いや〜アレ絶対美味いですって。糞ゲーと聞きましたけど、飯に全フリしたのかなぁ。
季節は12月。有マ記念まで後3日の日。ライスはクラスメイトと一緒に買い物へ来ていた。買い物と言うが、実際はレースに出走してるウマ娘のグッズを買いに来てるのだ。
買い物先は中山レース場の近くにあるショッピングモールである。
クラスメイト「ねえライス。これとかどうかな?トウカイテイオーのフェニックスアクセサリー!」
ライス「カッコいい……!ラットさんテイオーさんが好きなんだね」
ラット「まあね!無敗でクラシック三冠を取った帝王だよ!ジャパンカップも制覇して、次は有マ!楽しみだね〜!」
ライス「うん!でも、ブルボンさんやウララちゃんのお皿も外せないよ!ブルボンさん、カッコいいなぁ……。ウララちゃんもキラキラしてて可愛い♡」
ラットと呼んだウマ娘は、ライスのクラスメイトで部活仲間のクッキングラットだ。彼女は将来、パティシエを目指して部活に入り、ライスと同じく調理師免許の取得に向けて頑張っているのだ。
ライス「ふぅ。買い物付き合ってくれてありがとね。ラットさん」
ラット「ライスは私の友達だもん!買い物なら付き合うよ!ウララちゃんの走る姿には、私も元気付けられたもん!」
ラットは、家庭の事情によって中央トレセン学園に行けなかったウマ娘だ。しかし、地方でも通用せず、たまたま学歴や成績は良かったので今の学園に転校したのだ。其処で料理部の見学に来た際にライスと出会い、彼女の作ったシフォンケーキを見た瞬間に惹かれてしまい、食べた時の感動を忘れる事が無かった。ライスから作り方を教わり、自分で苦労して作った後に食べた感動から、ウマ娘のパティシエを目指す事にしたのだ。
ライスから見ても、ラットにはパティシエの才能がある事が理解出来る。ライスが時間の掛かるホールケーキを、盛り付けの色鮮やかさだけでなく調理スピードでも上回ってみせたのだ。そして、味も先生や顧問、調理場に偶々来ていたパティシエも認める程だ。
ライスとラットは、お互いに料理で仲良くなった友人同士なのだ。
ラットもライスの料理や料理配信は好きで、ライスもラットのスイーツが好きなのだ。
こうして、休日に偶に二人で遊びに行く程に仲良くなったのだ。
ライス「来年の10月にはいよいよ免許の取得チャンスだね。取得に向けて頑張ろう、ラットちゃん」
ラット「うん!私、立派なパティシエになってみせるよ!ライスちゃんは、お店とか持たないの?」
ライス「お店はやらないかな。沢山作る事になるし、配信でゆっくり料理を教える方が性に合ってるよ」
二人は帰路に着くと、あるウマ娘と出会う。
ウララ「キングちゃーん!お人形さん可愛いねー!」
キング「こらウララさん。はしゃぎ過ぎたら転ぶわよ」
それは、黄金世代と呼ばれる一人のウマ娘キングヘイローと、トレセン学園の無勝の英雄ハルウララであった。
ライス「あれって、ウララちゃんとキングさん?」
ラット「嘘でしょ!?黄金世代の一角のキングヘイローに、天使のハルウララじゃん!なんで此処に!?」
ライス「か、買い物じゃあ無いかな?」
二人はキングとウララの様子を見ていたが、更に思わぬウマ娘の姿も目撃した。
ルドルフ「やあウララちゃん。君達も買い物かな?」
ウララ「あっ!会長だー!」
キング「こんにちは、生徒会長。貴女も買い物に?」
ルドルフ「ああっ。今日はテイオーがこのショッピングモールでミニライブを開くからな。3日後の有マ記念でテイオーが勝つと信じて、ミニライブを見に来たんだ。後5分で開くから、もし時間に余裕があるなら、見に行った方が良いかもしれないぞ」
それは、中央トレセン学園の生徒会長にして、七冠バのウマ娘、シンボリルドルフであった。
ライス「嘘……なんでシンボリルドルフさんが此処に?」
ラット「マジなの?それに、トウカイテイオーのライブもあるの?」
ライス「それは見てみたい!ラットさん、行こう!」
ラット「やったぁ!トウカイテイオーのミニライブ!」
二人はライブ会場に移動する。
テイオーのライブは大盛り上がりを見せて、ショッピングモールを訪れる客の数も過去最高レベルであり、各専門店の売上も大幅に上昇した。
ライブ終了後、ライスとラットは食材の買い出しを終えて帰宅し始める。
その様子を、ルドルフやテイオー、ウララとキングは見ていた。
テイオー「あれ?ライスだ。隣に居るのはウマ娘かな?」
ウララ「ライスちゃんだ!会ってこよう!」
キング「こらウララさん。ライスさんを困らせちゃダメよ」
ルドルフ「アレがライスシャワーか………あの歩き方、間違いなく身体を良く鍛えている……中央に来ないだろうか」
ルドルフは知る由もないが、ライスが身体を鍛える理由は健康の為だけではない。料理をする為に体力が必要になるからであった。一流の料理人にとって、身体は大事だ。体力勝負になる上に、スピードも求められる。調理の速度を上げる為にも、身体を鍛えるのは必須だ。
勿論、施設や友達のウマ娘と共にダートを含めたレースだけでなく、ただ体力が尽きるまでの耐久レースもしている為、ライスもそれなりにレース経験はある。とはいえ、オグリ等のレース経験のあるウマ娘と走る機会はほぼ無い為、ライスは実質アマチュアである。
以前にオグリ達と走った事はオグリ自身の口から聞いた。なんとその時は、オグリやフジマサマーチ、カサマツの時の同期であるノルン達さえも驚かせた。一着はオグリであったが、その差はなんとハナ差。つまり、もしオグリがゴールするのが僅かに遅れでもしたら、ライスに負けていたという事だ。しかも芝のグラウンドで。ライスが芝の方が得意な事も理由の一つだろうが、それでも現役のオグリ相手にあと一歩まで追いついたのだ。
にも関わらず、ライスはレースに関わらない。走るのが嫌いではなく、レースに対して自分が出る事を嫌がっている。レースで競うのではなく、好きなように走りたい方だ。
ルドルフもそれは分かっている。しかし、ライスはレースに関わらない人生は似合わない。
歩き方を見ても、ライスが才能あるウマ娘だと理解出来た。
ルドルフ「だが、それはオグリの時みたいなやり方ではな…」
実際あのやり方は、今思い出しても恥ずかしい上に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
その上、ライスはレース自体には出てない。無理強いするのは得策ではない。
しかし、勿体ない気持ちもあってモヤモヤしている。
なんとか出来ないだろうか?
ルドルフ「それに………私は何故か君を知ってる気がするんだ……レースに出てない筈なのに、君の走りを何処かで見たことがある…………この違和感はなんだ?」
ルドルフの言葉に、ウララも反応を示す。
ウララ「なんだろう?ライスちゃんって、ホントにトレセン学園の生徒じゃないの?私ね、ライスちゃんの事は初めて見るのに、初めて会った気がしないの……」
キング「それは………確かにそうだわ。何故かしら?」
テイオー「……………」
テイオーは何も言わない。
テイオー(ライス………あの時は気付かなかったけど、君とは前に話してた気がするんだ。なんか最近、そんな思いが湧き上がってる気がする……)
ライス「カニ玉とかどうかな?今度の配信でカニ玉作ろうと思うの」
ラット「カニ玉!美味しそう!」
ライスはそんな彼女達の気持ちを全く知らずに、次の配信で作る料理をラットに話していた。
そして、配信を始める前に、実は動画であるミュージックビデオを出していた。
それは、ライスが配信の始まりと終わりの際に流していた曲の原曲であり、ライスが前世から大好きだった名曲『ささやかな祈り』である。
今回配信の始まりで流すのは、歌い出しやサビの部分、終わりの歌唱前の歌詞を歌う所がメインである。
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11:20
ー皆、待っててね…ー
(ささやかな祈り:歌唱バージョン)
名優:まあ、透き通るような歌声ですわ
大器の英雄:ライスさんの歌声、素晴らしいです♡
トリックスター:歌も入るなんて……オルゴールも良かったけど、こっちの方が好きかも
帝王:ライス、歌上手いね!
爆アゲパリピウマ娘:ライス、歌ウマ!?マジ癒される〜!
百年に一人の美少女:良い声してんね。『ささやかな祈り』だっけ?
多くの待機コメントが癒される。そして、配信が始まった。
ライス『み、みなしゃん!こんライスでしゅ……もうまた!』
ブロンズコレクター:こんライス〜。ライス可愛いよ
ターボエンジン:こんライスー!ライスー!
大器晩成:こんライスですぞ〜、ライスさん
鉄の女:こんライスです。ライスさんは噛んでも可愛いですよ
ライス『も、もう!恥ずかしいんだよ!でもありがとう。グルメウマチューバーのライスシャワーだよ。また今日も配信頑張っていくね。今回は中華料理のカニ玉を作っていくよ。後、今回は中華定食風に作るから、皆も真似して作ってみてね』
世代のキング:カニ玉ねぇ。それならウララさんに作った事があるわ
願い叶える宝石:カニ玉ならクラちゃんのお誘いで、香港で食べた事があります。でも、やっぱり日本の中華店で食べたカニ玉が一番美味しいです
ライス『あっ、作った事がある人って結構居るんだ。じゃあ今回は、ライスがオススメするカニ玉の作り方を教えていくね。またリクエストがあれば、中華や韓国料理も作っていくよ。それじゃあ、先ずは材料紹介から』
ライスは購入した材料を視聴者に見せる。
ライス『材料はコチラ。卵を4個、カニカマ80g。カニカマは仕上げに乗せるから全部使わないよ。グリーンピースはオマケ。塩、黒胡椒、サラダ油でカニ玉本体を作るよ。餡は水や創味シャンタン、片栗粉。それから、トッピングには小葱、使わなかったカニカマ、それからラー油。ラー油はお好みで掛けてね。味を変えたくなったらお酢を掛けるのもポイントだよ』
女傑:今回も本格的だね
明星の麗人:カニ玉ですか……私も作ってみたいです。食べて欲しいウマ娘が居るんです……
ライス『ありがとう。ライスも頑張って作るから、参考にしてもらえると嬉しいな。大切な人の為に作る料理って、すっごく美味しいと思うんだ。ライスも彼氏か彼女が出来たら、美味しい料理で満足させてあげたいな』
小さな天才少女:そうですね……私もライスさんの料理を参考にして良かったです!私のお料理を、楽しみにしてくれる大好きなウマ娘の為に!
トリックスター:私もね〜。好きなウマ娘が居るんだけど、ライスさんの料理は参考になったよ。美味しいって言ってくれた時のあの娘の笑顔も言葉も、もっと聞きたいんだよね
ライス『うんうん!ライスの料理で良ければ、参考にして良いよ。それじゃあ、カニ玉を作っていくね。今回は蟹の身じゃなくて、1パック84円のカニカマを使っていくからね。本物の蟹の身なら確かに美味しいけど、今回は誰にでも簡単に作れるやり方だからね』
ライスは調理を開始する。
ライス『まず、ボウルに卵を割って中身を入れます。4つ入れてね。その後に塩を小さじ1/5位加えて、味の素を3振りで加えます。これで卵に旨味を加えます。そして、胡椒を少し多めに加えます。後はカニカマを2本残して、残りは全部加えましょう。仕上げに使うからね。因みに、カニカマは細かく裂かないと美味しくならないよ』
ライスは指摘した通りに料理していく。
ライス『グリーンピースも加えて、全部を箸で混ぜていくよ』
ライスはグリーンピースを加えた後に、箸でかき混ぜていく。
笑福来福:この配信を見れば幸運が訪れると、シラオキ様よりお告げがありました!
勝利を呼ぶ縁起者:手際が良いね!調理場も風水力学に上手く噛み合ってるよ!
ライス『ありがとう。風水は気にしてなかったけど、お父様が気を遣ってくれたのかな?それじゃ、良い感じにかき混ぜたら、フライパンで熱して行くよ』
ライスはフライパンをコンロに乗せて火を付ける。ある程度フライパンが熱された後に、サラダ油をフライパンにひき始めた。
ライス『サラダ油は大さじ2杯。入れたら全体に行き渡るようにフライパンを傾けるのが大事。そうしないと卵がフライパンにくっついちゃうからね。それから、多めの油でサッとやるのがポイントだよ。火は強めの中火でね』
ライスはフライパンの油を熱した後に、卵とカニカマの入ったボウルを用意する。
ライス『ボウルの卵を全体に掛けるように入れていき、後はフライパンを少し動かしながら反時計回りにかき混ぜるよ。そうすると一瞬で固まるから、後はお皿に移すだけ』
ライスはフライパンでカニ玉を熱しながらかき混ぜた後、固まったカニ玉を皿に移した。
日本総大将:美味しそうだべ〜
影をも恐れぬ怪物:卵はこんな風に焼くのか
ライス『勢い良くかき混ぜないとスクランブルエッグになっちゃうからね。焦がしたらカニ玉の味が落ちちゃうよ。やっぱり柔らかいカニ玉にするには、油多めにしてサッとするのが一番。それじゃ、餡を作っていくよ。さっきカニ玉を作る時に使ったフライパンでも大丈夫だよ』
ライスはフライパンに水を入れ始める。
ライス『水は150cc入れます。これ、火を止めたままでも良いよ。次に創味シャンタンを小さじ1/2入れます。次に片栗粉を小さじ1杯と半分入れます。それでは、火を入れながらよーくかき混ぜます。混ぜながら火に掛ける事が大事だよ。かき混ぜていく事で片栗粉がよく固まってトロミが付くようになるんです』
ライスがフライパンでよくかき混ぜる内に、白く濁ったトロミのある餡に変わっていった。
ライス『トロミが付いたね。フライパンだけで出来るやり方だよ』
帝王:凄い!美味しそうー!
皇帝:まさかフライパンだけで出来るとはな
ライス『まあね。それじゃあ、カニ玉に掛けていくよ。カニ玉全体に餡が掛かるように掛けてね』
ライスは餡を掛けると、餡の掛かったカニ玉はより美味しそうな見た目へと変わった。
ライス『わあ美味しそう♡ハム……ん!柔らかくてカニカマも本物の蟹の身みたい!成功だね!』
マジッククラウン:干得好!素晴らしい出来ね!
ライス『ありがと!後は、残ったカニカマを千切って乗せるだけ。真ん中に乗せるのがポイントだよ。それじゃあ後は、小葱を散らします』
ライスは小葱をカニ玉全体に散らす。
ライス『ラー油は掛けるも掛けないもお好みだけど、ライスは掛けちゃうよ。全体に掛けちゃうね〜』
ライスはラー油をカニ玉全体に掛けた。
ライス『それじゃあ、定食風に仕上げちゃうね。ライスの独自の定食はこうだよ』
ライスは定食の準備に入る。キュウリを一本漬けにした漬け物と、ご機嫌な昼食で作ったわかめの味噌汁、そして山盛りの大盛り白米。
盛り付けた後に、ライスは定食を画面に見せた。
ライス『という訳で、完成しました!』
ライス特製、とろーりコク旨カニ玉定食が完成した。
今でも愛してる…:まあ、なんて素晴らしい……ライスさんの腕前、お見事ですわ!
喜びの咲く刻:まあ、美味そうなカニ玉やねぇ
ライス『これ、中華というか居酒屋さんとかで作ったら絶対美味しそうだよ。それじゃあ、実食してみるね』
ライスはテーブルに運び、席に座ってカニ玉を食べ始める。
ライス『頂きます』
ライスは食事前の挨拶をした後に、スプーンを手にとってカニ玉を掬い上げる。すると、柔らかいカニ玉が餡と小葱、グリーンピースと共にスプーンに乗る。スプーンに乗り切れなかった卵が落ちる時も、柔らかさを伝えるようにトロットロとした感触を画面越しにも伝えた。
ライス『トロットロだよ♡あーむ♡』
ライスは口にした。
ライス『モクモグ………ムニュムニュ……んん♡美味しい♡卵のトロットロ感が口の中に伝わる♡グリーンピースや小葱も味を上手く引き立ててる♡塩餡が掛かってるから卵がより強調されるんだ♡』
ハルウララがんばる:わー美味しそー!
女帝:ハハッ。見てるこっちもお腹が空いてきたな
スーパーカー:私もカニ玉が食べたくなってきたわ!お店じゃなくて、手作りでやってみようかしら?
ライス『うん!あっ、でも塩味しか無いって思ったら、お酢を掛けるのもオススメだよ』
ライスはお酢をカニ玉に僅かに掛ける。掛けすぎないようにしたのだ。
ライス『掛けすぎないようにね。お酢の酸味が入ったカニ玉もすっごく美味しいよ。それじゃ早速………』
スッ………ハムッ……ナポッ………
ライス『モグモグ……………合う!!!!滅茶苦茶合う!!カニ玉とお酢、相性抜群だよー!!!!』
ライスは目を輝かせる。
万能オタク娘:ライスシャワーしゃんしゃいこう過ぎましゅううううう!!!
驀進王:なんと!!其処まで良い味とは!!これは学級委員長たる私も作らなくては!!
麗しのステイヤー:凄く、凄い美味しそーです!
ライス『んん〜♡美味しい!』
こうして、他の定食も全て食べ終えたライス。
ライス『ご馳走様でした!』
ブロンズコレクター:お粗末様でした〜
ターボエンジン:お粗末様ー!
大器晩成:お粗末様ですぞ〜
鉄の女:お粗末様です
ライス『いや〜美味しかった〜。今回も配信を見てくれてありがとう!今回初めての中華だけど、ライスはこれからも美味しい料理配信を続けていくからね』
ライスはお皿を重ねた後に、配信終了のサインを出す。
ライス『それじゃあ、今日の配信は此処まで。この後編集で、料理のやり方を簡単に出来るよう切り抜き動画を作って上げていくから、皆も見ていってね』
ライスは終わらせようとした、その時だった。
帝王:ねぇ、ライスはレースに出ないの?
ライス『えっ?レースには出ないよ』
名優:そうでしたの。実は、オグリキャップさんやベルノライトさんから貴女の事をお聞きしまして、体力が尽きるまで走るレースをした際、ライスさんがオグリさんと良い勝負をされたそうですわ
ミスパーフェクト:本当ですか?それなら、アタシもライスさんと走ってみたいです!
常識破りの女帝:俺も走ってみたいっす!
異次元の逃亡者:あのオグリと渡り合えるなんて……私も貴女と走ってみたいわ!
日本総大将:私もライスさんと走ってみたいです!
ライス『それは、公式レースじゃなくても良いかな?例えば、専用の場所とかライスの暮らしてる場所のグラウンド借りてやってみるとか。レースではなくても、ライスは何時でも大歓迎だよ。アスリート相手に何処までできるか分からないけど、ライスで良ければ走るのに付き合ってあげるね』
皇帝:すまない。生徒達が迷惑を掛けた
女帝:配信越しで約束するのではなく、直接会って約束しに行けば良いものを……
ライス『まあ、この前の伝説の皆さんみたいなやり方じゃなければね。あの人達もお父様やお母様を通して話をしてたからね。でも、アポを取ってくれたらライスは何とかして日程を合わせるから、何時でも歓迎するよ。それじゃあ、本日の配信は此処まで。次回はステーキを使った美味しい丼料理を作っていくね。一般家庭でも簡単に作れるステーキ丼、皆も作ってみてね』
九冠の女王:美味しそうじゃない!私も作ってみせるわ!ライスさんにも負けない美味しい料理を!
ライス『こ、この九冠の女王さん、なんか前にライスに宣戦布告してたね。負けず嫌いなのは良いことだから、が、頑張ってね。では皆さん。おちゅライス〜。はうう!また噛んじゃった〜!!』
涙目なライスを最後に、配信終了の画面へと切り替わった。
ーありがとうございます……ー
(ささやかな祈り:歌唱バージョン)
――――――――――――――――――――――
その頃、トレセン学園の栗東寮のある一室にて、ミホノブルボンは思い悩んでいた。同じルームメイトのニシノフラワーと呼ばれる飛び級で入学したウマ娘は、ブルボンの様子を心配していた。
フラワー「ブルボンさん……どうかされましたか?」
ブルボン「フラワーさん……私は、この前フラワーさんのスマホ越しにあの配信を観て以来、ライスさんの事が忘れられないんです」
フラワー「カニ玉の配信ですか?確かにアレは美味しそうでしたね。今度、スカイさんに作って行こうと思うんです!」
フラワーは、セイウンスカイに対して恋心を抱いていた。しかし、それはセイウンスカイも同じであり、お互い両思いにも関わらず一歩踏み出せずに居たのだ。即ち、両片思いである。
しかし、ブルボンの悩みは其処では無かった。
ブルボン「確かに美味しそうでした……しかし、問題は其処では無いんです!ライスさんを見てから、私の中に抱いていた寂しさの理由が氷解したんです!私は、ライスさんとレースで走りたい!でもそれは………叶わないのでしょうか?」
ライスは違う学園に通っており、競う機会は無いだろう。ライスは何時でも歓迎するそうだが、いきなり押し掛けてレースしたいは無礼だろう。
フラワー「……ブルボンさん。もしかしたら、それが叶うかもしれません」
ブルボン「本当ですか!?」
ブルボンがフラワーに迫る。フラワーは狼狽えながらも、ブルボンに今度行われる交流会の紙を見せる。
フラワー「中央トレセン学園と、ライスさんの通っている女学院が、共に交流会を開くそうです。其処ではアマチュアレースも開催されて、お互いの学園のウマ娘が参加するそうです。其処なら、ライスさんも参加される筈ですよ」
ブルボン「成る程……それなら、出来るかもしれません!ミッション『ライスシャワーと勝負』を遂行するためのトレーニングを、開始します」
フラワー「有マ記念もありますから、頑張ってくださいね」
こうして、ブルボンは中央トレセン学園とライスの通う女学院との交流会に向けて、トレーニングを開始する。
そして、テイオーとブルボンが出場した有マ記念。多くの有力なウマ娘が出場し、嘗て無い程の大激戦を繰り広げたのだった。
料理名
・とろーりコク旨カニ玉
元ネタ:FF15に登場するカニ玉。作者はプレイしたことはないが、料理だけは見たことがあった。材料は若干異なっている。
『カニ玉』
・卵:2〜4個
・カニカマ:80g(仕上げに乗せるから全部は使わない)
・グリーンピース
・塩:小さじ1/5
・黒胡椒:適量
・サラダ油:大さじ2
『餡』
・水:150cc
・創味シャンタン:小さじ1/2
・片栗粉:小さじ1半
トッピングで小葱、残ったカニカマ、ラー油はお好み。
味変でお酢を掛けるのもオススメ。
喜びの咲く刻:ラッキーライラック
九冠の女王:アーモンドアイ
次回は、女学院とトレセン学園の交流会になります。勿論、料理配信も行う予定です。