グルメウマチューバー:ライスシャワー   作:ちいさな魔女

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今回の料理は、『食戟のソーマ』で主人公の幸平創真が作り出した、『なんちゃってローストポーク』になります。今回、ウマ娘のゲストは無しです。トレーナー側からのゲストも、今の所はありません。

主にYouTubeの再現動画を参考にしており、『カタカタシェフチャンネル』を主に見てます。


なんちゃってローストポーク

ライスは市場にやって来た。今回作る料理は、ローストポークを模して作った料理だ。

 

ライス「厚切りベーコンにじゃがいも、エリンギにマッシュルーム……ローズマリーをハーブにしたら……えへへっ。早く料理したいなぁ♡」

 

ライスはこれから作る料理を妄想すると、味の想像に思わず涎が出そうになる。

 

ライス「ん?」

 

ライスは市場である物を見かけた。

 

店員「いらっしゃいいらっしゃい!福引セールだよ!」

 

ライス「福引かぁ……」

 

ウマ娘のゲームでは、低確率で温泉旅行が当たるイベントであった。偶ににんじんハンバーグや山盛りにんじんが当たる事もあるが、ティッシュが当たればやる気がダウンするギャンブル性の高いイベントだ。

 

しかし、それはあくまでゲームの話だ。ティッシュはティッシュで料理に使いようがいくらでもあるし、にんじんハンバーグでも、にんじん山盛りでも、料理を作る身としては嬉しいイベントだ。

 

ライス「あの、ライスもやってみていいですか?」

 

店員「おおっ、お嬢ちゃん!やってみるかい?市場で500円以上の買い物をした人なら、1回目は無料だよ。2回目は一回200円だよ」

 

ライス「あっ、レシート持ってます!」

 

店員「はいよ!じゃあ、チャレンジしてみな!」

 

店員にレシートを見せてチャレンジする権利を得たライスは、福引のレバーを回し始める。

 

ガラガラ!

 

そして、中から金色の玉が一つ出てきた。その時、店員がベルを鳴らして当たりが出た事を知らせる。

 

店員「おめでとう!特賞のウマ娘用勝負服『Yummy_Dreamy_Fairy』が当たったよ!1名様限定のスペシャルアイテムだからね!持っていきな!」

 

ライス「えええっ!?」

 

店員「お嬢ちゃん可愛いからね!この衣装はきっと似合うと思うよ!」

 

店員が差し出した服は、それは白と緑が基調をしたエプロンドレスであり、絵本の世界を体現したような綺麗なデザインをしていた。しかもそれは、勝負服の一種でもあったのだ。

 

ライス「わあっ!ありがとう!」

 

店員「ん?ああっ、君!ひょっとしてグルメウマチューバーのライスシャワーちゃんじゃないか!ウチの息子も動画見てるんだ!美味しい料理のレパートリーも増えたって、ウチの女房も喜んでたよ!それを着たら、きっと良い動画が出来るよ!また見るからな!」

 

ライス「あ、ありがとう!ライス、頑張るね!」

 

ライスは早速、勝負服を持ち帰る。市場で必要な食材の材料を買いそろえた為、早速ライス専用の施設に向かう。

 

ライスの家は、ライスの持つスキル『黄金律』によってお金周りが良くなってきたのだ。そのお陰でライスの望むキッチンも多数用意出来るようになり、いつしか父親がライスの為に特別な施設を作ってくれた。其処は正に料理人の為にあると言っても良い施設で、各階層の部屋には様々な調理施設が揃っているのだ。どれもライスの為に両親がお金を掛けて用意した物であり、専用のスタッフも全員ウマ娘なのだ。

 

お手伝いさんの数も増えてきた為に、ライスの料理を手伝う専用のお手伝いさんを雇ったのだ。動画編集者から掃除婦、メイドや整備士、ライスを手伝うアシスタントや料理人、美容師やファッションデザイナー、そして全スタッフを管理する主治医や看護師、栄養士にマネージャーまで、全員ウマ娘である。子持ちや配偶者有りと経歴は様々だが、全員ライスの為に雇われた素敵なお手伝いさんである。全てライスの為に両親が用意したのだ。

 

何よりライスの作る料理に、全員が惚れた面々なのだ。そして時折、ライスと共に健康の為に一緒に走ったりする仲でもある。

 

ライス「皆ただいまー!」

 

ライスは施設の扉を開けて、食堂でテレビを観ていた皆に声を掛ける。

 

お手伝いさん『『お帰りなさいませ、お嬢様!』』

 

スタッフ達は、基本自由に暮らしている。ライスの撮影時や施設の修理や整備、掃除を除けば、基本は好きなように暮らしているのだ。それ程にライスの家がお金持ちになり始めた証であり、シンボリ家やメジロ家、サトノ家にも匹敵する大富豪にまで上り始めており、噂では両親共々市長選に出るとの噂もある。ライスの黄金律のお陰であるとは、誰も思っていないだろうが。

 

ライス「うん。皆は何を見てたの?」

 

料理人「ええっ。今見ていたのは、皐月賞を制したミホノブルボンが、日本ダービーに王手を掛けようとしてる所です」

 

編集者「そうそう!皐月賞を制したその足で、次は日本ダービーだ!お嬢様も見てよ!もしかしたら、シンボリルドルフやトウカイテイオーに次ぐ偉業を達成するかもしれないよ!」

 

メイド「こら、落ち着きなさい」

 

ライスはそれを聞いた瞬間、胸が締まりそうな思いになる。自分が居なくなった事でミホノブルボンが何かアクシデントに襲われたりしないだろうか。

 

しかし、自分はこの道を進むと決めたのだ。

 

ならば、ミホノブルボンがどうなるかを見届ける責任があるだろう。

 

ライス「うん……ライスも見てみたいよ。ミホノブルボンさんが三冠取れるか」

 

ライスも視聴に参加する。

 

レースが始まり、ミホノブルボンは圧倒的な逃げ足によって他のウマ娘を引き離し、見事日本ダービーを制したのだ。

 

実況『ミホノブルボン!ダービーを制し二冠達成!そして秋の京都へ、伝説は引き継がれていく!二着はマチカネタンホイザ!三着は―――』

 

ライス「やった!おめでとう!」

 

ライスはミホノブルボンの二冠達成を喜んだ。

 

アシスタント「ええっ!凄いです!ミホノブルボンの三冠が見てみたいです!」

 

料理人「ええっ。しかし、マチカネタンホイザも強かった。これは、三冠かリベンジして阻むか、菊花賞が楽しみになってきたな」

 

ライス「大丈夫!ブルボンさんなら負けない!ライス、信じてるから!」

 

整備士「そう。ライスちゃんも応援してるのね。楽しみね」

 

ライス「うん!」

 

ライスもブルボンの三冠達成を願う。その為にも、今回のお料理配信は失敗しない。

 

因みに言葉遣いやライスへの呼び方の違いは、公共の場ではない上にライスが自ら好きなように呼んだり話したりする事を許した為だ。

 

そして、ライスは更衣室に入って、早速今日の福引で手に入れたエプロンドレスを着始める。

 

ライス「わあ……可愛い♡これがライス?」

 

自分の体を大切にする為に、色々と美容ケアをしてきた。父が雇ったウマ娘美容師のお陰で、ウマ耳と尻尾も上手くケアしたのだ。そのお陰で、身体の調子も良いのだ。いくらどれだけ食べても健康に異常が無いにしても、どんな生活をしても身体が不調にならなくても、やはりケアは大切なのだ。最もライス自身は元が良いだけでなく、最低限のケアだけで綺麗になれるので、ライス自身もかなり手間が省けて助かった。

 

ライス「み、皆!どう、かな?」

 

お手伝いさん『『『ガハァッ!?』』』

 

ライスは更衣室を出て、スタッフ全員に自分の新たな衣装を見せる。

 

スタッフ達はライスの方を見た瞬間、ライスから放たれる爽やかな光と神秘的なオーラを幻視した。そして、その光にも負けない可愛さと美しさを持つ魅力を放つライスの新たな姿に、全員が吐血する。

 

マネージャー「お、おばーちゃーん………もう会えそう♡」

 

美容師「イエース……エンジェル様が見えマース…♡」

 

掃除婦「ライスお嬢様………今までありがとうございました……♡」

 

ライス「ふええぇぇぇっ!?皆しっかりしてぇー!!」

 

主治医「お嬢様………尊きお姿……♡」

 

看護師「幸せでございますわ♡」

 

スタッフが立ち直るまで数時間を費やし、動画撮影まで時間が掛かってしまうライスであった。

 

―――――――――――――――――――――――

 

19:32

 

ー皆、待っててね…ー

 

(ささやかな祈り:オルゴールバージョン)

 

5分後………。

 

ライスシャワー『み、皆さん。こんライスでしゅ!グルメウマチューバーの、ライスシャワーでしゅ!』

 

ライスはカメラに向かって手を振る。しかしその姿は、いつものエプロン姿ではなく、エプロンドレスを身に纏った尊き姿であった。

 

ブロンズコレクター:こんライスゥ!?ガフ………

 

ターボエンジン:こんライスー!おおー!ライスかわいー!

 

大器晩成:こんライスゥ!?ライスさん今日は一段と増して可愛いですなぁ!

 

鉄の女:こ……こんライス………!わ、私にはマックイーンさんが………落ち着け私!鉄の女は浮気しない!

 

ライス『ふえぇっ!?皆どうしたの!?コメント欄が殆ど死にかけてるぅ!?』

 

ライスは知る由も無い。配信のコメント欄に出るコメントが殆ど出なくなる事態が起きたが、その裏でウマ娘達が殆ど尊死(とうとし)しているのを。

 

万能オタク娘:(支離滅裂なコメントになっている為、表現不可能)

 

ライス『はわわっ!皆大丈夫!?』

 

十数秒後にコメント欄にコメントが戻り始めた。

 

名優:し、失礼しましたわ……あまりにもライスさんが可愛すぎましたので………

 

ハルウララがんばる:うんうん!ライスちゃん可愛いよ!世界一可愛い!

 

変幻自在:ライスさん可愛い♡それどうしたの?

 

小さな天才少女:ライスさんにお似合いのエプロンドレスですね♡

 

ライス『これはね、本当ならレースに出るウマ娘の為の勝負服なんだ。ライスがたまたま福引で当てちゃったけど、これならずっと統一出来なくて悩んでた撮影衣装になると思ったんだよ。衣装名は『Yummy_Dreamy_Fairy』っていうの。『美味しい夢の妖精』って意味なんだ。素敵だよね♡』

 

大器の英雄:はい!ライスさんに相応しいエプロンドレスです!

 

わがまま魔法少女:夢の妖精!?凄いじゃない!どんな魔法が使えるのかしら!?

 

ライス『えへへ。魔法は使えないけど、美味しくなる魔法をお料理に掛けて、皆が美味しく食べられるようにしちゃうからね』

 

そして、ライスは早速料理に入る。

 

ライス『今日作るのは、『なんちゃってローストポーク』だよ。材料はこれ。じゃがいも、エリンギ、マッシュルーム、厚切りベーコン、にんにく、玉ねぎ、赤ワイン、みりん、醤油、砂糖、バターを使うね』

 

世界制覇のエース:なんちゃってローストポーク?普通のローストポークじゃないのか?

 

ライス『うん。これはベーコンとじゃがいもを工夫するだけで作れちゃうんだ。皆もアーカイブに残った通りに、後で編集した動画を参考に作ってみてね』

 

帝王:面白そう!

 

最強マイラー:オウー!楽しみデース!

 

ライス『まずじゃがいもを切るよ。しっかりと洗ったら、皮を剥いて切ります。そして一つまみの塩を入れたお湯で茹でます。じゃがいもを茹でている間に、エリンギとにんにく、マッシュルームと玉ねぎをみじん切りにします。でも今回は、じゃがいもの皮を剥かずに芽を取ったらすぐに切って茹でるよ。中身以上の栄養があるじゃがいもの皮も、料理次第で美味しくなるからね』

 

ライスはじゃがいもを洗った後にじゃがいもを切っていき、鍋に入ったお湯で茹で始めた。その後、エリンギとにんにく、マッシュルームと玉ねぎをみじん切りにする。

 

ライス『次はエリンギとにんにく、マッシュルームと玉ねぎを、オリーブオイルを引いたフライパンで炒めます。ライスのオススメする順番は、にんにく、玉ねぎのみじん切り、ある程度炒めたらマッシュルーム、エリンギの順番だよ。入れた後はみりんで煮詰めます』

 

にんにくとエリンギ、マッシュルームと玉ねぎを炒めていくライス。ヒラを使い、焦げ付かないように焼いていく。更にみりんを入れて煮詰めていくライス。

 

ライス『次に鍋のお湯で茹で上がったじゃがいもを潰します。潰し終わったら、炒めたエリンギとにんにくを入れてよく混ぜます』

 

鍋のじゃがいもを潰し、エリンギとにんにくを混ぜていくライス。

 

ライス『塩胡椒も加えて下味を整えます。そしたら、じゃがいもを潰します。お湯を抜いてじゃがいもをすり鉢に乗せて潰します』

 

女傑:おっ、これならアタシも作れるかもね

 

ライス『本当ならもう少し長く茹でた方が、より柔らかくなって潰しやすくなるんだよ。ライスはウマ娘だから簡単に潰せるけど、もし潰せないって人が居たら、更に3、4分茹でて柔らかくするのがオススメだよ。でもあまり茹で過ぎたら、じゃがいもがお湯に溶けちゃうから気を付けてね』

 

ライスはじゃがいもをすり潰していく。

 

ライス『そしたら炒めた野菜を潰したじゃがいもへ入れて、潰しながら混ぜ合わせます。自分で作っておいてアレだけど、なんかポテトサラダみたいだね』

 

すると、コメント欄にとんでもないお客が現れた。

 

老雄:君の料理、私も是非食べてみたい

 

ライス『ん?あっ、ごめんね。画面越しの皆には作り方しか教えられないから、後は皆で作ってもらうしか無いよ』

 

黒鹿毛の勇者:でしたら、私もそちらへ参りますわ。貴女のお料理には注目していますから

 

ライス『それは嬉しいな。ライスも皆と出会えるのが楽しみだよ』

 

怪物チャン:はい!近い内に会いに行きますよ!

 

ライス『はーい。それじゃあ、じゃがいもを集めたら一つの塊になるように纏めるよ。細くしないとベーコンを巻く時に絡みにくくなるんだけど、ライスはウマ娘だし結構食べるから、今回はベーコン沢山使うよ』

 

ライスはまな板に潰したじゃがいもを纏めると、ローストポークの形になるようこねて形を整え始めた。そして、ベーコンを引っ付けていき、更に巻くように引っ付ける事でローストポークの見た目により近くする。

 

ライス『ベーコンを巻き付けたらタコ糸で結んで、糸の隙間にローズマリーを挟みます。そしたら表面にオリーブオイルを塗ります。そしたら180度のオーブンで20分。それじゃ、20分経つ前にソースを作ろっか』

 

一通りの作業を終えて、次の工程に入るライス。

 

料理人『お嬢様。今日はこちらをソースに使われては?掘り出し物でございます』

 

ライス『ん?えっ…………それどうしたの!?』

 

麗しき実力者:うわっ!?

 

魔性の麗人:まあ

 

皇帝:ほう

 

赫々(かくかく)たる天狼:へぇ

 

帝王:それどうしたの!?

 

破天荒:ゴルシちゃん大混乱!

 

華麗なる令嬢:まあ

 

コメント欄も殆どが驚愕していた。

 

ライス『コメント欄も驚いてる声がいっぱいだよね……それを料理酒として使えって事!?』

 

料理人『はい。ロマネ・コンティ・マグナム。最高の当たり年で御座いまして、これ一本で約360万円で取引されるという……アッハハハ。いやはや何とも。旦那様がお嬢様の為に奮発されたそうです』

 

ライス『す、凄い………そんな高級ワインを料理酒に使うなんて………ライス、罰が当たるんじゃ………』

 

料理人『まあ確かに……しかし、我々も飲んでみた所、今まで飲んだ事のない深い味わいがありました!お嬢様も大人になった時、当たり年のロマネ・コンティを是非ご賞味ください!外れの年もあるのでご注意を』

 

ライス『う、うん……考えてみるね』

 

ライスはロマネ・コンティを受け取ると、フライパンにワインを200ccも注いだ。

 

ライス『今回ロマネ・コンティを使うけど、本当なら普通の赤ワインでも大丈夫だからね!?』

 

ライスはそう言った後、フライパンを乗せたコンロに火を付ける。その間に別の調味料をワインの中へ入れ始める。

 

ライス『みりんを50cc入れて、このまま熱してアルコールを飛ばします。砂糖も入れて、醤油も入れます。みりんと同量入れたら、再び熱してトロミが付くまで熱します。それが終わったら、バターを入れましょう』

 

ライスはワインを茹でていき、トロミが全体に付くよう、しかし焦げ付かないようにフライパンを動かしてワインを混ぜていく。そして、バターを入れる事でソースの味も整えていく。

 

そして、20分が丁度経過した。

 

ライス『料理人さん。オーブンから焼いたローストポークを取り出して』

 

料理人『はい、お嬢様』

 

料理人はライスの言う通り、オーブンに入ったローストポークを取り出した。ベーコンが焼けて肉汁が溢れてている。

 

ライス『では、このローストポークをソースと絡めながら焼きます』

 

ライスはトングでローストポークを摘み、ソースの香りが漂うフライパンへ乗せる。ソースと共に焼かれるローストポーク。時々スプーンでソースを掬い、ローストポークに掛けていく。

 

ターフの演出家:思ったより濃い目だね

 

大器の英雄:凄いです!ローストポークそのものです!

 

ライス『では、ある程度焼いたら皿に盛り付けて、ソースを掛けます』

 

ライスはトングで皿に盛り付けて、ローストポークにソースを掛ける。皿に、ローストポークの周りに野菜を付け合せとして添えていき、そして完成した。

 

ライス『これで、『なんちゃってローストポーク』の完成!』

 

料理人『いや、これってどう見てもローストポークにしか見えませんよ!?』

 

名優:本当ですわ!しかし、なんちゃってローストポークとは……面白いネーミングセンスですわ!

 

ハルウララがんばる:わーい!美味しそうー!

 

世代のキング:本当ね

 

九冠の女王:凄い!私も負けてられないわ!これよりもっと凄いローストポークを作ってやるわよ!

 

ライス『な、なんか一人宣戦布告されたんだけど、まあいっか。それじゃ、食べてみようと思います。頂きます』

 

ライスは早速食べ始める。しかし付け合せの野菜から食べ終えた後である。

 

ライス『じゃ、ローストポークの方はどうかな。紐を外したら、食べてみるよ』

 

ライスはローストポークの紐を解いた後に、フォークとナイフで食べる部分を切り取り始めた。フォークで刺した後にナイフで切ると、開いた箇所から湯気が立ち込める。

 

ライス『わあ♡良い香りがする♡それに柔らかくて切れやすいね』

 

ライスはフォークで刺した部分を口に運ぶ。口の中で咀嚼し、口内全体で味わい始める。

 

ライス『モニュ……ムグ………んん〜美味しい♡赤ワインと醤油の味もしっかりあるし、それがベーコンやじゃがいも、エリンギやマッシュルームと混じり合っても拗れずにお互いの味を引き出してる♡』

 

トリックスター:でも、作るの大変そうじゃない?

 

小さな天才少女:で、でも、私はスカイさんの為に作りたいと思います!

 

トリックスター:ニャハハ〜期待してるね〜

 

ライス『確かにね。作って思ってたけど、これローストポークの方が作るの簡単だと思うよ。でも、もし未成年なら赤ワインは大人になってから買ってね』

 

ライスはローストポークを食べ終えた後に、口元をティッシュで拭った。

 

ライス『ふう。ご馳走様でした』

 

スーパーカー:お粗末様

 

負けず嫌いのギャル:お粗末〜

 

花開くサクラ:お粗末様です

 

ライス『今回作ったローストポークだけど、皆さんも作りたくなったら、是非作ってみてください。概要欄にレシピを載せてありますので、是非参考にしてみせてください。自分なりにアレンジしても構いません』

 

ライスは立ち上がり、次の作る料理を宣伝した。

 

ライス『次は海鮮料理に挑戦したいと思います。これまでの配信では肉料理が多かったので、偶にはお寿司や海鮮料理を食べたいと思ってたから。では皆さん。次の配信でお会いしましょう。おちゅライス〜』

 

ーありがとうございます……ー

 

(BGM:ささやかな祈り・オルゴールバージョン)

 

―――――――――――――――――――――――

 

配信から1時間後、ライスはお手伝いさん達になんちゃってローストポークを振る舞った。全員ウマ娘なので、ローストポークを大量に盛った料理を振る舞った。

 

ライス「皆さん、お召し上がれ」

 

お手伝いさん達『『頂きまーす!』』

 

ライスはあれから、施設のお手伝いさん全員に、なんちゃってローストポークを振る舞った。

 

整備士「ムグ……ん!ローストポークだ!」

 

メイド「美味しいです!お嬢様のお料理、楽しみにしてましたから!」

 

ライスはこの施設が出来た後、こうしてお手伝いさん達に料理を振る舞っている。ライスの料理は料理店を出せば瞬く間に人気になると全員が思っているが、ライスはそれをしない。配信や動画で料理をお届けするのがライスの楽しみなのだから。

 

ライス(えへへっ。皆幸せに笑ってる。やっぱりレースに出なくても、ライスは皆を幸せにしてやれるんだね)

 

ライスもなんちゃってローストポークを食べる。

 

ライス「ん〜♡やっぱり美味しい♡」

 

ライスは噛み締める。口の中に広がるローストポークの味わいに。

 

今回の配信も成功した。しかし、レジェンドと呼ばれるウマ娘に目を付けられているとは、ライスはまだ知る由もなかった。




料理名

・なんちゃってローストポーク
元ネタ:『食戟のソーマ』に登場するなんちゃってローストポーク。コミック1巻冒頭の『果て無き荒野』。主人公の幸平創真(ゆきひらそうま)が、実家の定食屋を廃業の危機から救うために披露した一品。

じゃがいも中:4ケ
エリンギ:2本 みじん切り
マッシュルーム:4ケ みじん切り
ベーコンスライス:10枚
にんにくみじん切り:2片
玉ねぎみじん切り:1ケ
赤ワイン:200cc
みりん:50cc
醤油:50cc
砂糖:50g
バター:20cc

付け合わせ
人参
カボチャ
ブロッコリー
クレソン
カリフラワー

老雄:スピードシンボリ

黒鹿毛の勇者:セントライト

怪物チャン:ハイセイコー

レジェンド達にすらも目を付けられたライス。果たして……。
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