『ジョジョの奇妙な冒険・ダイヤモンドは砕けない』に登場する『トニオ・トラサルディー』のレストラン『トラサルディー』って、あれ程高そうなフルコースで3500円なんて安すぎるのに美味しそうなんですよねぇ!マジで食べたい!と言う訳で、今回はトニオのイタリアンコース料理になります。
後、コメントは時々程度に出す事にします。
ライスは買い出しに出かけていた。今回の撮影に使う料理はイタリアンなので、買い出しにはより時間を掛けなくてはならない。
ライス(今回作るのは、トニオ・トラサルディーのイタリアンコース料理だね。あの料理をライスの手で作れるなんて、凄く嬉しいなぁ)
前世で見たあのイタリア料理は、ライスも食べてみたいと思っていた。カプレーゼはサイゼ◯ヤで食べた事はあるが、あれと違って自分で作って食べるのだ。トニオに及ばなくても、味は近付ける筈だ。
執事「あの、お買い物中に申し訳御座いません。お時間を頂いて宜しいでしょうか?」
ライスは突然、初老の執事に話しかけられる。
ライス「ふぇっ!?ら、ライスですか?」
マックイーン「じいや。緊張されてますわ」
ライスは、執事の隣に立ったウマ娘に驚いた。
ライス(な、なんで?ライス、トレセン学園の生徒じゃないのに……なんでマックイーンさんが?)
ライスの目の前に現れたのは、本来ならばトレセン学園で出会う筈だったウマ娘、メジロマックイーンであった。
マックイーン「ライスシャワーさんですね?私はメジロマックイーンと申しますわ」
ライス「ひゃい!ライスシャワーでしゅ!そ、それで、メジロマックイーンさんがどうして?」
マックイーン「はい。実は、ライスさんをメジロ家に招待したいのです。あの動画を見てから、お祖母様も食べてみたいとの事でしたので。聞き込みをしたら、此処でお買い物をしてる最中だとお聞きしましたので」
ライス「で、でもライスは……しがないグルメウマチューバーだよ?作って食べる、それだけのウマ娘だよ?」
マックイーン「あ、あの!そんな後退りされなくても!」
ライスはこの場から去りたかった。トレセン学園に通ってないにも関わらず、メジロ家のお世話になるのは心臓が縮む程に申し訳なかったからだ。
ライス「帰って良いですか?」
マックイーン「そ、そんなに怖がらなくても……料理を作って頂ければ宜しいので……それに、ラモーヌ姉様達も、興味があるそうなので………」
ライス「……もし上手く出来なくても、ライスを責めないでください………役立たずとして追い出してください……」
マックイーン「しませんわよ!?そ、それで、ライスさん………もし断られたら………」
ライス「や、やるよぉ………受けますよぉ………撮影許可してくださぁい………!うえぇぇぇぇんっ!」
マックイーン「泣く程嫌でしたの!?む、無理なさらなくても…!」
ライス「やりますよぉぉ!だからライスに酷い事しないでええ!!うわあああん!」
マックイーン「あわわわわ!取り敢えず泣き止んでくださいまし!」
もう逃げられない事や心の重圧に、泣き出してしまったライスであった。
マックイーンは泣きそうになるライスの様子に、追い詰めてしまった事による罪悪感が湧き上がってしまった。
ライスが泣いた理由は、メジロ家に招待された事による心労と、自分がトレセン学園に行かなかった事でマックイーンやミホノブルボン、ハルウララ達に何か重い運命を背負わせたかもしれないという罪悪感から来る強過ぎる不安と責任感からだった。割り切るつもりだったが、いざ出会った事でそれが表面化してしまったのだ。
しかし、泣きながらもマックイーン達の招待を受けたライス。
やって来たライスの様子を見て、マックイーンが姉達や当主から強く問い詰められた事で、ライスはマックイーンを追い詰めたと思い込んで益々泣き出してしまい、周囲が何とかして慰めて、ライスは迷惑掛けた事に対して罪悪感を抱いて更に泣き出すという悪循環が生まれ、ライスが泣き止む頃には夕方になっていた。
ライスは迷惑掛けた事を謝罪し、メジロ家の厨房を当主や料理長の許可で借りて、お詫びに料理を作る事になった。最も、ライスからの謝罪にメジロ家全員が、更に罪悪感を抱いてしまった事は、ライスの知る由も無かった。
ライスは少し休んだ後に、マックイーンとメジロラモーヌをゲストとして招いて、料理の配信活動に取り掛かるのだった。
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ー皆、待っててね…ー
(ささやかな祈り:オルゴールバージョン)
ブロンズコレクター:今日は何を作るのかな?
ターボエンジン:タイトルだと、イタリア料理のフルコースを作るんだって
大器晩成:イタリア料理かぁ。確か健康に良いって聞くよ
鉄の女:ええっ。イタリア料理は健康かつ美味しい料理が多いと聞きます。私もよく食べるので、オススメです
3分後………。
ライス『こ、こんライスでしゅ!グルメウマチューバーの、ライスシャワーでしゅ!』
ブロンズコレクター:こんライス〜
ターボエンジン:こんライスー!
大器晩成:こんライスですぞ〜
鉄の女:こんライスです
ライス『これまでの配信は自宅に用意した厨房で撮影してたけど、今回は場所が変わったんだよ。これから作る方々がかなりのVIP様だからね』
ライスが居る厨房をよく見ると、普段の厨房とは違ってより広々としていた。お金持ちの家にしか無いような調理道具が取り揃えられてあった。
ライス『それにね、ライスが今居る厨房はね、なんとメジロ家の本邸にある厨房なんだ!招待を受けた時は……心臓が飛び出そうな気分だったよ………不安で泣いちゃったよ』
皇帝:メジロ家の厨房!?
爆アゲパリピウマ娘:マッ!?
負けず嫌いのギャル:ヤベーじゃん!?なんで其処にいんの!?
ライス『し、招待されたんだよ……申し訳ない気持ちでいっぱいだよ………迷惑掛けちゃったから、お詫びに料理作る事にしたんだ………それで、本日のゲストはね、天皇賞・春の三連覇を間近に控えたウマ娘と、メジロ家の至宝と呼ばれた綺麗な方が来ています。メジロマックイーンさんと、メジロラモーヌさんです!』
マックイーン『皆様、ご視聴ありがとうございます。メジロマックイーンですわ』
ラモーヌ『メジロラモーヌよ。よろしく』
皇帝:ラモーヌ!?君が動画に出演するとは!?
ラモーヌ『あら?この皇帝ってアカウント、やっぱりルドルフね』
マックイーン『テイオーがこの前の配信でうっかり口を滑らせたので、この配信を見に来ている事がバレましたわね』
ライス『まあその事は良いよ。それにしても、どうしてライスをメジロ家に?ライスはしがない料理配信者だよ?』
マックイーン『実は、お祖母様がライスさんの動画を拝見されまして、是非とも味わってみたいと申されたのですわ』
ラモーヌ『洋食になるそうだけど、何でも歓迎よ』
ライス『何でもは困る要求だけど………今回はイタリア料理を中心に作っていくよ』
マックイーン『まあ、イタリア料理ですの!?楽しみにしてますわ!』
ラモーヌ『ふふっ、期待してるわ』
ライス『まあ、食堂に待ってる方々を待たせちゃうのもね』
実は、今回食べるのはお祖母様と呼ばれたウマ娘だけではない。マックイーンやラモーヌの他に、メジロ家のウマ娘達が全員食べに来ているのだ。彼女達の期待に答える為にも、失敗は許されない。
ライス『それじゃあ、早速作っていくよ。先ずはデザートから作るよ。プリンだから、気合い入れて作るからね』
マックイーン『まあ、期待しておりますわ!』
ライス『先ず、卵黄と全卵を合わせてかき混ぜてから、グラニュー糖を加えてよく混ぜておきます。鍋にはバニラビーンズと生クリーム、牛乳を入れて火にかけます。軽く沸いたらOK。割合さえ覚えておけば美味しいプリンが作れるよ』
ライスはボウルに卵黄と全卵を合わせて、グラニュー糖を加えて混ぜていく。更に鍋にプリンの元になる材料を入れて火にかけた。鍋が軽く沸いた時に火を止めた。
ライス『皆って、柔らかいプリンを食べ慣れてると思うけど、今回作るのは硬めのプリンだよ』
ラモーヌ『クラシックなのね』
ライス『うん。硬めも美味しいからね。マックイーンさん、代わりにボウルの中をかき混ぜてくれる?』
マックイーン『ええっ、勿論ですわ』
それからライスは、鍋に入れたミルクを3回に分けて、マックイーンが泡立てでかき混ぜている卵が入っているボウルに入れていく。
ライス『火が入らないように3回程度に分けて入れるのがポイントだよ』
そして、マックイーンがよくかき混ぜたボウルをライスは受け取り、プリン液を濾して容器に入れた。
ラモーヌ『カラメルは入れないの?』
ライス『えっ?ああっ!!ごめんなさい!ライス、カラメル作るの忘れてた!』
マックイーン『ま、まあまあ!カラメルは屋敷の料理人に作って頂きますわ!ライスさんは調理に取り掛かってください』
ライス『うう、ごめんなさい……因みに、カラメルはグラニュー糖に少量の水を加えて火にかけて、適度に焦がしたら水を加えながら濃度を調節したら出来るよ』
ラモーヌ『あら、さり気なく作り方は教えるのね』
ライス『容器の底に入れたら、プリン液を流し込んで、バットにお湯を張ってオーブンで火を入れるよ。火を入れたら、冷やして完成。でも、今回はプリン完成の工程見せられないかも……』
ラモーヌ『心配しないで。貴女の腕は、見てて分かるわ。良い腕ね』
こうして、プリン作りを終えたライス達。
次に、カプレーゼの製作に入る。
ライス『先ず、アンチョビを細かく刻みます。次に細かく刻んだアンチョビはレモン汁と一緒のボウルに入れて、混ぜ合わせます。次にオリーブオイルと白ワインビネガーを加えます。これで、トマトとモッツァレラチーズを一緒に食べたら美味しいんだよね』
マックイーン『それがカプレーゼの魅力ですわ!』
ラモーヌ『トマト料理はイタリアの十八番だもの』
ライス『さすがにイタリア人には敵わないよ』
超大型ウマ娘:ボーノ!イタリアのトマト料理は美味しいよー!
ライス『そうだよね。でもライスだって、負けない位頑張るからね!』
更に、ライスは刻んだわかめを加えてかき混ぜ始めた。
ライス『次に、トマトとモッツァレラチーズを輪切りにします。お皿に盛り付ける時は交互に重ねて、空いた横にはサラダを盛り付けて、三角形の小パンを盛り付けたら、お手製ドレッシングを掛けて、塩胡椒を振り掛けて完成』
輪切りにしたトマトとモッツァレラチーズを交互に盛り付けて、ドレッシングを掛けるライス。塩胡椒で最後の味付けをして完成させた。
超大型ウマ娘:カプレーゼ、完成!
高速ステイヤー:ウフフ。美味しそうですね〜
白い稲妻:美味そうやなぁ!チビ達にも食わせてやりたいわ!
ライス『材料が揃えば出来るから、是非、皆も作ってみてね』
マックイーン『早く食べたいですわ!』
ライス『使用人の皆さんに運んで貰おうね。あっ、因みにカプレーゼは肩こりに効く効能があるんだよ』
ラモーヌ『あら、そうなのね』
マックイーン『それは良いことを聞きましたわ』
ライス『それじゃあ、次は飲み物も作っちゃおうかな』
ライスはそう言うと、ミネラルウォーターが入った大型のペットボトル数本と、鶴岡の月山の名産品であるブルーベリーが入った皿を取り出した。更にエルダーシロップも取り出したライス。どれも体に良い効能が含まれていた。
因みに出来た料理は、使用人の方々が持って行った。
ライス『このエルダーシロップはね。エルダーっていう花が使われてて、体を整える良い効能があるんだよ』
マックイーン『まあ、それは初耳ですわ』
ライス『じゃあ、ブレンドにするよ。先ず、ブルーベリーはグラスに三つずつ入れて、その後にボウルにミネラルウォーターとエルダーシロップを混ぜたら、グラスに注いでいくよ。これで飲み物は完成かな』
ラモーヌ『あら、速いわね』
ライス『今回のミネラルウォーターは目と体に良いからね。普段飲む水より美味しいと思うよ。それじゃ、グラスにお玉で注ぎたいけど、折角だからポットに入れて向こうで注いじゃおう。レストランみたいに』
ライスはポットにミネラルウォーターを注いで、ポットを使用人に運ばせる。
使用人『では、失礼致します』
ライス『よし。メインディッシュを作っていくよ。『仔羊のリンゴソースかけ』。マックイーンさんとラモーヌさんは、食べた事あるかな?』
マックイーン『いいえ。ただ、微妙な料理と聞いていますわ』
ラモーヌ『其処まで美味しくは無かったわ。店側も酷かったけど』
トリックスター:ええ〜美味しそうじゃん〜
小さな天才少女:もし良かったらお作りしますよ
最強マイラー:手伝いマース!
ライス『そうなんだ。じゃあ、ライスが美味しく料理するからね。先ずは仔羊の肉を掃除します。掃除するとクズが出るから、それをソースに使うよ。リンゴの甘酸っぱさと仔羊の肉汁が絡み合ったら、凄く美味しいと思うんだ』
ライスはクズを取った後、まな板に乗せて包丁を手に取る。
ライス『骨と骨の間にある関節っていう骨がね。これは取ります。ラムチョップの仕込みにもあるけど、それはまた今度ね』
関節を取り出したライス。次にソース作成に入る。
ライス『では、リンゴソースを作ります。ミルポワも使うからね。ミルポワとは、さいの目に切った香味野菜、玉ねぎ、にんじん、セロリを炒めた物で、今回は予め作っておいたよ。最初はにんにくを鍋に入れて香りを出して、玉ねぎ、にんじん、セロリの順番で入れていきます』
マックイーン『このように作るんですね』
ライス『玉ねぎとにんにくは刺激が強いから、他の素材に影響を与えちゃうの。だから刺激が強い食材を最初に炒めるのが美味しくなるポイントだよ』
ラモーヌ『勉強になるわ』
ライスは教えた通りに野菜を炒め、最後にブーケガルニを入れて炒める。
ライス『ラモーヌさん。肉のクズをフライパンで色がつくまで炒めてください。全体に色が付いたら、油を切って炒めた野菜と共に鍋で炒めますよ』
ラモーヌ『了解したわ』
ライス『終わったらチキンブイヨンを入れます』
ライス達はテキパキと調理を熟していく。マックイーンはその様子をソワソワした様子で見ていた。
マックイーン『み、見てるだけでは落ち着けませんわ!』
ライス『じゃあマックイーンさん。味見してくれる?これ』
ライスはお肉と野菜を小皿に一つずつ盛り付け、マックイーンに渡す。
マックイーンは渡されたお肉と野菜を食べた。
マックイーン『モグモグ…………ッ!!美味〜い♡こんなに美味しく料理出来るなんて、ライスさん流石ですわ♡』
ライス『よ、喜んで頂けて嬉しいな』
ライスは思わず照れてしまった。
そして、チキンブイヨンを鍋に入れて煮詰めていくライス達。
ライス『ウマ娘だし、一人につき4本にしよっか。4つずつに切り分けたら、お肉の両面に塩胡椒を振り掛けて、ハーブとにんにくをスライスしたらお肉に乗せて、オリーブオイルでマリネして30分程置いておきます』
マックイーン『まあ、美味しそうですわ!』
ライス『では30分間は軽く雑談しましょう。例えば、マックイーンさんの天皇賞・春の話とか、日常生活の話とか』
ラモーヌ『あら?私は仲間外れ?』
ライス『ううん。ラモーヌさんの事も、色々聞きたいな』
ラモーヌ『ええっ、良いわよ』
こうして30分間、マックイーンやラモーヌと雑談したライス。
コメント欄も相槌を打つ中で、タイマーが鳴って30分が経過した。
ライス『では、お肉を小麦粉につけて、フライパンで焼いていきます。マリネしたにんにくは落とさないでやるよ』
ライスはお肉を小麦粉に付けた後、フライパンで焼いて炒めていく。
ライス『お肉に焼き色が付いたら一度取り出して、鍋に白ワインを入れて焼く事でアルコールを飛ばします。飛ばしたら、お肉をフライパンに戻して、すり下ろしたリンゴとレモン汁を合わせて加えます。そしたら濾したフォン入れて、更に焼いていきます』
マックイーン『メジロ家で料理人として雇いたい腕前ですわ!』
ラモーヌ『もし良ければ、何時でも歓迎するわ』
ライス『そ、そんな恥ずかしいよ……まだ調理師免許も取ってないのに……』
ラモーヌ『私達の紹介で、試験会場を紹介するわ』
マックイーン『メジロ家お抱えのシェフにも、教えて頂くよう取り計らいますわ』
ライス『う、うん……考えてみるね』
こうして、仔羊のリンゴソースかけを作り終えたライス。ソースも自分で作り、皿に盛り付けたお肉にソースを掛けた。
ライス『完成!』
ハルウララがんばる:わ〜美味しそう〜!
世代のキング:仔羊のリンゴソースかけ、美味しそうだわ!
ミスパーフェクト:そうよね〜
ライス『それじゃあ、次はパスタ料理を作るよ。ナポリが発祥で忙しい娼婦が作ったのが美味しかった、っていうのが起源のパスタ。名付けて、『娼婦風スパゲッティ』だよ』
ラモーヌ『プッタネスカね。娼婦が適当に作ったのが美味しかったなんて、偶然とは凄いものね』
ライス『にんにくを入れたパスタにチーズは掛けないけど、このパスタは例外で、掛けて食べるの。それじゃ、作っていくよ』
ライスは先ず、冷たい状態の鍋に、にんにくと唐辛子を入れて火にかけた。
ライス『ポイントは冷たい状態からにんにくと唐辛子を入れる事。熱いとにんにくを入れた瞬間に、最初に入ったものと後から入ったものでムラが出てきちゃうの。だから冷たい状態で入れる事で食材の熱の入り方を均一にするの』
マックイーン『まあ、知りませんでしたわ!』
ライス『こういうのって、熱してから入れがちだよね。もしこのパスタ料理を作る時は試してみてね』
次にライスは、鍋を熱しながらにんにくを炒めていく。その後にアンチョビを潰し、にんにくと共に炒めていく。ケッパー、オリーブ、トマトを加えて更に炒める。
ライス『最後にトマトソースを加えて、ソースの完成!どれ少し…………ハムッ……………辛いけど丁度良い味だよ』
ライスは味見をして、辛さを確認した。
ラモーヌ『良い腕ね』
ライス『ありがとうラモーヌさん。それじゃあ、パスタを作っていくよ。予めパスタは茹でてあるし、茹で汁も使っていくからね』
ライスは大きな鍋に茹でたパスタと茹で汁を、トマトソースの入った鍋に加える。その後にパスタを混ぜて、ソースと絡めていく。
その後、お皿にパスタを盛り付けて、パセリを振り掛けた。
ライス『完成しました!ライス特製イタリアンコース料理〜!』
マックイーン『おめでとうございますわ!』
ラモーヌ『ふふっ』
皇帝:お疲れ様。美味しそうなフルコースだ
女帝:ああっ、良い腕をしている
大器の英雄:美味しそうです!
ライス『それじゃあ、ライス達は食堂へ行くね。食べる様子も後で動画にUPするからね。皆、見てくれてありがとう。それじゃあ、またね。おつライス〜』
ーありがとうございます……ー
(BGM:ささやかな祈り・オルゴールバージョン)
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そして、メジロ家の食堂にて、ライス達はそれぞれ席に着いて食事の準備に入る。それぞれの席にはカメラが取り付けられており、食事の様子が撮影可能になっていた。また、複数の使用人達はカメラを持っており、動画撮影も許されているのが一目で分かる。
ライス「皆さん、お待たせしました。皆さんのお口に合うか分かりませんが、イタリア料理を作らせて頂きました。是非、ご賞味ください。少しでも美味しくなかったら、ライスをボロ雑巾のように捨てながら追い出してくだひゃい」
パーマー「いやいや、そんな事しないって!」
ブライト「ええっ、其処まで追い詰めてしまった私達にも非はあります」
アルダン「折角お作りして頂いたのです。ありがたく頂きましょう」
ドーベル「そうだよ。だからライス、心配しなくても大丈夫だから」
ライアン「うん。だから安心して」
メジロ家の豪勢な食堂に、思わず萎縮したライス。
使用人「先ずはミネラルウォーターをどうぞ」
使用人はグラスにミネラルウォーターを注ぐ。先ず初めに、メジロ家当主がグラスを取り、ミネラルウォーターを口にする。
お祖母様「コク…………ふふっ、良い味です。匂いも素晴らしい。グラス内のブルーベリーとエルダーシロップの味が、ミネラルウォーターにしっかりと絡み合ってます。完璧なバランスです」
ライス「いゃい………あいあおうおあいあう……」
ドーベル「とうとう呂律が回らなくなってるわね…」
しかし、ミネラルウォーターの味は好評だった。
ラモーヌ「良い味ね。喉越しも良いわ」
パーマー「ホントだ!これ美味い!」
ライス「………あ、ありがとう…」
少しずつ場に慣れて行くライス。話してみると悪い人達ではないと改めて分かり、緊張と不安が晴れていった。
ライス(そ、そうだよね。ライスはこの道を行くと決めたんだから!どんな運命が来ても、それは自分の責任!なら、突き進むしかないよね)
ライスはこれが運命なんだと受け入れた。トレセン学園に行かなくても、ライスはメジロマックイーンと出会ったのだ。もしかしたら、今後も他のウマ娘と出会う事だろう。
使用人「では、前菜のカプレーゼです。しかし、見事な腕前ですな。流石はマックイーンお嬢様が見込んだウマ娘ですな」
使用人達はトレイに乗ったカプレーゼを、それぞれの席に配る。
ドーベル「おおっ、本格的なカプレーゼだ!」
お祖母様「レストランに並んでもおかしくない出来栄えです。では、頂きましょう」
お祖母様はフォークとナイフを手に取り、トマトとチーズを同時にフォークで刺した後に、ナイフで食べる分を取った。
そして、口に運んで食べ始める。
お祖母様「ムグムグ………これは、素晴らしい味です。さっぱりとしたモッツァレラチーズにジューシーなトマトが絡み合って、何とも言えない美味しさです。正に味の調和、例えるならサイ◯ンとガー◯ァンクルのデュエット、ウ◯チャンに対するナ◯チャン、高森◯雄の原作に対するちば◯つやの『あしたのジョー』ですね」
ライス(なんでジョジョの億泰みたいな台詞が出てくるの!?)
パーマー「ねえ、お祖母様!いくつか古くて分かんない!」
お祖母様「あら、これは失礼」
続いて、ラモーヌ達も食べ始める。
ドーベル「わっ、これ美味しい!サイゼリヤのとは違う感じで美味しい!」
アルダン「はい♡味の虜になりそうです」
ブライト「ライスさん、美味ですよ」
ライス「うん!ありがとう!」
カプレーゼも好評だったライス。続いて、前菜と主菜の間に入る料理『プリモ・ピアット』に入る。
使用人「お待たせしました。続いてはプリモ・ピアット。パスタ料理『プッタネスカ』で御座います」
湯気の漂うスパゲッティに、全員が注目する。それぞれもスパゲッティを食べ始めた時、辛さから来る美味しさに笑みを浮かべ始めた。
アルダン「辛さが美味しさを引き立てています……味わう度に引き込まれて行きそうです……♡」
パーマー「節分の時に好きでもない豆を年齢の数だけ食べようとしたら、気付かない内に全部食べた感じみたい♡」
ラモーヌ「ふふっ。食べてるのにお腹が空いて来るわね。プッタネスカでこうなるなんて」
ライス「ホントだね……食べれば食べる程にもっと食べたくなっちゃう……美味しい♡」
億泰の感想通りの美味しさに、ライスも感激していた。
そして、セコンド・ピアット、メインディッシュに入る。
使用人「ではこちら、『仔羊のリンゴソースかけ』で御座います」
使用人はトレイに乗った料理を、それぞれの席に配っていく。肉とソースの香りが食堂中に漂い、涎も止まらなくなるだろう。
マックイーン「待ってましたわ!」
ドーベル「この料理、難しいって聞くけど、結構美味しそうじゃない!」
ライス「ライスも初めて作ったけど、成功したかな?」
お祖母様「食べてみてのお楽しみです。さて、頂きましょう」
お祖母様はそう言うと、ナイフで肉を切った後にフォークで口に運んだ。
ラモーヌも続けて肉を食べ始める。
お祖母様「……まあ♡この料理で此処まで美味しいのは初めてです♡リンゴソースの甘酸っぱさと仔羊の肉汁が絡み合って、何とも言えない味わいが口の中に広がります♡」
ライアン「こんな味がこの世にあったなんて!」
ラモーヌ「美味しいわ♡ライスさん、お見事よ」
ライス「ひゃい!ありがとうございましゅ!」
メジロ家(((噛んだ!)))
ライスの恥ずかしがる様子に、思わずホッコリとするメジロ家。
そして、マックイーン達も食べ始める。
マックイーン「幸せですわ!幸せの繰り返しですわよ〜!」
パーマー「ウェーイ!ライスやるねー!」
お祖母様「フフッ。こらこら二人とも、食事の席ではしたないですよ」
ドーベル「でも美味しいよ!ありがとうライス!」
アルダン「ライスちゃん、見事な料理の腕前です」
ブライト「ほわああ〜♡」
ライス「ありがとう……!作った甲斐があるよ!ライスも食べて、こんなに美味しく作れる事が嬉しいし、皆さんに美味しいと言ってくれて………うぅ、うわあぁぁん!!」
今度は嬉しすぎて泣き出したライス。マックイーン達が宥めるまで、ライスは泣き続けたのだった。
そして、満腹感に満ちていた一同は、いよいよデザートのプリンに入る。
しかし、ライスだけは上からカラメルを掛けたプリンにした。失敗したプリンを、メジロ家の人達に食べさせる訳には行かなかったからだ。
ライス「ごめんなさい、ライスが忘れてたから一つだけ上から掛ける事になって……これはライスが食べるね」
パーマー「だ、大丈夫だよ!上から掛けても美味しいと思うから!」
ドーベル「そうだよ。だから自分を責めないで」
マックイーン「それより早く、頂きましょう!」
マックイーンはスプーンでプリンを掬い、口にする。
マックイーン「美味しいですわ〜♡ライスさんをメジロ家にお招きした甲斐がありましたわ〜♡」
お祖母様「ふふっ。マックイーンったら、私より先に食べるなんて」
デザートのプリンも完食し、ライスのイタリアンコース料理は終わった。
全員『『『ご馳走様でした〜♡』』』
ライス「はい、お粗末様でした」
全員が満腹感で満ちる。幸せな笑みを誰もが浮かべていた。
パーマー「いや〜こんなに美味しく作れるなんて、ライスは良い料理人になれるよ!」
ドーベル「ねえ、ホントにメジロ家に来ない?専属の料理人になってくれないかな?」
お祖母様「ライスさんが希望されるなら、何時でも歓迎しますよ。貴女の腕前は、それほどに素晴らしいものですから」
ライス「ありがたい申し出ですが、お断りします。ライスはこれからも、色んな料理を動画を観てくれる人達に届けたいんですし、ライスの自由にやっていきたいんです」
お祖母様「そうですか。分かりました。しかし、今夜はもう遅いですし、料理を作って頂いたお礼に、屋敷に泊まって行ってください。ご両親には私から連絡致します」
ライス「えっ!?あ、ありがとうございます!ライスに此処までしていただけるなんて!」
マックイーン「でしたら、屋敷を案内しますわ!ライスさんに色々と見ていただきたい物がありますので!」
ライス「メジロ家の皆さん………ありがとうございます!」
こうして、メジロ家で一晩過ごす事になったライス。
メジロ家で過ごした時は、彼女の中で忘れられない思い出の日となるのであった。
料理名
・イタリアンコース料理
元ネタ:『ジョジョの奇妙な冒険・ダイヤモンドは砕けない』の『イタリア料理を食べに行こう』に登場する『トニオのイタリアンコース料理』。
『カプレーゼ』
・トマト
・モッツァレラチーズ
・アンチョビ
・レモン汁
・白ワインビネガー
・わかめ
『ミネラルウォーター』
・ミネラルウォーター
・ブルーベリー
・エルダーシロップ
『娼婦風スパゲッティ=プッタネスカ』
・オリーブオイル
・にんにく
・アンチョビ
・赤唐辛子
・プチトマト
・パセリ
・塩
・ペッパー
・パルメザンチーズ
『仔羊のリンゴソースかけ』
・にんにく
・タイム
・パセリ
・リンゴ
・白ワイン
・ハチミツ
・生姜
・レモン汁
・砂糖
・バター
『特性プリン』
・牛乳:3400
・生クリーム:600
・卵黄:320
・全卵:16個
・グラニュー糖:600
・バニラ