お前がブリュンヒルデになるんだよ!   作:シシカバブP

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オリ主「やめてみせろよ、デュノア!」
簪(傍観者)「何とでもなるはずだ!!」
刀奈「(前回までの流れ)ガン無視だと!?」


勢いで書いたせいで、次回以降の整合性が死にそう……

6/5追記:
イザナミってた箇所を削除
また暴発した……


第17話 やめちゃいなよ! そんなスパイなんか!

 簪が中国の代表候補生達をボコってから数日、この世界でも実技の授業が出始めてきた。

 

「来月の学年別トーナメントに向けて、明日から実機訓練が始まります。みんな、ISスーツを忘れずに準備してね。忘れたら……学園指定の水着で授業を受けてもらいますからね」

 

「「「え~やだ~」」」

 

 このやり取りを聞くのも2回目だが、エドワーズ先生も相変わらずだった。

 で、女子生徒達は笑っているわけだが

 

「あら、笑っていていいの? 宮下君にスクール水着姿を見せたいなら止めないけど」

 

「「「あ……っ」」」

 

「というより、更識さんがどう思うか……」

 

「「「絶対忘れませんっ!」」」

 

「えっ、あの……」

 

「更識さんのいる前で、宮下君に水着姿を見せたりしたら……!」

 

「狩られる……!」

 

「私そんな風に思われてるの!? 解せぬ!」

 

 うん、俺も解せぬ。つーか、それを言ったら臨海学校の時どうすんだよ? まさか俺だけ旅館に缶詰してろと?

 

「はいはい。宮下君も、当日はドギマギしないようにね」

 

「勘弁してくださいよ……」

 

 奇しくも、SHR終了間際のやり取りも前の外史と同じだった。なんだかなぁ……

 

 

 

「そういえば宮下君知ってる?」

 

 SHRが終わってすぐ、隣の席のクラスメイトから声をかけられた。ああ、これはあれだな。

 

「1組に転校生が入ったって話か?」

 

「な~んだ、知ってたんだ~」

 

「のほほん……1組の布仏本音と知り合いでな。その伝手で聞いた」

 

 嘘だけど。未来の出来事を知ってるとか言うよりは、この方が信憑性があっていいだろう。

 

「フランスとドイツから来たんだったっけ?」

 

「そうそう! しかも片方は男子なんだよ!」

 

「ああ、それでさっきのソニックブームか」

 

「そ、ソニックブームって……確かにすごかったけど」

 

 SHR中に聞こえてきた、女子の黄色い声。1組の教室からここまで距離があるはずなのに、こっちの窓までビリビリ振動してたからな。

 前回はそんなでも無かったのに、今回はすげぇ反響だったみたいだな、デュノア。

 

 クラスメイトが苦笑いしていると、簪がスマホを片手に寄ってきた。

 

「陸、本音から連絡があった。織斑君から昼食のお誘いだって」

 

「なんだあいつ、直接俺に……あっ、まだアドレス交換してねぇや」

 

 これは失敗、昼飯食う時に交換しとこう。

 けどなんで交換し忘れてたんだ? 前回は……

 

「(鈴さんの酢豚事件に関わってないからじゃない?)」

 

「(あ、それだ)」

 

 簪の指摘で思い出した。あの時は一夏の朴念仁っぷりにイラっときて、SEKKYOUかましたんだっけ。我ながら青かったなぁ、あの時の俺。

 アドレス交換とかしたのもあの後だったっけ。んで、今回は対抗戦まで接点ナッシングだったせいで、タイミングを逃してたわけか。

 

「とりあえず、OKの返事しておくね」

 

「頼んだ」

 

 さて、今回もあの面子になるんかねぇ。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 昼休み、指定された屋上に行くと、6人分の人影が見えた。一夏、篠ノ之、オルコット、凰、のほほん。そんで男子用制服に身を包んだ……

 

「宮下君と更識さんだよね? 僕はシャルル・デュノア、よろしくね」

 

「4組の宮下陸だ。よろしくな」

 

「同じく、更識簪」

 

 デュノアの自己紹介を受けて俺達も返すと、ニッコニコの一夏が。

 

「いやぁ、陸は別クラスだからなかなか会う機会がないだろ? やっぱ同じクラスに同性がいると安心するよな!」

 

「あ、あはは……」

 

 聞きようによっては危ない発言に、デュノアが苦笑い。そして旧ハーレムの3人は一夏が見てないからか、めっちゃ苦虫を嚙み潰したような顔をしていた。

 残念だが、デュノアがいなくてもお前達にチャンスはねぇぞ。一夏はデカパイの虜なんだから。

 

 若干(若干?)剣呑な雰囲気になりかけながらも、各々持ってきた昼飯を取り出すフェーズに。

 

「一夏、そのパン必要ないだろ」

 

「へ?」

 

 購買で買ったであろう惣菜パンを持って首を傾げてるが、お前には――

 

「そうだな! なにせ!」

 

「わたくしたちが!」

 

「用意してるからね!」

 

――ドーンッ!

 

 ほら、篠ノ之の弁当箱、オルコットのバスケット、凰のタッパーが目の前に置かれたぞ。

 デュノアも一夏と同じく、惣菜パンを持ったまま固まっちまったな。

 

「んで、のほほんは菓子パンオンリーか」

 

「メロンパンがおいしいんだよ~」

 

「本音、太るよ?」

 

「(∩゚д゚)アーアーきこえなーい」

 

 こっちもこっちで、主従漫才を開催してるし。

 

「ところでデュノア」

 

「え? 何?」

 

 篠ノ之達に食い物を押し込まれる一夏を見て苦笑していたデュノアが、首を傾げながら振り向いた。

 

「ちょっと聞きたいことがあるんだが」

 

 いきなりこれを聞くのはあり得んと思うが、俺のやる気と行動に直結することだし、敢えて聞かせてもらおう。

 一夏達は……よし、こっちの話は聞こえないな。

 

 

 

「お前、産業スパイやめたくね?」

 

 

 

「(゚Д゚)ハァ?」

 

 そのままAAになりそうなほど、デュノアがあんぐり口を開けて綺麗に固まった。

 そこから数秒ほど経って、驚愕の顔に変わると

 

「ちょ、ちょっとこっち来て!」

 

 俺の手を引いて、屋上の出入口、ちょうど一夏達から見えない位置まで連行していった。

 

「ぼ、僕がさささ、産業スパイって……!」

 

「いやお前、そこまで動揺したら自白してるようなもんだろ」

 

「あっ」

 

 隠す気があるなら、そこは『なんのこと?』とか言ってシラ切ればよかっただろうに。なぇアザトイさん、お前そんなポンコツだったか?

 

「ど、どこまで知って……」

 

「全部」

 

「ええ~……」

 

 形容しがたい表情になってるデュノアに、俺はデュノアがIS学園に来た理由とかを語った。男装してる理由とか、シャルロットって本名もな。

 

「ほ、本当に全部知ってるんだね……」

 

「まあな。で?」

 

「で、って……」

 

 ポカンとしてるところ悪いが、一夏達が気付く前に話を進めたいんでな。

 

「スパイをやめる気、あるか?」

 

「……」

 

 ごくごく自然体に聞く俺に、デュノアが怪訝な視線を向けてくる。

 

「宮下君に、どうにか出来るっていうの?」

 

「ああ」

 

「っ!?」

 

 俺の即答に、またも驚愕の表情に変わる。俺から仕掛けといてなんだが、百面相になってるな。まあ、そうなるのも分かるがな。

 

「デュノア社って大企業が相手なんだよ?」

 

「問題ない。社長のアルベールさんとは顔見知りだし」

 

「顔見知っ!……宮下君って、いったい何者なの?」

 

 デュノアの視線が、得体の知れないモノを見る目に変わった。解せぬ。

 

「お~い、2人とも何してんだ~?」

 

 おっと、一夏に見つかっちまったか。

 

「時間切れだな」

 

「え……」

 

 本当はここで答えを聞きたかったが、これ以上一夏達に不審がられるのもよろしくない。

 

「本当に……」

 

「ん?」

 

「本当に、助けてくれるの?」

 

「ああ。お前に足掻く気が――現状をどうにかしたいって気持ちがあるならな」

 

 前の外史でもそうだったが、不幸な運命に対して足掻こうとせず、流されるだけのお姫様を助ける気にはなれないんでな。

 俺の言葉に俯いたデュノアだったが、決断したのか顔を上げて返答した。

 

「僕を、助けて」

 

「いいだろう」

 

 その後俺は、"男同士で物陰にしけ込む怪しい2人"という誤解をし始めた一夏にアームロックをかましたのだった。

 ちなみに簪は『仕方ないなぁ』って顔してた。

 

 

「いででででっ! な、なんでだぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

「あの~、刀奈?」

 

「何かしら?」

 

「俺、なんでこの体勢なんだ?」

 

 その晩、寮の部屋で俺は、刀奈と簪の前で正座させられた。げ、解せぬ……

 

「解せぬ、じゃないでしょ。私達に相談もなく、シャルロットちゃんに色々話通しちゃうし」

 

「いや、本人の意思表示は大事だと思って、な?」

 

「だからって、いきなり『産業スパイやめたいか?』は無いでしょう。ねえ、簪ちゃん?」

 

「ん」

 

 いやいや! 簪、お前『仕方ないなぁ』って顔してたじゃん!

 

「それとこれとは話が別。†悔い改めて†」

 

「ひぐぅ……」

 

「それでお姉ちゃん、準備は?」

 

「アルベール社長宛てに、更識家で調べた情報を送っておいたわ」

 

 『陸君が先走らなければ、もっと確度の高い情報が手に入ったんだけどね~』と後ろに付けて。はい、反省してるから……

 

「とはいえ、あれだけの情報があれば反体制派の掃除は出来るでしょ。後は暗殺の危険が無くなったシャルロットちゃんが女の子に戻れればハッピーエンド、かしらね?」

 

「うん。織斑君のハーレムは瓦解してるから、わざわざあの中に入る必要もないと思う」

 

「簪、ひでぇ言い様だな。けど、そんなに上手くいくか?」

 

「「えっ?」」

 

 俺の疑問に、姉妹揃って変な声が出た。

 

「あの誘蛾灯、織斑一夏だぞ? 別ルートでデュノアが堕ちる可能性も」

 

「まっさか~! そんなこと……ない、わよね?」

 

「……」

 

 刀奈も簪も、一夏のダイソン級の吸引力を思い出したのか、口元が盛大に引き攣っていた。

 




一夏とアドレス交換してないでゴザルの巻。
酢豚事件もすっ飛ばしてたので、前作と比べると鈴エピがぺらっぺらですね。

オリ主、先走る。
自分で書いててなんですが、ホント計画性のない奴だなぁ!


あっ、たっちゃんの水着ネタ書き忘れた……

たっちゃんの出番なんだけど……

  • もっと多い方がいい
  • 今と同じぐらいでいい
  • もっと少なくてもいい
  • 会長の水着を見せろー!
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