グルメウマチューバー:ライスシャワー   作:ちいさな魔女

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今回はリクエストではなく、こちらで見つけたキャンプ飯をやりたいと思います。

モンハンワイルズでハンター自身が作っていたワイルドな焚き火料理。厚めのベーコンはチーズ乗せてやってみたんですけど、物凄い美味かったんですよね。あれをキャンプでやったらもっと美味しいと思い、今回は素人な私なりに味付けも考えた上でやってみました。ベーコン✕ハチミツ、キャベツ✕一味唐辛子はまだやってないけど、美味しいのかな?ハンターの反応見る限り、制作陣が事前に作ってみた感じもありますよね。美味しいかもしれない。

山の名前は敢えて出しませんが、皆さんの考える良い環境の山を想像してください。まあ、話の都合上ある存在は出ます。


ワイルズの簡単焚き火飯

ライスは今回、夏休みを利用してキャンプに来ていた。現在ウマ娘でも話題になっている一人キャンプだ。場所は自然の多い山であり、登山者も此処でよくキャンプに訪れているという。景色も良く、街を見下ろした景色も絶景だ。

 

今回の配信に使う舞台であり、管理者からも撮影の許可を頂いた。

 

ライス「テントを張って………テント周りの品物、睡眠に必要なグッズ、調理器具、配信撮影用の物品………救急箱にランプ………クーラーボックス内の食材も良し。今回の配信も、家で簡単に出来る料理だからね。ブロックベーコンに刺身用のイワシ……キャベツ………マッシュルームにトマト……殻付きの冷凍エビ、乾燥パセリ、ハチミツ、スライスしたチーズ、卵…………うん!行ける!」

 

ライスは食材を確認した後、キャンプの道具がしっかり揃っている事を再確認し、準備を終える。

 

人生初のキャンプである為、分からない所はある。しかし、一人で森の中でゆったりと過ごすのも悪くない。

 

懸念点があるとすれば、熊や猿、猪といった野生動物だ。ウマ娘ならば対抗出来るが、出来ることなら問題は起こしたくない。ましてや追い払ったり正当防衛をしても動物愛護団体が煩いのだ。

 

何より、ライス自身が傷付けたくない意思もある。

 

ライス「……よし。出来た」

 

ライスはテントや調理用スペースも確保し、漸く撮影準備に入れるようになった。何より木々だけでなく、街や山々の景色も楽しめる。

 

ライス「撮影まで景色を楽しむかな」

 

ライスはゆったりとした時間を楽しもうとした、その時だった。

 

キャンプ客『『熊だぁー!!』』

 

キャンプに来た客が騒ぎ始める。

 

ライスは早くも恐れていた事態が起きたと理解し、ため息を吐く。

 

人々が逃げる。何から逃げてるか見ると、其処には全長4メートルのヒグマが四足歩行でノシノシと近付いてきた。狙いは自分達の持って来た食べ物だろう。

 

ライス「やるしかないか……」

 

気は乗らないが、ライスは握り締めた棒を熊に向ける。幸いにも熊と戦う方法は、雇ったスタッフの一人から習っている。元自衛隊員に格闘家等もおり、彼女達は施設の警備もに担っている。

 

ライスは熊の元まで歩き始めた、その時だった。

 

突然、熊が何かに怯えたような反応を見せ、怯えた小動物のような鳴き声を上げた後に、その場から走り去ってしまった。

 

ライス「えっ?何が――」

 

デアリングタクト「あら。また逃げられてしまったわ」

 

ライスは声のした方向を振り向く。其処には一人のウマ娘が、泥だらけの軍手を手にしながら立っていた。ニコニコと笑い、清楚な雰囲気から見て、一見すると清楚なウマ娘に見える。

 

しかし、ライスには分かる。その風貌には似合わないワイルドな気配を。そして、先程のヒグマさえも凌ぐ力を。もし今ここでライスが棒を持って襲い掛かっても、返り討ちにされてしまうだろう。ライスはそんな確信があった。

 

タクト「あら?貴女もキャンプに来られたのですか?」

 

ライス「あっ、うん。ライスシャワーです」

 

タクト「デアリングタクトです。此処にはよくキャンプで来ているんですよ」

 

ライス「そうなんだ。でもさっき、熊さんが逃げて行ったよ?」

 

タクト「ウマ娘特別狩猟免許を取得しておりますので。野生の獣を狩ってきた事はそれはもうあります。特に熊はかなりの数を狩りました。おかげさまで熊に恐れられるようになり、熊を養護する人達も実績で黙らせてきました。そして自然の中で忍耐力・持久力といった心身を磨き上げていきました。野草や山菜にも詳しいので、サバイバルの経験はかなりありますよ」

 

ライス「アクティブどころか野生児だった!?」

 

ライスは清楚な雰囲気からは想像出来ないデアリングタクトのアクティブさに、驚愕を隠せなかった。

 

タクト「では、失礼させて頂きます」

 

タクトはその手に握っていた木の椅子をライスの設置した椅子の隣に置くと、木の椅子に座る。ライスも椅子に座り、タクトと対面する。

 

タクト「ライスさんはキャンプは初めてですか?」

 

ライス「うん。簡単な焚き火飯でも作ろうって思ったんだよ。それを配信で皆に見てもらいたくて、撮影道具も持ってきたんだ」

 

タクト「撮影……あっ!貴女はもしかして、グルメウマチューバーのライスシャワーさんですか?」

 

ライス「あ、はい」

 

タクト「やっぱり!動画見ました!どれも美味しそうなお料理ばかりで、キャンプでも参考にして作ってみたんです!特に超巨大飯やうさ団子は、実に食べ応えのある料理でした!」

 

ライス「ありがとう……まさかまた視聴者さんと会えるなんて」

 

ライスは思う。ウマ娘ばかりだが、色々な視聴者をお客様として出迎えているような気がする。超巨大飯に至ってはテイオーやマヤノとコラボしたのだ。もしかしたら将来、トレセン学園ともコラボ、又は他のウマチューバーやURAの職員ともコラボするのだろうか。

 

そう考えていると、タクトが口を開く。

 

タクト「あっ、そう言えば、この前ヒシミラクル先輩の開いた鉄板料理場で、焼きそばやお好み焼き等の鉄板料理を食べたんです!ヒシミラクル先輩張り切ってて、お好み焼きだけでなく、ステーキやクレープ等も含めた色んな料理も鉄板で焼いてくれるんですよ」

 

ライス「ミラ子さんが?そうなんだ」

 

ライスはミラ子が自分の望む道を歩んでいると知り、微笑ましい気持ちになった。順調に道を歩んでいるならば、お客様として迎えた甲斐があった。

 

タクト「そういえば、ライスさんはキャンプ飯を作るそうですけど、何を作るんですか?」

 

ライス「自宅でも簡単に出来る料理だよ。キャンプで料理の献立に迷ったら、ライスオススメの料理をお届けしようと思うの」

 

ライスはクーラーボックスを掴むと、タクトの前に持ってきた後に開ける。中にあるブロックベーコンや刺身用のイワシ、そして二玉のキャベツを見せた。トッピングに使うマッシュルームや小海老、ハチミツにチーズ等、色々な食材を見せるライス。

 

タクト「まあ、美味しそうです!ぜひ食べさせてください!」

 

ライス「良いよ。でも、その前に準備しよっか。キャンプ飯配信の準備しないと」

 

タクト「お手伝いします」

 

こうして、ライスはキャンプにて再びウマ娘と出会う。トレセン学園に通わなくても、多くのウマ娘と出会ってきた。そして今後も、トレセン学園やトレセン学園所属のウマ娘と何かしら関わりを持つだろう。

 

そんな思いを抱きながら、ライスは配信の準備を進めるのだった。

 

タクト「あっ、そう言えば、この前のミュージックビデオ、凄く良かったです!確か、『舞台に立って』でしたっけ?」

 

ライス「うん。スポーツ選手だけでなく、ライスや友達みたいに料理の道を進む人達を含めた、自分の夢の為に頑張る人達へ向けた曲だよ」

 

嘘である。前世で聴いた曲を、ライスがカバーしてるだけなのだ。しかしそれは、言わない事にしたライス。だってそれを知るのはライスだけであり、それを知る者は居ないのだから。

 

―――――――――――――――――――――――

 

その頃、マックイーンはメジロ家の屋敷の食堂で、スマホを観ながらため息を吐いていた。

 

マックイーン「ハァ……ライスさんの事を引き摺らないようにしたいのに…………」

 

マックイーンは思い出したのだ。違和感はトレセン学園に来た時から存在した。天皇賞・春も見事三連覇を達成出来たにも関わらず、達成感が湧かなかった。

 

何故なら、其処にライスシャワーが居なかったからだ。思い出した日から、トレセン学園中を探した。助けられなかった事、世間の批判から守れなかった事、全部に対して謝りたかった。しかし、トレセン学園の何処にもライスシャワーは居なかった。それはそうだ。ライスシャワーはトレセン学園には通ってない。一般校に通っているのだ。

 

しかし、出会ったライスシャワーは話し方こそ同じだが、何かが違っていた。自分の前世で知る性格が異なっている。

 

お祖母様「………マックイーン。今は見届けてあげなさい。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

メジロブライト「そうですわよ。ライスさんと走りたいのでしょう?」

 

メジロパーマー「もうライスは大丈夫だよ。それに君が望む()()()()()に備えて、体力を整えないと」

 

メジロラモーヌ「引き摺らない事よ。()()()()()()()。ライスシャワーはもう幸せになったのだから」

 

メジロアルダン「ええっ。それに、漸く果たせるのでしょう?ライスさんへのリベンジ。()()()()()()()()()()()()()()

 

メジロライアン「そうだよ!それに、マックイーンの身体が鈍らないように、でも脚が壊れないようにアタシ達も手伝うから!」

 

メジロドーベル「ライスも元気でやってるんだから、マックイーンも元気出して。それに、引退試合はライスと走るんでしょ?」

 

メジロ家の皆が、マックイーンを励ます。そう。思い出したのはマックイーンだけではない。マックイーンが思い出した後、連鎖的に全員が思い出したのだ。前世の事、ライスシャワーの悲劇や最期を。但し、全員ではない。マックイーンを含めたメジロ家全員が思い出したのだ。ミホノブルボンも思い出したように、メジロ家全員が思い出したのだ。ゴールドシップは分からない。少なくとも近い内に、ライスと前世でが関わった事のある者は、いずれ思い出すだろう。

 

お祖母様がライスを招待した頃から、徐々に感じて来た違和感。それは、一周目の時の記憶が想起した事で、ライスに対する罪悪感から来るものだった。

 

マックイーンの望みを叶える為にライスシャワーをまたしても巻き込むのは酷な話だ。前世ではライスを救えなかったにも関わらず。しかし、ライスとどうしても走りたかったマックイーンは、脚の病が酷くなる前にライスと走りたかった。勝ち負けは問題ではない。ルールも向こうで決めて構わない。最後にライスと競いたいのだ。

 

マックイーン「皆さん………ありがとうございます。もうライスさんを、二度とあんな目に遭わせませんわ。そして、リベンジも果たして見せますわ!」

 

こうして、マックイーンはライスとのレース、そして最後の走りに備えて、力を付けていく。

 

そして、配信がスタートした。

 

―――――――――――――――――――――――

 

13:05

 

(舞台に立って:歌唱バージョン)

 

メジロの長:今回はキャンプ飯と聞きましたよ。皆、分かってますね。自分の本名を出すのは厳禁ですよ

 

名優:勿論ですわ

 

麗しの実力者:はい!了解です!

 

のんびりステイヤー:ライスさんの料理配信、楽しみですわ〜

 

割れないガラス:キャンプしながらの配信とは、中々思い切りましたね

 

波乱の逃げウマ娘:キャンプか〜。アタシもヘリオスやルビー、ミラクルも誘って行こっかな〜

 

魔性の麗人:あら、私も行こうかしら

 

クールビューティー:そろそろ始まるわよ

 

そして、配信が始まった。

 

ライス『皆さん、こんライス〜。グルメウマチューバーのライスシャワーでしゅ』

 

ブロンズコレクター:こんライス〜

 

ターボエンジン:こんライスー!

 

大器晩成:こんライスですぞ〜

 

鉄の女:こんライスです

 

ライス『今回はキャンプ場からの配信をお届けするね。そして今回も、ウマ娘のお客様が居ます。タクトさん。挨拶してね』

 

タクト『皆さん、初めまして。デアリングタクトと申します』

 

Blooming Buds:ワォ!タクト!まさか貴女が出るなんて

 

漆黒の帝王:amazing………タクト、まさか出るとは

 

九冠の女王:タクト、貴女も出るなんて思わなかったわ!

 

双国の女王:ええっ。確かに

 

ライス『やっぱりウマ娘の知り合いが多いね』

 

タクト『ええっ。知り合いらしいコメントが見られますね』

 

ライス『本名は明かしちゃダメだよ』

 

タクト『勿論です』

 

そして、ライスは用意したテーブルの上にコンロやボンベ、そしてフライパンを用意した。

 

ライス『今回作るのは、家でも簡単に作れるキャンプ飯。焚き火料理だよ。キャンプにはご飯は欠かせないけど、用意するのが面倒だったりするよね。また、忙しい時にも自宅で簡単に作れる料理も欲しいよね。其処で今回は、自宅でも簡単に作れる3つの料理を紹介するね。先ずは材料紹介から』

 

帝王:それで私服なんだね。でも、長袖にジーンズ、すっごい似合ってるよ!

 

ライス『長袖は虫刺され対策だね。暑いけど、薄手だから通気性抜群だよ。案外涼しい長袖もあるから、キャンプには便利だね』

 

ライスの服装は長袖にジーンズといった、長袖長ズボンといった一見暑そうなファッションだ。しかし、虫刺され対策にもなる上に、夏場でも涼しさがあるタイプだ。キャンプに相応しいファッションである。

 

タクト『素晴らしいですね!それで、材料はなんですか?』

 

ライス『先ずはブロックベーコン。今回これで使うのは、スライスしたチーズにハチミツを添えます。想像してみて。焼いたベーコンにチーズが掛かって、その上にハチミツが掛かった光景を♡』

 

タクト『まあ、涎が出ちゃいそうです♡しかし其処に山菜も加えたら、もっと栄養価のある料理に変わりそうです』

 

ライス『おおっ!良いね!野菜もアクセントになるね!』

 

そして、次の食材も説明した。

 

ライス『次はこの、刺身用のイワシ。小さな小海老、乾燥パセリを添えます。イワシは頭と骨、そして内臓を取ってから焼きましょう』

 

タクト『まあ、それは美味しそうです!』

 

ライス『最後はキャベツ。これを半分切って腹部を切り取ったら、丸ごと使います。これを、事前に切っておいたマッシュルームを添えて、塩コショウを振りかけます。そして焼き終えたら、一味唐辛子を』

 

タクト『素晴らしいです!』

 

のんびり癒しウマ娘:それは美味しそうですねぇ〜

 

煌めく一等星:何を作るか大方分かったわ。けど、参考にはさせてもらうわ

 

ライス『それじゃあ、早速作っていくね』

 

ライスは早速料理を開始する。

 

ライス『先ず、フライパンにバターを乗せます。本来ならサラダ油の方が良いんだけど、バターの方が美味しいよね。まあカロリーは高いからオススメ出来ないけどね』

 

ライスはスプーンでバターをくり抜くと、フライパンの上に乗せる。コンロでフライパンを熱していくと、フライパンの上でバターが溶けていき、バターの香りが周囲に漂う。

 

更に、いつの間にか用意した二つのフライパンも同じようにバターを乗せて、加熱して溶かしつつ油代わりに敷いていく。

 

ライス『それじゃあ、キャベツ、イワシ、ベーコンをそれぞれのフライパンに乗せます。塩、コショウで味を付けます』

 

ライスはフライパンに材料を乗せる。キャベツ、イワシ、ベーコンをそれぞれのフライパンに乗せる。塩コショウを振りかけて味付けをした後、トングを取り出すライス。

 

ライス『両面をしっかりと焼きます。キャベツに関しては、面に焼き色が付く方が良いね』

 

箸でそれぞれの面を裏返して、しっかりと焼いていくライス。

 

ライス『添え物を盛り付けます。ベーコンにはチーズとマッシュルーム、イワシには卵と薄くスライスした玉ねぎを掛けて、キャベツには冷凍エビとニンニクを添えます。そしたら火を弱火にして、蓋をして数分間蒸し焼きにします。中火でやると数分で焦げちゃうので気を付けてね』

 

ライスはフライパン3つに蓋をして、それぞれが良い状態になるまで加熱していく。

 

タクト『そう言えば、ライスさんは何故グルメウマチューバーに?』

 

ライス『簡単に言えば、ライスはレースに出る覚悟が無かったからだよ。レースに出たら、勝っても負けても酷い事を言われるなんてよくあるし、誹謗中傷とかに耐えられる勇気も無かったんだ。でも、走る事は嫌いじゃないよ。レースではなくても走れるし、健康や趣味の為に走れればそれで良いからね。稼ぎも蓄えも充分揃ってるし、今が一番幸せだよ。タクトさんは?』

 

タクト『私も、トリプルティアラを目指しています。そして将来は、サバイバルを教えたり、自然の中で生きて狩猟をするハンターになりたいと思います』

 

ライス『タクトさんが居れば、熊や猪に怯える必要は無いかもね』

 

そして、数分後。

 

ライス『それじゃあ火を止めたら、余熱で暫く蒸した後に開けましょう』

 

ライスは火を止めた後、一分間蓋を開けずに蒸し続けた。そして、一分経過した後に蓋を開ける。

 

ジュワァァ〜!!

 

蓋を開けた時にライス達は、唾を飲んだ。

 

ベーコンに掛かったチーズが溶けて肉と絡み合い、マッシュルームが焼けて焼けた部分だけでなく焦げた部分もスパイスになっていた。

 

イワシも両面がしっかりと焼けており、目玉焼きに絡み合っている。また、玉ねぎも焼けて卵の白身と絡み合い、焼けたイワシを彩っている。

 

そしてキャベツ。海老とニンニクもしっかりと焼けており、キャベツも焦げた一部も含めて、焼き色は見るだけでも食欲を刺激する。

 

ライス『さあ、仕上げだよ。ベーコンにハチミツを掛けます。イワシには乾燥パセリを振りかけます。そしてキャベツには、一味唐辛子を振りかけましょう』

 

タクト『わぁ♡』

 

ベーコンにハチミツを掛けるライス。焼けたイワシと目玉焼きに乾燥パセリを振り掛けた後、焼けたキャベツに一味唐辛子を振り掛けるライス。

 

ライス『はい。完成しました♡』

 

喜びの咲く刻:ホンマに美味しそうやな。うちも食べてみたいわぁ

 

気ままなお姫様:これがキャンプ料理!私も作れそう!

 

坂路の申し子:これなら私も作れるかもしれませんね

 

ライス『うん。是非作ってみてね。それから、本来ならお皿に乗せるんだけど、必要なし!何故なら、フライパンに乗せたまま食べます!』

 

タクト『まあっ!これこそ正にキャンプ飯です!』

 

女帝:皿に乗せないのか!?

 

変幻自在:すごーい!やってみたーい!

 

夢追う踊り子:スゲーな!Wildだぜライス!

 

ミスパーフェクト:舌火傷しませんか!?

 

ライス『大丈夫だよ。粗熱はある程度取ってから食べるからね』

 

そして、数分後。ライスはナイフとフォークを取り出すと、キャベツに手を伸ばし始める。

 

ライス『先ずはキャベツから』

 

ライスはフォークで海老とニンニクを刺した後に、キャベツを刺した。そして、ナイフで切り取った後にフォークを口元まで運ぶ。そして、前歯で噛んだ後に口の中で咀嚼した。

 

ライス『ハムッ………んん〜♡美味しい!焼けたキャベツのしなやかさと噛み応えのある部分が、食欲を刺激する!ニンニクと海老もアクセントになってて、キャベツと絡み合う!そして、一味唐辛子の辛味もキャベツと合う!』

 

タクトもナイフとフォークでキャベツを切り取り、食べ始める。

 

タクト『ハムッ……シャクシャク………まあ!美味しい♡焦げた部分も良いスパイスです!一味唐辛子の辛味がキャベツの味を引き立ててるわ!』

 

帝王:わあ!良いなぁ!

 

ターボエンジン:これならターボも作れるかも!

 

常識破りの女帝:美味そうだな!俺も作ってみるか!

 

ライス『うん。野菜がが苦手でも、焼き肉で焼いた野菜なら食べられるかな』

 

お祭り娘:アハハ……でも、これなら確かに作れるかも!

 

二人は超速でキャベツを食べた後、次は焼けたイワシの方を向く。

 

ライス『次はイワシだね。目玉焼きの黄身を敢えて崩した後に、玉ねぎもフォークで刺してから、ナイフで切り取って………』

 

ライスは黄身をフォークで刺して崩した後、玉ねぎを刺した後にイワシの身体に突き刺し、ナイフで切り取る。そして、そのまま口に運んだ。

 

ライス『アンムッ……ンン〜♡イワシって卵の白身や黄身と合うんだ!焼けた玉ねぎも合う!』

 

タクト『焼けた玉ねぎの甘味が、他の食材の美味しさを引き立てる!食べたいという衝動が、身体の奥から湧いてくるわ!』

 

女傑:焼いたイワシも美味いだろ?骨抜きとかは面倒だが、下ごしらえが済めばシンプルで美味いもんだ!

 

ライス『女傑さん、イワシの美味しさを知ってるんだね。うん!確かにその通りだよ!』

 

タクト『卵や玉ねぎもイワシの味を引き立ててます!ボリューミーなのに、食べたい欲求が止まりません!』

 

二人はイワシも食べていき、玉ねぎや目玉焼きも一つ残さず平らげてしまう。そして、最後はブロックベーコンに入る。

 

ライス『最後はブロックベーコンだよ。ベーコンとチーズの相性は良いから、きっと美味しくなってる筈だよ』

 

タクト『ハチミツもベーコンを彩ってますね♡』

 

ライスはフォークでマッシュルームとベーコンを刺した後に、ナイフで切り取った後に口へ運ぶ。口の中へ頬張った後、口の中で咀嚼した。チーズやベーコンが咀嚼の度に口の中へ、味わいを広げていく。マッシュルームもアクセントになり、食欲を刺激していく。ハチミツもベーコンの味と上手く混ざり合い、食欲を刺激して行く。

 

ライス『んん〜♡ベーコンとチーズが噛む度に幸せを感じる♡ハチミツも美味しいよ♡』

 

タクト『こんなの止まりませんよ!どんどん食べていきたいです!』

 

ブロックベーコンを食べ進めていくライス達。

 

そして気が付くと、ブロックベーコンをあっという間に平らげてしまった。

 

ライス『これは、ご飯が欲しくなるよ!ああっ、大人だったら缶ビールでプチ宴会出来たんだろうなぁ〜!』

 

タクト『確かに、キャンプだけでなく晩酌にも合いそうです!』

 

ライス『大人になった時の楽しみだね。それじゃあ、ご馳走様でした〜』

 

タクト『ご馳走様でした』

 

二人は合掌をする。

 

ターフの演出家:お粗末様ー

 

アイドルのアシスタント:お粗末様です

 

負けず嫌いのギャル:お粗末さ〜ん

 

ライス『いや〜こんな自然の中で食べるご飯も美味しいよ。タクトさんはいつもこの中で食べてるんだよね』

 

タクト『はい!もし宜しければ、ライスさんにも山菜をお裾分けします!それに、滝行も受けられるので、トレーニングにも最適ですよ!』

 

ライス『滝行かぁ。心身のリフレッシュやストレス解消にもなるからね。ライスにも教えてくれる?』

 

タクト『はい!』

 

ライス『それじゃあ、今日の配信は此処までだよ。今日のキャンプ飯は家庭でも簡単に出来る料理を紹介したけど、今度は夏にスタミナの付くキャンプ飯でも紹介しようかな。次回は鰻を捌いてみたいと思います。夏にはピッタリかつスタミナの付く鰻料理を、どうぞご堪能ください。それでは皆さん。おちゅライス!あっ』

 

タクト『ライスさん可愛いです!』

 

ライス『ひゃう』

 

ーありがとうございます……ー

 

(舞台に立って:歌唱バージョン)

 

日本総大将:鰻!?楽しみです!

 

アイドルウマ娘:鰻……!私も食べたい!

 

超大型ウマ娘:鰻!ボーノだよ!

 

マーベラスの伝道師:マーベラス!鰻を料理出来るの!?

 

世界制覇のエース:たまには食いてえよな!夏の暑い時にはやっぱ鰻だよな!

 

――――――――――――――――――――――――

 

トレセン学園のとあるトレーナー室にて、二人の男女がスマホの動画を観ていた。

 

その二人は、兄妹だ。双子の兄妹としてこの世に産まれ、色んな苦労の末にトレセン学園のトレーナーとなった。

 

しかし、二人はトレーナーとしてウマ娘を鍛えているものの、精々健康の為に生徒達のトレーニングを指導したり、ウマ娘達の相談に乗る位しかしていない。

 

何故なら二人は、ある目的の為にトレセン学園に来たからだ。

 

???『兄さん………やっぱりライスは……』

 

???『……やっぱりトレセン学園には来ないんだ』

 

その二人は、ただのトレーナーではない。二人はそれぞれ違う世界から来た、ライスシャワーのトレーナーである。双子の兄はかつて『チームシリウス』と呼ばれるチームのトレーナーを務めた男性で、双子の妹はライスシャワーとマンツーマンでトレーナーを務めた兄より高い高身長の女性だ。

 

兄『俺はライスを助けられなかった………本当なら辞めたいと言った時、励ますよりもライスの意志を尊重すれば良かったのに……』

 

妹『私もよ兄さん………ライスの事をもっと支えて上げられなかった………』

 

二人の顔は暗いままだ。二人が画面で観ているのは、料理配信者として料理を世界中に届けているライスシャワーの姿だ。

 

ライス『鰻を捌くね。先ずは暴れる鰻の頬に針を突き刺して、鰻を開いて内臓や骨を取り出します。背中から開くのが江戸前風、お腹から開くのは関西風だよ。今回二つの鰻で、それぞれ違う料理を作るからね』

 

ライスは鰻を捌いていく。包丁を使って骨を取り除き、内臓も取り除く。骨一つ残さないように捌くその姿は、正にプロの職人そのものだ。

 

更に鰻の身を切った後に串で刺し、蒸した後に片方はタレに漬けてからや、もう片方は皿に盛り付けてワサビを添えた。

 

コメント『いやスゲェ!?』

 

コメント『解説しながら鰻捌いてる!?』

 

コメント欄も驚きに包まれていた。

 

ライス『片方は蒲焼きに、もう片方は白焼きにします。因みに、中国産の鰻は食べられるし美味しいけど、放射能汚染されてる所もあるから注意してね』

 

小話を挟みつつ、鰻料理を作っていくライス。

 

兄『でも……今のライスは幸せそうだね』

 

妹『そうね………でも……もう一度、ライスとやり直したかった……』

 

二人はライスの元気な姿に、涙を流しそうになる。

 

ライス『はい、完成しました。ライス特製、鰻の蒲焼き丼。そして鰻の白焼きです!』

 

ライスは鰻料理を作り、画面に見せる。そして、蒲焼きの丼を食べて満足そうにするライス。そして、白焼きをわさび醤油で美味しく食べるライス。

 

マックイーン「あの、トレーナーさん方」

 

二人の元へ、マックイーンが現れた。

 

兄『君は、スピカの……』

 

マックイーン「はい。ライスさんに関する話、お聞きしました。いえ、こう言うべきでしょう。お久しぶりです、トレーナーさん方」

 

マックイーンはそう挨拶を交わす。

 

妹『あの………あの時、ライスを助けられなくて…ごめんなさい』

 

マックイーン「……謝る相手を間違えてますわ。もしライスさんに謝りたいのであれば、この日にされてはいかがでしょうか」

 

マックイーンが二人に会いに来たのは、二人の事を知っていたからだ。どちらも元々はライスのトレーナーだ。故に、声をかけに来たのだ。

 

マックイーン「この日を最後に、わたくしは引退しますわ。この脚ももう保たない。ならば最後に、ライスさんと全ての決着を付けますわ。もうあの時の事を、引き摺りたくありませんので」

 

すると、トレーナー室の扉が開き、とあるウマ娘も入って来た。

 

ウララ「マックイーンちゃん」

 

マックイーン「ウララさん?」

 

それは、トレセン学園の愛される存在、ハルウララであった。

 

ウララ「ライスちゃんに会いに行くの?私も行く!」

 

ウララも思い出したのか?そう思ったマックイーンは、一つの質問をした。

 

マックイーン「………淀の坂で開かれた宝塚記念、わたくしの三連覇が掛かった天皇賞・春、そしてブルボンさんの三冠が――」

 

ウララ「本当ならブルボンちゃんは三冠取れなかった!菊花賞でライスちゃんに負けた!マックイーンちゃんは天皇賞・春の三連覇を出来なかった!ライスちゃんそのせいで皆からイジメられて、追い詰められて、2年後にやっと天皇賞・春を勝ったのに、宝塚記念で転んで…………………うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

ウララは泣き出した。そう。思い出したのだ。ライスに何があったのか、そして何もしてやれなかった自分の無力さを思い出した。

 

ウララ「やだよおおおぉぉ!!ライスちゃんと離れたくないよおおぉぉっ!!ライスちゃんをイジメないでよおおぉぉっ!!わああああああんっ!!」

 

マックイーン「…………」

 

マックイーンは何も言わず、ウララを抱き締めた。トレーナー室の外で、ウララの泣き声を聞いたウマ娘やトレーナー達が集まって来た。全員が困惑しているが、その中にはウララを心配するウマ娘も居た。

 

キング「ウララさん!?どうしたの!?何があったの!?」

 

オルフェ「ウララよ!?何があった!!」

 

スペ「どうしたのウララちゃん………って、マックイーンさん!?」

 

兄『俺………やっぱりライスに会いたい!』

 

妹『私も、ライスに謝りたい!』

 

双子トレーナーも、声を上げる。集まって来た人達は、終始困惑するばかりである。泣いているウララを抱き締めるマックイーン。声を荒げる双子トレーナー。

 

マックイーン「……皆さん、今は何も聞かないで離れて頂けませんか?ウララさんも交えて、話したい事がありますの」

 

すると、集まって来たウマ娘の中で、一人のウマ娘が声を上げた。

 

ゴールドシップ「………うっし!じゃあお前等〜!今からゴルシちゃん特製焼きそば、大盛りで奢るぜ〜!ミラ子!鉄板手伝え〜!」

 

ミラ子「は、はーい!」

 

ゴルシが声を掛けて、彼等を解散させた。終始困惑する人達だが、ゴルシが中心となって解散させた。

 

マックイーン「………ありがとう、ゴールドシップ。さて、ウララさん、トレーナーさん方………話がありますわ」

 

こうして、マックイーンは話を続けた。

 

そして夏のある日。ライスはメジロ家から招待状を預かる。

 

それが運命に決着を付ける日となるか、それは、ライス達次第である。




次回は配信ではなく、ライスとマックイーン、そしてライスの元トレーナー達との決着の話(前編・後編)にしようと思います。もう引き摺らせたくありませんので。勿論料理も絡ませますし、リクエストされた料理も出来る限り出したいと思います。双子の兄はアプリ側、妹はアニメ側です。但し、ブルボンやマックイーン、メジロ家同様、ライスがアニメ盤やアプリ盤より悲惨な末路を迎えた世界から来ました。

ライスもシャワーも、ブルボンから聞いたのである程度知ってますが、ブルボン以外の彼等の気持ちはまだ知りません。

メジロの長:おばあ様(多分メジロアサマ)

アイドルのアシスタント:ベルノライト

料理名

・ワイルズの焚き火飯
原作:モンスターハンターワイルズに登場する、その場で作れるキャンプ飯。ブロックベーコン、イワシ、キャベツを使って作れる料理。動画でも色んな人達が再現している。作者もパセリ✕チーズベーコンはある程度再現出来た。ハチミツはまだである。
材料は今回は無し。ブロックベーコン、刺身用イワシ、キャベツの3つ。アレンジは自由です。
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