東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(晴奈のチーム)
         咲夜
    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精   
       美鈴   パチェ

        アキス 魔理沙
    シラウオ  アシカ   早苗   フナ
    サバミ エリィ   霊夢    文
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


 百  五話 異世界の無属性魔法

 コチヤーズ対クリアナイトの第九試合の序盤、シラウオの化身である白夜の閃光ライメーザが呼び寄せた白いコウモリ数がフランドールの周りを飛び回った。

「デモンズボルト」

 いくつもの白いコウモリから電撃がフランドールに放たれ、痺れさせている間にシラウオはフランドールを抜き去り、白夜の閃光ライメーザをオーラに変えて背中に閉まった。

「コウモリで吸血鬼を突破したシラウオ選手はこのまま自らシュートを撃つのでしょうか? それともFWにパスするのかー!?」

 カナの実況のあと、シラウオは再び背中から青と黒のオーラを噴射させた。オーラは体形が細い男型で紫色の体に赤い手とツノがあり、赤いトゲのようなものを左右に三本ずつ浮かせている化身――混沌の王アスタロトに変化した。

「二体目だーー!! まさかの連続化身発動です!!」

「お姉ちゃんの化身からレミリアの化身連ちゃんで来たーー!!」

 カナとフナがかなりの興奮気味で叫ぶと、混沌の王アスタロトは赤いトゲのようなもの六本をボールにぶつけ、ボールを囲って檻のように閉じ込める。

「レッドプリズン」

 シラウオは赤い檻に閉じ込められたボールに右足のかかとをぶつけてゴールに向かって飛ばし、咲夜は右掌を前に向ける。

「時空の壁」

 咲夜付近の空間が黒く染まり、周りにいくつもの懐中時計が出現、掌の前で懐中時計の針と共に止まったボールを咲夜は殴り飛ばした。

「な……なんと咲夜選手……ミキシトランスした者の化身必殺シュートを止めました……! 幻想郷でもっとも恐るべきなのは咲夜選手なのでしょう!? 全ポジションで毎度とんでもない活躍をしています! 」

「そ……そんな……お姉ちゃんの化身シュートがぁー!」

 フナは悔しそうに叫び、落胆するように両膝をついた。

(今、一瞬……異世界の魔力を感じたような……)

 無表情のシラウオは内心そう言うと、アシカの前に立った。

「もしかしたら今の必殺技は異世界の魔力も使ってるかもしれません」

「へぇ〜……そうなの……」

 数分後、空中に浮かぶボール周辺に水色の小さな銀河が現れて魔理沙がジャンプし、右足で力強く蹴る。黄色と青のグラデーションで流れ星のようにゴールを襲い始めた。

「時空の壁」

 またもや咲夜の掌の前でボールの威力が止まり、咲夜の拳で殴り飛ばされる。

「くそ〜!」

 魔理沙が悔しそうに叫んでいるとボールはフランドール、妖精、美鈴に渡った。美鈴が黄色い雷をまとうボールを蹴ると、かわいらしい小さな黒いドラゴンが出現する。

「コロドラシュート」

 ウインクしたドラゴンはボールと共にゴールを襲い始めた。

「ゴッドハンド〜!」

 ヤマメは緩く技名を叫び、ヤマメは大きな黄色い手を前に突き出し、ボールの威力を止めた。

「こっち! ボールを清く正しい射命丸文の元へ!」

 そう叫んだ射命丸文の元へヤマメはボールを投げつけ、射命丸文は胸でトラップした。

「魔理沙さん! 私との特訓の成果を今! 見せる時です!」

「……そうだな。行くぞ文!」

 射命丸文と魔理沙が同時にジャンプし、頭を下にした魔理沙のスパイクの裏を射命丸文が踏んづけて二段ジャンプを行う。

「竜巻……」

「落とし!」

 二人の掛け声の後、高くまで跳んだ射命丸文が風をまとった右足でオーバーヘッドシュートを撃った。ボールは竜巻と共にゴールを襲い始める。

「時空の壁」

 咲夜は時空の壁でまた防いだ。

「止められたか……私の魔力温存技が……」

 魔理沙はそう呟くと、射命丸文がふくれっ面で近付く。

「魔……魔理沙さん……! 道理で魔理沙一人でいいのに……協力技を求めてわけはこれだったんですね!」

「二人共! 不毛な争いしてる場合じゃありませんよ!」

 早苗のツッコミが入った時、前線を走る美鈴がボールを蹴り上げて墨をまとわせる。

「天竜!」

 墨で出来た竜が出現し、二人の同時キック後に竜の口から放たれたボールが一直線にゴールを襲い始める。

(霊夢の空中インターセプトに警戒して必殺シュートを少し遠くに撃ってるわね……あれくらいならお姉ちゃんミキシトランスしなくても止められるわ)

 アシカは内心てそう決めつけると、ヤマメは両腕を横に伸ばし、自身の真上で掌を合わせた。

「ムゲン・ザ・ハンド〜!」

 ヤマメの背後から無数の黄色い手が出現し、ボールを連続で押さえつけ始める。数秒後に威力が消えたボールがヤマメの両手に収まった。

「アシカ〜!」

 ヤマメのゴールキックがアシカに渡る。

「シラウオ! 今度は無属性の魔力を使ったシュートを撃ちなさい!」

 アシカはそう指示したシラウオにパスを送ると、シラウオは闇の魔法で分身を作りボールを蹴り上げる。

「オリオン・クロスバイパー」

 シラウオは分身と共に横回転しながらボールを同時に強く蹴って赤い十字を作り、禍々しい赤黒いオーラと共にボールはゴールを襲い始める。

「時空の壁」

 咲夜は時空の壁を発動させるも、威力を止めきれずにゴールを許した。

「ゴール!! 無属性の魔力をまとわせたシラウオ選手が先制点を取りましたーー!!」

 カナが興奮気味に叫ぶと、シラウオに周りのコチヤーズメンバーが集まる。

「シラウオやったな!」

 喜びながらも魔理沙はシラウオに疑問をぶつけると、フナが魔理沙の前に立ちはだかった。

「実は今のシュートには異世界の無属性の魔力が込められてたんですよ」

 フナは自慢げに周りにそう説明した。

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