グルメウマチューバー:ライスシャワー   作:ちいさな魔女

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今回、出してなかったお兄様及びお姉様も出します。まあ、出番は少ないのですが。

ライスシャワーの通ってる学校の制服です↓
冬服

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夏服

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スカイツリー豚丼

兄→お兄様『…………やっぱり、ライスは走る姿が似合ってるな』

 

妹→お姉様『ホントね兄さん………あの日、ライスをきちんと励ましてあげていたら………』

 

沖野「話は聞いてたけどよ。何時までも引き摺ってんなよ」

 

スピカのトレーナーが、2人に話しかける。

 

ハナ「2人とも、ライスを見ろ。マックイーンやメジロパーマーと共に、楽しく走っている。なら、見届けてやれ」

 

南坂「ええっ。凄く楽しそうですよ」

 

トレーナー達は、ライス達のレースを見守っていた。パーマーは第3コーナーに差し掛かり、ライスやマックイーンがパーマーを追い掛けていた。

 

ゴールドシップ「もう気にすんなって。あの時の事は水に流せよ。なんなら後でライスに謝りに行け」

 

キング「そうよ。ライスさんも、それを望んでるわ。それでも自分が許せないなら、後でライスさんと話しに行きなさい」

 

マルゼン「ほら!クヨクヨしないの!元気出して!」

 

ロブロイ「もし謝りにくかったら、私も一緒に謝ります。ライスさんの事を覚えてるのは、私も同じですから」

 

お姉様『……ありがとう……こんな私に、いえライスに良くしてくれて』

 

お兄様『ライスは俺達の知ってるライスじゃないけど、でも言いたい。また会えた事や、謝りたい事も』

 

そして、最終コーナーの直線に差し掛かる。

 

テイオー「マックイーン!ライスー!頑張れー!」

 

ルドルフ「決着が付く!だがここまで激しいものとは!」

 

ウララ「凄い……やっぱりライスちゃんは凄いね!」

 

―――――――――――――――――――――――

 

パーマー「嘘ォ……マックイーンは兎も角、ライスなんであんなに走れるの?前世の影響?」

 

パーマーは抜かされてしまったが、不思議と後悔は無かった。

 

マックイーン&ライス「「ハァァァァッ!!」」

 

2人はパーマーを抜き去り、一気に駆けていく。

 

現役でアスリートとして鍛えて来たマックイーン。しかし、脚に爆弾を抱えても、その走りは衰えていない。

 

にも関わらず、ライスはマックイーンに付いてきている。レース経験の少ないウマ娘が、マックイーンを追い抜こうとしていた。

 

マックイーン(ライスさん……やはり貴女は!)

 

ライス(何故?不思議と力が湧いてくる!マックイーンさんと走るのは初めてなのに、もしかしてこの体は……やっぱりシャワーちゃんから貰ったから、その時の身体能力も引き継がれているの?)

 

ライスは、シャワーの前世の時に鍛えて来た全盛期の体も引き継がれているのかと思っているが、実はこの体はそれだけではないのだ。

 

シャワーから受け継がれた体の身体能力に加えて、どんな生活を送っても太る事も無く体調不良にもならない健康な体にしてもらった。そして、料理作りの体力を鍛える為にトレーニングも欠かさない。

 

その体は常に、ベストコンディションが保たれている。体調不良に値する事にならない。それが、ライスの体を強くしているのだ。

 

そして、ラストスパートで2人は、ゴール板を駆け抜けた。

 

同時だった。肉眼による判定、そして映像確認も行われた。

 

しかし、そのどれもが、引き分けを示していた。

 

ライス「ハァ………ハァ………ハァ………!」

 

ライスは息を切らし、足が千鳥足になる。視界が回るものの、暫くすると回復し始めた。とはいえ、疲労で立ち上がるのが難しい。

 

対してマックイーンは汗を流しつつも、まだスタミナに余裕があるように見える。

 

マックイーン「まさか………引き分けに終わるとは……」

 

ライス「アハハッ………マックイーンさんはやっぱり強いね。だから…………ライスの負けだよ…………」

 

マックイーン「………えっ?」

 

ライスはその場に尻もちを付いた。体力が無いのも本当だ。マックイーンは倒れずに立ち続けている。これが決定的な差だった。やはりただ走れるのと、アスリートとでは、雲泥の差がある。

 

ライス「ライス、スタミナが保たなくて倒れちゃった……マックイーンさんは立てるのに…………だからマックイーンさんの勝「わたくしの、負けですわ」ちで良い…………えっ?」

 

ライスは耳を疑った。何故?マックイーンの方が立っていられるのに。

 

ライス「な、なんで?マックイーンさんの方が立てて、ライスは体力無くて座り込んじゃったのに……」

 

マックイーン「ライスさん………どんな理由があろうと、一生懸命走る相手には全力を尽くしなさい………!どんな結果になろうと覚悟は出来てますわ!!譲られる形で勝たされるなんて………死ぬ事よりずっとツラいんです!!」

 

マックイーンはライスに激怒した。ライスはそれで気付く。無意識の内にマックイーンを傷付けてた事に。

 

ライス「でも………ライスは結局マックイーンさんみたいに強くなれなくて………マックイーンさんだってずっとライスにリベンジを…………」

 

ライスは泣き出していた。

 

マックイーン「泣かないでくださいまし。勝ち負けはもう良いんです。それに、わたくしのワガママに付き合わせた事、大変申し訳ありませんでした。貴女は貴女の道を歩んでください。でももし、トレセンに来たくなったら何時でも歓迎しますわ。ほら、ライスさん」

 

マックイーンはライスに手を差し伸べる。

 

マックイーン「貴女の勝ちですわ。わたくしのワガママに付き合ってくれて、ありがとうございました」

 

ライス「……うん!マックイーンさん、ごめんなさい!こんなに真剣だったのに……!」

 

マックイーン「もう良いんです。ライスさん。さあ、取り敢えずお風呂で体を洗いましょう」

 

ライス「………うん」

 

マックイーンの手を握り、引っ張り上げて貰う形で立ち上がるライス。

 

こうして、ライスシャワーとメジロマックイーンの決着は、ライスシャワーの勝利に終わった。

 

パーマー「いや〜、やっぱ2人とも強かったね。マックイーン、もう心残りは無いんだね?」

 

マックイーン「ええっ。わたくしは引退しますわ。最後のレースをライスさんと走れて満足ですのよ」

 

パーマー「ライスも、ワガママに付き合ってくれてありがとね」

 

ライス「うん。大丈夫だよ」

 

そして、マックイーンのトレーナーもやって来た。

 

沖野「3人ともお疲れさん。良い走りだったぜ」

 

マックイーン「ええっ。トレーナーさん。わたくしは……」

 

沖野「心苦しいけどよ。引退はお前が決める事だぜ。ライスシャワーだったな?お前もありがとよ。マックイーンの最後のレース、一緒に走ってくれて。本当にトレセンには来ないのか?どうするかはお前が決めるべきだけど、一応聞くぜ」 

 

ライス「ありがとうございます。でも、ライスは良いんです。でも、もし良かったら、時々遊びに来ても良いですか?」

 

沖野「理事長やたづなさん次第だが、俺は問題無いぜ。マックイーンもそれで良いか?」

 

マックイーン「っ!!ええっ、紅茶とスイーツを用意して、待っていますわ!!」

 

パーマー「良いね!ライスが遊びに来るの待ってるよ!」

 

テイオー「えっ?それならボクもお菓子とか用意してるね!」

 

スペ「歓迎します!美味しい料理を作って欲しいです!」

 

ゴルシ「スペは食べたいだけじゃん」

 

賑やかな雰囲気の中、マックイーンとライスはお風呂で体を洗い、入浴を済ませた。

 

そして、今回の料理もライスが用意した。

 

―――――――――――――――――――――――

 

ライス「さあ、沢山食べてね!これこそ夏にピッタリなスタミナ丼!『スカイツリー豚丼』!!」

 

ライスは早めの夕食に、中庭でご馳走する事に決めた。網で豚肉をこんがり焼いた後、特製のタレを塗り掛けて香ばしい匂いを立ち込めさせ、そして丼に白米と細かく刻んだ野菜を盛り付けた後、まるで男の為にあるとしか思えない特盛の豚丼へ盛り付けた。肉から溢れた肉汁が机に滴り落ちるが、器にも伝って汁が落ちていく。

 

ターボ「ご飯より肉の量が多い!」

 

ネイチャ「邪道だよ!」

 

ブライアン「バカ言え!肉は正義だ!」

 

それぞれ丼を手にするメンバー。圧倒的な豚肉の量に、殆どが驚いていた。

 

お兄様『凄い量だ……』

 

お姉様『食べ切れるかしら?』

 

ライス「さっ、食べよ。せーの……」

 

全員『『『いただきまーす』』』

 

全員で豚丼を食べ始める。

 

ライス「ハムッ……ムシャムシャ、ゴクン………んん〜♡カリカリに焼いた豚肉が味噌にんにくのタレと絡み合う♡噛み締める度に豚肉の味わいが口に広がる♡」

 

ルドルフ「腹の中で食べたいという衝動が爆発するな。これはスタミナが付く」

 

イクノ「ええっ。たまには良いものですね」

 

ライス達は豚肉を食べていくと、野菜のある深さまで辿り着く。

 

ウォッカ「おっ、野菜も盛り付けてるんすね」

 

ライス「肉だけだと栄養が偏るからね」

 

ブライアン「…………取り除いていいか」

 

ヒシアマ「ちゃんと食え。それに、野菜と一緒に食べたら肉は美味いよ」

 

そんな中、二人のトレーナーがライスに話しかける。

 

お兄様『ライス………久し振りだね』

 

ライス「ん?」

 

お姉様『ライス……ごめんなさい………私達、ずっと貴女に謝りたかった……』

 

お兄様『君を骨折させてしまった事……謝りたかった』

 

ライス「良いよ。謝罪ならもう受け取ってる。それにもう聞いてるけど、ライスはライスじゃない。あんまり謝られたら、寧ろあの子をもっと傷付けるから。それに、ライスは今が一番幸せだよ」

 

お兄様『そうか…………ねえ、もう一度、トレセン学園でやり直さないか?』

 

ライス「嫌。もうライスはトレセン学園に行かないと決めてるから。貴方達は、トレセン学園に来た他のウマ娘達をサポートしてあげて」

 

お姉様『……分かったわ。貴女の分まで、私達は頑張るから』

 

ライス「うん。ありがとう。お兄様、お姉様」

 

こうして、ライスシャワーを取り巻く因縁は、一先ずは収束を迎えた。

 

あの後、ライスはメジロ家に泊まる事を提案されたが、今回はすぐに帰る事にした。ローゼスドリームはメジロ家に預ける事にした。もう未練が無い上にレースを走らない以上、ライスが持っていてもしょうがなかったからだ。

 

ライス「さて、本屋さんによって漫画と絵本買いに行くか」

 

本来の目的を果たす為に、ライスは走る。通行人達の邪魔にならないよう、ウマ娘専用のレーンで走り続けた。

 

本屋に付いたライスは、其処で沢山の絵本や漫画を購入した。

 

ライス「『世界一貧しい大統領のスピーチ』。これ欲しかったんだよね」

 

一番欲しい絵本を購入したライスは、夕方になると家路を急いだ。

 

門限があるわけではないが、やはり住み慣れた場所が一番だからだ。

 

そしてこれからも、ライスは己の道を進み続ける。

 

多くのウマ娘達の運命を変えながら、ライスは進み続けるだろう。




料理名

・スカイツリー豚丼
原作:銀の匙に登場した豚丼。豚肉の量がご飯よりも遥かに多いが、「肉は正義だ!」との事。夏バテ防止にはなるだろうが、流石に栄養が偏るので野菜も挟んでいる。

『味噌にんにくタレ』
・にんにく
・味噌
・砂糖
・料理酒

次回は、美味しんぼに登場する鉄火丼を作りたいと思います。美味しんぼって、なんであんなに料理が美味しそうなんだろ?
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