グルメウマチューバー:ライスシャワー   作:ちいさな魔女

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モンハンワイルズのチーズナン。完璧な再現は難しいですし、上からチーズ掛けるやり方は分からなかったので、丸めて固めたチーズをオーブンで溶かす方法にしました。また、チーズナンはナンの中に入れるやり方もあるので、今回はそちらもやっていきたいと思います。前に『ナマステ』っていう店でチーズナン食べたんですけど、すっごく美味しかったんですよ!なので、チーズナンを私なりに調べて作りたいと思います。

料理名

・チーズナン
原作:モンハンワイルズに登場する、クナファ村で振る舞われる民族料理。ナンみたいなパン系のモチモチ料理は、引き千切った音だけでも食欲を刺激し、塊のようなクナファチーズを乗せて広げるシーンは飯テロそのもの。溢れてるのもリアリティ満載。作者も作るとするなら、チーズを沢山ナンの上に乗せて電子レンジでチンして溶かすやり方がオススメと思う。今回は作る方でやった。

〇ナン材料(A)※1食あたりの分量
 強力粉:300g
 砂糖:25g
 塩:4g
 ドライイースト:4g
 溶かしバター:10g
 ぬるま湯:150ml
 ハチミツ:適量

(あってもなくても)
 ベーキングパウダー:3g
 ヨーグルト:30g
 卵:0.5個

〇チーズ材料
 カチョカヴァッロ:250g

○味変用
 レトルトカレー


チーズナン

リッキー「ハァ…………」

 

コパノリッキーは、現在悩んでいた。普段の彼女からは考えられない程に、落ち込んでいた。

 

リッキー「今日も風水の事を伝えようとしたのに、何がいけないんだろう?」

 

リッキーはトレセン学園のカフェテリアで、その事を知人達に話していた。

 

ホッコータルマエ「そう言っても、リッキーは風水の事を前面に出し過ぎてるから、なんの説明も無く言っても聞いてくれる訳ないでしょ」

 

リッキー「ううっ………どう思う?ドラゴン……」

 

リッキーはテーブルに突っ伏したまま、ドラゴンと呼んだ小さな緑の龍に尋ねた。リッキーの隣に浮く緑の龍こと、『ドラゴンズ・ドリーム』はリッキーの問いに答える。

 

ドラゴン『オイ。俺にそんな事ヲ聞くな。俺ダッテ風水は全員が識るべきダト思っちゃアいるが、俺はあくまで『中立』ダ。リッキーの味方デモねぇヨ』

 

リッキーの隣に浮かぶ小さな龍は、自らを『ドラゴンズ・ドリーム』と呼んでいる。数日前からリッキーの隣に現れたかと思えば、リッキーにとって安全な方角を示してくれたりするのだ。ラッキーカラーやアイテムも教えたりと、マチカネフクキタルが聞けば頼りにしそうな存在だ。

 

但し、リッキーの対戦相手や気に入らない相手にも凶の方角を教えるだけでなく、アドバイスしたりもする。そのアドバイスを守ったお陰で相手も恩恵を受けられたりするのだ。つまり、中立の存在だ。但し、リッキーも風水を皆に知ってもらいたいので、それに対して怒ったりしていない。

 

タルマエ「ホントにそれ、どうしたの?」

 

リッキー「分かんない。でも、私が風水を信じた結果、ドラゴンが此処に来たんだよ!私はそう信じてるからね!」

 

タルマエ「全く……風水絡みだとホントに情熱的だね」

 

すると、ドラゴンが口を開く。

 

ドラゴン『リッキー。今日のラッキーカラーは『黄色』だ。ラッキーアイテムは『チーズ』だぜ。有れば良いな』

 

リッキー「チーズかぁ………まっ、買いに行くかな!」

 

タルマエ「はいはーい」

 

すると、タルマエの頭の後ろから声がする。

 

ドラゴン『ホッコータルマエ。立とうとして向いてる方向がアンタの凶ノ方角だ。絶対に動クナヨ。さもなくば小さな不幸が襲い掛かってクルゾ』

 

タルマエ「平気だよ」

 

そう言ったタルマエであったが、床に偶然転げ落ちていた氷に滑り、尻もちを付いてしまった。

 

リッキーはカフェテリアを出て、町へ買い物に向かう。途中でドラゴンズ・ドリームのアドバイスを受けつつ、卵を探しに向かう。

 

そして、スーパーに入った瞬間、チーズのコーナーで最後の一つを見つけた。

 

リッキー「おっ!見つけた!これでチーズを使った料理が作れるかも!」

 

ドラゴン『ヤメとけ。そのチーズに続く方角ハ安全じゃあネェ』

 

リッキー「えっ?」

 

リッキーはドラゴンのアドバイスを受けて卵から離れた途端、それを買いにきた女性がチーズを手にした。

 

女性「やったわ!」

 

ドラゴン『ウッカリ買うなよ。此処ガアンタの凶の方角ダゼ』

 

女性「えっ?きゃあああっ!!」

 

ドラゴンが彼女の背後に現れて手を離すようアドバイス。しかし、その女性はドラゴンの姿を見た瞬間に驚きのあまり走り去ってしまう。リッキーはチーズを手に入れられなかった事を悔やみそうになるが、此処で問題が発生。

 

女性「あっ!チーズが!」

 

女性が転んだ瞬間、チーズが空中へ放り出されてしまう。すると、チーズが割れて中から出て来たのは、いつから入っていたのか分からない大量の虫の幼虫達だった。

 

リッキー「えっ」

 

ドラゴン『いやそうなるか普通』

 

リッキーはゾッと背筋が凍った。いくらリッキーでも、虫が寄生した物は縁起が悪いから食べる気にはなれない。衛生的に良くないし、風水的にも駄目だからだ。

 

勿論スーパーは大騒ぎ。虫の混入に気が付かなかったとして、客達の猛抗議と店員達の慌てながらの謝罪の嵐だった。

 

リッキーはどさくさに紛れてスーパーから出ると、今度は市場へとやって来た。

 

リッキー「ハァ……市場は高いけどここしか無いか…」

 

ドラゴン『イイヤ違うネ。其処の市場ガ嬢ちゃんの大吉ノ方角ダ。真っ直ぐ進メヨ。其処デ運命の出会いガ訪れるゾ』

 

リッキー「君がそう言うなら信じるよ。ドラゴンのお陰で風水の力が凄いって分かるようになったからね!」

 

リッキーはウキウキな気分のまま歩き出す。商店街を真っ直ぐ歩いていると、其処で彼女は見つけた。卵が入ったパックを持って歩く、満面の笑みを浮かべた一人のウマ娘を。

 

ライス「キャッ!チーズが!」

 

そのウマ娘は足をもう片方の足に引っ掛けて、転倒しそうになる。その際、チーズの塊も手離してしまった。

 

リッキー「おっと!」

 

リッキーは転びそうなウマ娘を前から支えて、次いでにチーズも崩さないようにキャッチする。

 

リッキー「君、大丈夫?」

 

ライス「う、うん。ありがとう」

 

こうして、リッキーは運命の出会いを果たす。己の道を指し示す羅針盤となるウマ娘、ライスシャワーに。

 

―――――――――――――――――――――――

 

ライスは今、商店街の特売でチーズの塊を購入し、現在帰路に付いていた。

 

これから配信で作る料理で沢山チーズを使う為、こうして特売の日を狙ってやって来たのだ。別にそうする必要は無いほどにお金は持っているが、競争なのだ。血は争えない。それにライスが良く来る市場では、スーパーにも負けない特売セールが開かれるのだ。

 

ライス「えへへ〜。チーズナン楽しみだなぁ」

 

これから作る料理は、チーズナンだ。その作り方も知っている。

 

これから作る料理を想像しつつ、ウキウキな気分で歩き出そうとした、その時だった。

 

ライス「キャッ!チーズが!」

 

ライスは足をもう片方の足に引っ掛けてしまい、そのまま転倒しそうになる。更に、手に持っていたチーズを手離してしまった。このままではチーズが地面に落ちて崩れ落ちてしまう。

 

リッキー「おっと!」

 

しかし、前から現れたウマ娘に肩から支えてもらう形で助けてもらった。次いでにそのウマ娘は、チーズもキャッチするが、チーズは不思議と崩れなかった。

 

リッキー「君、大丈夫?」

 

ライス「う、うん。ありがとう」

 

リッキー「余所見や想像しながら前を歩いたら、思わない事故に遭うからね。ちゃんと前を見ようね!あれ?もしかして、君は交流会で出会った、ライスシャワーさん!?」

 

ライス「う、うん。貴女は……ごめんね。あまり会ってないし自己紹介もしてなかったし……」

 

ライスは目の前のウマ娘、コパノリッキーを知らない。交流会には参加していたが、自己紹介すらしてなかったので覚えていなかった。

 

リッキー「あっ、そうだったね。私はコパノリッキー!宜しくね。リッキーと呼んで欲しいな」

 

ライス「うん、リッキーさん」

 

すると、ライスの隣にドラゴンが現れる。

 

ドラゴン『出会えたらしいナ。リッキー』

 

ライス「えっ?何これ」

 

リッキー「その子はドラゴンズ・ドリームだよ。風水の吉凶の方角を教えてくれるんだよ」

 

ドラゴン『よろしく頼ムゼ。マッ、リッキーには暫く世話にナルケドな』

 

ライス「ど、どうも始めまして」

 

ドラゴンの挨拶に対し、ライスはお辞儀で返す。その際にリッキーからチーズを返してもらった。

 

ライス「そういえば、リッキーさんはどうして此処に?」

 

リッキー「あっ、そうだった。私ね、風水を皆に知ってほしいんだけど、中々上手く行かなくて。それに、今日のラッキーアイテムはチーズだから、探してたけど中々見つからなくて」

 

ライス「チーズ?でも、ライスのは上げられないよ。今回の配信に使う料理には、どうしても必要だからね」

 

リッキー「そっかぁ……仕方ないかぁ」

 

ライス「そうだ。もし良かったら、リッキーさん、料理を食べに来ない?」

 

リッキー「えっ?」

 

ライス「今回の料理はね、チーズナンなんだよ。さっき助けてくれたお礼もしたいから、ご馳走してあげたいな」

 

リッキー「ホントに!?ありがとう!ドラゴンもありがとう!運命の出会いってこういう事だったんだね!」

 

ドラゴン『言ったダロウ?俺ハあくまで風水ハ皆ガ知るべき事ダカラ助言スルダケダ。中立ダッテノハ忘れんナヨ』

 

ドラゴンに感謝するリッキー。感謝されるドラゴンも、何処か満更でもない雰囲気であった。

 

ライス「じゃあ、今から案内するね」

 

リッキー「うん!ライスさんの料理、楽しみだよ!」

 

こうして、リッキーに食事を振る舞う事になったライス。この後、ドラゴンによる案内を受けながら施設へ帰り、リッキーを今回配信に使用する食堂とキッチンに案内した。不思議な事に、ドラゴンの案内を受けた結果、赤信号に引っ掛かったり人にぶつかりそうになったり等、いつも起きるような不幸が起きなかったのだ。

 

―――――――――――――――――――――――

 

16:00

 

ー皆、待っててね……ー

 

(舞台に立って:歌唱バージョン)

 

砂のハヤブサ:いよいよだね!

 

百年に一人の美少女:今回はチーズナンらしいし、アタシも料理出来るようになって来たしね

 

双国の女王:また美味しい料理を教えてくださいね

 

日本総大将:チーズナンってなんだべ?

 

異次元の逃亡者:チーズを挟んだナン料理よ。ナンとチーズの食感が口の中に広がるのよ♡カレーを掛けたり、漬けて食べたりしてもまた美味しいのよ♡

 

そして2分後、ライスシャワーが映る。『Yummy_Dreamy_Fairy』と呼ばれるエプロンドレス風の勝負服を身に着けて、配信に臨む。

 

ライス『は〜い、皆さん。こんライしゅ〜』

 

ブロンズコレクター:こんライしゅ〜

 

ターボエンジン:こんライしゅー!

 

大器晩成:こんライしゅですぞー

 

鉄の女:こんライしゅです

 

ライス『あっ、また!もう………夏もそろそろ終わりを迎えるこの頃、ライスもいよいよ受験勉強の時を迎えてるんだ。受験を控えた皆、何処か行きたい学校はある?お勉強漬けはツラいよね。でも今回だけは、皆は休んで行ってね。これから作る料理の作り方をしっかり学んで、皆で作ってみてね』

 

ライスはそう言った後、今回の料理が何かを説明した。

 

ライス『今回は告知で言った通り、『チーズナン』を作っていきたいと思います』

 

変幻自在:チーズナン!美味しいよねー!

 

帝王:僕もチーズナン大好きー!

 

ブロンズコレクター:でも店で食べると中々高いんだよねー

 

ライス『今回は作る方でやるけど、簡単なやり方は市販のナンの上に、チーズを沢山上に乗せて電子レンジで温める方かな。でもそれだと、ナンの上にチーズを乗せてるだけだからね。勿論それでも美味しいと思うけど、ライスは今から皆も簡単に作れるやり方を教えるね。そして、本日のお客様もご紹介します』

 

ライスはボタンを押すと、画面が切り替わって食堂のテーブルで椅子に座って待つお客様が映る。

 

リッキー『あっ、もう映ったの?ヤッホー皆!コパノリッキーだよー!』

 

お祭り娘:リッキーさん!?

 

砂のハヤブサ:わあ!リッキーちゃんだ!

 

ショタコメ群:リッキーお姉ちゃああああああああああああああああああああん!!

 

リッキー『はーい!コパッと皆にハッピーお届け!』

 

ライス『リッキーさん。改めて聞くけど、今回はどうして食べに来てくれたのかな?』

 

リッキー『今日の私は風水パワー全開だからね!ドラゴンの言葉を聞いて、更にラッキー!今日のラッキーカラーは黄色!ラッキーアイテムはチーズ!そして今回ご馳走になるのは、チーズナン!これはもう運命の出会いだよ!美味しく食べて、配信見てる皆にも幸運をお届けしちゃうゾ☆』

 

リッキーの笑顔に、ウマ娘らしきコメント以外が『コパァァ♡』に包み込まれた。

 

ライス『皆がコパッとしてる!?』

 

リッキー『あっ!言葉が移った!これで私もライスさんとは他人じゃないね!』

 

ライス『ホントに凄いね、リッキーさんは。もしかして、風水の凄さをウマチューブでも広めてるの?』

 

リッキー『うん!『リッキーの開運チャンネル』って言うんだけど、ライスさんの動画を観てから、私もウマチューブ活動を始めたんだよ!登録者も結構居るんだよ!ライスさん。宣伝、良いかな?』

 

ライス『良いよ。後でこの配信の切り抜き動画にも、リッキーさんの動画やチャンネルのURLリンクを貼るからね』

 

リッキー『ありがとう!それじゃ……』

 

リッキーは画面越しに宣伝を始める。

 

リッキー『皆ー!幸せになりたい?ラッキーを掴み取りたい?そんな君には、コパノリッキーの動画で風水についてコパッと教えてあげる!コパノリッキーのウマチューブチャンネル、『リッキーの開運チャンネル』で、日常生活や食生活に風水を取り入れる方法をコパッと教えます!この配信が初めての皆も、ライスさんが好きな皆も、私のチャンネルも是非登録してねー!』

 

苫小牧の星:まあ、登録はするよ。風水は認めないけどね

 

ドラゴン『イヤ、風水は皆が知るベキだぜ』

 

リッキー『あっ、ドラゴン!』

 

すると、コメント欄が騒然となる。

 

ライス『あちゃー……』

 

女帝:な!?なんだソイツは!?

 

漆黒の幻影:ッ!!それは、ただの龍ではありません!!お友達が………怖がっています!!

 

リッキー『怖がってるなんて心外だなぁ!紹介するね!この子がさっき話したドラゴンだよ!名前は『ドラゴンズ・ドリーム』!風水の吉凶の方角を教えてくれる優しい子だよ!』

 

ドラゴン『余計ナ解釈ヲすんな。俺ハ中立ダ。リッキーの味方デモねぇヨ』

 

リッキー『分かってるよ。風水は皆が知るべきだもんね。だってこの子は、私が風水を愛したら現れたんだよ』

 

閃光乙女:すごーい!カレンもも〜っと可愛くなったら、凄いのが現れたりして!

 

夢追う踊り子:いいぜ!アタシも絶対召喚してやる!

 

ワガママ魔法少女:なによその使い魔は!!アタシはまだ使い魔召喚だって上手く行かないのにー!!

 

ライス『皆、落ち着いて!もう………とにかく、リッキーさんとドラゴンさんも、チーズナンを食べて行ってね。今回はしっかりと材料から作っていくよ』

 

ドラゴン『イヤ俺ハ物を食べる必要ハネェンだ。あくまでリッキーなんだ。リッキーガ食べるんダゼ』

 

ライス『そっか。じゃあ、材料を紹介するね』

 

ライスは画面を戻し、材料の紹介に入る。

 

ライス『ナンの材料からね。強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、溶かしバター、ぬるま湯、ハチミツを使うよ。後、これはあっても無くても良いけど、今回はベーキングパウダーやヨーグルト、卵も使うからね』

 

ナンの材料を一通り紹介したライス。

 

ライス『次にチーズだよ。カチョカヴァッロという日本人が好きそうなチーズを使うね』

 

リッキー『美味しそう!私も作れるかも!』

 

ライス『オーブンでも出来るし、フライパンでも作れるからね。後、今回はレトルトカレーも味変用に使うからね。それじゃあ、まずはナンを作っていきます。なお,ナン作りはそれこそ『パン作り』と同じです。なのでさっき紹介した材料も,作業の工程も,バリエーションが多岐にわたっています。ドライイーストの扱いだけでも奥深く,一次発酵や二次発酵の長さ,さらに焼き方も加味すれば,レシピはほぼ無限に広がります。そ・こ・で。今回はお家でも作れるという名目で、『普遍的なナン作りのレシピ&調理工程をざっくり混ぜてアレンジしたズボラ版』でいくことにします。ぶっちゃけ手抜きです。でも,おかげですっごい簡単です。皆さんが作るときは,今回の方法を参考にしつつも,要所でよりよい方法を調べて取り入れていくのがおすすめでーす。それじゃ、作っていきます』

 

ナン作りに入るライス。

 

ライス『先ずは後に入れるハチミツやチーズの前に、強力粉300g、砂糖25g、塩:4g、ドライイースト:4g、溶かしバター:10g、ぬるま湯:150ml、ベーキングパウダー:3g、ヨーグルト:30g、卵:0.5個をボウルに全部入れます。小麦粉は薄力粉を混ぜるレシピもありますし,なんなら「ナン用の粉」をスーパーなどで買えば,上記の準備がほとんどいらなくなります。それと、ベーキングパウダー:3g、ヨーグルト:30g、卵:0.5個は本当になくてもOK。とくに卵0.5個って,家庭料理においては最悪な分量ですからね』

 

ボウルに材料を入れたライスは、そのまま手袋をした手でしっかりとこねていく。

 

ライス『もし、ふわふわなパンを目指すなら,イースト菌が働きやすくなるよう,ぬるま湯でイイ感じの温度を与えてあげるのが大切だよ。イースト菌は、パン内部のふわふわな部分によくある、穴ぼこや空洞を生み出す炭酸みたいなものです。これがあるからパンが柔らかくなり,これがなければガッチガチのかたーいパンになるんだよ』

 

リッキー『なるほど!参考になります!』

 

煌めく一等星:そうね。私もパンを作る時は、兎に角イースト菌についてかなり気をつけてるわ。ふわふわパンこそ至高なのよ。ふわふわでないパンなんて(長くなるので割愛)という訳よ

 

ライス『な、なる……ほど……』コネコネ

 

ライスが暫くこねると、生地が手袋にくっつかなくなり始めた。

 

ライス『纏まりだした生地を,ボウルやまな板の上で叩きつけてください。こうするとイースト菌が活性化しやすくなって、ナンがより美味しくなります』

 

ライスはそう言うと、まな板の上に生地を置いた後に叩き付け始めた。バシン!バシン!という音が響く程に、強く叩き付けるライス。

 

そして、手袋に生地が付かなくなった。

 

ライス『よし。これで一旦完成。ボウルに戻し、ラップを掛けて30分間放置して発酵させます』

 

ライスは生地をボウルに入れたまま、ラップを上から被せてキッチン台に置いた。このまま30分間放置して発酵させるのだ。タイマーも設置して、30分に指定する。

 

リッキー『その間はどうするの?』

 

ライス『雑談しつつレトルトカレーを茹でて温めながら、レトルトカレーを皿に盛り付けるよ。他にも、野菜を盛り付けてボリュームを上げよう。ウマ娘には必要な分の栄養も摂れるからね』

 

ライスはレトルトカレーをお湯で茹で始めた。その間に野菜を切って、皿に盛り付けていく。また、ポテトチップスを砕いて野菜に振り掛けていく。

 

ライス『ドレッシングは何が良い?それともマヨネーズ?』

 

リッキー『マヨネーズ!』

 

ライス『はーい』

 

ライスはマヨネーズをサラダに掛けていく。

 

女傑:野菜にポテトチップスかぁ。そりゃ美味いよね

 

小さな天才少女:ラッキーカラーは黄色と聞きましたけど、それも意識したんですか?

 

ライス『そうだね。ドラゴンさんってホントに凄いよね』

 

ドラゴン『俺ハあくまで風水ハ皆ガ知るベキだからアドバイスシテるだけだってーノ』

 

リッキー『うんうん。それが良いと思うな☆』

 

ライス『ライスもドラゴンさんのしてる事は間違ってないと思うよ。あっ、リッキーさん野菜食べてみる?レトルトカレーもまだ茹でるし、ナンの発酵まで時間があるから』

 

リッキー『良いよ』

 

ライスはリッキーに『ポテトチップス添えの野菜盛り合わせ』を届けた。

 

ライス『どうぞ、ポテトチップス添えの野菜です』

 

前菜のようにやって来た野菜に、リッキーは目を輝かせる。

 

リッキー『いただきまーす』

 

リッキーは箸と皿を持つと、箸でチップスとサラダを摘んで、口へ運んだ。

 

リッキー『シャキ……パリッ……シャクシャク……美味しい!ポテトチップスが野菜と物凄く合う!』

 

リッキーは野菜を食べ進めていき、あっという間に完食してしまった。

 

ライス『お代わりする?』

 

リッキー『うーん……お代わりしたいけど、食べ過ぎたらメインのチーズナンが入らないからね』

 

ライス『はーい』

 

そして、30分が経過し、アラームが鳴る。ライスはアラームを止めて、ナンの状態を確認する。

 

ラップを取った後に取り出したナンは、こね終えた時よりも大きくなっていた。いや膨らんでいた。

 

高速ステイヤー:まあ♡もっちりふわふわしてますね

 

ライス『これはイースト菌が内部で「コーラを飲んだときのお腹の中」みたいになっているからだよ。なので潰すと,プシューっとゲップします。ここから二次発酵もやるとなおよし!でも今回は此処から料理していくよ』

 

リッキー『わお☆楽しみ!』

 

生地。これからフライパンで焼いていくのだ。

 

ライス『それじゃあ、フライパンで焼くね。先ず、このカチョカヴァッロついてだけど、弾力があり,味わいも深く,匂いなどのクセも少ないため,日本人に好まれやすいチーズだよね。ライスもこのチーズが好きなんだ。それこそ,モッツァレラから水分を抜いて固形化したような食感です。先ずはこのチーズを細切れにします。それからクッキングシート上で徐々に加熱しつつ、手作業で丸めて成形していきます。熱いから手作業の時は断熱性の手袋を使うようにね』

 

ライスは電子レンジを使い、チーズを加熱して溶かしていく。粗熱を取った後に、手袋をした手でおにぎりを握るように、しかしクッキングシートも使って丸めていく。

 

ライス『ほら、丸まったチーズだよ』

 

リッキー『おおっ!凄い!こんなに丸くなっちゃった!』

 

ライスの手には、クッキングシートの上に乗った丸いチーズの塊が乗っていた。

 

ライス『それじゃあ、ナンを焼いていくね。ナンのほうは生地を伸ばし、フライパンで焼きます。バターの油分のおかげで(たぶん)、油は引かなくても大丈夫です。焼き時間は強火で30秒、中火で4分、裏返して4分といったところかな。裏返すにはフライ返しじゃ難しいから、手袋しながら手でひっくり返してね』

 

ナンを素手で引き伸ばし、理想的な円形にしたライス。フライパンにそのまま乗せて焼いていく。次第に焼き色が付いていき、ナンが出来上がっていく。

 

ライス『わあ♡ナンの香りも良い♡』

 

リッキー『いい匂い……最高♡』

 

ドラゴン『チーズも乗せレバ完璧ダナ』

 

そして、皿に盛り付けたライス。

 

ライス『ハチミツを掛けます。ナンを一周するようにハチミツを掛けていきます。その後に、塊のチーズを乗せます』

 

ナンにハチミツを、輪を描くように掛けるライス。そして、クッキングシートに包んだチーズを持ってきた。

 

ライス『カチョカヴァッロは高めのチーズだから、あまり用意出来なかったし、球状を保ちつつ一瞬で溶ける温度に管理するのは難しいからね。でも、これだけの塊ならナンに馴染むと思うよ。それじゃ、それ!』

 

ライスはクッキングシートを開き、ナンの上にチーズを被せた。球状のチーズがナンに乗った瞬間、形が崩れてナン全体に馴染むように溶け始めた。

 

ライス『うおおおおっ!もう食べてみたい!!』

 

リッキー『えええっ!?何これぇ!?美味しそう!』

 

ミスパーフェクト:絶対美味しいわよそれ!!

 

常識破りの女帝:美味そう!!俺も食いてぇ!!

 

日本総大将:美味そうだべぇ……

 

アイドルウマ娘:…………(チーン)

 

アイドルのアシスタント:オグリちゃーん!!

 

ターボエンジン:ターボも食べたーい!!

 

名優:まあ美味そうですわぁ♡

 

のんびり癒しウマ娘:チーズナン食べたいなぁ♡

 

ライス『こ、これで、チーズナンの出来上がりです!完成しましたぁー!』

 

スタッフ『『おおっ……………♡』』

 

涎が垂れそうになりながらも、なんとか耐えながらカメラにチーズが掛かったナンを見せるライス。コメント欄もチーズナンを求め飢えるコメントが相次いだ。

 

そして、リッキーの元に運び、自分が座る場所にもチーズナンを置いた。

 

ライス『さあ、召し上がれ!』

 

リッキー『おおっ!では早速、いただきまーす!』

 

ライス『ライスも頂きます♡』

 

ライスもリッキーの隣に座り、チーズナンを食べ始めた。

 

リッキー『がプッ………ムニュ〜………ハムッモグモグ…んんん〜!!美味しい!!ナンとチーズの塩らしさとハチミツの甘さが、口いっぱいに広がる!!チーズの温かさが柔らかなナンと合わさって、お腹も満たしていく!!それなのに、食べたいという気持ちが湧いてくる♡』

 

ナンを食べた後、口から離そうとした途端にチーズが伸びて、再びナンの元へ口が引き寄せられるように伸びたチーズを食べる。そんな循環が働き、口の中も胃袋も、そして心も満たされていく。

 

ライス『美味しい♡そして……レトルトカレーに漬けて食べたら…………』

 

ライスは皿に盛り付けたレトルトカレーに、ナンを浸す。そして、カレーに浸したナンを食べると、カレーの辛さとマイルドな味わいが、口の中を支配した。

 

ライス『やったぁ♡これは当たり♡チーズナンってカレーと物凄い合う♡』

 

リッキー『チュプ……モニモニ……辛いけど美味しい♡チーズがカレーやナンの味と絡み合う♡美味しい♡』

 

ドラゴン『ドウヤらチーズナンは当たりミタイだったナ。この道ガ二人ノ大吉の方角だったようダゼ』

 

そして、2人はチーズナンを食べ終えた。

 

リッキー『ふぅ……ご馳走様でした……』

 

ライス『うん……美味しかったね………リッキーさんのお口に合って良かった……』

 

リッキー『君も料理の腕が良いね!私、なんだか良いやり方が思い浮かんだよ!風水を皆にちゃんと知ってもらう方法、思い浮かんだ気がする!チャンネルだけじゃなくて、偏見に囚われないように出来るやり方!』

 

ライス『うん。応援してるよ、リッキーさん。それじゃあ、本日の配信は此処まで。次回もまた、美味しい料理を作っていくからね。それでは皆さん、おちゅライス〜!』

 

リッキー『おちゅライス〜!!』

 

ドラゴン『オチュライスダゼ』

 

ライス『えっ』

 

ーありがとうございます……ー

 

 

 

(舞台に立って:歌唱バージョン)

 

こうして、今日の配信は終了した。この後、リッキーのチャンネル登録者数が伸びていき、更にリッキーは学園で風水について広めるやり方を少しだけ改めたと、ライスは後日知る事になるのだった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

神界。其処は、数多の神々が暮らし、人間界を見守る高次元の世界。11次元に立ち、文明レベルは最高地点のレベル7。創造主達の楽園だ。

 

その中にある花園にて、三人のウマ娘がホログラム画面に映るウマ娘を見ていた。

 

ライスシャワー『は〜い。本日作るのは、ジブリ飯で皆が気になっているあの料理!『千と千尋の神隠し』に登場するお父さんとお母さんが食べてた、神様の料理を作っていくよ!』

 

それは、ライスシャワーの料理配信だった。

 

ゴドルフィンバルブ「またしてもウマ娘の運命が変わったのね」

 

バイアリーターク「全く、一々変えられると神界の規律も乱れてしまう」

 

ダーレーアラビアン「しかし、本来とは異なる道を歩んだとしても、俺達にとってウマ娘は皆、愛しい子供達さ。ライスシャワー。本来の歴史とは異なる道を歩んだウマ娘か」

 

それは、ウマ娘達の祖にして始まりとも呼べる、三女神と呼ばれるウマ娘達であった。ゴドルフィンバルブ、バイアリーターク、ダーレーアラビアン。嘗て進化の過程で産まれただけの、生き物としてのウマ娘であったが、ウマ娘として高次元に至る術を身に着け、魔術を極めた事により、こうして神となったのである。

 

しかし、三人が神となった時、世界は崩壊してしまう。それ程までに、世界は神の誕生に耐えられなかった。だから三女神は、こうして神界に向かい、ウマ娘を産み出す始祖となったのだ。

 

ウマ娘同士でも子を成せる理由は、三女神による加護が原因だ。しかし、誰も彼もに授ける訳では無い。しっかりと彼女達が夫婦としてやっていけるかどうか、経済面、精神面、家族となる自覚等、それらをきちんと分析した上で子を授ける。名前もその時に授けるのだ。母となる者に産まれるウマ娘の名を授ける事で干渉する。

 

しかし、三女神は時として人間世界に干渉する事がある。

 

例えば今回、コパノリッキーはドラゴンズ・ドリームと呼ばれる能力を発現した。これは元々三女神がリッキーに授けた力なのだ。それに目覚めたのは、他ならぬリッキー自身の才能と風水への愛の力である。

 

マンハッタンカフェの霊視も、同じく三女神が彼女に生まれ付き与えた力だ。

 

この様に、ウマ娘は何かしら三女神より能力が与えられているが、それが発現するか否かは彼女達次第。それが発現しないまま生涯を終えるウマ娘の方が圧倒的に多いのである。

 

その確率、千億人に1人である。

 

バイアリー「どうする?彼女に接触するか?」

 

バルブ「そうねぇ。休暇次いでに行っちゃおうかしら」

 

ダーレー「ああっ、ライスシャワーと話をしよう。憑依転生させた上司からも、『忙しい私に代わってあの子を頼む』と言われたからな。それに………」

 

三女神は画面を再び観る。

 

ライス『出来ました!ウィンナーに鳥の丸焼き、餅巾着に大根、油揚げに牛すじ串等といったおでん料理で再現したよ!また、あのブヨブヨ料理も、苦労したけど再現成功!それじゃ、食べていくね!』

 

ライスは皿に乗せた料理を食べ始める。大根から食べた後、ウィンナーを食べ始める。

 

ライス『美味しい♡それじゃあ、このブヨブヨ!ハムブシリュリュリュムッ!!』

 

ブヨブヨ料理を口に含むと、そのまま咀嚼しつつ頬張るライス。口から垂れた汁をハンカチで拭った後、再び食べ始めた。

 

ダーレー「君の料理、食べてみたいからね!」

 

バイアリー「それが目的か。まあ私もだがな」

 

バルブ「そうね!ライスちゃんのお料理、楽しみだわ!」

 

三女神は動き出す。

 

本来の歴史とは異なる道を歩んだライスシャワーに接触し、その真意を測る為に。

 

とは言うが、結局はライスの料理が食べてみたいのである。




何故ドラゴンズ・ドリームが他の皆にも見えるのか?まあ最後に出て来た三女神様パワーかな。

ドラゴンズ・ドリームの口調というか、言葉に一々カタカナ混ぜるの面倒だなぁ……荒木先生すごいよ……。

ドラゴンズ・ドリームの姿は、面倒なので相手に凶の方角を教える時の見た目を想像してくださいな。原作でも確か、そっちの方で出るのが多かった筈ですし。

三女神誕生の理由は、『とある魔術の禁書目録』の魔神を参考にした上で、私独自の設定を加えてます。しかし、次回に出る三女神様はお客様として配信に出すのではなく、ライスに接触し、配信で作った料理を食べた上で話を聞くだけになります。
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