光の軌跡   作:社畜A

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第24話 短期免許終了

【競馬スポーツ新聞 一面記事】

【衝撃】三上光輝 短期免許で前代未聞の成績 - JRA通年免許取得へ

2021年6月30日

 

短期3カ月でJRA制覇 ― 驚異の数字が物語る「氷の男」の実力

史上最高勝率33.7%を記録、外国人短期騎手の概念を覆す

昨日、JRA関係者から衝撃の発表があった。今年4月から短期免許で来日していた三上光輝騎手(26)が、来春からのJRA通年免許取得に向けて準備を開始するという。

三上騎手の短期免許期間中の成績は騎乗数89回・勝利数30勝・勝率33.7%と、外国人短期招待騎手としては前代未聞の数字を叩き出した。過去10年の短期免許騎手の平均勝率が7.2%であることを考えると、いかに異例の成績かが分かる。

 

【DATA】三上光輝騎手 短期招待期間中の騎乗成績

騎乗数: 89回

勝利数: 30勝

勝率: 33.7%(過去10年の短期騎手平均:7.2%)

連対率: 50.6%

重賞成績: 4戦3勝1着(大阪杯GI・天皇賞春GI・かしわ記念JpnI)

 

獲得賞金は破格の6億7,800万円

三上騎手が3カ月間で獲得した賞金総額は約6億7,800万円に達し、これも短期騎手としては史上最高額。特に大阪杯、天皇賞(春)、かしわ記念での勝利が大きく貢献している。これまでの短期騎手の最高額はルポワン騎手(当時)の3億2,000万円だったが、その記録を倍以上更新した。

 

地方競馬も制す「万能型」騎手

三上騎手は地方競馬のダートG1「かしわ記念」も制し、中央・地方、芝・ダートを問わず活躍。"万能型"騎手としての実力を証明した。特に注目すべきは、その勝率が距離や馬場状態にほとんど左右されないことだ。JRA関係者は「データから見ても、現代の日本競馬界におけるトップ騎手と引けを取らない」と評価する。

 

通年免許取得への道

通常、外国人騎手がJRAの通年免許を取得するためには厳しい条件をクリアする必要があるが、三上騎手は日本人であり一番の壁である言語能力に問題はない。競馬関係者によれば「合格の可能性はかなり高く、既に騎乗予定の相談も始まっている」とのことだ。

三上騎手は秋のG1シーズンに合わせて一時来日し、ブルーダイヤモンド号に騎乗する予定。通年免許の取得試験は今冬に行われる見通しだ。

 

"氷の男"が日本に定住し、日本競馬界に革命を起こす日が、いよいよ近づいている。

 

(本紙・競馬部 田中記者)

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【Sports Graphic特集】

氷の男・三上光輝の正体 - 無表情の裏に隠された天才の素顔

2021年7月5日号

 

 

プエルトリコからクレーミングレースまで ― 天才騎手の知られざる苦闘の日々

JRAを席巻した「氷の男」三上光輝。大阪杯、天皇賞(春)、かしわ記念と短期間で三連勝を飾り、宝塚記念でも日本最強馬トキノジェネシスに肉薄した男の素顔に迫る。無表情で寡黙な彼の裏に隠された壮絶な過去とは?

 

15歳、少年は海を渡った

三上光輝が15歳の時、周囲の反対を押し切ってプエルトリコの競馬専門学校「エスクエラ・ボカシオナル・イピカ」(通称EVH)への入学を決意した。日本の競馬学校ではなく、未知の国の学校を選んだ理由を、父・健一さん(58)はこう語る。

「光輝は小さい頃から『国際的な騎手になる』と言っていました。そのためには英語圏での経験が必要と考えたようです。普通の子供なら日本の競馬学校を目指すでしょうが、彼は違いました」

EVHはプエルトリコの首都サンフアン近郊にある騎手養成学校で、世界的に有名な騎手を多数輩出している。しかし、スペイン語がほとんど話せない日本人少年にとって、その環境は過酷だった。

「最初の半年は泣いてばかりいました」と当時の教官ラモン・ロドリゲス氏は振り返る。「言葉の壁、文化の違い、食事の違い...すべてが彼にとって試練でした。でも、彼には特別なものがありました。馬との接し方です」

 

「馬の声」が聞こえ始めた日々

EVHでの三上は中堅レベルの成績だったが、馬に対する共感能力は群を抜いていた。

「彼は馬と会話しているようでした」と当時の同級生フアン・メヒア氏は語る。「問題馬、気難しい馬を三上に任せると、不思議と落ち着くんです。私たちは冗談で『三上の魔法』と呼んでいました」

この「馬との対話能力」こそが、後の「馬の声を聞く」と言われる三上の特殊能力の原点だった。卒業後、三上はアメリカへ渡り、最下層のクレーミングレースの世界に飛び込むことになる。

 

クレーミングレースの過酷な現実

アメリカ競馬の底辺に位置するクレーミングレース。ここでの騎手の収入は想像を絶するほど少ない。

一回の騎乗で得られる基本騎乗料(ジョッキーマウント)は25~100ドル(約2,750~11,000円)。勝ったとしても、賞金総額の6%しか得られない。そして、これらの収入から騎乗依頼の仲介を行うエージェントに20~30%、馬具の管理を行うバレットに5~10%を支払わなければならない。

例えば、賞金4,000ドル(約44万円)のレースで1着になった場合:

• 騎乗料:50ドル(約5,500円)

• 勝利賞金の取り分:240ドル(4,000ドルの6%)

• 合計:290ドル(約31,900円)

ここからエージェントに25%(約8,000円)、バレットに10%(約3,200円)を支払うと、手取りは約20,700円。これが「勝った場合」の収入だ。

「一日に5~6レース乗っても、手取りは数万円。勝てなければもっと少ない」と元米国クレーミングサーキット騎手のトム・ウィリアムス氏は説明する。「三上は年間1,000レース以上に騎乗していましたが、推定年収は400~600万円程度。ニューヨークのような都市ではほとんど生活できない金額です」

三上は車中泊をしながら複数の競馬場を転々とし、朝は練習騎乗、昼と夜はレースという生活を数年間続けた。時には一日で数百キロ離れた競馬場を3か所も回る日もあったという。

 

読者のために具体的な例をあげよう。

ニューヨークと日本のビッグマック価格を比較すると:

ニューヨーク(マンハッタン)のビッグマック: 約6〜7ドル(単品) (約660〜770円)

日本のビッグマック: 約390円(単品)

ニューヨークのビッグマックは日本の約1.7〜2倍の価格だ。

この価格差は都市部の生活コスト全般を反映しておりニューヨーク、特にマンハッタンは家賃や食費など基本的な生活コストが非常に高く、月収100万円程度でも生活が厳しい都市である。三上騎手のようなクレーミングレース騎手が年収600万円程度で暮らすのは、特に都市部では相当な経済的困難を伴うことが想像できる。

このような環境で三上は騎手としての生活を続けていた。

 

"Dirt Claimer"と蔑まれた日々

アメリカでの三上は"Dirt Claimer"(ダート・クレイマー)と呼ばれ、軽蔑されることもあった。「日本人には無理だ」「ダートの泥しか知らない男」といった言葉を浴びせられることも少なくなかった。

「彼はそんな言葉に一切反応しませんでした」と当時を知るジョッキーエージェントのマイク・ジョンソン氏は語る。「代わりに馬上で答えを出していました。問題馬と言われる馬で勝利を重ねていくうちに、次第に評価も変わっていきました」

彼の特殊能力「馬の声を聞く」は、この過酷な環境で磨かれていった。様々な問題を抱えた馬に短時間で乗りこなさなければならない状況が、馬の微細な反応を読み取る能力を極限まで高めたのだ。

 

転機:カーター・ハンディキャップでのG1初勝利

2019年、三上はアメリカでG1レース「カーター・ハンディキャップ」を制覇。これが彼の国際的評価を一気に高めることになった。しかし、「ダート専用」のレッテルを完全に払拭するには至らなかった。

真の転機は2020年の香港ヴァーズでの勝利だった。急遽代役として抜擢された芝のG1レースで見事に勝利を収め、「芝でも通用する」ことを証明したのだ。

この活躍が吉野誠一氏の目に留まり、JRAの短期招待騎手として来日が実現。そして日本での「三上旋風」が巻き起こることになる。

 

エピローグ:「氷の男」の本当の姿

「三上は感情がないわけではありません」と吉野氏は語る。「むしろ繊細で、周囲の声に敏感なんです。無表情なのは、いわば彼の防御反応。『目立ちたくない』というよりは『騒がしさを遮断したい』という思いがあるのでしょう」

「馬と話しているときの三上は、とても柔らかい表情をしています」と池田調教師も付け加える。「彼は人より馬との対話に長けているだけです」

三上光輝の無表情の奥に隠されていたのは、過酷な環境を生き抜いてきた男の強靭な精神と、馬への深い愛情だった。

日本競馬界を震撼させた「氷の男」は、今後どこまで日本に新風を巻き起こすのか。彼の真の実力が試されるのは、これからだ。

(取材・村上裕輔)

 

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【週刊エンタメニュース 7月15日号】

「氷の男」三上光輝、女性ファン急増で競馬界に新風!

無表情で寡黙、しかし圧倒的な実力で日本競馬界を席巻した三上光輝騎手(26)。「氷の男」と呼ばれる彼のファン層に異変が起きている。これまで中高年男性が中心だった競馬ファンに、10代後半から30代前半の女性が急増しているのだ。

JRA広報部によると、三上騎手が出走する日は女性来場者が通常の1.5倍に増加。特に20代女性の増加率は驚異の2.3倍に達するという。

「競馬場に行ったことなかったけど、三上さんの無表情なのに馬に優しいギャップにハマりました」(22歳・会社員) 「クレーミングレースから這い上がった過去を知って応援せずにいられない」(28歳・OL)

という声が続々。SNSでも「#三上光輝を見に競馬場へ」というハッシュタグが若い女性を中心に拡散中だ。

Ray誌の三上特集、発売3日で増刷決定!

ファッション誌「Ray」7月号の特集「競馬と若い女性」で三上騎手と人気モデル・山野みづきさんの共演グラビアを掲載したところ、発売わずか3日で10万部の増刷が決定。Ray編集部によれば「創刊以来、これほど短期間での増刷は初めて」という。

同誌編集長の森川寛子氏は「三上さんの無表情なのに美しい眼差し、そして山野さんとの対比が絶妙でした。『三上騎手のために買った』という声が圧倒的に多く、競馬に関心がなかった若い女性の心をつかんだようです」と話す。

Ray公式サイトでは特集の一部を追加公開するほどの人気ぶり。インタビュー部分は音声配信もされ、そちらも10万ダウンロードを突破している。

 

「三上×菅原」の放送回、特別公開

BS11の競馬番組「Winning Horses」では、MCの菅原優華さんが三上騎手をインタビューした回をYouTubeで特別公開、再生回数は280万再生を記録。菅原さんの元アイドルというバックグラウンドもあり、「菅原さんと三上さんの掛け合いが見たい」という新たなファン層も形成されつつある。

これまでマニア向けとされてきた競馬番組が一般層にも注目される現象は「三上効果」と言われ、競馬業界は歓迎ムードに包まれている。

 

 

 




これでも野球の大谷さんと将棋の藤井先生には程遠いと思ってます。
全然リアリティの範疇です。
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