グルメウマチューバー:ライスシャワー   作:ちいさな魔女

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リクエストにあった、ジュラシックパークに登場する緑のゼリーを再現したいと思います。映画はまだ観てない作者ですが、ネットに載ってたグレーテルのかまどの作り方を参考にしたいと思います。

それと、いちごパフェはウルトラマンガイアで我夢が食べてたパフェをバレンタイン風にアレンジして再現したいと思います。まあ、ただのいちごのチョコレートパフェになると思いますが。

期間限定で、異世界食堂観てます。其処でチョコレートパフェを観たので、パフェも追加します。


恐竜ゼリーといちごチョコパフェ

2月14日はバレンタイン。好きな相手にチョコやお菓子を渡す日だ。

 

この日のトレセン学園でも、多くのカップルがお菓子の受け渡しを行っていた。

 

フラワー「スカイさん……!これを……!」

 

フラワーは、木陰で隣に座る一人のウマ娘に、デイジーの花を飾ったハートの箱を渡す。

 

セイウンスカイ。トレセン学園に所属するトリックスターであり、頭の回る知恵者でもある。

 

そんな彼女だが、現在フラワーからバレンタインのお菓子を貰っている。

 

スカイ「ありがとうフラワー。開けて良いかな?」

 

フラワー「はい♡」

 

スカイは封を開けて、中にあるお菓子を確認した。

 

スカイは中のお菓子を見た瞬間、顔を真っ赤に染める。

 

スカイ「こ、こここれって……」

 

チョコを含めたお菓子なのだが、そのどれもがとある意味を込めていた。

 

先ずはチョコレート。ありふれた意味だが、今回は全てのお菓子にチョコレートが使用されていた。

 

チョコドーナツ。ドーナツに込められた思いは『あなたが大好き』。ドーナツの特徴ともいえる丸い穴は英語で『hole』と書くが、発音は『whole』と似ている。相手への好意を伝える際に使う『I like you a whole bunch』とかけてこのような意味が込められているようである。

 

チョコバウムクーヘン。バウムクーヘンに込められた思いは『幸せが重なりますように』。ドイツ語で『Baum=木』、『kuchen=ケーキ』を意味する通り、いくつも層を重ねた年輪のような形をしていることから、このような意味が込められているといわれている。

 

ティラミス。ティラミスはイタリア語で『Tira=引っ張る』、『mi=私』、『su=上に』という意味を持つことから『私を上に引っ張り上げて』が転じて『私を元気づけて』という意味を持つようになった。

 

チョコマカロン。高級感のあるスイーツとして知られているマカロン。特別な日に食べることが多いことから、バレンタインスイーツとして渡す場合には「あなたは特別な人」という意味を持つ。

 

スカイ「フラワー……」

 

フラワー「わ、私一人だけでは作れないお菓子もあったので、ライスさんにお電話しながらアドバイスを貰いながら作ったんです!私からの気持ち……………あの、迷惑でしたか?」

 

フラワーは恥ずかしがりながらスカイに尋ねる。

 

スカイ「そ、そそ、そんな事は無い!!私も、フラワーの事が好き!!私を此処まで好きになってくれて嬉しい!!だから………」

 

スカイも取り出す。バレンタインに用意した、手作りのマロングラッセにチョコレートの輪郭が添えてあった。それが意味するのは何か、飛び級が出来るフラワーもそれを理解出来るし、知識もある。

 

フラワー「ッ!!スカイさん大好き!!」

 

フラワーはスカイに抱き着いた。スカイもフラワーを抱き止めて、お互いの心音が抱き締めたと同時に肌越しに伝わってくる。

 

マロングラッセとチョコレートの輪郭、それが意味するのは、『永遠の愛』。スカイは告白する勇気が無く、素直に言い出せなかった為に、こうして間接的な告白をしたのである。

 

フラワーに勢い良く抱き着かれた事で、スカイは仰向けに倒れる。

 

スカイ「へへっ♡あっ………年齢……」

 

しかし、スカイは気付いてしまう。飛び級とはいえ、フラワーはまだ小学生位の年齢だ。手を出したら犯罪になってしまう。

 

フラワー「大丈夫です。私が16歳になったら、改めて告白しに来てください♡何時でも待ってます♡」

 

スカイ「……にゃはは♡フラワーには、敵わないなぁ」

 

スカイはフラワーを抱き締める。バレンタインに新たなカップルが誕生した。その光景は多くのウマ娘の目に留まり、彼女達は新たなカップルの誕生に黄色い歓声を上げるのだった。

 

タイキ(モウ………敵いませんネ……)

 

その様子を別の木陰から見ていたタイキは、持っていたチョコ入りの箱を抱き締めながら、胸の奥から来る痛みに耐えていた。

 

タイキ(グッバイ……ワタシの初恋……フラワーを頼みマスよ。スカイ…………)

 

タイキはその場から走り去る。片目から涙を流し、淡い初恋が終わった気持ちを噛みしめるのだった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

前日、ライスは次の料理配信の準備の為に、食材の買い出しから帰る所であった。

 

ライス「今回はデザートスペシャル!ジュラシックパークの緑のゼリーに、ウルトラマンガイアのパフェ!きっと美味しいと思うなぁ〜!」

 

バレンタインの料理配信で何を作るか迷っていたが、今回はチョコがメインではなく、いちごをメインに使ったパフェだ。それに、バレンタインにおいていちごも良い意味を持つ。チョコと合わされば、かなり深い意味になる。

 

ライス「春にはうさ団子で〜、夏はキャンプ飯!後、超極厚なカツ丼も!ブルボンさんには豆腐カツ丼の形で出したけど、次はお肉かなぁ!」

 

ライスはご機嫌になりながら進むと、あるウマ娘と出会う。

 

シーザリオ「はぁ………」

 

それは、商店街で何か悩んだ様子を見せるシーザリオであった。フルーツ店で何を買うか悩んでいるようであった。

 

ライス「あれって……」

 

シーザリオ「ん?ああっ、すみません。お邪魔でしたか?」

 

ライス「ううん。そんな事ないよ。あっ、改めて、ライスシャワーでしゅ。確か……えっと………」

 

シーザリオ「あっ、シーザリオです。よろしくお願いします。ライスさん」

 

お互いに挨拶をするライスとシーザリオ。

 

ライス「それより、どうしたの?何か悩み事?」

 

シーザリオ「はい……バレンタインに贈りたい相手が居るのですが、どれを使えば良いか………よく分からなくて……」

 

ライス「大切な人なんだね?」

 

シーザリオ「はい」

 

ライス「それなら、いちごとチョコを使った、いちごとチョコのパフェなんてどうかな?」

 

シーザリオ「えっ?でも、パフェってどうやって作ったら良いか……」

 

ライスはシーザリオを見る。彼女も料理が出来る腕前があると一目で分かったからだ。

 

ライス「ねぇシーザリオさん。もし良ければ、ライスの作る所を間近で見ない?これから配信するんだけど、シーザリオさんにスイーツの作る様子を見てほしいし、食べてみてほしいの」

 

シーザリオ「えっ!?良いんですか!?」

 

ライス「うん!それにね。シーザリオさんの恋も叶えてあげたいから、少しだけ力を貸してあげるね」

 

シーザリオ「そ、それは悪いですよ!其処までして頂かなくても!」

 

ライス「良いの!それに、ライスの料理を色んな人達に広めたいからね。大好きな人達に届く美味しい料理の作り方、教えてあげるね」

 

シーザリオ「……分かりました!是非教えてください!」

 

こうして、また新たなウマ娘の客が訪れる。

 

―――――――――――――――――――――――

 

14:10

 

ー皆、待っててね……ー

 

(ささやかな祈り:歌唱バージョン)

 

2分後……。

 

ライス『さて……調理セットは完璧……よし!みなしゃん!こんライしゅ〜グルメウマチューバーのライスシャワーでしゅ!』

 

ブロンズコレクター:こんライしゅ〜

 

ターボエンジン:こんライしゅー!

 

大器晩成:こんライしゅですぞ〜

 

鉄の女:こんライしゅです

 

ライス『も、もう、みなさん!こんライスだよ〜!えっと……本日もお料理を作っていくよ。今日作るのはね、二つあるんだよ。バレンタインだからね。気合入れて作るからね。それに、本日はお客様も居るから、是非参考にしてね』

 

帝王:お客様?

 

ライス『うん。今回もオープンキッチンだから、本日のお客様をご紹介するね』

 

ライスがカメラのスイッチを押す。すると画面が切り替わり、客席に座っているウマ娘が映し出された。

 

シーザリオ『皆様、初めまして。私はトレセン学園所属のシーザリオと申します。本日はライスシャワーさんのご招待を受けて、バレンタインに備えたお菓子作りを教わりに来ました』

 

開花する開拓者:シーザリオ!?

 

宿命を果たす者:成る程、貴女でしたか

 

世代のキング:バレンタインに備えたお菓子作りねぇ。それほど渡したい相手が居るのね

 

シーザリオ『な、なんだか知り合いらしいコメントも見受けられますが、本日はライスさんに教わる身です。しっかりと学ばせて頂きます』

 

すると、画面がライスの方に切り替わる。

 

ライス『それじゃあ始めますよ。今回作っていくのは、有名な恐竜映画『ジュラシックパーク』に登場した緑色のゼリーを元にした恐竜ゼリーをオードブルにして、メインであるストロベリーチョコレートパフェも作っていきます』

 

帝王:ジュラシックパーク!僕も観たよ!恐竜映画で一番好きなんだ!

 

変幻自在:ティラノサウルス、カッコいいよね〜!!

 

白い稲妻:ウチ、貧乏やったから映画も観に行く余裕も無かったんやわ。でも今は余裕あるし、チビ達とジュラシックパークって奴、レンタルで観てみよか

 

ライス『そうなんだ!でもライスは、映画はまだ全て観てないんだ。でも緑色のゼリーみたいなのが出てたのは記憶してるの。あれがどんなものだったかは分からなかったから、今回は恐竜のゼリーを作っていくね』

 

シーザリオ『是非ご教授願います』

 

ライス『うん。それじゃあ、先ずは緑色のゼリーから作っていこうか。先ずはライムゼリーからだよ』

 

ライムは材料を用意する。材料の紹介を終えた後、ゼリー作成に入る。

 

ライス『先ずは鍋に水を入れて沸騰させます。沸騰して来たら、グラニュー糖、ゼラチンを入れて溶かしましょう。ライムシロップとライム果汁を加えて混ぜて、緑の食用色素で色を加えます』

 

鍋で沸騰した水に材料を加えていき、よくかき混ぜていく。すると、水は忽ち緑色へ変化していく。

 

ライス『良い色だね。それじゃあ、恐竜型の型に流し込んで、冷凍庫で固めます』

 

ライスは、その場に用意した恐竜の型にライムゼリーを流し込む。ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドン、ブラキオサウルスといった恐竜の型に流し込んだ後、トレイに乗せた後に冷凍庫に入れた。

 

のんびり癒やしウマ娘:わぁ〜。もう完成ですか?手際が良いですね〜

 

ライス『ありがとうね』

 

シーザリオ『早い……それに手際も良い……私も見習わなくては!』

 

ライス『家庭でも出来るやり方だからね。次、ミントゼリーを作るよ』

 

ライスは早くも次の工程に移る。

 

ライス『先ずは鍋に水を入れて、沸騰したら火を止めます。その後にミントの葉を入れて5分間蒸らします』

 

ライスは鍋に水を入れて、沸騰させた後に火を止めた後、ミントの葉を入れた。

 

ライス『そう言えば、シーザリオさんはどうしてトレセン学園に?交流会の時にはあまりお話してなかったから』

 

シーザリオ『あっ、そう言えばそうでしたね。トレセン学園に来た理由ですか?理由は、キングヘイローさんのGⅠ優勝とキングさんのトレーナーのインタビューを見て感銘を受けたからです。同じく感動したラインクラフトと言う同級生のウマ娘と意気投合したので、私もクラフトと共にトレセン学園に来ました。 キングさんのチーム『アスケラ』への入部を希望し、そこで新たな目標として、アメリカンオークス制覇を目指すことになったのです』

 

ライス『そうなんだ。なら、キングヘイローさんはシーザリオさんにとって憧れの存在なんだね。この配信でお菓子作りを学びたいのも、その人の為?』

 

シーザリオ『あっ、いえ!キングさんは確かに尊敬していますし、確かにお菓子を渡したいと思っています。ですが……本命は…………』

 

シーザリオが顔を赤くしながら、言葉を濁す。ライスはシーザリオの様子を見て、深く訊かない事にした。

 

ライス『………分かったよ。シーザリオさんがどうしても渡したい人が居るんだね。なら、此処で聞かない代わりに、ライスと約束してくれる?』

 

シーザリオ『はい?』

 

ライス『その人にちゃんと、ハッキリ気持ちを伝えながら渡すようにね。ライスとの、約束だよ♡』

 

ライスはシーザリオに微笑む。シーザリオは顔を赤くしながらも、「はいっ!」と強く返事を返した。

 

そして、5分が経過した。

 

ライス『それじゃあ、茶こしでミントの葉を取り除いてボウルに移し、ゼラチン、グラニュー糖、ライムシロップを加えて混ぜます』

 

茶こしでミントの葉を取り除きながら水をボウルに移し、指摘した材料を入れて混ぜ始める。

 

ライス『次にボウルを氷に当てて、13℃まで冷やしてから、卵の型に三分の二程度まで流します。恐竜ゼリー一つにつき、卵の型を一つ使ってね』

 

砂のハヤブサ:恐竜のゼリー、もう固まったかな?

 

ライス『もう固まったかもね。そろそろ出してみるよ』

 

ライスは冷凍庫から恐竜ゼリーを取り出した。すると、トレイに乗った恐竜ゼリーがしっかりと固まっていた。

 

ライス『それじゃあ、恐竜ゼリーを卵の型の中心に入れて、冷蔵庫で30分以上冷やしましょう』

 

恐竜ゼリーの入った卵の型を冷蔵庫に運び、タイマーを30分に設定する。

 

ライス『そう言えば、皆は誰にあげるか決めてるの?ライスはクラスメイトや顧問の先生、それからトレセン学園で知り合った人達にも配ろうって思うの』

 

名優:はい。私もあげたい方がおりますので。誰かは秘密ですが、同室の方とだけは

 

鉄の女:私もあげたい方が居ます。その為にチームの皆と協力して、チョコレートを用意しました

 

変幻自在:居るよー!トレーナーちゃんや大好きなウマ娘の先輩に!

 

ブロンズコレクター:ま、まあ、あげたい子は居るよ。トレーナーもだけど、一番あげたい子がね〜………

 

小さな天才少女:私もあげたい方が居ます。その人に思い切って………告白します!その気持ちをたっぷり込めて!

 

トリックスター:ニャハハ〜。私も上げたい子が居るよ〜。私も……告白……したいからね

 

漆黒の帝王:私も……あげたい……心から、好いている、者が居る

 

ライス『そうなんだ。それじゃあ、ライスが皆の恋のキューピットになってあげたいね。その為にも、ミルクゼリーも作ろっか。これで恐竜ゼリー最後の工程になるよ』

 

シーザリオ『恐竜ゼリー……きっと美味しいんだろうなぁ』

 

ライスは次の材料の調理に入る。

 

ライス『先ず、牛乳と練乳を火に掛けて温めます』

 

鍋に牛乳と練乳を入れると、火を付けて温め始めた。ミルクが温まり始めるのを確認したライスは、ゼラチンを手にする。

 

ライス『温まったらゼラチンを投入。火を止めてから入れないと味が落ちちゃうからね。そして混ぜます』

 

ライスは火を止めた後に、鍋にゼラチンを投入した。そして、平で混ぜ始める。

 

すると、30分経過のアラームが鳴り始める。

 

ライス『では、冷蔵庫に入れた卵の型を取り出します。もう恐竜ゼリーは固まってきてると思うからね』

 

ライスは冷蔵庫を開けて、中にある卵の型を全て出した。

 

ライス『でも先ずは、ミルク側の粗熱を取ってから。氷水に当てて粗熱を取ってから、卵型のミントゼリーの上から掛けましょう。そして、これを4時間以上も冷蔵庫に入れて固めます』

 

粗熱を取った後に、卵型のミントゼリーにミルクゼリーを掛けた。

 

シーザリオ『さ、流石に門限が……』

 

ライス『それなら大丈夫だよ。予め用意しておいた物があるから』

 

ライスは先程作ったゼリーを冷蔵庫に入れると、予め用意していたゼリーを取り出した。

 

ライス『はい。これが固まって完成した物だよ』

 

シーザリオ『す、すみません。無理させて……』

 

ライス『良いの。それに、これからパフェもあるからね』

 

そして、ライスは卵型のゼリーをスプーンで突き、固まっている事を確認。型の底を数秒お湯に漬けた後、型から抜いて皿に盛り付ける。ミルクゼリーの上には、恐竜のミントゼリーが乗っていた。

 

シーザリオ『わぁ!』

 

偉大なウマ娘:か、可愛い…♡

 

麗しの三冠ウマ娘:美味しそうだね。やっぱり君は天才だよ

 

ライス『まだだよ。少しだけ冷蔵庫で保存して、時間を掛けたら完成だよ』

 

冷蔵庫に再び入れた後、暫くした後に取り出した。

 

ライス『はい。恐竜ゼリー、お待ち』

 

ライスは恐竜ゼリーをシーザリオのテーブルまで持っていくと、テーブルに置いた。恐竜らしく、ティラノサウルスのゼリーを持って来た。スプーンも皿の隣に置く。まるで一流の給仕のような仕草に、シーザリオも感心する。

 

シーザリオ『ありがとうございます!では、頂きます!』

 

シーザリオはスプーンを手に取ると、ゼリーを掬った後にそのまま食べ始める。

 

シーザリオ『美味しい♡ミルクゼリーとミントゼリーの相性がこんなに良いなんて……これ、確かジュラシックパークに出て来たゼリーを元にしてるんでしたっけ?』

 

ライス『そうだよ。シーザリオさんもあの映画観たの?』

 

シーザリオ『はい!特に、ティラノサウルスに追い掛けられて車で逃げるシーンは印象的でした!』

 

ライス『そっかぁ……他にも美味しそうな料理もあったなぁ。ハムッ………プチュ………ん〜♡美味しい♡』

 

ライスは口の中に広がるミルクゼリーと、ミントゼリーの味わいを堪能する。そうする内に、二人はゼリーを完食した。

 

ライス『まだ物足りないでしょ?メインディッシュのいちごチョコパフェを作りましょう』

 

シーザリオ『は、はい』

 

ライスは材料を用意する。

 

ライス『今回は家庭でも出来る簡単なパフェにするよ』

 

ライスはそう言うと、パフェ専用のグラスを手にして、キッチン台に置く。

 

ライス『先ずは、グラスの底に好きなスポンジやカステラ等を小さく包丁で切って、グラスの1/3まで敷き詰めておきます。包丁で手に乗せながら切ってるけど、素手で千切っても良いからね。今回はウマ娘だし、シーザリオさんの分も作るから、一杯で2人前になるかな』

 

ライスはグラスにスポンジケーキやカステラ等を掌に乗せた後、豆腐のように包丁で切る。そして、切った分をグラスの底に詰める。

 

女傑:豆腐みたいなやり方でスポンジやカステラを…アンタ何処まで料理の腕が上がるんだい

 

ライス『良い子もそうでない子も真似しちゃダメだよ』

 

シーザリオ『出来ませんよ……』

 

ライス『次に、生クリームを8分立てにします。因みに、生クリームを泡立て器ですくったときに、跡がすぐに消えてしまうのが6分立て。 ぴょんと角が立ってから曲がってしまうのが8分立てだよ。最後のトッピングデコレーションにする分をそこから取り分けて冷蔵庫に入れておこうね。そしてチョコレートは明治の板チョコ使用します。ライスはウマ娘だから素手でバラバラにするけど、本当なら包丁で力を込めて切るのが良いんだよ。あれも苦手なら、素手で粉々にしても大丈夫だよ。バラバラにしたチョコをボウルに入れたら、お湯を入れて溶かし、そこにマスカルポーネを加えて混ぜます。ボウルを火に直接当てるのも、チョコを直火にするのもダメだよ』

 

ライスはチョコを素手でバラバラにした後、湯煎で溶かした後にマスカルポーネを加えた後に泡だて器で混ぜ始める。

 

ライス『次に8分立て生クリームを加え混ぜ合わせます。綺麗に混ぜ合わさったら、カステラやスポンジの入ったグラスに入れて冷蔵庫で冷やしましょう』

 

チョコレートのクリームをグラスに入れた後、冷蔵庫に入れて冷やし始める。

 

シーザリオ『確かに、これなら作れるかも!』

 

ライス『このやり方なら家庭でも出来るから、パフェを作りたい人にはオススメだよ。生クリームは市販の物でも大丈夫だし、いちご以外の果物でも合うからね。パフェにしても、プリン・ア・ラ・モードにしても』

 

砂のハヤブサ:ホントにスイーツって、いつ食べても美味しいよね!

 

名優:毎日でも食べたい位ですわ!あ〜、ライスさんみたいに毎日食べても平気な身体になりたいものですわね…

 

ライス『限りがあるから価値はあるんだよ。ライスみたいに何食べても平気な身体になるのは、なんだか普通の人と外れたような気持ちになるよ。だから、限りある身体を大切にね』

 

そして、最後の工程に入るライス。

 

ライス『冷えたパフェに、最初で残しておいたトッピング用の生クリームを乗せます。刻んだ分量外のチョコを散らし、苺のトッピングは1つぶを2等分し、包丁で2回切り込みを入れて扇子の様に広げた飾り切りにした後に、苺を乗せて出来上がりです。はい、いちごとチョコのパフェ、完成しました!』

 

ライスはグラスに入ったパフェをカメラに見せる。いちごとチョコのパフェの出来栄えに、コメント欄も絶賛の嵐であった。

 

ライス『はい、シーザリオさんの分。パフェの作り方はもう分かったかな?』

 

シーザリオ『はい!是非参考にさせて頂きます!』

 

ライス『うん。それじゃあ食べよっか。頂きます』

 

ライスはシーザリオの元にパフェと専用のスプーンを置いた後、自分の分のパフェを手にして、パフェ用のスプーンを手に取って食べ始める。

 

シーザリオ『ハムッ……わぁ♡美味しい♡トッピングされたチョコがクリームと合わさって、舌の上でもトロける感じが堪らない♡』

 

ライス『チュプッ……ペロリ……ん〜♡いちごが良いね。チョコや生クリームと合うね、この酸味が!』

 

二人は自分でも気が付かない程に食べ進めており、軈てグラスが空になった事に気が付く二人。

 

ライス『あれぇ!?もう食べちゃった!』

 

シーザリオ『お、美味しすぎて完食するのが早すぎちゃいました………でも、美味しかったです♡いちごとチョコレートが合うのは分かってましたが、パフェにしてもこんなに美味しいとは!ライスさん、勉強になりました!』

 

ライス『ううん。さっきも言ったけど、ライスは皆の恋のキューピットになってあげたいから、ほんの少し手伝っただけだよ。それに、シーザリオさんの恋も、叶って欲しいからね』

 

シーザリオ『はい!ありがとうございます!あの人に絶対、想いを伝えます!』

 

漆黒の帝王:シーザリオ……

 

ライス『それでは、本日の配信は此処まで!また次回、春頃にまたスイーツを作りたいと思います!それては皆さん、おつライしゅ〜……………………あっ』

 

シーザリオ『ライスさん可愛いです♡』

 

ライス『はぅ』

 

ーありがとうございます……ー

 

(ささやかな祈り:歌唱バージョン)

 

―――――――――――――――――――――――

 

バレンタインの日のトレセン学園。この日、ある二組のカップルが、誕生しようとしていた。

 

クリスエス「……シーザリオ……食べて欲しい、物とは?」

 

クリスエスは食堂で、片思い中のシーザリオから受け取る何かを待っていた。

 

シーザリオ「クリスエスさんは、ジュラシックパークを観たことがありますか?」

 

クリスエス「Yes………観たこと、ある」

 

シーザリオ「良かった!実は、ライスさんにジュラシックパークの恐竜を象ったゼリーと、パフェの作り方を習ったんです!」

 

クリスエス「ッ!そうか………君は……」

 

クリスエスは、何かを察した。しかし、今は尋ねない。まだ確信が無いからだ。

 

シーザリオ「こちらが、昨日ライスさんから習って昨晩から準備した、恐竜ゼリーになります」

 

シーザリオは、箱を開けて中のゼリーを見せた。其処にはティラノサウルスやトリケラトプス、ブラキオサウルスやプテラノドンまでの恐竜の姿がミントゼリーで象られ、ミルクゼリーに描かれた恐竜ゼリーがあった。

 

クリスエス「Great!」

 

シーザリオ「えっ?」

 

クリスエス「配信は、見た。ライスシャワーの、腕前、素晴らしい。そして、お前も、素晴らしい」

 

シーザリオ「あ、ありがとうございます……」

 

クリスエス「では……いただこう」

 

クリスエスはトリケラトプスのゼリーを取ると、スプーンを取って食べ始めた。ミルクゼリーとトリケラトプスの尻尾をスプーンで上手く削って掬い取り、口に運び、味わう。

 

クリスエス「ッ!Delicious!Milk jellyの、優しい味わい。mint jellyの、爽やかな味。素晴らしい、Balance」

 

シーザリオ「ッ!お褒め頂き、ありがとうございます!ライスさんには、今度お礼しなくちゃ!」

 

クリスエス「………お前も、食べろ」

 

シーザリオ「えっ!?い、いえ!それは元々クリスエスさんの為に!」

 

クリスエス「お前と、食べたい。ダメか?」

 

シーザリオ「あっ………はい。では、頂きます」

 

二人で恐竜ゼリーを堪能する。時に食べさせ合うその光景に、食堂の扉から覗き見していたウマ娘達は注目していた。

 

そして、メインのパフェもクリスエスに渡す。

 

シーザリオ「クリスエスさん………私、クリスエスさんに上手く想いを伝えられなくて………でも!このバレンタインだけは、勇気を出します!私の気持ち、受け取ってください!このパフェに、クリスエスさんへの想いを込めました!!」

 

シーザリオは、配信の際にライスが作ったいちごとチョコのパフェよりも、2倍の量がある大盛りパフェを差し出した。

 

クリームは勿論の事、グラスの層にはそれぞれ菓子が詰め込まれており、最下層はチョコケーキ、二段目はマフィン、一番上はクリームやポッキー、チョコドーナツやチョコアイス、いちごがトッピングされていた。更によく見れば、キャンディーが細かく砕かれてパフェに振りかけられていた。

 

クリスエス「ッ!!シーザリオ………お前………」

 

シーザリオ「こ、言葉にしようとすると……クリスエスさんに対しては………その、やっぱり恥ずかしくて……でも!ライスさんと約束したんです!パフェに込めた全ての意味も込めて言います!私、クリスエスさんの事を、世界で一番、愛しています!!」

 

クリスエスは、シーザリオからの強い告白を受けた。その瞬間、クリスエスの顔が動揺に包まれる。頬も赤くなり、瞳が泳ぎ始める。

 

そして、パフェにトッピングされたお菓子の意味。それも、シーザリオのクリスエスに対する愛の意味が込められていた。

 

クリスエス「……………ありがとう……私も、お前が……好きだ。これを、受け取ってほしい」

 

クリスエスも恥ずかしがりながらも、シーザリオに想いを伝える。そして、シーザリオにバレンタインのお菓子を渡す。

 

シーザリオ「開けても、宜しいですか?」

 

クリスエス「Yes」

 

シーザリオはクリスエスの許可を貰い、箱を開ける。そして、その中に入っていた物に、シーザリオは顔を赤くしながら驚いた。

 

中に入っていたのは、マロングラッセであった。

 

シーザリオ「う、ううぅ………クリスエスさん!私からも、よろしくお願いします!」

 

クリスエス「ああっ。さあ、共に食べよう。流石に一人では、食べきれない」

 

シーザリオ「っ!はい!」

 

こうして、また新たなカップルが誕生した。

 

ラインクラフト(おおおおっ!!シーザリオォォ!!おめでとう!!)

 

スイープトウショウ(ちょ!何してんのよ!!アタシにも見せなさいよ!!)

 

キングヘイロー(全く、この二人は何やってるのかしら)

 

その様子を見ていたウマ娘達の中には、シーザリオの知人達も居た。

 

そして、この後、シーザリオとクリスエスに見つかってしまい、どうなってしまうのかは、彼女達だけの秘密。




料理名

・緑のゼリー
原作:映画『ジュラシックパーク』に登場し、『グレーテルの竈』で作ってたゼリー。映画はまだ観てないけど、美味しいらしいですね。

『ライムゼリー』
水:115ml
グラニュー糖:35g
ライムシロップ:40g
ライム果汁:1個分
板ゼラチン:5g
食用色素・緑:適量

『ミントゼリー』
水:180ml
ミントの葉:3g
板ゼラチン:6g
グラニュー糖:60g
ライムシロップ:45g

『ミルクゼリー』
牛乳:170ml
練乳:70ml
板ゼラチン:4g

・ストロベリーチョコレートパフェ
原作:元々はウルトラマンガイアにて我夢が食べたイチゴのパフェらしき食べ物。今回はバレンタイン用にチョコレートを加えてアレンジした。と言っても、ネットにあるのを参考にしただけですが……。

材料(3、4人分)
明治ミルクチョコレート:120g・2枚半
マスカルポーネ:200g
生クリーム:120ml
イチゴ:2〜4粒
市販のスポンジケーキ又はカステラ:少々

なお、シーザリオが作った大盛りパフェは、作者が独自に考えました。
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