自分の熱量が尽きてエタらないようにするためです。
AI使えば作業量が半分以下にまで圧縮されますが、ネタと話の構成を考えるのが大変なんですよ……
息抜きとして他の小説も書こうかな……
《統一暦1928年10月 ルーシー連邦領内 ウラルズ山脈上空》
高度一万一〇〇〇メートル。
成層圏の入り口に差し掛かろうかという極薄の大気の中を、四つの巨大なプロペラが空気を切り裂く重低音が支配していた。
外気温はマイナス五〇度を下回り、吹き荒れるジェット気流が機体を揺らす。しかし、機内の乗員たちは分厚い電熱飛行服を着込むこともなく、ただ酸素マスクと薄手の飛行服だけで、快適な室温の中で各々の計器と向き合っていた。
帝国空軍が誇る最新鋭戦略爆撃機、H-400『フレスヴェルグ』。
その与圧された機首の爆撃手席で、シュミット中尉は額に滲む汗を拭いながら、目の前の暗緑色に発光するブラウン管モニターを食い入るように見つめていた。
「目標の鉄橋まで、およそ一〇〇キロ。……天候は晴れ。風速、高度、ともにデータリンク正常。これより爆撃行程に入る」
彼の右手が、操縦桿を慎重に握りしめる。
シュミット中尉の任務は、眼下に広がる広大なタイガの森に無数に点在する工場群を「絨毯爆撃」することではない。彼が狙うのは、大河に架かるたった一本の鉄道橋の、さらにその橋脚という極小の点であった。
「弾倉扉、開け。……特殊誘導爆弾『フリッツ・ウラノス』、投下準備」
機体の腹が開き、マイナス五〇度の冷気が機体下部を吹き抜ける。そこに懸架されているのは、かつてマジノ線を穿った超重滑空爆弾フォルカンの直系の進化系でありながら、その運用思想を根底から変えられた精密破壊兵器であった。
「目標確認。……ロス!」
ズン、と機体が僅かに軽くなる。
投下された漆黒の爆弾は、翼を広げて滑空するのではなく、重力に従って真っ逆さまに落下していく。だが、その尾部から強烈な推進用ロケットが火を噴き、落下の運動エネルギーをさらに加速させた。
「誘導電波、リンク確立。カメラ映像、クリアです」
シュミット中尉の目の前のブラウン管モニターに、モノクロの粗い映像が映し出された。それは、落下していく爆弾の先端に取り付けられた小型テレビカメラからの映像であった。
この時代の技術をローゼフシルトのどこから来たか分からないアイデアで昇華させたこの兵器は、ワイヤー誘導の距離的限界を克服し、強力な指向性電波を用いたTVモニター映像誘導方式を採用していたのである。
シュミット中尉は、モニターに映し出される急接近する大地の映像を見ながら、手元のジョイスティックを細かく動かす。爆弾の尾部にある操舵フィンが電波を受信し、落下の軌道をピタリと修正していく。
「左へ二度。……そのまま。……来い、来い……ッ!」
モニターの中で、凍てつく大河に架かる長大な鉄橋の橋脚が、猛烈な速度で拡大していく。
そして、モニターの映像が砂嵐に変わった瞬間。
高度一万メートルの遥か眼下で、音のない巨大な閃光が弾け、遅れて重々しい衝撃波が爆撃機の腹を揺らした。
「ヒットッ!! 橋脚の完全破壊を確認! 連邦のシルドべリア鉄道支線、切断完了しました!」
シュミット中尉の歓喜の報告に、機長もインターコム越しに満足げな声を返した。
「よくやった。これでまた一つ、連邦の首が絞まったな。……総員、帰還軌道へ移行。次の出撃に備えろ」
巨大な四発爆撃機は、優雅に機体を傾け、西の空へと旋回していく。
彼らは知っていた。このたった一発の爆弾が、どれほど多くの連邦の工場を沈黙させ、どれほど多くのルーシー人を餓死させるかを。
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【帝国空軍 精密誘導爆弾 FX-2000『フリッツ・ウラノス』諸元表】
・全長:4.2 m
・重量:2,200 kg
・弾頭:1,400 kg(徹甲榴弾・遅延信管)
・推進装置:固体燃料ロケットモーター(落下加速および軌道修正用)
・誘導方式:TVカメラ映像伝送式・無線コマンド・ライン・オブ・サイト(MCLOS)
[概要]
かつて固定目標(要塞)の天頂を抜くために作られた滑空爆弾『フォルカン』をモンシュタインの苦情から改造された。移動目標やピンポイントの橋脚などを狙うために極限まで近代化されたスマートボム。
滑空用の巨大な翼を廃止し、代わりに強力な姿勢制御用のロケットモーターと十字型の小型操舵フィンを装備。爆弾の先端には小型のビジコン管が搭載されており、その映像をVHF帯の指向性電波で母機へとリアルタイム送信する。
爆撃手は母機の安全な高高度から、モニターを見ながらジョイスティックで爆弾を直接操縦し、橋脚のど真ん中へ叩き込むことが可能。
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◇
帝国空軍のこの恐るべき精密爆撃の成功の裏には、帝国軍内部で長年繰り広げられてきた、血みどろの教義(ドクトリン)闘争の歴史が存在した。
そもそも、現在の帝国空軍は、一人の男の多大な影響を受けて形成された組織である。
ジーク・マイヤー・アンドシェル・フォン・ローゼフシルト。
彼がもつ西暦世界の知識から導き出した空軍の運用思想において、戦略爆撃という概念は、帝国の地政学的な環境において「極めて非効率であり、行使されるべきではない戦術選択肢」として切り捨てられていたのだ。
ローゼフシルトは、自らの記憶の中にある「西暦世界の歴史」を冷静に分析していた。
前世において極東の島国を屈服させたのは、あの死の鳥による都市の無差別焼夷弾爆撃と、二発の原子爆弾であったように語られがちである。だが、その実態を分析すれば、島国の生産能力の息の根を止めたのは空からの爆撃というよりは、某死の鳥からの空投機雷(飢餓作戦)による『徹底的な海上封鎖と物流網の破壊』によるところが最も大きかった。
欧州の戦場を見ても同様である。
資本主義の犬と三枚舌の何千機という重爆撃機が、昼夜を問わずハイル・ハイルと叫んでいる国の都市へ絨毯爆撃を加え続けた。だが、どれほど都市を瓦礫の山に変えようとも、工場の屋根を吹き飛ばそうとも、あの国の兵器生産能力は一九四四年のピークに達するまで決して落ちることはなかったのだ。工場は地下へ、森の中へ、農村へと分散疎開し、労働者たちは瓦礫の中で旋盤を回し続けた。
最終的にあの国にトドメを刺したのは、空の爆撃などではない。圧倒的な戦術空軍の近接航空支援の傘に守られながら、地上軍の戦車と歩兵が物理的に本土へ侵入し、工場を直接占領したからである。
『工場という建物を燃やしても、国は死なない。国を殺すのは、物流の完全な切断と、歩兵による物理的な占領だ。ゆえに、莫大な予算と資源を食い潰す戦略爆撃艦隊など、大陸国家である帝国には不要である』
これが、ローゼフシルトの結論であった。
そして、その思想を後押ししたのが、空軍の実力者にして初代空軍大臣から国防大臣の椅子へと上り詰めたヘルマン・ゲーロング元帥であった。
彼もまた、地上軍と連携して電撃戦を支援する戦術空軍の拡充を強硬に推進しており、二人の意見は見事に合致。帝国空軍は、世界で最も洗練された極めて純粋な戦術空軍としてその牙を研ぎ澄ましていくこととなったのである。
だが。
その圧倒的な戦術空軍至上主義の潮流に対し、たった一人、強烈な「否」を突きつけ、血の涙を流しながら抗い続けた男がいた。
帝国空軍参謀長、ハルター・ヴァーヴェー大将である。
彼は、ルフトバッフェの『戦略空軍化』に異常なまでの執念を燃やし、奔走した男であった。
とある世界線において、とある爆撃機計画を推進し、もし彼が事故死していなければとある国は四発重爆撃機を保有し、戦争の歴史は変わっていたかもしれないと言われる幻の戦略家。
この世界線において生き長らえていたヴァーヴェーは、ローゼフシルトやゲーロングの戦術至上主義に真っ向から噛み付いた。
「ローゼフシルト大佐(当時)! 君の理屈は『大陸の地続きで、歩兵が歩いて工場まで辿り着ける相手』にしか通用しない! もし敵が、我が軍の戦車の無限軌道が届かない海の向こう、あるいは山脈の遥か以東へ工場を疎開させたらどうするのだ!? 届かぬ敵の心臓を物理的に叩き割る長槍(戦略爆撃機)を持たぬ軍隊など、片腕のない拳闘士と同じだ!」
ヴァーヴェーの主張は、帝国という国家の安全保障をよりマクロな視点で捉えたものであった。
だが、彼の長槍の構想は、冷酷な現実と政治の壁の前に、幾度も粉々に打ちのめされた。
まず、空軍の二大巨頭の壁である。
ローゼフシルトは、ヴァーヴェーの「長距離投射能力の必要性」という危惧そのものには深い共感と理解を示し、彼個人のポケットマネー(アーネンエルベの裏予算)から大規模な研究予算を密かに提供して基礎研究を維持させた。
しかし、ゲーロングは頑なに首を縦に振らず、「四発機を一機作る資源で、双発機が三機作れるだろうが!」と一蹴。戦略爆撃隊の編成は、試作機レベルの極めて小さな規模に留め置かれた。
加えて、時の帝国政府が進めた対アルビオン連合王国融和政策が致命傷となった。
「海の向こうを爆撃できる機体など作れば、連合王国を不必要に刺激する」という政治的配慮により、連合王国本土を攻撃可能な戦略空軍の構築構想は、事実上の『無期限凍結』とされてしまったのだ。
さらにヴァーヴェーを絶望させたのが、皮肉にもローゼフシルトが開発した傑作機『ペガサス戦術輸送機』の存在であった。
大戦争が勃発すると、この戦略レベルの航続距離を持つ四発輸送機が、悪魔のような運用をされ始めたのだ。ガンシップのみならず、ペガサスの広大な貨物室に大量の爆弾を積み込み、後部のリア・ランプドアを開けてレールの上から爆弾を次々と蹴り落とすという、ふざけた力技である。
これにより、「ペガサスで十分代用できるではないか。並みの爆撃機よりもよほど火力投射能力が高い」という結論に至り、国からの新たな戦略爆撃機開発の予算は完全に絞り取られてしまったのである。
連合王国との戦争に突入した後も、技術の発達により既存の双発爆撃機でも十分に海峡を越えて攻撃できること、そして何より帝国政府が連合王国との講和を目指していたため、ロンディウムなどの都市部への本格的な戦略爆撃そのものが行われず、戦略爆撃機の扱いは不遇なままであった。
「私の……私の長槍は、このまま歴史の闇に消えるというのか……!」
ヴァーヴェーは空軍省の自室で、埃を被った四発重爆撃機の設計図を見つめながら、酒を呷っていた。
だが、その絶望の底にいた彼を、再び表舞台へと強引に引き摺り上げた「最悪の特効薬」が存在した。
合州国の、大戦への参戦である。
合州国が連合国側に立ち、その圧倒的な工業力をもって牙を剥き始めた瞬間。帝国の首脳陣は、背筋が凍るような冷たい現実に直面した。
『――我が帝国には、合州国本土を直接攻撃するための手段が、何一つ存在しない』
合州国本土の東海岸、ワソントンやニューヤークの工場群。それらは大西洋という巨大な堀に守られ、帝国の戦車も、歩兵も、双発爆撃機も、絶対に届かない絶対の安全圏にあった。
頼みの綱であるロケット兵器も、二段式弾頭ロケットであるA22ですら合州国本土には全く届かず、大陸間弾道弾レベルのものを数年以内に開発できる見込みは完全にゼロであった。
一応、Uボートにロケット兵器を積んで沿岸から打ち込むというイカれた案も出されたが、荒波の中での信頼性に乏しく確実性の問題があった上、戦略的な打撃力に欠けるとして時期尚早と結論づけられた。
便利な「爆弾トラック」であったペガサス輸送機も、航続距離が届かない上、いざ合州国の強力な防空網が待ち構える空域に突入させれば、鈍重な輸送機など一瞬で火だるまにされるのは火を見るより明らかだった。
打つ手が、ない。
「……だから言っただろうが! 届かぬ敵を殴る長槍が必要だとな!!」
参謀本部(当時)の会議室で、ヴァーヴェー参謀長は泡を飛ばして絶叫した。
ここにきてようやく、帝国は本格的な長距離戦略爆撃機の開発に本腰を入れることとなったのである。
この開発は、奇跡的な速度で進捗した。
なぜなら、ローゼフシルトのポケットマネーとヴァーヴェーの狂気的な奔走によって、アーネンエルベの地下開発室で、その基礎技術の牙は密かに、しかし完璧に研ぎ澄まされ続けていたからだ。
その技術を正規の開発ラインへと移植し、ただちに実機の製造が開始された。
ただ、いくら帝国とはいえ、いきなり太西洋を横断して合州国まで往復できる「合州国絶対殺す爆撃機(航続距離一万五千キロ超)」を作るのは、時間的にも技術的にも無理があった。
そこで、現実的な落とし所として、OKWが定める対連邦戦の最終攻勢限界線の以東――すなわち、連邦が工場を疎開させているウラルズ山脈以東の工業地帯を確実に爆撃し、往復可能な長距離爆撃機の開発が優先して進められた。
統一暦1927年中旬、プロトタイプが初飛行。
統一暦1928年初頭、製造ラインに乗せられ大規模な量産が開始。
そして同年秋。
ヴォロネジでの決戦が終わった直後、彼らはついに、ルーシー連邦の心臓部へ向けてその凶悪な牙を剥いたのである。
大量に離陸していく四発の巨鳥の群れを飛行場の滑走路で見送ったヴァーヴェーは、両手を天に掲げ、まるで発狂したかのように高笑いを上げ、そして歓喜の涙を流した。
「行け! 行けぇぇぇッ!! 我が愛しき娘たちよ! ボリシェヴィキの頭上に、神の怒りの鉄槌を下してこい!!」
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【帝国空軍 超重戦略爆撃機 H-400『フレスヴェルグ』諸元表】
・全長:47.5 m
・全幅:52.0 m
・翼面積:約 310 m²
・全備重量:175,000 kg(最大離陸重量:188,000 kg)
・発動機:イレルスキー・エアークラフト製『エレクトル・タイタン』ターボプロップエンジン ×4基
・プロペラ:全金属製・同軸二重反転8翅(前4翅・後4翅)プロペラ(直径 5.6 m)
・出力:1基あたり 15,000 軸馬力(4基合計 60,000 軸馬力)
・最大速度:820 km/h (高度 11,000 m時)
・巡航高度:12,000 m
・実用上昇限度:14,500 m
・航続距離:8,500 km(標準爆装時) / 12,200 km(フェリー・爆装なし時)
・爆弾搭載量:最大 20,000 kg (フリッツ・ウラノス等の大型誘導爆弾、各戦略兵器、または通常爆弾)
・乗員:6名(機長、副操縦士、爆撃手、航空機関士、航法士兼通信士、後部銃手/機首および尾部の完全与圧キャビン内)
・防御兵装:20mm連装機関砲内蔵・遠隔操作式レーダー照準銃塔 ×4基(機体上部、下部、尾部などに配置。アナログ火器管制計算機連動)
[概要]
合州国の参戦により、急遽長距離爆撃機としてアーネンエルベの地下開発室から引きずり出された巨鳥。
ジェットエンジンでは当時の黎明期の技術において極端に燃費が悪化し、ウラルズ以東には届いても合州国爆撃のための技術修練にはならないため、あえて1基15,000馬力という規格外の出力を誇る巨大なターボプロップエンジンを採用。さらに強大なトルクを打ち消し推進力へ変換する同軸二重反転プロペラを組み合わせた。
これにより、戦闘機に匹敵する800キロ台の巡航速度と、ウラルズ山脈を余裕で往復できる八千キロ超の航続距離を見事に両立させている。ただし、プロペラ先端が音速を超えることで発生する衝撃波と、6万馬力が生み出す重低音は凄まじく、潜水艦のソナーで上空を飛ぶ本機の接近を探知できるほどである。
35度の後退翼を採用し、乗員は高度1万メートル超の極寒と低圧から守られた機首および尾部の完全与圧キャビンに搭乗する。防御機銃はすべて乗員の目視ではなく、機体各部に設置された小型レーダーと連動したアナログ火器管制計算機によって制御され、遠隔操作の銃塔が死角から接近する敵機に自動で弾幕を張る。
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◇
フレスヴェルグによるウラルズ爆撃は、ローゼフシルトの戦術思想と、ヴァーヴェーの戦略爆撃への執念が、最も最悪な形で融合した成果であった。
投入された爆撃機の総数は、多い時期でも二百機に及ばない。合州国の数千機による絨毯爆撃の規模からすれば、明らかに少数である。
だが、その少数のフレスヴェルグから投下されたフリッツ・ウラノス精密誘導爆弾は、ウラルズ山脈を越えて広がるシルドべリア鉄道の長大な鉄橋や、分岐点の要衝を数メートルの誤差で的確に粉砕し続けた。
さらに、爆撃機による物理的破壊と並行して、致命的な水脈の遮断が行われた。
夜闇に紛れた爆撃機や、潜入した特殊部隊により、連邦の動脈たる河川に、無数の各種河川機雷がばら撒かれたのである。これにより、川の氷が溶けて水上輸送が本格化する時期に合わせて、物資を満載した連邦の輸送船が次々と機雷に触れて木っ端微塵に吹き飛んだ。
この鉄道と河川の交通インフラに対する執拗かつ徹底的な攻撃は、連邦の兵站という名の血管を完全に切り刻む痛打となった。
さらに最悪なことに。
南方の資源地帯周辺も帝国の輸送妨害作戦で、ハザル海*1の航路も帝国の航空機によって徹底的な妨害を受けた。
これらの事象が複雑に絡み合った結果。
石油、希少金属、そして何よりウラルズの工場群へ送られるはずだった莫大な食糧。その全ての供給ラインが絞り上げられ、ルーシー連邦の南部資源地帯は、実質的に連邦の心臓部から切り離された状態へと陥った。
「帝政政府の面子を保たせた上に連邦の息の根を止める。工場という胃袋に、血液も食物も届かない。……もはやウラルズの工場群は、自重で崩壊するだけの巨大な鉄の墓標だ」
OKWで作戦図を眺めていたローゼフシルトは、冷酷にそう結論づけた。
帝国は、ウラルズ以東を火の海にする必要などなかった。
ただ、そこへ繋がる数本の細い糸をハサミで切り落とすだけで、連邦という巨大な熊は、自らの巣穴の奥深くで、ゆっくりと、しかし確実に餓死への道を歩まされることとなったのである。
大戦争後期への突入を告げる、最も静かで、最も残酷な首絞めの始まりであった。
というわけで燃費の悪いTu-95でした。
ちなみに連邦はこの程度で死んでもらうつもりはありません。
ローゼフシルトの過去話いる?
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前世まで赤裸々に見せろ!おら!!
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転生してからの話あくしろ
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男に興味ねぇからさっさと話進めろや!