地上を這いずるいかなる生物よりも荒々しく、それでいて気高くもある存在の暴力。《オシリスの天空竜》がスタジアムに堂々降臨。夜の舞台を天上の燈火で照らし出す。
『私も含め、全員が驚いているに違いないッ!!かの伝説のデュエリスト、武藤遊戯がしたがえたという超最上級の中の超最上級!三幻神が1つ、《オシリスの天空竜》が闇夜の大空を貫き裂いて登場したのだから!しかし、三幻神はある神殿の地下深くへと失われたと伝えられているッ!!テイル・バウンサーは一体、どこで《オシリス》を手に入れたのかッ!!』
「デュエリスト・レガシーさ!」
『デュエリスト・レガシー?』
視線は神に釘付けになりながらも、聞きなれない単語にざわつく観客。
「直訳すればデュエリストの遺産。このカードは、伝説のデュエリストが紡いだ歴史や遺産を廃れさせないために、とある謎の秘密結社Kによって作られたもんだ。伝説から数十年たった今であろうと、その威光が失われることがあっちゃあいけねえ。語り継ぐためにこいつは生まれたんだ。ま、オリジナルと同じ性能だと神罰が下るってんで、本来神が持つ耐性だとかは泣く泣く削られることになったらしいが……とかく、伝承用と言っても神は神だ。存分に崇めてやってくれ!」
『大会の運営委員会からも使用は反則にあたらないと回答をいただいたッ!!これは、極上の闘いが見られることになりそうだッ!!』
(実際は綴がふと気付いた時に持ってたってだけなんだけどな。ま、納得させられたからヨシ!)
テイルがくくっ、と嗤う一方、クロウは空を仰いでいた。神の威光で照らされた赤い空。神の引力に引っ張られ、踵が持ち上がりそうになる。反面、神の重圧に押し込まれたのか、肩口がいくらか沈み込む。身体が縮まっていくことを自覚する。
(天の神、だと……だが、そんなもんに屈するオレじゃねえ!)
「見惚れるのはいいが、まずは状況を把握しな」
出し抜けな一言に引っ張られ、クロウが地上へと視界を戻す。前方を走るは《風帝ライザー》をモチーフにした翡翠の鳥型Dホイール。その騎乗者が快活な様子でそこにいた。
「テイル先生による《オシリス》の効果説明だ。まず、こいつの攻撃力は俺の手札1枚につき1000ポイントアップする。今、おれの手札は4枚。よって攻撃力は―――」
《オシリスの天空竜》ATK4000
「攻撃力4000……テメェらが今まで使ってきたデカブツ共と同じ数値か……」
「お、あんまり驚かねえな。じゃあ攻撃力を増やそうか。《サイバー・ヴァリー》の効果!こいつ自身と《ダーク・シムルグ》を除外して2枚ドローだ!」
「なに!わざわざ《安全地帯》で守ったモンスターを除外するだと!」
「その理由はあんたがよくわかってんじゃねえかな?これで手札6枚。オシリスの攻撃力が上昇する!」
《オシリスの天空竜》ATK4000→6000
「攻撃力、6000!」
『果てしなく広がっていく大空のごとく!《オシリス》の攻撃力が上がっていく!』
「さあ、天の権化たる《オシリス》は雷を支配する。覚悟はいいか?」
「ぐっ……!」
「バトルだ!《オシリスの天空竜》で《シルバー・ウィンド》を攻撃!『超電導波サンダーフォース』ッ!!」
「迎え撃て、《シルバー・ウィンド》ッ!!」
神が顎を開く。第一の口が開くとき、神の雷が抗う者を焼き尽くす。天に在る《オシリス》の轟雷が、地上を飛ぶ矮小なる鳥人へと向かう。
「ダメージステップに手札から《BF-月影のカルート》を捨てて効果発動だ!戦闘を行う「BF」モンスターの攻撃力を1400アップさせる!」
《BF-孤高のシルバー・ウィンド》ATK2800→4200
「やっぱ持ってたか。攻撃力4000のままで攻撃しなくて正解だったな。だが、今の《オシリス》には届かねえよ!」
地上に大量の雷が迸る。追い風を受けて加速した夜叉の鳥人もあえなく消滅。その余波がクロウを襲う。
「ぐうぅううッ!」
クロウ:LP4000→2200
ブラック・バードが衝撃で大きく傾く。持ち直すためにスロットルをいっぱいに回し体勢を立て直すも、右肩に痛みが走る。
「う……クソッ!」
「攻撃力が及ばないにもかかわらず、《カルート》の効果を使ったのは《スピード・ワールド2》の効果で800ダメージを受けても耐えるためなんだろうが……これであんたの手札は1枚。フィールドも対象を失った《デモンズ・チェーン》のみ。耐えても戦況が悪化するだけだと思うけどな。右肩もそろそろ限界だろ?」
「うるせえ!僅かだろうと勝つ可能性がある限り、最後まで諦めねえ!」
「ふうん?なら、カードを2枚伏せ、ターンエンド!手札が4枚になったことで、《オシリス》の攻撃力も4000になる」
《オシリスの天空竜》ATK6000→4000
立ちふさがるは天空の覇者。クロウは指先に力を込める。灰色の瞳はじっ、とテイルを睨んでいた。
「オレのターン、ドロー!」
テイルSPC3→4
クロウSPC7→8
クロウがドローしたその直後、テイルが先んじて更なる重圧を与えんと動く。
「このドローフェイズ、永続罠《闇次元の開放》を発動!除外されている闇属性モンスター《ダーク・シムルグ》を帰還させる!これであんたはまたカードがセットできなくなった」
大いなる漆黒の鳥の王が再び登場。神には及ばずとも、その貫禄は充分。
「ここでテイル先生による《オシリス》の効果の説明その2だ。あんたのフィールドにモンスターが“攻撃表示で”召喚・特殊召喚されると、『召雷弾』が発動し、そのモンスターの攻撃を2000ダウンさせる。で、この効果で攻撃力が0になった場合、そいつは破壊される。……さて、今あんたは《ダーク・シムルグ》が存在することでモンスターをセットできないんだが、それが何を意味するか分かるか?」
「通常召喚は攻撃表示であることを強制され、そのモンスターの攻撃力が2000以下だと即座に破壊されちまう……」
「はい正解。【BF】はモンスターが存在することで場に仲間が集まっていくテーマだが、そもそも起点となるモンスターが呼べなきゃどうしようもない。そして下級モンスターに攻撃力2000を超える奴はいない。さあさあ、どうやって反撃する?最後まで諦めねえんだったよな?」
抵抗する余地はないのだと突きつけられる。だが、クロウの瞳に翳りはなかった。
「まだ足掻けるぜ!SPCを4つ取り除き、《Sp-エンジェル・バトン》を発動!カードを2枚ドローし、1枚捨てる!」
クロウSPC8→4
ドローカードを祈るように見る。そして、表情は明るいものへと変わった。
「SPCを2つ取り除き、《Sp-サイクロン》を発動!テメェのセットカードを破壊する!」
クロウSPC4→2
「げ、貴重なカウンター罠の《オーバーウェルム》が……けどいいのか?《闇次元の開放》に使えば《ダーク・シムルグ》は除去できたんだぜ?あんたの残り手札は1枚。モンスターを展開できない、セットも出来ない。この状況で、なにをするってんだ?」
テイル
LP:1050
SPC:4
Hand:4(1枚は《ヴォルカニック・バレット》)
Monster:《オシリスの天空竜》《ダーク・シムルグ》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:《闇次元の開放》
クロウ
LP:2200
SPC:2
Hand:1
Monster:
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:《デモンズ・チェーン》
「テメェは1つ勘違いしてる……この状況でもBFは展開する力があるんだぜ!《デモンズ・チェーン》を手札に戻すことで、墓地の《BF-精鋭のゼピュロス》の効果発動!このカードを特殊召喚する!その後、オレは400ダメージを受ける」
テイルも用いたBFの一角が、墓地より飛翔。雷を放たれぬよう守備体勢を取る。
クロウ:LP2200→1800
「ああ、なるほどな。《エンジェル・バトン》で墓地に送ったのか。さっきおれも使ったのに、すっかり失念してたぜ」
「さらに、場に同名カード以外の「BF」が存在することで、チューナーモンスター《BF-疾風のゲイル》を守備表示で特殊召喚!」
二重に疾風の名を冠した鳥が登場。羽根を交差させて守りを固めているが、その眼光は鋭いままだ。
「《オシリス》を対象に《ゲイル》の効果発動!対象モンスターの攻撃力・守備力を半分にする!」
神に向かって逆風が放たれる。それは徐々に勢いを増し、遂には竜巻にまで発達。天にまで届き、神の身を削っていく。
《オシリスの天空竜》ATK4000→2000 DEF4000→2000
「おいおい、神の威厳が減っちまったじゃねえか。だが、『召雷弾』の存在を忘れるなよ?《オシリス》の攻撃力が下がろうが、権能自体がなくなったわけじゃねえぞ?」
「へっ!オレは気付いたぜ?神といえど、出来ねえことがあるってことによ!今からそいつを教えてやるぜ!オレはレベル4の《BF-精鋭のゼピュロス》にレベル3の《BF-疾風のゲイル》をチューニング!!」
クロウが天に手を翳し、祝詞を紡ぐ。
「黒き旋風よ、天空へと駆け上がる翼となれ!—――シンクロ召喚!!《BF-アーマード・ウィング》ッ!!」
シンクロ召喚特有の光から飛び立つ一つの影。甲冑にも似た意匠の外殻に、鋭利な刃を想起させる翼。強靭な四肢。空が赤に支配される中、それは降り立った。
《BF-アーマード・ウィング》ATK2500/DEF1500(守備表示)
「守備表示か。『召雷弾』は発動しない。だが、んなことよりも、そいつの効果は……」
「そうさ!《アーマード・ウィング》は戦闘で破壊されない!正面から立ち向かってくる奴を叩き潰すのは得意でも、守りを突破する決め手には欠ける……それが《オシリス》の欠陥だ!」
「めんどくさい真似をするなあ。だが、あんたの手札は《ダーク・シムルグ》で伏せれない《デモンズ・チェーン》1枚、墓地で騒げる奴もいねえよな?なら、もう出来ることはねえだろ。さっさとターンエンドしな」
「いいぜ!ターンエンドだ!」
「なら、おれのターン、ドローだ!」
テイルSPC4→5
クロウSPC2→3
テイル
LP:1050
SPC:5
Hand:5(1枚は《ヴォルカニック・バレット》)
Monster:《オシリスの天空竜》《ダーク・シムルグ》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:《闇次元の開放》
クロウ
LP:1800
SPC:3
Hand:1(《デモンズ・チェーン》)
Monster:《BF-アーマード・ウィング》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:
「あれ?手札の枚数が増えたのに《オシリス》の攻撃力が上がってないよ?」
龍亞の疑問に対し、目線を合わせて遊星が答える。
「《オシリス》のように自身の永続効果でその数値を変動させる能力を持っている場合でも、《ゲイル》の効果で攻撃力と守備力を半減されると、半減された時の数値に固定されたままになるんだ」
「つまり、いくら奴の手札が増えようと、《オシリス》の攻撃力は2000のままだ」
「じゃあ、次のターンまで《アーマード・ウィング》がフィールドに残ることが出来たなら……」
「攻撃力2500の《アーマード・ウィング》で神を撃破することが出来るよ!」
好機に盛り上がる龍亞と龍可。だが、遊星、ジャック、ブルーノの表情は険しいままだ。
(それを簡単に許すほど、テイルは甘いデュエリストではないはずだ)
(デュエルにおいて、1ターンを明け渡すという行為は相手にチャンスを与えることと同じ。奴がなにも仕掛けてこないはずはない)
(《オシリス》の召喚のための展開補助カード、さらに、手札を補充するためのカード。そして、《オシリス》をカードの効果から守るカード。彼のデッキの多くはこの3つが占めている。《ライザー》や《鳳翼の爆風》のような除去カードを投入するスペースは、少ないはずだ……このターン、《アーマード・ウィング》をフィールドから退かされないことを祈るしかない……!)
チーム5D’sが固唾を呑んでデュエルの行方を見守る中、テイルは手を打った。
「《エア・サーキュレーター》を召喚!」
《エア・サーキュレーター》ATK0
現れたのはプロペラの付いた循環器を頭部にした人型ロボット。
「召喚成功時、効果発動!手札を2枚デッキに戻し、2枚ドローする。ようするに手札交換だな。使い道がない《ヴォルカニック・バレット》は当然戻すとして、さて何が引けるやら、と」
(頼むから除去は引くんじゃねえぞ……最低でも《オシリス》は突破しねえと、ジャックや遊星も苦戦を余儀なくされちまう!)
クロウもまた、祈る。そして、テイルはカードをドローした。考え込んだのは2秒ほど。
「おれはカードを2枚伏せて、ターンエンド!」
盤面には伏せカードが増えたのみ。チーム5D’s全員の緊張が一瞬解ける。しかし、何もないはずがない。また緊張が戻ってくる。
「オレのターン、ドロー!」
テイルSPC5→6
クロウSPC3→4
引いたのはモンスターカード。だが、クロウは迷わずそのカードを召喚した。
「来い!チューナーモンスター《BF-極北のブリザード》!」
《BF-極北のブリザード》ATK1300
召喚されたのは、極北の名にふさわしい氷色の羽毛を持つ、でっぷりとした鳥。
「こいつが召喚に成功した場合、墓地のレベル4以下の【BF】一体を守備表示で特殊召喚する!蘇らせるのは《ゲイル》だ!」
「だが、攻撃表示で召喚されたことで《オシリス》の効果発動!『召雷弾』ッ!!」
《極北のブリザード》は墓地ゾーンをその黄色い嘴で叩き、仲間を呼ばんとする。しかし、その瞬間、神が反逆の芽を踏みにじらんと、雷の弾を第二の顎から発射。氷色の羽根が焦げて散る。
「すまねえ……だが、《ゲイル》は復活だ!」
「……《安全地帯》はねえよ。また《オシリス》を弱体化させたいなら好きにすりゃいい」
「なら遠慮なくいくぜ!《ゲイル》の効果で、《オシリス》の攻撃力と守備力をさらに半分にする!」
再び強風に襲われる《オシリス》。体中に裂傷が目立つようになった。
《オシリスの天空竜》ATK2000→1000
「空で威張っていられんのもここまでだ!《アーマード・ウィング》を攻撃表示に変更し、バトル!《オシリス》を攻撃!『ブラック・ハリケーン』ッ!!」
天空へとぐんぐんとその身を上昇させ、旋風を身に纏い、取り乱す隙すら与えず傷ついた神に目がけて拳を振るう。発生する衝撃。雲が散って一瞬、2体の姿が見えなくなる。だが、衝撃そのものはテイルに響いていた。
「ぐうぅううう!!」
テイル:LP1050→0
テイルのDホイールから敗北を示す白煙が立ち込める。減速する翡翠の鳥。
『決まったぁぁあああッ!!第一戦を制したのはチーム5D’s、クロウ・ホーガン!!』
「やったあ!《オシリス》を撃破できたよ!」
「よくやった!神を撃破したことで奴らの戦力は……」
「それはどうかしら?よく見なさい!」
綴が声を上げると同時、雲間が晴れる。空はまだ赤に染まっている。二度風にその身を削られたものの、神威は健在だった。《オシリス》は破壊されていない。
『なんとッ!神は健在だッ!!いったい何が起きたというのか!!』
「馬鹿な!あの野郎のライフは0になった!バトルが成立したのは間違いねえのに!」
「ざーんねん。おれは《オシリス》を対象に《ディメンション・ガーディアン》を発動していたのさ。対象となったモンスターは破壊されなくなる。《安全地帯》みたく、対象を取る効果への耐性はないけどな。さて、『だがダメージは受けてもらう!』の法則にしたがい、おれのライフは尽きちまった。バトンタッチするから後でな!」
快活に負け逃げするテイル。自身は敗れたがこれはチーム戦、戦況を見ればエイチクロス側が優位だからだ。
(クソッ!《安全地帯》を発動しねえから油断してたぜ!これで《オシリス》は破壊耐性をつけちまった。さらに、セカンドホイーラーは場の状況を引き継いだまま、手札6枚からスタートする……厳しい状況がさらに厳しくなるに違いねえ!)
やりたい放題やったテイルがピットに到着。アリアにワッペンを渡す。
「さてさて、頼んだぜアリア。次のショーも盛り上げてくれ」
「《オシリス》のステータスを下級モンスター同然にされておいてよく言うものだ。……準備はしてあるんだろうね?」
「ああ、いつでもぶち込めるぜ」
「まだまだ楽しませてあげなさい。……目的は達成してね?」
「勿論だ。では行ってくる」
モノクロのDホイールが流星のように飛び出し、クロウの背後に着く。
『チームエイチクロス、セカンドホイーラーは前回と変わらずアリア・ラスティ!!テイル・バウンサーは役割を果たして退場したが、彼女は一体何を見せてくれるのか!!』
「やあクロウくん。苦しむことなく終わらせてあげようじゃないか」
「一番ガキ共に近寄らせたくねえ奴が来たな……!やれるもんならやってみやがれ!」
言葉の応酬を終え、再び闘いの幕が上がる。
「「デュエル!!」」
先攻はアリア。混迷の空の中、彼女の亜麻色の髪が靡く。
「私のターン、ドロー!」
テイルSPC6→7
クロウSPC4→5
アリア
LP:4000
SPC:7
Hand:6
Monster:《オシリスの天空竜》《ダーク・シムルグ》《エア・サーキュレーター》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:Set1+《闇次元の開放》《ディメンション・ガーディアン》
クロウ
LP:1800
SPC:5
Hand:1(《デモンズ・チェーン》)
Monster:《BF-アーマード・ウィング》《BF-疾風のゲイル》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:
「リバース・カード・オープン!永続罠《メタル・リフレクト・スライム》!このカードは効果モンスターとなり、フィールドに守備表示で特殊召喚される」
コースから突然銀色のゲルが湧き出で、棘を生やした球体のような形に変化した。
《メタル・リフレクト・スライム》ATK0/DEF3000 LEVEL10
「今更守備モンスターを増やして何をしようってんだ?」
「《メタル・リフレクト・スライム》にはある記録がある。効果が今のものに変更される前、とある神の現身となったという記録がね!それをここに再現しようじゃないか。フィールドの攻撃力0の水族・レベル10モンスターであるこのカードを、神の現身へと変える!」
スライムが急激にその質量を増やし、コース上に蔓延。徐々にその形を巨人のものへと変化させていく。それは未曽有の巨像。堅固なる水であり不死の壁。艶のある銀色がスタジアムの照明を反射する。
「変化完了!《神・スライム》!!」
『なんとッ!!《メタル・リフレクト・スライム》が三幻神の一柱、《オベリスクの巨神兵》の姿を模した!』
《神・スライム》ATK3000
「へっ!神の姿をパクったとしても、《アーマード・ウィング》を突破する能力がなけりゃ、大したことはねえ!」
「そうだね。これはただのコピーだ。だが、このカードには特殊能力がある。3体分のリリースを必要とするアドバンス召喚をする場合、このカード1枚で3体分のリリースにできる能力がね!」
「んなっ!」
「では、“本物”を見せてあげよう。私は《神・スライム》を“生贄”に捧げる!!」
艶のある銀色の巨像が光となって消えていく。そしてスタジアムが揺れる。夜のスタジアムが強大な何かの到来に揺れている。大地が裂かれたかのような衝撃が走る。その全ては錯覚だった。だが、その存在の威圧感が錯覚を現実のものと誤認させる。蒼い閃光が一瞬視界を奪ったかと思えば、そこには深い深い群青色に染め上げられた強靭な肉体があった。先程の紛い物とは違い、観るもの全てを戦慄させる、神意の体現者。
「無限の力を解き放て!私の神、《オベリスクの巨神兵》!!」
『なんということかァッ!《オシリスの天空竜》に続き、第二の三幻神、《オベリスクの巨神兵》が召喚されたァッ!!』
「で、でけえ……!!」
《オベリスクの巨神兵》ATK4000
クロウの表情に怯えが混じる。不可避的な神への恐れ。
「《オベリスク》は力を司る神。さらなる供物を捧げることでその真価を発揮する!《ダーク・シムルグ》と《エア・サーキュレーター》を生贄に、効果発動!」
テイルが残したしもべ達が青い粒子となって、《オベリスク》に融けこんでいく。神々しい光が、巨人の両腕に収束していく。
クロウは自分と共に戦う仲間を見た。《アーマード・ウィング》がいる。《ゲイル》がいる。それが一体何になるというのか。無力。圧倒的な力の前ではあまりに無力だった。
「『ゴッド・ハンド・インパクト』ッ!!」
豪腕が振るわれた瞬間、クロウの眼前で仲間が消し飛んだ。二体が纏めて塵と化す。
「なあっ……!?」
「驚くことはない、君のフィールドのモンスターを全て破壊しただけさ。さらに朗報だ、この奥義を繰り出した《オベリスク》はこのターン、攻撃宣言できない。もっとも、このターンで君は終わりだがね!まずはSPCを4つ取り除き、《スピード・ワールド2》の効果を発動!手札の《Sp-スピード・ジャマー》を公開し、君に800ダメージを与える!」
「くっ……」
アリアSPC7→3
クロウ:LP1800→1000
わずかなライフの減少。それだけならば致命傷にはいたらない。しかしクロウは気付いた。天空から、殺気が発せられている。
「威厳を滅茶苦茶にされたからか、《オシリス》の機嫌が悪いようだ。まあ、守れなかったテイルも悪いのだけれども。さて、君のライフは1000。《オシリス》の攻撃力も1000。ぴったりトドメを刺せるね?」
「……ここまでかよ」
「ちょっと気が早いかな。君達の可能性を潰えさせる下準備をしないといけないんだ。先程公開した《Sp-スピード・ジャマー》を発動!このカードは私のSPCが2つ以上存在する場合に発動可能なカード。君達のSPCを6つ取り除く!」
クロウSPC5→0
ブラック・バードが減速。追い抜くモノクロの機体。力の差を示すように。
「念入りにやってくれるぜ!反撃が怖いのか?」
「ふふっ、デュエリストとしてベストを尽くしているだけさ!ではカードを2枚伏せて、バトルだ!《オシリス》でクロウくんにダイレクトアタック!『超電導波サンダーフォース』ッ!!」
《オシリス》第一の顎が開き、雷が放たれた。防ぐ術はない。大地を容赦なく焦げ付かせ、黒い煙が燻る。観客とチームメイトが見守る中、黒を突き破って、ブラック・バードはその機体をふらつかせながらも疾走していた。白煙を出しながら。
クロウ;LP1000→0
「「「「「クロウッ!!」」」」」
「さ、流石に弱った神様じゃあ、大した衝撃を与えることは出来ねえみたいだな……」
『き、決まったぁぁあああッ!!アリア・ラスティ、チーム5D’sのファーストホイーラー、クロウ・ホーガンを撃破ッ!!二体の神を従え、威風堂々と決闘の舞台を駆け抜けている!』
クロウがピットインしジャックにワッペンを渡すと、身体の力が抜けその場にへたりこんだ。
「大丈夫か!?」
「そんな心配することはねえよ。ちょっと疲れちまっただけだ」
「肩は平気かい?」
「おう、派手な演出をする割には、大した衝撃は来なかったぜ。ただ、奴らの実力は本物だ。いけるか、ジャック?」
「誰に物を言っている!相手が何であろうと、立ちふさがるならば薙ぎ倒して勝利を得る!それがオレのデュエルだ!」
「がんばれ、ジャック!!」
「がんばって、ジャック!!」
「ふん、期待して待っていろ!」
愛機に跨りアクセルを踏み込めば、唸るような低音を伴って、ホイール・オブ・フォーチュンは飛び出した。冴えた蒼を星の尾にして疾駆する白い機体は、まるで彗星のようだった。その勢いのまま、アリアの後方を捉える。
『チーム5D’s、セカンドホイーラーはジャック・アトラス!!二体の神を前に、どんな闘いを繰り広げるのか!』
「来たね。君もパワー自慢と聞いているよ。だが、果たして《オシリス》を躱し、《オベリスク》の力を超えることが出来るかな?」
「神がいかほどのものか!真のパワーというものを見せてくれる!」
「私も期待させてもらおう。それでは始めようか」
「「デュエル!!」」
闘いの第三幕が上がった。先手をとるのはジャック。
「オレのターン、ドロー!」
アリアSPC3→4
ジャックSPC0→1
「君のスタンバイフェイズに墓地の《ダーク・シムルグ》を対象とし、《リビングデッドの呼び声》を発動!対象モンスターを攻撃表示で復活させる!」
三度現れる黒き鳥獣の王。反逆の芽を摘まんとする。
「再び《オシリス》と組み合わせることで制圧を狙うか。だが!そんな戦術がいつまでも通じると思うな!メインフェイズに入る!」
ジャックは状況を改めて確認する。空に座する《オシリス》。地上に君臨する《オベリスク》、そして脇を固める《ダーク・シムルグ》。
アリア
LP:4000
SPC:4
Hand:2
Monster:《オシリスの天空竜》《オベリスクの巨神兵》《ダーク・シムルグ》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:Set1+《闇次元の開放》《ディメンション・ガーディアン》《リビングデッドの呼び声》
ジャック
LP:4000
SPC:1
Hand:6
Monster:
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:
「まずはその王を気取った鳥を退場させる!貴様のフィールドに存在する表側表示の罠、《リビングデッドの呼び声》を墓地へ送り、チューナーモンスター《トラップ・イーター》を守備表示で特殊召喚!」
ばくん、とその大口で罠を喰らい、顔面がその身体の多くを占める悪魔が登場。同時に、二度蘇りし鳥獣の王が再び墓地へと埋葬される。
「《リビングデッドの呼び声》が場を離れたことで、その対象となっていた《ダーク・シムルグ》は破壊される!よって、オレはカードのセットが可能になった!モンスターをセット!カードを4枚伏せ、ターンエンドだ!」
『ここで手札を全て使い切り一気に防衛線を敷いたッ!神への対抗手段は果たしてあるのかッ!』
「カードを並べるのは結構だが、《オベリスク》を対象にとることは出来ないよ。お互いに、という但し書きはつくけどね」
「その程度の耐性など、最初から織り込み済みだ!かかってくるがいい!」
(あの自信からして、まともに攻撃を通せるとは思わない方がいいね。さて、神は私に微笑むかな?)
甘美なる思考と共に、2体の神を従える女はデッキトップに指を添えた。
「私のターン、ドロー!」
アリアSPC4→5
ジャックSPC1→2
引いたカードを一瞥。すぐさま決闘盤に振り下ろす。
「SPCを4つ取り除き、《Sp-エンジェル・バトン》を発動!カードを2枚ドローして、1枚を捨てる」
アリアSPC5→1
(今の動き、迷いがなかったな。この女……オレの予想が正しければ……)
手札交換を終え不敵に微笑むアリア。一方でジャックは思考を巡らせる。“攻略”のために。
「私は、《オシリス》を守備表示に変更。バトルだ!《オベリスク》で―――」
「永続罠《スクリーン・オブ・レッド》発動!このカードが存在する限り、貴様のモンスターは攻撃宣言できない!たとえそれが神であろうとな!」
アリアとジャックの間に透き通る紅の幕が現れた。複雑に光を乱反射させる緞帳が境界線を引く。
「まあ、その手のカードがあることはわかっていたよ。カードを2枚伏せて、ターンエンド」
「オレのターン、ドロー!」
アリアSPC1→2
ジャックSPC2→3
ジャックは呼吸を整える。静から動へ、躊躇無用。“ジャック・アトラス”が動き出す。
「セットモンスターを反転召喚する!《バイス・バーサーカー》!」
正体を顕わすは紫の鎧を纏った狂戦士の悪魔。チューナーである《トラップ・イーター》と共にスピードの世界に立つ。
『チューナーとチューナー以外のモンスターが揃った!そして合計レベルは8!これはッ!!』
「オレはレベル4の《バイス・バーサーカー》にレベル4の《トラップ・イーター》をチューニング!」
(彼の魂が、来る)
アリアが心胆から身構えた。
「王者の鼓動、今此処に列を成す!天地鳴動の力を見るがいいッ!!」
ジャックが下した号令の許、その臣下達は星となって宙を舞う。紡がれる光の円環と、列を成す星。互いが互いと溶け合い、降誕するは生まれながらにしての王者。
「―――シンクロ召喚!!我が魂!《レッド・デーモンズ・ドラゴン》ッ!!」
灼熱の猛りを轟かせ、滾る血汐の紅を身に纏う、強靭な肉体と不屈の精神を持ち合わせた悪魔竜が降誕する。此処に在るのは禍々しくも、何よりも雄々しき存在。
それは目の前に聳える神に、挑むように吼えた。即ち、攻撃表示での召喚。
「《バイス・バーサーカー》がシンクロ素材として墓地に送られたことで、効果発動!オレは2000ポイントのダメージを受けるが、シンクロ召喚された《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の攻撃力をこのターンのエンドフェイズまで2000ポイントアップさせる!」
「その効果にチェーンだ!攻撃表示での特殊召喚に反応し、『召雷弾』が発動する!」
《オシリス》の第二の顎が開く。身の程を弁えさせるために。
殲滅の雷が紅蓮魔竜に直撃。焦げる肉体。一瞬跪きかける。
されど、その肉体に狂戦士が齎したエネルギーが充填。再び空を駆ける。強化の代償として、召喚者のライフは大きく削られた。
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》ATK3000→1000(『召雷弾』)→3000(《バイス・バーサーカー》による強化)
ジャック:LP4000→2000
「準備は整った!バトルだ!《レッド・デーモンズ・ドラゴン》で―――」
「《威嚇する咆哮》を発動!このターン、君のモンスターは攻撃宣言できない」
獣の咆哮が轟き、たたらを踏む紅蓮魔竜。
「残念だったね。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の攻撃力をさらに強化し、《オベリスク》を真っ向から叩きのめそうとしたんだろうが、その手は食わないよ。神には、近づくことさえ……」
「貴様、なぜそのカードをデッキに入れている?『召雷弾』に攻撃力4000の《オベリスク》、並みのモンスターを用いた戦闘で攻略できる布陣ではないだろう」
「君に敬意を表しているだけさ。確かに、そこらのモンスターが正面突破できる布陣ではないね。だけど、君ならば出来る。今だって、攻撃力の増減が相殺された《レッド・デーモンズ》に《プライドの咆哮》や《Sp-パワー・バトン》などを用いれば《オベリスク》を超えることは出来るだろう?」
「……エンドフェイズに入る。《スクリーン・オブ・レッド》の維持コストとして、オレはライフを1000支払う。そして、《レッド・デーモンズ》は《バイス・バーサーカー》の効果によって上昇していた攻撃力を失う。これでターンエンドだ!」
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》ATK3000→1000
ジャック:LP2000→1000
大きくライフを減少させるも、趨勢は変わらなかった。観客の一部から失望の声が漏れる。
「ど、どうするの!?ジャックの残りライフは1000!《スクリーン・オブ・レッド》は神の攻撃も防げるけど、ライフを強制的に1000支払わないといけないんでしょ!?次の自分のターンになったら……」
「焦るな龍亞。ジャックには考えがあるに違いない」
「それに、さっきの攻撃が止められてもあいつは動揺しなかった。むしろ、あれは……」
「まるで、相手を試したみたい……」
「ボクもあの人には違和感がある。もしかしたら、だけど」
ブルーノは一旦間を空けて、推論を口にした。
「彼女は、デュエルの経験が浅いんじゃないかな。もしかしたら、始めてから1年も経っていないかもしれない……」
「えぇっ!?けど、チームユニコーンと戦った時は、すっごく強力なモンスターを2体も召喚したよ?それにオレ達が3人で挑んだ時だって、勝ったんだよ?」
「確かに、大型モンスターを従え、隙をカウンター罠などで埋めることは出来ている……だが、みんな思い出してみてくれ。アリアは、テイルのように小技を用いることがあったか?」
「そういや、オレのデッキの一番上を三連続で固定したり、《マジカルシルクハット》で反撃したり、みてえなコンボはなかったな……」
「振り返ってみれば、わたし達の時も最初から全体破壊効果を使ったりしていて……なんて言ったらいいのかな」
「“大雑把”なんだと思う。少なくとも、駆け引きを仕掛けるタイプじゃない。きっとそこに、チャンスがある……!!」
希望を見つけた5人。一方、向かいのピットではテイルと綴がその様子を興味深げに見ていた。
「ばれちまったみたいだな?ま、初心者とはいえおれ達が基礎を叩きこんでいるワケなんだが」
「そしてアリアの本領は引きの強さ。どんな滅茶苦茶な構築であっても、目当てのカードを引き当てることが出来る。次のターン、きっと面白いものが見れるわ」
交差する希望と欲望。
そして、欲望側であるアリアが、歓声の中を悠々と駆けながら、艶やかに指をデッキに添えた。
「私のターン、ドロー!」
アリアSPC2→3
ジャックSPC3→4
口元にうっすら笑みを浮かべるアリア。世にも愉快げに。
「私は《ファントム・オブ・カオス》を召喚!」
瘴気の溜池とも形容出来る黒い影が現れる。アリアが大きく息を吸う。
「墓地に存在するモンスター1体を対象として効果発動!そのカードを除外し、エンドフェイズまで名前と攻撃力、効果をコピーする!私が対象としたのは、《エンジェル・バトン》で墓地に送った《ラーの翼神竜-球体形》!さあ、吸い上げろ!」
アリアの指示に従い、影は墓地の聖遺物を吸収。見る見るうちに巨大な何かへと変異していく。
それは球体だった。なにかが折りたたまれてその形状を形作っている。幻影であるためか、本来持つであろう輝きは一切ない。沈黙したまま、中空に存在するだけだった。
「どういうことだ……?」
「謎の秘密結社Kは最後の神、《ラーの翼神竜》を伝承用として再現することにとても苦労したという。オリジナルには3つの形態が存在するんだけどね、それらすべてを1つのカードとして纏め上げるのは困難を極めたらしい。だから、各形態をそれぞれ1つのカードとして分割することにしたんだ」
「3つの形態、だと?まさか!」
「そのまさかさ。《球体形》の特殊能力!バトルモードにその身を変える!原点へのリスペクトだ、正確に古代神官文字を読み上げよう!」
アリアの雰囲気が変わる。薄笑いから無へ。
「イウ アーク イル フェスイ ウレル ペフティー イル ヘクア セトゥ ネプ ケティ ネウ アンク ネウ プア ヘヌア ネフェリ トゥ エル ネウ クアトウ」
昏い幻影から金色の光が差し込み始める。未だに赤い空をも染めかねないほどの輝き。
同時に、球体が展開されていく。それは竜だった。万物を司る太陽の化身。神々しいという言葉はこの存在にこそ相応しい。
穢れのない金色の翼が広がる。己の中にある太陽のエネルギーを誇示するかの如く、その輝きをまるで乱反射のようにスタジアムの彼方此方に煌めかせた。
「無限の命を焼き尽くせ!起動せよ!我らが神、《ラーの翼神竜》!!」
天空を染めるは赤、大地に君臨するは青、天地全てを照らすは金。瞬間、全てが凍てついたようだった。唐突にその3つの姿を目にした者たちの体も呼吸も、漂う空気も、この刹那に全ての一切が停止したかのようだった。神威による魔法のような一瞬。
そして、静寂は引き裂かれる。
『な、なんというッ!!なんということかッ!!伝説の三幻神が全て、全てこの世界に降臨したッッッ!!』
歓声と悲鳴がごちゃ混ぜになっていた。至上の存在にすべてが圧倒される!
「さあジャックくん?ここからが本当の勝負だ。君の力を見せてくれ」
「くっ……!!」
アリア・ラスティが神を駆り立て迫りくる。色彩が暴力となって迫りくる。ジャックは確かな息苦しさを感じていた。嫌な汗が、頬を伝う。
だが、その紫電の瞳に、絶望の色はなかった。男の闘志は、不屈だった。
闘いのボルテージは最高潮に達している。果たして、軍配はどちらにあがるのか―――
アリア
LP:4000
SPC:3
Hand:1
Monster:《オシリスの天空竜》《オベリスクの巨神兵》《ラーの翼神竜》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:Set2+《闇次元の開放》《ディメンション・ガーディアン》
ジャック
LP:1000
SPC:4
Hand:1
Monster:《レッド・デーモンズ・ドラゴン》
FieldMagic:《スピード・ワールド2》
Magic&Trap:Set3+《スクリーン・オブ・レッド》
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謎の秘密結社K:神罰?なにそれ知らん……