シンデレラグレイ~転生者を添えて~ 作:キャップちゃん
今日はベルノライトのデビュー戦、結果はクビ差で1着。
今までのトレーニングの成果が実を結んだ結果となり北原もオグリキャップも喜んでいる。
そんな中自分はと言うとレース場内の売店近くのベンチにて久しぶりに会う人物と話していた。
「それでお前が目を付けたのが走るのか」
「そうなんですよ先輩、まぁ先に目を付けられてたんで自分はサブで支える立場になりましたけどね」
「そうか、でその先に目を付けたって奴は誰だ?」
「実際に見るのが早いのでスタンドの方へ行きましょう」
そう言って二人は歩いて行くのだった。
さて先輩と一緒にスタンドに来たはいいがまだオグリキャップの出走までまだ少し時間がある、流石にサブとはいえトレーナーなので北原達が居るであろう控室へ先輩を残して向かう事に。
これが駄目だった、まだ時間があると高を括ってのんびり向かったらちょうど入違った様で控室には誰も居ない、仕方ないので戻ろうとしたところ電話が鳴り出る。
「どうもお久しぶりです、この前お話いただいた件なのですが今お時間よろしいでしょうか?」
本家へ行った帰りにURAで働いてる知り合いとも会い自分の計画を話していた、今その事で電話が来た訳だが、まぁどうせオグリキャップが勝つだろうと話すのだった。
なかなか話が終わらず終わった時はもうオグリキャップがウイニングライブをやり切る寸前だった。
「おうお前良いの見つけたじゃねぇか」
ちょうど帰る所だった先輩に会い少し話す事に。
「いいでしょ、っでトレーナーが誰かちゃんとわかりましたか?」
「あぁ、まさかジョーだとは思わなかった。 っでアイツが言ってたが東海ダービーが目標なんだってな?」
「北原君の目標は東海ダービーですね」
「ならなんで中京杯は駄目だって言ってやらねぇんだ? お前は解ってた筈だろ?」
「それは自分の目標が別だからですよ」
そういうと先輩は訝しげに顔を見てきた。
「お前また余計な事しようとしてるな? 結婚してから丸くなったと思ってたんだがな、中央居た時と変わらねぇじゃねぇか」
「はははっ、人間そう簡単に変われませんから」
「はぁー、どうなるにしても次の中京杯見に行くから今日みたいにどっか行かずにあの娘の近くに居るんだぞ」
そう言って先輩は帰っていった、もう少し昔話に花を咲かせてもよかったがまたすぐ会えるみたいだしオグリキャップ達の元へ自分は向かうのだった。
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「ベルノライトデビュー戦1着とオグリキャップ準重賞優勝おめでとう! って事でカンパーイ!!」
「「「カンパーイ!!」」」
いつものレストランでの祝勝会、流石になれたのかそれとも浮かれてるのかわからないが北原もベルノライトも今回は遠慮なく飲み食いしワイワイと騒ぐ。
いつものように頬を膨らませカラの皿を量産するオグリキャップに世話を焼くベルノライト、いつまでもこんな光景が見れることを自分は願いつつ食事に手と付け祝勝会は進んでいく。
さていつもの流れで会計を自分が済ませ笠松トレセンへ帰る途中北原に声をかけられた、二人で話したい事があるらしい。
オグリキャップとベルノライトを先に帰らしてから二人で近くの居酒屋に入る事に。
「って感じで中京杯はやめとけって叔父さんに言われたんです、なんでだかわかりますか先輩?」
「いやぁ自分は判らないな、中京杯は地方では珍しい芝で走れる数少ない場所だし今後の遠征に慣れる為には絶好のチャンスだからな」
「そうですよね先輩! いやぁ中央のトレーナーと言っても叔父さんだし色々考え過ぎなんですよ多分!」
そう言ってお酒をあおる北原、すまんな北原、これも自分が面白おかしく楽しむ為なんだ。にしても酔ってるとはいえ白々しくわからないって言ったのに気が付かないとは。
「それはそうとベルノの時もキャップの時も先輩はどこ行ってたんですか! 一生懸命頑張ってたのに居ないなんて」
「すまんすまん、ちょっと野暮用でな。 次の中京杯は必ずそばに居るから許してくれ」
そう言って酒を飲みかわす、北原はキャップやベルノがどれだけ良い娘なのかをぐでんぐでんに酔っぱらいながらはなし、最後は酔いつぶれて寝てしまう、仕方がないので負ぶって帰る事に。
帰る途中北原の家が何処かわからずどうしようか悩んだがめんどくさくなり自分の家に持って行く事にした。
そして翌日目を覚ました北原は見知らぬ天井を見て焦る、ガバッと起き上がり周りを見ると見た事のない部屋でさらに焦る、ホテルなどではない生活感がある部屋なのだから。
「おう、起きたか北原君」
部屋から出て声がする方へ向かって歩きドアを開けるとそこには先輩とウマ娘が1人居たのだった。
「す! すみません先輩!」
「はははっ、昨日は飲みすぎだよ」
「ふふふっ、あまり良い物はありませんが朝食を召し上がっていってください」
そういうとウマ娘はキッチンへ向かった。
「ここ先輩の家なんですね」
「はぁ………、やっぱり記憶ないんだね。 あれだけべろんべろんになってたら仕方ないか」
初めて見る先輩の家、広くもなく狭くもない普通の一軒家程度の広さ、家具等も一般的な物でとてもオグリキャップ達の祝勝会で全額払う事が出来るような家では無いのは判る。
「先輩、昨日もキャップ達の祝勝会にお金出してくれてありがとうございます。 本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫大丈夫、こう見えて少しは余裕あるから」
そういう先輩は笑顔で答えてくれた。朝食はとても美味しかったと言っておく。
後で判った事だがあのウマ娘は先輩のお嫁さんらしい、初めて見た時娘さんかと思う程若々しくウマ娘の神秘を改めて実感した北原であった。
この時もっとじっくりと寝ていた部屋を見ていたら後に始まる先輩の計画に驚かなくて良かったのだがもう後の祭りである。
※北原が寝てた部屋には中央時代の品や親戚等から貰った物が置かれていました。(客間兼物置部屋)