東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

105 / 124
フォーメーション

 クリアナイト(晴奈のチーム)
         咲夜
    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精   
       美鈴   パチェ

        アキス 魔理沙
    シラウオ  アシカ   早苗   フナ
    サバミ エリィ   霊夢    文
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


 百  五話 異世界の無属性魔法

 コチヤーズ対クリアナイトの第九試合の序盤、薄青紫色のショートに変化したシラウオが化身を出現していた。

 シラウオ化身である白夜の閃光ライメーザが呼び寄せた白いコウモリ数がフランドールの周りを飛ぶ。

「デモンズボルト」

 いくつもの白いコウモリから放たれた電撃はフランドールを痺れさせ、シラウオは抜き去った。

 すると、シラウオは化身をオーラに戻して背中に戻し、再び背中から青と黒のオーラを噴射させる。

「ここで、まさかの連続化身発動です!!」

 オーラは体型が細く、刃のような羽根を左右で六本浮かせている化身――混沌の王アスタロトに変化した。

「お姉ちゃんの化身から、レミリアの化身連ちゃんで来たーー!!」

 フナが興奮気味で叫ぶと、混沌の王アスタロトは赤いトゲ六本をボールを囲って檻のように閉じ込めた。

「レッドプリズン」

 シラウオは赤い檻に閉じ込められたボールを踏みつけて飛ばすも、再び咲夜の時空の壁によって阻まれる。

「なんと咲夜選手……ミキシトランスした者の化身必殺シュートを止めました……! 幻想郷でもっとも恐るべきは彼女なのでしょうかーー!?」

「そ……そんな……お姉ちゃんの化身シュートがぁー!!」

 フナは叫び、落胆するように両膝をついたその時、シラウオはほんの僅かだけ咲夜を見る目を細めた。

(今、一瞬……異世界の魔力を感じたような……まさか、時空の壁には咲夜の能力は使っていない……?)

◆

 数分後、空中に浮かぶボール周辺に水色の小さな銀河が出現し、魔理沙が銀河にめがけてジャンプした。

「流星ブレード!」

 魔理沙は右足で力強くシュートを撃ち、黄色と青のグラデーションで流れ星のようにゴールを襲い始めた。

「時空の壁」

 何度目かの咲夜の時空の壁で、ボールは殴り飛ばされ、魔理沙は拳を握り、悔しそうに叫んだ。

 前線でボールを受けた美鈴が黄色い雷をまとうボールを蹴ると、可愛らしい黒いドラゴンが出現する。

「コロドラシュート!」

 ドラゴンはウインクし、ボールとともにゴールを襲い始めると、キーパーヤマメは右手を突き上げた。

「ゴッドハンド〜!」

 ヤマメは緩く技名を叫び、ヤマメは大きな黄色い手を前に突き出し、ボールの威力を止めた。

「こっち! ボールを清く正しい射命丸文の元へ! 早く!」

 文に急かされたヤマメはボールを投げつける。ボールを文は胸でトラップし、早苗と並んで走り始める。

「魔理沙さん! 私との特訓の成果を今! 見せる時です!」

「はい!」

 文と早苗が同時にジャンプし、頭を下にした早苗のスパイクの裏を文が踏んづけて二段ジャンプを行った。

「竜巻……」

「落とし!」

 文は風をまとった右足でオーバーヘッドシュートを撃ち、竜巻となったボールがゴールを襲い始める。

「時空の壁」

 咲夜は時空の壁でシュートをなんなく防ぐと、前線を走る美鈴が蹴り上げたボールに墨をまとわせた。

「天竜!」

 墨で出来た竜が出現し、パチュリーとのキック後に竜の口から放たれたボールが一直線にゴールを襲い始める。

(霊夢の空中インターセプトに警戒して必殺シュートを少し遠くに撃ってるわね……あれくらいならミキシトランスしなくても止められるわ)

 アシカは内心でそう分析すると、ヤマメは両腕を横に伸ばし、自身の真上で掌を合わせた。

「ムゲン・ザ・ハンド〜!」

 ヤマメの背後から無数の黄色い手が出現し、ボールを連続で押さえつけ、ボールはヤマメの両手に収まった。

「アシカ〜!」

 アシカはヤマメからボールを受け取り、シラウオへ射るような眼差しを向け、パスを送る。

「シラウオ! 今度は無属性の魔力を使ったシュートを撃ちなさい!」

 ボールを受けたシラウオは赤い雷を宿す左手を地面に向けると、そこから闇の分身が生み出された。

 シラウオはボールを蹴り上げ、分身とともに横回転しながらボールに向かって飛び始める。

「オリオン・クロスバイパー」

 二人がボールを蹴って赤い十字を作り、禍々しい赤黒いオーラとともにボールはゴールを襲い始めた。

「時空の壁」

 咲夜は時空の壁を発動させるも、威力を止めることができずに右手のひらを弾き、ゴールを許した。

「ゴール!! シラウオ選手が先制点を取りましたーー!!」

 カナが興奮気味に叫ぶと、シラウオに周りにコチヤーズメンバーがかけよって集まった。

「シラウオやったな! 無属性の魔力ってのを使ったんだろ?」

 喜びながらも魔理沙はシラウオに疑問をぶつけると、誇らしげな表情のフナが魔理沙の前に立った。

「今のシュートには生き物以外ならなんでも消すことが出来る、無属性の魔法が込められてたんですよ!」

 フナはクリアナイト陣のゴールを指差した。そこにはネットに飛び込んだはずのボールが消えていた。

「なるほどな……」

 

◆

 前半15分が経過した頃、ボールを受けたシラウオは妖精二人とフランドールの三人に囲まれた。

「無属性の魔法を使えるのは妹も同じです」

 シラウオはそう呟き、クロスを上げる。フナは飛んでくるボールを空中で三回蹴って加速させた。

「刹那ブースト!」

 白いオーラをまとったボールは一直線にゴールを襲い始め、時空の壁を破り、ゴールネットを揺らした。

「ゴーール!! コチヤーズ2点目です!! これで2−0!!」

「やったー! お姉ちゃんやったよー!」

 喜びを爆発させた笑顔に変わったフナは手を振りながら姉のシラウオに駆け寄り、抱きしめた。

「まだ喜ぶのは早い。咲夜の攻撃を防ぐまでは」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。