シンデレラグレイ~転生者を添えて~ 作:キャップちゃん
「ではオグリキャップ、ここに名前書いてくれるか?」
「わかった………、でこれらはなんだ?」
「申請書類だ、内容は学校内でのアレコレだな」
「そうなのか」
そう言ってオグリキャップは黙々と書類に名前を書いていく、ほとんど書かなくていい器具の申請書類だったりだが名前を書くという行為を今のうちに慣れてもらう為やってもらっている。今後の計画の為であるのだが言わなくていいか。
「っでウマ娘の1日に必要なエネルギーの補給の為に足りない分をこの問題に書いてある通りに読み解くと正解はこうなる」
「………今更勉強して意味あるんですか?」
「何を言ってる! せっかく先輩である自分が教えてるんだぞ? それにスターを育てたいのなら知識をもうワンランクアップさせないとこの先キツイぞ?」
「いや、それはわかるんですが何も今やらなくても」
「そんな事言ってたら担当ウマ娘達を勝たせる事は出来ないぞ! さぁ張り切って勉強しましょう」
オグリキャップの隣の机では北原のお勉強中だ、これも今後の為だ。さて残りのベルノライトは。
「98………、99………、100!! スクワット終わりました!」
「いいぞベルノライト! 次はプランクをさっき言った通りの時間で3セットだ」
室内で出来る事、筋トレをやらせている、これも今後の為に必要っていうかベルノライトは全体的に足りないのでやってもらっている。本当なら北原と一緒に勉強して欲しいのだが仕方ない。
今日の北原のトレーナー室は賑やかだな。
別の日、今日はライブのレッスンで空き教室に皆を呼んだ。
「ってな具合だな、どうだった? 久しぶりに歌って踊るからいまいちかもしれないが」
「これをやるのか? カサマツ音頭じゃダメなのか?」
「流石にカサマツ音頭はないんじゃないかなオグリちゃん?」
初めは何だかわからない顔になりながらレッスンを受けるオグリキャップだったがいざやってみると意外にスムーズに進んだ、やはり運動神経がいいからなのか覚えるのが早い、ベルノライトの方は可もなく不可もなく良い感じだ、あと一人はと言うと。
「ゼェ、ハァ………、 なんで! 俺もやらないといけないんですか!!」
「そうは言うが結構ノリノリでやってたじゃないか」
北原、年の割には頑張ってたよ、うん。
また別の日、普通にトレーニングをしている、こういう日はサブとして自分は飲み物やタオルなど準備したり記録を取ったりの雑用にまわる。
いつ見てもオグリキャップの走りは見ていて心が躍る、自分がオグリキャップになった時でも走っていて楽しかったのだから本人はさぞや楽しい事だろう。
「よーしいいぞ、意識して足首を仕えてるな、良い感じだぞキャップ」
「うん、ありがとう」
「ベルノもいいぞ! ちゃんとキャップに付いて行けたな!」
「ぜぇはぁ………、あ、ありがとうございます………」
今まで指導してきたかいがありベルノライトはなんとかオグリキャップに付いて行けるようになった、だが未来のライバル達と比べるとまだまだ全体的に足りない、このままだと自分の計画に間に合うかギリギリだ。
「じゃあ10分休憩したらもう一本並走だ!」
「「おー!」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そしてあっという間にオグリキャップの新バ戦の日になった。
「~~~、要は最終的に勝ちゃいい、途中どんなに負けていてもゴール板を最初に通ればいいと思え。最後に先輩から何かあれば。」
「オグリキャップ、早朝の秘密の練習の成果を北原君に見せつけてやれ」
「わかった」
「え? 何かやってたんですか先輩!?」
「すまんな北原君、これは先輩からの粋な計らいだと思って見てやってくれ」
何をしたかというと小手先の技術を教えていた、バ群に囲まれた時の対処法や不測の事態が発生した時に用意る技術をパターン化したものを今のオグリキャップでも解るように簡潔に教えてやらせていたのだ。
たしかこのレースで出遅れたりぶつかったりした筈なので教えていたがこの世界でのオグリキャップは綺麗な服にちゃんとした靴を履いているので大丈夫だと思いたい。
なんやかんやありパドックで順番が来たオグリキャップ、ブッピガンと聞こえてきそうな勢いで髪飾りをつける、この髪飾りを見るといつも見ているオグリキャップになったと思えてしまう。
「柴崎テメェ! よくもキャップにマーチぶつけやがったな!」
「知らなかったんですって! 助けて先輩!」
人が良い感じでパドック見てる時にこいつらは。
「まぁまぁ北原君、柴崎君もこう言ってるし落ち着いて! あぁそういえばフジマサマーチ藤崎君のチームに入ったんだね」
なんとか北原を宥め話を変える。
「えぇ、優秀ですよ彼女は、高い運動能力に優れた頭脳………、何より瞬発力が素晴らしい。 先輩から貰ったアドバイスのおかげもあり今日は万全です。 勝たせてもらいますよ」
「なにおう! キャップだってなぁ! あれだぞ! あの………、膝とか超柔らかいんだぞ!」
「そうです! あとお母さんとか大好きなんです!」
「「プレゼン能力」」
柴崎とセリフがかぶってしまった、まさか北原とベルノライトがここまでとは思わなかった。
そうこうしているとゲートインの時間になっていた、ゲート前でフジマサマーチとオグリキャップが何やら話してるが人の耳では聞こえない。
「各ウマ娘ゲートイン! ダート800メートル新バ戦、10人がゲートに収まって………、一斉に今スタート!!」
始まったレース、心の中で勝ったなと思い見守るのだった。
※転生者は他のトレーナー達と仲は悪くないです。