シンデレラグレイ~転生者を添えて~ 作:キャップちゃん
北原が東海ダービーだなんだと言ってる間に自分も北原のそばに近づいていく。
「なら入るよキタハラのチーム、私をレースに出して。っで後ろの人は誰?」
一斉に自分に目線が集まる、首をかしげるオグリキャップに何か他人事のように自分を見る多分ベルノライトであろうウマ娘、あとそんなに驚かなくていいよ北原。
「じゃあまず二人ともこの書類にサインを頼む」
北原からバインダーを引っ手繰るとまずオグリキャップに差し出す、だから北原そんなに驚かなくて「先輩! 何勝手に進めてるんですか!?」おぉすまんすまん、未来のスターを目の前に気が高ぶってしまったよ。
その後二人を無事北原のチームに入れる事に成功し一旦解散となった。
「それで先輩何考えてるんですか? 今までこんな事一回もなかったじゃないですか」
そうだろう、今世ではこういう出しゃばったマネはしなかったが元々自分は楽しんだもん勝ちを信条に駆け抜けてきたのだ。まぁ担当二人ゲット出来て良かったじゃないか。
これからの事を話さないと流石にかわいそうなのでとりあえずざっくり説明する。
「すまない、あの才能の塊を見てたら勝手に体が動いてな。 だが北原君喜べ! 自分が君のチームのサブトレになろうではないか! そして目指そう!! ダービー制覇へ!!!」
「………、あ、ありがとうございます」
勢いに任せて捲りたてたがなんとか説得出来たな、後はどうやってオグリキャップをダービーに導くかだ、この時期は確かまだ地方と中央の壁が分厚い時期だった筈だからまずは獲得賞金で黙らせよう。最悪伝手をたどって時間を早めれば行けるだろう。
「それでこれからどういうプランで育てていくつもりだい?」
こうしてなんやかんやで自分がシンデレラグレイの話に潜り込めたのだった。
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チーム北原(仮)はウマ娘の現状把握のため近くの河川敷に来ていた、オグリキャップは原作通り低い姿勢で尚且つ前のめりな走りを見せつけベルノライトはまぁ………、うん、スタミナつけないとね。
「ベルノライト、プールトレーニングを中心にやっていこうか」
「ぜぇ…、ぜぇ………、わかりましたサブトレーナー!」
オグリキャップは凄いな、デビュー前でこの素質なのが素晴らしい、柔軟性が高くスタミナもあり地方で走るウマ娘とは思えない、他の世界線では普通にデビューから中央なだけある。
「キャップ、走り方について一つ提案があるんだが………」
北原の提案は今の時期のオグリキャップにはいい話だと思う、だか北原よ、それよりこの子に必要なのは他にあるぞ。
「デビュー戦まであまり時間がない、やってみるか?」
「………」コクッ
「話は纏まったな? なら皆で買い物に行こうか、いいよね北原君?」
少し強引になったが自分のやっておきたい事をさっさと済ませてしまおう、悪い事じゃないからそんな顔しないでくれ北原。
皆で来たのはスポーツ用品店のLight-Sports、ベルノライトの親が経営しているらしく色々と話してくるが今はそんな事よりだ。
「よし! 二人とも好きな物好きなだけ持ってきなさい、特にオグリキャップはシューズや蹄鉄に消耗品なんか多めに持って来い」
「あ、あの先輩! 自分その…、あまり持ち合わせが」
「なぁに心配するな、先輩に任せておけ!」
最初不安そうな顔をしていた3人、いやオグリキャップはかんたんオグリ顔になってたが色々物色していくうちに真剣な顔になっていった、あーでもないこーでもないと色々試してる姿は何だか微笑ましいものに見える。
結局シューズはオーダーメイドで作る事にし出来るまでの繋ぎとして数足買いもろもろ合わせて北原が顔を青くするぐらいの金額になった。
「いろいろありがとうございます、食事まで出してもらって」
「気にしない気にしない、こういう時はめいっぱい先輩に甘えるのがコツだぞ?」
買い物の後大量の荷物を抱え近くの食事処へ、お昼時から少し時間は経っていたのもあって自分自身お腹がすいてたのだ。昼飯食べてから来たら良かったのだが買い物を早めに終わらせてトレーニングに集中したかったのだ。
自分のわがままに付き合ってくれたお礼?でお腹いっぱいになってもらおうと好きなだけ食べさせる事にしたのだった。
「本当にどんなに頼んでもいいのか?」
「オグリちゃんちょっとは考えようよ」
「はははっ! どんどん頼んでいいぞ! ベルノライトも遠慮するなよ!」
さて、ここまで忘れていたがオグリキャップはかなりの大食漢だった、最初の内はよく食べるなとニコニコ見ていた北原とベルノライトだったが時間が経つにつれ顔を青ざめていった、最終的には店の在庫が切れて終わりとなるのだがお会計は中古の軽自動車が買えるぐらいだったと言っておこう。
「ふぅ、美味しかったな………、けどもうちょっと食べたかったな」
「あ、あのオグリちゃん? あれだけ食べてまだ食べたいの?」
顔が青ざめて戻らない二人を眺めるのはいいな、オグリキャップも満足気で良いかんたん顔だ。
「………、先輩いつかお返ししますから」
「はっはっはっ! 気にするな北原君、この程度屁でもないさ。 なんだったらもう一軒行くかい?」
「!? もう一軒連れてってくれるのか?」
「オグリちゃん!!」
結局オグリキャップが満足するまで飯屋に行ったのだが色々とタノシカッタので良しとしよう。
笠松に戻ってきたチーム北原(仮)はとりあえず買ったものを自室へ持って帰るため解散となった。
トレーナー室へ一旦戻る事になった自分達は今後どう育成して行くか話し合いながら向かう事に。
「オグリキャップは北原君のプランで良いとしてベルノライトには何かあるのかい?」
「それなんですが河川敷で先輩が言ったようにプールトレーニングでスタミナを増やそうかと
思います。足を痛めず体力づくりするには理にかなってますから」
「わかった、それで行こう。 っでもう一つの方はどうするんだ?」
「もう一つの方?」
首を傾げる北原、ウマ娘のレースとなればレースの練習以外にもう一つあるだろう、何年トレーナーやってるんだ?
「ウィニングライブの練習だよ、北原君って歌って踊れたっけ?」
「あぁああああああああ!! 忘れてたぁああああ!!」
どこぞの妖怪トモ触りと同じくお前もか北原、そんな頭を抱えても答えは出で来ないよ。新バ戦も近いらしいのにどうするんだろうか。
「ライブの事何も考えてませんでした、レッスンの予約とかどうしよう!!」
「まぁまだ時間はあるしこっちで何とかするさ、こういう事はサブトレーナーにまかせなさい」
「ありがとうございます!」
新バ戦が近いのもあってダンスレッスンの予約はパンパンだろうしどうするか、自分が歌って踊って指導するしかないだろうな。ウマ娘だった時嫌って程ライブレッスンしたしイケるだろう。
さてこれから楽しくなってくるぞ、ほぼほぼシンデレラグレイの流れは覚えていないがプリティでダービーな方は今でも覚えてるしどんな困難に直面してもサポートし続けていける………かな?
※お金の出どころは今までの貯金です。