
一味唐辛子:小さじ1
ラー油:大さじ1
鶏がらスープ(水でも可):適量
豆鼓(とうち)(みじん切り):大さじ1
お酒:大さじ1
醤油:大さじ1弱
胡椒:少々
水溶き片栗粉:大さじ2〜3
・仕上げ
ラー油(粉の部分とオイルの部分)
山椒オイル
化粧油
粉山椒
『激辛麻婆豆腐』
材料はほぼ同じ。但し、辛味の材料を以前の10倍に増やし、更に辛さの材料を追加している。作者がどれくらい辛さの材料してるのか予想出来なかった為に……。
舞妓はんヒーヒー(一味唐辛子):丸ごと使用
ハバネロ:アニメ版カービィの唐辛子全部と同じ量
唐辛子:アニメ版カービィと同じ量
ライスが辛いのが平気だった理由?ライスはある事を神様に願いました。『どれだけ食べたり、どんな生活を送っても、太ったり体調不良にはならないようになりたい』。それはつまり、食べて辛さを感じても舌にダメージは通らないし、激辛後の排泄や腸へのダメージも全く無い。つまり、そういう事。まあ極大解釈にはなりますが、どれだけ辛い物を食べても体は平気なんです。