負けを知りたいユウユの代わり   作:不知火勇翔

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VS零の運命者①

「ねぇ。最後に聞かせて」

 ファイト後。時の運命者は願いについて聞いてきた。

「デラックスを連覇した最強のヴァンガードファイターであり、ブラックアウトのリーダー。その気に成ればヴァンガードの世界だけで食べていけるアナタが望む願いって、何?」

 何だか真剣な表情をしていたため、俺も真剣に答えることにした。

「俺はその、人見知りだから、彼女が、欲しい、というか・・・」

「は???」

「え、いやそんな冷たくしなくても」

「何よそれ。そんなことのために私に勝ったの?」

「そ、そんなことって・・・重要でしょ」

「重要だから自分を省みずに、運命大戦に頼ったの?」

「うぐ・・・負けたんだから口答えしないでよ」

「私がどれだけっ、私がどれだけ勝ちたかったか!私がどれだけお兄ちゃんを助けたかったか!!私がどれだけ後悔したか!!!何よソレ!!!そんなのって、そんなのってないでしょ・・・」

 が、ガチ勢だ・・・。運命大戦ガチ勢がいる・・・。

「お兄ちゃんが病気か何かなんだ。大変だね・・・」

「うるさい!!!」

「うひゃっ!」

 狐面を投げてきたので避けると、時の運命者は女の子で、そしてどうやら泣いているようだった。

「彼女が欲しい?そんなことで私の邪魔しないでよ!!」

「ご、ごめんなさい・・・」

 怒られてしまった。確かに不純すぎる気はするが、願いなんて個人の自由ではなかろうか。ちょっと落ち込んでいると、観客席からアキナ後輩が突撃して来た。

「光!?光なのか!?」

「お兄ちゃんは黙ってて!!!」

「そんなワケいくか!!!光なんだよな!?」

 アキナ後輩が時の運命者の両肩を掴むと、時の運命者はそれを振り払った。そして。

「良い機会だから教えてあげる。これから何があるのか」

 それから語られたのは、これから起こる未来の話だった。どうやら時の運命者のいた世界線では運命者6人による運命大戦において零の運命者が勝利し、負けたアキナ後輩ごと爆散して自殺したらしい。それで残されたアキナ後輩の妹(明導 光)が次の運命大戦を勝ち抜き、アキナ後輩の死を無かったことにするため過去の運命大戦の参加資格を願い、未来からやって来たらしい。

 ふぅん・・・・・・重すぎぃ!!!

「だから私は勝たなくちゃいけなかった!勝って零の運命者にも勝ってお兄ちゃんを救うハズだったのに!アナタがいなければ!!!」

「ごめんなさい・・・・・・」

 これは素直にごめんなさいしないといけない気がした。

「負けたんだから四の五の言わずにさ」

「ハゲは黙ってて!!!」

「「ブフッ・・・!!!」」

「伊勢木ショウマ!!!!」

「は、はい!!!」

「絶対に!絶対に次は勝ちなさいよ!!!負けたら私がアナタを殺すから!!!」

「も、モチロンデス・・・」

 ヴァンガードってこんな感じだったっけ?と思う今日この頃。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

 翌日の夜、運命の日。俺は呼続スオウと対峙した。

「あの、自殺は良くないよ」

 ファイト台を挟んで立つ俺と呼続スオウ。お互いがカードを配置し終えたところで、俺はジャブとして正論を投げてみた。しかし呼続スオウは無表情のまま一切表情を変えず、言い放った。

「俺は、俺の運命に従うだけだ」

「運命って・・・」

「俺の世界には何も要らない。だから運命に従ってファイトし、最後まで勝ち残ったのなら消えるだけだ。話は終わったか?」

「う、運命は自分で選ぶものだよ?」

「それは錯覚だ」

 ヤベェ。話にならないんだけど・・・。

「話は終わったか?」

「アッ、ハイ・・・・・・」

「「・・・・・・スタンドアップ、ヴァンガード!!!」」

「『キャビティ・マリジア』」

「『変化の始まり 倉田ましろ』」

「俺のターン。『ホロウ・ラプター』にライド。ターンエンド」

「俺のターン。『夏空のハーモニー 倉田ましろ』にライド。スキル発動、1枚ドロー。そして山札からグレード1の楽曲『Daylight-デイライト-』を手札に加え、プレイ。山札の上1枚を公開し手札に。トリガーだったので倉田のパワー+5000。倉田でヴァンガードにアタック」

「10000上乗せでガード」

「ドライブチェック、ドロートリガー。1枚ドロー。ターンエンド」

「俺のターン。『ヴェイガント・ファング』にライド。スキル発動、山札の上3枚からグレード1以上を全てソウルに入れ、残りを山札の下に置く。ファングでアタック」

「ノーガード」

「ドライブチェック、クリティカルトリガー。ファングのクリティカル+1、パワー+10000」

「ダメージチェック、ドロートリガー。1枚ドローし倉田のパワー+10000。ダメージチェック、ヒールトリガー。ダメージ回復、倉田のパワー+10000」

 ショウマ ダメージ0→2→1。

「ターンエンド」

「俺のターン。『特別な自分 倉田ましろ』(G2)にライド。山札の上から7枚見て、『Daylight-デイライト-』を手札に加え、プレイ。トリガーだったので倉田のパワー+5000。倉田でヴァンガードにアタック」

「ノーガード」

「ドライブチェック、クリティカルトリガー。倉田のクリティカル+1、パワー+10000」

 呼続スオウ ダメージ0→2。

「俺のターン。根元へ至る万象の無。ライド、『零の運命者 ブラグドマイヤー』。山札の上3舞から2枚をソウルに入れ1枚ドロー。

 『凶星の檻』発動。ソウルチャージし、ソウルから『スチームアーティスト アルウィム』(G1右下R)をコール。

 『サーヴァント・ファルクラシア』(G2右R),『スチームレイダー ザムーグ』(G2左R)をコール。スキルにより山札の上3枚から1枚をソウルに入れ1枚ドロー。

 ブラグドマイヤーでアタック。スキル発動、ソウル4枚を裏でバインドし1枚ドローしパワー+10000」

「ノーガード」

「ファーストチェック、ノートリガー。セカンドチェック、ノートリガー」

「ダメージチェック、ドロートリガー。1枚ドローし倉田のパワー+10000」

 ショウマ ダメージ1→2。

「ザムーグでアタック。スキルでクリティカル+1、パワー+5000」

「ガード」

「アルウィムのブースト、ファルクラシアでヴァンガードにアタック」

「ノーガード。ダメージチェック、ドロートリガー。1枚ドローし倉田のパワー+10000」

 ショウマ ダメージ2→3。

「ターンエンド」

 

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