シンデレラグレイ~転生者を添えて~   作:キャップちゃん

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前回のあらすじ、北原&ベルノ「「(゚Д゚;)」」


8話

 

 「一体いつ中央のトレーナーライセンス取ったんですか先輩!!」

 

 「いつからも何も元々中央のトレーナーだったんだが………、言ってなかったっけ?」

 

 「聞いてないですよ! 後一緒に行けるってどういうことです!?」

 

 「後で詳しく話すが簡単に言うと見習いトレーナー扱いで中央に行ける制度が来年度から始まるんだ、もう申請して内々的には合格してるぞ」

 

 そういうと北原は何とも言えない顔でまた固まってしまった、そして入れ替わるようにベルノライトが再起動した。

 

 「サササ! サブトレーナーさん! 私も行けるんですか!?」

 

 「行けるぞ、学力的には問題ないしレース成績も悪くない、だからコネを使って来年度の編入生に紛れ込ませた………、っんだがうまくいかなくて一度中央で体力テストやらをやってもらう事にはなるがな」

 

 「それでも! 私も中央に行けるんですよね!」

 

 「おう! テストの時は一緒に付いて行ってやるからな、なぁ北原君!」

 

 喜び飛び跳ねるベルノライトとは対照的に何か魂でも抜けた様な姿の北原は頷くだけで話す事はなかった、そんな二人を見てオグリキャップは嬉しそうに笑顔でもぐもぐとかんたんオグリ顔でおにぎりを食べ続けるのだった。

 

 「そういやオグリキャップ、お前は中央に行くでいいのか?」

 

 「あぁ、マーチとの約束を守れないのは残念だがキタハラ達が行くなら私もいくぞ」

 

 マーチとの約束がなんなのか自分は判らないがこれで全員で中央行きがほぼ確定した、後はちゃんと面接で受け答えできるかだけだぞベルノライト。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 次のレースとしてベルノライトは年末のジュニアグランプリ、オグリキャップは年明けのゴールドジュニアに決まった、このレースが終わると晴れて中央へ行く事になる。

 

 「いいぞオグリ! 不良バ場でもそうやって視野を広げて走れればもうワンランク上を目指せるぞ! ベルノも最初の頃に比べて格段にスタミナが付いたな!」

 

 にっこにこでトレーニングを見ている北原、さっきまで中央のトレーナーになる為の勉強をしてた時とは大違いの態度だ。

 中央に行けるとはいえしっかり中央のトレーナーライセンスを取得してもらわないと自分が困るのだ、URAとのアレコレで実績を出さないと本当に困るのだ。

 

 

 

 

 さて話は変わるが自分が中央のトレーナーライセンス所持者だと判って後輩トレーナー達から質問攻めに、この笠松に来た時と状況がほぼ一緒だった為自分からしてみたらデジャブだ、それとトレーナー達教職員陣が知ったならば必然的に生徒達にも知れ渡る訳で………。

 

 「私のトレーナになってください!」

 

 「いや! 私のトレーナーに是非!!」

 

 「なにおぅ! トレーナーさんは私のトレーナーになるんです!」

 

 「ちくわ大明神」

 

 「私が初めに声をかけたんですよ!皆は後からって………」

 

 「「「誰だ今の?」」」

 

 との具合で一部のレースに真剣なウマ娘からの猛アタックを受けている、まだ中央に戻るとは言ってないのでこの有様だ。

 この状況を解決するには話せば簡単なのだがそうもいかない、オグリキャップ達の事もあるので教職員達で口裏合わせてレースが終わるまで内緒なのだ。

 まぁオグリキャップが口を滑らせて一部仲の良い? ウマ娘にはバレてるのだがそこはご愛敬で。

 

 

 

 

 そんなこんなであっという間にベルノライトの出走日、さて結果はどうなるか。

 

 「残り200! 先頭ベルノライト! 二番サウスヒロインキツイか!? 離されていく!」

 

 いっぱいいっぱいだと言わんばかりの顔で走るベルノライト、オグリキャップと鍛えたその体なら最後まで大丈夫だと自分は信じているぞ。

 

 「ここで上がって来たロイヤルチェリー! 届くか! 届くか!! 届かない!! 一着ベルノライト! 二着ロイヤルチェリー、三着は縺れ込み写真判定となります!」

 

 最後ひやひやしたがなんとか一着、この調子でオグリキャップのレースも一着なら良いのだが………、今から考えてても仕方がないしベルノライトを祝いに行くか。

 

 

 

 

 毎回の事なのだがこのままでは自分の貯金がなくなってしまう、まだ資産を現金にするのは避けたい。

 

 「オグリちゃん、この料理食べた? とっても美味しいよ!」

 

 「モガモガムグモガ」

 

 「口の中無くなってから話そうねオグリちゃん」

 

 もう10年、20年経てば金は値段が上がるし売るなら土地か? もうそろそろ好景気で皆の懐も温かくなる年だし………、しかし今のうちに投資を増やして資産を多くし、娘達に残してやりたいしなぁ。

 

 「本当においしいなベルノ、キタハラも食べろ」

 

 「なら貰おうか… ってもう無いじゃないか!」

 

 スキルで増やすのは最終手段だ、ここは断腸の思いで趣味で集めたレア物を売るか………、いや駄目だ、売った所でオグリキャップとの一回分の食事代金にもなりゃしない、まだ持っておくか、漫画の原画達。

 

 「トレーナーさん、こっちも美味しいですよ!」

 

 「どれどれ………、うん! 美味いな!」

 

 「ムグムグモガムグ」

 

 「ん? どうしたオグリ」

 

 「………ゴクンッ、さっきからうんうん言ってどうしたんだ?」

 

 オグリキャップが自分を見て首を傾げる、祝勝会なのに変な事考えてた自分が悪いので謝り皆の輪に入る。

 

 この先どうなるか判らないが今を楽しみ自分が楽しいと思う事をし続ければ悪い事にはならんだろう。

 

 




※転生者には3人の子供(ウマ娘)がいます。
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